2007年9月
EURO LIVE SELECTION
(水~日)22:00~24:00
秋のライヴ収穫祭!
没後50年シベリウス交響曲全曲演奏、没後100年グリーグ特集、
アバド、ヤンソンス、ラトル/夏のルツェルンでマーラーが火花を散らす!
バレンボイム指揮ウィーン・フィル登場!
ミラノ・スカラ座豪華共演ゲオルギュー&ヴァルガスの「椿姫」指揮はマゼール!!!
才女ヤンセンの主催する室内音楽祭、そしてプラハの春も!!




8月29日(水)/ユトレヒト国際室内楽祭(1)アンスネス、ヤンセンほか
8月30日(木)/ユトレヒト国際室内楽祭(2)フレスト、ヤンセン、ラクリンほか
8月31日(金)/ユトレヒト国際室内楽祭(3)ヤンセン、マイスキー父娘ほか
9月 1日(土)/シュヴェツィンゲン音楽祭2007(5) フライブルク・バロック・オーケストラ
9月 2日(日)/アンドレア・マルコン指揮ヴェニス・バロック・オーケストラのモンテヴェルディ
9月 5日(水)/スウェーデン放送響(1)グリーグ「ペール・ギュント」
9月 6日(木)/スウェーデン放送響(2)マルク・ミンコフスキ指揮
9月 7日(金)/スウェーデン放送響(3)チョン・ミョンフン指揮
9月 8日(土)/スウェーデン放送響(4)ダニエル・ハーディング指揮「楽園とペリ」
9月 9日(日)/スウェーデン放送響(5)ダニエル・ハーディング指揮「グレート」
9月12日(水)/プラハの春2007(1)ズデニェク・マーカル指揮チェコ・フィル「わが祖国」
9月13日(木)/プラハの春2007(2)/オペラ・アリアの夕べ
9月14日(金)/プラハの春2007(3) シャルル・デュトワ指揮チェコ・フィルのストラヴィンスキー
9月15日(土)/プラハの春2007(4) ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮プラハ交響楽団
9月16日(日)/ゲオルギュー&ヴァルガス/ミラノ・スカラ座の「椿姫」指揮:マゼール(~24:20まで延長)
9月19日(水)/サカリ・オラモ指揮フィンランド放送響、シベリウス交響曲全曲演奏(1)
9月20日(木)/サカリ・オラモ指揮フィンランド放送響、シベリウス交響曲全曲演奏(2)
9月21日(金)/サカリ・オラモ指揮フィンランド放送響、シベリウス交響曲全曲演奏(3)
9月22日(土)/没後100年グリーグ室内楽特集/ラクリン(Vn)アンスネス(P)モルク(Vc)ほか
9月23日(日)/アンスネス、没後100年グリーグのピアノ協奏曲を弾く
9月26日(水)/ルツェルン音楽祭2007(1)P・ジョルダン指揮マーラー・チェンバー・オーケストラ
9月27日(木)/ルツェルン音楽祭2007(2)クラウディオ・アバド指揮ルツェルン祝祭管
9月28日(金)/ルツェルン音楽祭2007(3)マリス・ヤンソンス指揮バイエルン放送響
9月29日(土)/ルツェルン音楽祭2007(4)サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィル
9月30日(日)/ルツェルン音楽祭2007(5)ダニエル・バレンボイム指揮ウィーン・フィル
● オランダの若き女性ヴァイオリニスト、ジャニーヌ・ヤンセンが、早くも20代で故国の音楽祭を主催しているのを御存知でしょうか? 「ユトレヒト国際室内楽祭」がそれ。今回のセレクションは、まず、昨年末をもって第4回を迎えたこのフェスティヴァルの模様をお届けします。3夜連続。ピアノのアンスネス、チェロのマイスキー(その娘も!)ほか、ヤンセンとその仲間達が、入れかわり立ちかわり、古典派から現代まで様々な編成の室内楽曲を披露します。9月最初の2日間は、8月からお届けしております「シュヴェツィンゲン音楽祭2007」の続編。いずれも古楽器集団で、1日(土)はフォン・デア・ゴルツ指揮フライブルク・バロック・オーケストラ、2日(日)はアンドレア・マルコン指揮のヴェニス・バロック・オーケストラを。前者は鍵盤楽器奏者シュタイアーも加わってのモーツァルト・プロ。後者ではモンテヴェルディの声楽曲をたっぷりとお楽しみ頂きます。
●第2週は、汲めども尽きぬ音源の宝庫、スウェーデン放送響のライヴから、選りすぐりの5編で固めました。5日(水)はグリーグ・イヤーにちなんでロルフ・グプタの指揮で「ペールギュント」全曲を。6日(木)は、なんとあのミンコフスキが登場。最近CDでも話題になった若きチェリスト、ジェローム・ペルノーとのオフェンバックの協奏曲が目玉となりましょうか。7日(金)は、お馴染みチョン・ミョンフンが、フランス近現代といった得意のレパートリで北国のオーケストラを熱く燃え立たせます。週末8日(土)、9日(日)は、同楽団の現音楽監督ハーディングが、重厚なドイツもので真剣勝負。まずは、なかなか聴くチャンスのないシューマンのオラトリオ「楽園とペリ」全曲を。日曜日は、リピート敢行&古楽タッチのシューベルト「グレート」に御注目。
●第3週は、まず「プラハの春2007」を4夜連続で。12日(水)は、そのオープニングの模様。とくれば、もちろんチェコ・フィルの「わが祖国」全曲。「のだめ」の勢いもかって注目度急上昇のマーカルの指揮でどうぞ。13日(木)は、ふたりのソプラノ、ベニチャコヴァーとウルバノヴァーが、オンドレイ・レナルト指揮プラハ放送響とともにオペラ・アリアと二重唱を次々に放ちます。お約束のドヴォルジャークのほかに、ヴェルディやプッチーニも。14日(金)は、これまた珍しいデュトワ指揮のチェコ・フィル。ストラヴィンスキー3連発で、冴えています。最終回は、マトウシェク、オストルチル、ドヴォルジャークの第7交響曲と、チェコもの尽くし。ロジェストヴェンスキー指揮プラハ響でどうぞ。16日(日)は放送時間を20分間延長、趣向を変えて、ミラノ・スカラ座の「椿姫」全曲をお送りします。ゲオルギューのヴィオレッタ、ヴァルガスのアルフレード、指揮はマゼールと、あまりにも豪華な布陣です。
●没後50年のシベリウス、没後100年のグリーグの特集を、今回のセレクションに組んだのは偶然ではありません。命日が両者とも9月なのです。前者が9/4 、後者が9/20。まずは、19日(水)から3夜連続でシベリウスの全交響曲を。サカリ・オラモ指揮フィンランド放送響が、1、3、4、2、5、6、7番の順で演奏。間にフィンランドの現代作曲家リンドベルイを挟むのが粋。アンコールではシベリウスの管弦楽曲を。グリーグの登場は22日(土)と23日(日)で、主役はグリーグをライフワークに据えるノルウェーのピアニスト、レイフ・オヴェ・アンスネス。土曜日は珍しい室内楽曲ばかり。同郷からは、他にチェロのトゥルルス・モルクなども出演します。日曜日は、いわずと知れた「ピアノ協奏曲」。バックをつとめるユッカ=ペッカ・サラステ指揮オスロ・フィルが、他にバルトーク、ラヴェルなど、近現代の管弦楽曲を披露します。
●最終週は、怒涛の「ルツェルン音楽祭2007」特集。いまや注目度において他の有名夏季音楽祭をしのぐ勢いの当フェスティヴァルから、今夏録りたての音源がずらり5編。26日(水)フィリップ・ジョルダン指揮マーラー・チェンバー・オーケストラ、27日(木)クラウディオ・アバド指揮ルツェルン祝祭管、28日(金)ヤンソンス指揮バイエルン放送響、29日(土)ラトル指揮ベルリン・フィル、30日(日)バレンボイム指揮ウィーン・フィルと、ビッグ・オーケストラが5団体、演目もマーラー&ブルックナーが中心と、リストを眺めるだけでクラクラ、ドキドキ。いずれも、カルチャー&コングレス・センター、コンサート・ホールでのライヴ録音です。
(舩木篤也) 【音源提供:EBU加盟各局】
新譜紹介
(月~金)18:00~22:00 再放送=次々週 24:00~
内田光子とオピッツが「ハンマークラヴィーア」競演、キーシン最新録音は協奏曲2曲
ショルティ、ジュリーニ、ワルター、バックハウス、クレンペラーら巨匠のライヴ続々
ラ・プティット・バンドの爽やかな「四季」、アルゲリッチのルガーノ音楽祭ライヴ




■今月の推薦盤
●器楽曲部門:内田光子がベートーヴェンのピアノ・ソナタ第2弾(第28番と「ハンマークラヴィーア」)を発表しました。今年4月の録音、壮大な美感です(8月31日放送)。
●協奏曲部門:シギスヴァルト・クイケンとラ・プティット・バンドのヴィヴァルディ「四季」は、1パート1人という室内楽的な演奏形態。その爽やかさは抜群(7日)。
●声楽曲部門:ミヒャエル・ギーレンが昨年秋に指揮したシェーンベルク「グレの歌」は豊麗で後期ロマン的な演奏です。この曲がこれほど美しいとは!(25日)。
■魅力の新譜
●交響曲・管弦楽曲部門:小澤征爾指揮水戸室内管のモーツァルト第2弾は彼らしくしっとりした演奏で「リンツ」「プラハ」他(8月27日)。エルダーはハレ管とワーグナーの名曲集を録音、「愛の死」ではアニヤ・カンペが協演しています(30日)。マーラーの交響曲の新盤は、ショルティ最後の演奏会ライヴで「5番」(同)とジンマン指揮の「3番」(14日)、偶然にも同じチューリヒ・トーンハレ管の演奏になりました。
ロシアものでは、エッシェンバッハがフィラデルフィア管を指揮したチャイコフスキーの「4番」(17日)、マカル(マーツァル)指揮チェコ・フィルの「シェエラザード」と「展覧会の絵」(21日)、少し前の録音ですがロジェストヴェンスキー指揮ストックホルム・フィルのボロディン交響曲全集(同)などが聴きもの。
●協奏曲部門:マイケル・ダウスとオーケストラ・アンサンブル金沢がヴィヴァルディの「四季」とピアソラの「ブエノスアイレスの四季」とを組み合わせた「八季」を演奏(6日)。福田進一の「アランフェス協奏曲」他(7日)は、なんとこれが彼にとっての最初の「協奏曲録音」だということです。また、パスカル・ロジェがソロを弾いたガーシュウインとラヴェルのピアノ協奏曲は鮮やかそのもの(18日)。若き巨匠エフゲニー・キーシンの最新録音は、コリン・デイヴィス指揮のバックでモーツァルト(24番)とシューマンのピアノ協奏曲(9月28日)です。
●室内楽部門:アルゲリッチとその友人たちによる「ルガーノ音楽祭2006ライヴ」は、カピュソン兄弟やジルベルシュタインら名手たちも参加した豪華な室内楽の饗宴です(29日)。その他にも、モザイク・クァルテット(7日)や上海クァルテット(11日)が演奏したベートーヴェンの初期の弦楽四重奏曲、ヒンク父子が協演したモーツァルト他のヴァイオリンとヴィオラのデュオ・ソナタ(11日)、ミュラー=ショットとヒューイットによるバッハのチェロ・ソナタ集(18日)、ムローヴァのバッハ「ヴァイオリン・ソナタ全集」(同)など、美しい快演が目白押し。
●器楽曲部門:渡辺順生が録音したD・スカルラッティのソナタ集は、ピアノの発明者として歴史的に有名なクリストフォリの楽器(1726年)のレプリカを使用した演奏。実におもしろい響きがします(4日)。マイコ・ミュラーがチェンバロで演奏したバッハのリュート曲集(19日)も清澄で爽快な音色(19日)。現代ピアノでは、ゴドフスキの「ショパンのエチュードに基づく練習曲集」をマルク=アンドレ・アムランが彼らしく豪快に演奏し(26日)、ベートーヴェンの「ワルトシュタイン」「熱情」「ハンマークラヴィーア」をゲルハルト・オピッツがさすがの重厚壮大な演奏で(24日)。
●オペラ&声楽部門:ドレスデン大空襲(1945年2月)の犠牲者を悼むコリン・デイヴィス指揮シュターツカペレ・ドレスデンの演奏会(94年2月聖十字架教会)のライヴで、ベルリオーズの「レクィエム」(8月27日)。ベルティーニ指揮とクヴァストホフ他によるマーラーの歌曲集も聴きごたえのある演奏(10日)。ショルティ指揮と名歌手シェビらの「ドン・ジョヴァンニ」は、62年ロイヤル・オペラのライヴ(9月27日)。
●特別企画:今や世界的な存在となった「浜松国際ピアノ・コンクール」の第6回(06年)のライヴが3枚組で登場、優勝者ゴルラッチ他の若々しい気迫に満ちた演奏をお聴き下さい(5、6日)。一方わが国の意欲的な古楽集団「アントネッロ」は、天正年間に欧州へ派遣された少年たちを描く「天正遣欧使節の音楽」なるユニークなCDを出しました。日本の民謡と中世欧州の音楽との融合が衝撃的です(12日)。
●往年の名演:アーカイヴ・ブームに乗って発掘・復刻盤が続々。ジュリーニのザルツブルク・ライヴ「大地の歌」他(8月28日)をはじめ、ヴァント指揮のモーツァルトとR・シュトラウスの協奏曲(3日)、クーベリックとシェリング協演のブラームスの協奏曲(同)、バックハウスとショルティ協演の「皇帝」(12日)、クレンペラー指揮フィルハーモニア管のロンドン・ライヴによるベートーヴェンの交響曲集(13、14日)等々。中でもワルターがニューヨーク・フィルやNBC響などを指揮したライヴ録音、ブラームスの交響曲や協奏曲(協演ソリストにはエリカ・モリーニ、マイラ・ヘスなど懐かしい名前も見えます!)は聴きもので、録音の比較的良好なものを選んでご紹介いたします(25日、9月28日)。
(試聴案内:東条碩夫)
スペシャル・セレクション
(月~金)12:00~18:00 (土)12:00~17:00
9月1日/吉松隆特集~吉松隆の思考回路、自薦アルバム集

無調の海に溺れたゲンダイオンガク姫を救い出し、美しい楽園に連れ戻した騎士。作曲家、吉松隆の仕事は、そんな風に喩えられないだろうか。
独学で作曲を学んだ吉松隆は、いわゆる「現代音楽」の非音楽的な傾向に異を唱え、調性やメロディを復活させた「新(世紀末)抒情主義」および「現代音楽撲滅運動」を主唱し、5つの交響曲や8つの協奏曲を始めとするオーケストラ作品を中心に、〈鳥のシリーズ〉などの室内楽作品、〈プレイアデス舞曲集〉などのピアノ作品のほか、ギター作品、邦楽作品、舞台作品など数多くの作品を発表している。その作品は数多くCD化され、クラシックというジャンルを越えた幅広いファンの支持を得ている。また評論・エッセイなどの執筆活動のほか、FM音楽番組の解説者やイラストレイターとしても活躍中。
9月1日のスペシャル・セレクションは、吉松隆の音楽を5時間にわたって特集。最初の1時間は、ご本人へのインタビューを交え、作曲の節目に当たる曲を聴きながら彼の求める音楽を探る。13:00~の4時間は自薦アルバム集。自薦コメントとともに吉松隆の音の楽園に遊んでください。
また、9月3日からの週はダニエル・バレンボイム、9月17日からの週はドレスデンの生んだ音楽を特集します。
HANZOMON CLASSICS
(日)8:00~12:00、18:00~22:00
4人の《サロメ》聴き比べ/ケネス・ブラナー監督《魔笛》サウンドトラック
9月 2日8:00~12:00/片山杜秀~サロメ尽くし~
18:00~22:00/山尾敦史~ドヴォルジャーク歌曲集他~
9月16日8:00~12:00/山尾敦史~ドビュッシー最後のピアノ作品他~
18:00~22:00/片山杜秀~1907年に生まれて~
9月30日8:00~22:00/片山杜秀~モートン・フェルドマン特集~
18:00~22:00/山尾敦史~ケネス・ブラナー監督《魔笛》サウンドトラック他~


●片山杜秀
2日8:00~(再放送=12日18:00~)は、「サロメ尽くし」。オスカー・ワイルドによる、禁欲的な男ヨカナーンと色情狂的な女サロメの生々しい戯曲「サロメ」が出版されたのは1890年代前半。「サロメ」と言えばR.シュトラウス(1905年初演)が有名ですが、今回は最近発売されたマリオットによるオペラ「サロメ」ほか、フローラン・シュミット、グラズノフ、伊福部昭のそれぞれの「サロメ」を聴き比べるのはいかがでしょうか。
16日18:00~(再放送=26日8:00~)は、「1907年に生まれて」と題して、今年生誕100年を迎えた日本の作曲家の特集を送る。巷で彼らを偲ぶ催しがある様子はないものの、実はこの年は日本には重要な作曲家が生まれているのです。1930~40年代にオーケストラ作品を量産した須賀田礒太郎(1907~1952)、パリで作曲を学んだ平尾貴四男(1907~1953)、戦後に西ヨーロッパの前衛音楽と雅楽を合わせたスタイルを生んだ松平頼則(1907~2001)、アメリカやフランスで作曲を学び、戦前のモダンなスタイルを確立した大澤壽人(1907~1953)のディスクを紹介する。
30日8:00~は、アメリカの現代作曲家モートン・フェルドマンを特集する。起承転結やドラマティックな発展といったことを乗り越えた、単純な音形で、微妙に濃淡・明暗を変化させていく独特な音楽世界。その中でも放送に乗りやすいものを選んで、声楽作品「3つの声」、歌劇「・・・でもなく」他をお届けします。
●山尾敦史「楽鳥堂へようこそ」
2日18:00~(再放送=9日8:00~)は、アルゼンチンはブエノスアイレス生まれのメゾソプラノ歌手ベルナルダ・フィンクをご紹介します。今やバロックオペラや古楽の世界では大人気の歌手ですが、実はロマン派や近現代曲にも幅広いレパートリーを持っています。今回はドヴォルジャークの歌曲を全33曲原語で歌われているディスクをお聴きいただきます。素直で美しいメゾによって歌われるドヴォルジャークの親しみやすい曲調が深く心に染みわたります。
16日8:00~(再放送=26日18:00~)は、近現代作品を得意とするフランスの若い世代のピアニスト、ジャン・エフラム・バヴーゼのピアノをご紹介。2001年のオークションで発見されてドビュッシー最後のピアノ作品と言われている《炭火に照らされた夕べ》をお聴きいただきます。また、ハーディーガーディーのようにキーで弦を押さえ、ヴァイオリンのように弓で弾く、スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパで弾かれるC.P.Eバッハの音色も聴きどころ。
30日18:00~は、今年夏公開され全国順次上映されている、ケネス・ブラナー監督のモーツァルトのオペラ《魔笛》完全映画化作品のサウンドトラックをお送りします。みなさんこの映画ご覧になりましたか?背景を第一次世界大戦に、英語で歌われる魔笛。モーツァルトの音楽の優美さは損なわないまま演劇的に楽しめるように作られています。サウンドトラックでは監督自らストーリーテラーとして出演。
【特別番組】羽ばたけ!明日のスターたち~第10回江藤俊哉ヴァイオリンコンクール受賞者演奏会
9月29日(土)12:00~15:00

千住真理子や諏訪内晶子など、優れた弟子を世に送り出してきたヴァイオリンの江藤俊哉の音楽理念のもと、豊かな才能を秘めた若き音楽家を数多く発見・発掘し、世界への飛翔の場を提供することにより、音楽文化の普及と向上を目指そうというヴァイオリン・コンクールが東京の小平市で行われています。
昨年で10回目を迎え、今年8月5日にその受賞者発表演奏会がルネこだいらで行われました。12歳~16歳を対象としたジュニア・アーティスト部門と、17歳~26歳を対象とするヤング・アーティスト部門の受賞者、計7名が、新日本フィルハーモニー交響楽団をバックに、受賞後1年の成果を披露しました。特別番組としてこの日のライヴ録音を、受賞者のインタビューも交えてご紹介します。明日のスターたちの今に耳を傾けてください。
曲は、ヤング・アーティスト部門1位の千田奈緒子によるシベリウス/ヴァイオリン協奏曲ニ短調ほか。
オーディオ・ファイル~ザ・ベスト・ディスク
(日)12:00~16:00 再放送=翌週(土)17:00~21:00
菅野沖彦による優秀録音盤紹介


季刊オーディオ専門誌「ステレオサウンド」協力による優秀録音特集番組。オーディオ評論家の菅野沖彦、柳沢功力、音楽評論家の東条碩夫、平林直哉、舩木篤也、音楽ジャーナリストの宮下博の6氏のセレクションによる優秀録音盤を、網羅的にご紹介します。
2日は「合唱の録音比較」として、タリス・スコラーズによるパレストリーナのミサ曲やスクロヴァチェフスキ指揮によるベートーヴェンの「第九」、9日は「録音の諸相」として、寺神戸亮指揮東京バッハ・モーツァルト・オーケストラによるモーツァルト作品集や、小澤征爾指揮水戸室内管と宮本文昭、ラデク・バボラークらが共演したモーツァルト/協奏交響曲など。16日は「温故知新・ベートーヴェン室内楽の録音」として、バリリ四重奏団やベルリン四重奏団による演奏を、23日は「オーケストラの録音比較」として、マーツァル指揮チェコ・フィルのドヴォルジャークやアシュケナージ指揮ロイヤル・ストックホルム・フィルによるシベリウスの交響曲などを、30日は「日本の録音」と題して小林研一郎指揮日本フィルによるマーラー/交響曲第9番ほかをお送りします。
選者の一人である菅野沖彦氏の解説でお送りします。
宮本文昭のNEXTAGE
(日)16:00~18:00
9月16日/大島ミチルを迎えて


世界的なオーボエ奏者でありながら、その絶頂期に演奏者としての活動にピリオドを打った宮本文昭(写真上)のラジオ・パーソナリティ番組。18歳でシベリア鉄道に乗ってヨーロッパに渡り、留学生活、そしてドイツでの長いオーケストラ経験や、国際的な活動、サイトウキネン・オーケストラなどを通じての小澤征爾との親交など、語るネタは尽きません。若い音楽家の育成にも情熱を燃やす宮本文昭が語り下ろす2時間。
9月16日は作曲家の大島ミチル(写真下)を迎えての対談です。国立音大在学中から作・編曲家としての活動を始め、映画音楽、CM音楽、TV番組音楽、アニメーション音楽など様々な分野で活躍中の大島ミチルとの出会いは、朝の連続テレビ小説「あすか」のテーマ曲で、宮本文昭の代表曲となった「風笛」。その後、映画「明日の記憶」のメインテーマ曲で再び共演が実現。大島ミチルにとって、宮本文昭のオーボエとはどんな意味を持つのでしょう。また、宮本の引退と入れ替わりのようにCDデビューした宮本の次女でヴァイオリニストの笑里にも曲を提供しており、大島からみた笑里の魅力も興味深いところです。
リンボウ先生の歌の翼に
(土)21:00~22:00
9月29日/夢の意味


“リンボウ先生”こと、作家の林望(写真上)がパーソナリティをつとめ、クラシック音楽と文学の幸せな出会いをお聞かせする番組です。毎回、番組の最後に「音楽取調掛」として紹介される上田真樹さん(写真下)は実は作曲家。これまでにリンボウ先生の詩に作曲した作品は数多く、リンボウ先生から絶大な信頼を得ています。その上田さんがこの度「鎮魂の賦」という作品で第18回朝日作曲賞を受賞しました。この賞は全日本合唱連盟と朝日新聞社が主催するもので、優れた合唱組曲に送られます。「鎮魂の賦」もリンボウ先生の詩に作曲したもので、「無宗教レクイエム 鎮魂十二頌」として2003年に初演された作品の中から、抜粋して合唱組曲に書き改めました。組曲の中の1曲は2008年の全日本合唱コンクールの課題曲になります。
9月29日は、林望作詩&上田真樹作曲のコラボレーションによる2曲をお届けします。 一つは、朗読とうたのための作品「かなしみのそうち」、日本女性作曲家連盟がおくる新作と朗読のためのコンサートシリーズ「しおん」で昨年発表されたもの。朗読は作者、林望自身。そしてもう一つは、東京混声合唱団の委嘱により作曲された「夢の意味」。今年2月26日東京文化会館小ホールでの初演をライヴ録音でお送りします。リンボウ先生の番組の集成としてお聞きいただければ幸いです。
THE BANDWAGON
(日)7:00~8:00
南半球のブラスバンド

9月の「世界のブラスバンドを訪ねて」のコーナーは、イギリス圏であるオーストラリアやニュージーランドのブラスバンド(金管バンド)の演奏を御紹介する。南の島、トンガの警察のブラスバンドも登場。度々オーストラリアのチャンピオン・バンドになっているメルボルンのキュー・バンド、マーク・フォード(写真右・左は筆者)の渾身の指揮は楽団員の能力を如何なく引き出している。この楽団はメルボルン郊外の小さな町の楽団だが、弁護士や大学教授、バスの運転手、警察官や小学校の先生他、主婦や学生で構成されている。本場イギリスのバンドとの交流も盛んで、世界一流のプレイヤーとの共演も多い。1998に全豪コンペティションで優勝したことを記念して製作されたアルバムから、23日は妙演をお届けする。金管楽器ばかりの演奏は、決して輝かしいブラッシーな音ばかりではない。芳醇でふくよかなサウンドも特徴の一つ。
(音楽ジャーナリスト:西田裕)

