2007年6月
ジャズ・ベスト・ライブラリー
(月~木)17:30~21:30 再放送:(土~日)8:00~16:00
※7月にて放送終了
6月25日~28日/ECM特集(後編)
7月2日~5日、9日~12日、16日~19日、23日~26日/ジョン・コルトレーン特集

6月25日からは2ヶ月連続でお送りするECM特集の9週目となる最終週をオン・エアー。ジャック・ディジョネット、ステファノ・ボラーニら新旧の作品を通じて、同レーベルの業績を振り返る。
7月2日からは4週連続でジョン・コルトレーン特集を放送。1967年7月17日に40歳の若さで逝去したコルトレーンは、今年が没後40年という節目の年にあたる。マイルス・デイヴィスのオリジナル・クインテットで頭角を現し、50年前の1957年に録音された初リーダー作『コルトレーン』で、ハードバップ期のトップ・テナー奏者に急成長。モード・ジャズの先頭に立ち、60年代が進むにしたがってフリー・ジャズに深く傾倒した。短期間にスタイルを激変させながら、熱い時代を生き抜いた巨人の足跡を、リーダー作を中心に参加作も交えながら浮き彫りにする。コルトレーンから最大級の影響を受けてこのジャンルを進化させたマイケル・ブレッカーが他界したことを踏まえて、先人であるコルトレーンの偉大さを再認識したい。
EURO JAZZ LIVE SELECTION
(月~木)21:30~23:00
ECMフェスティバル2006、ジョン・スコフィールド、チャールス・ロイド、マーク・コープランド




EBU(ヨーロッパ・ブロードキャスティング・ユニオン)の提供により年間200以上の未発表ジャズ・コンサートをお届けするプログラム。今月もジョン・スコフィールド、チャールス・ロイド、マーク・コープランドら世界の名手達が登場。さらに昨年秋、ECMレーベルのアーティストを招いて行われたディナン・ジャズ・ナイツの模様を4日間に渡って特集するほか、20年の歴史を誇るランコントル・アンテルナショナル・ド・ジャズ・フェスティバル(フランス)、モンペリエ・フェスティヴァル(フランス)など聴き所満載でお送りします。
5月28日/ECMフェスティヴァル2006~フランソワ・クチュリエ・カルテット(06年9月30日ベルギー、ディナン・ジャズ・ナイツ)
5月29日/ECMフェスティヴァル2006~トマシュ・スタンコ(写真上)・カルテット(06年9月30日ベルギー、ディナン・ジャズ・ナイツ)
5月30日/ECMフェスティヴァル2006~ジャンルイジ・トロヴェシ&ジャンニ・コッシャ(06年10月1日ベルギー、ディナン・ジャズ・ナイツ)
5月31日/ECMフェスティヴァル2006~トルド・グスタフセン・トリオ(06年10月1日ベルギー、ディナン・ジャズ・ナイツ)
6月 4日/ディディエ・ルバレ・カルテット(06年11月14日ランコントル・アンテルナショナル・ド・ジャズ)
6月 5日/チャールス・ロイド(写真上から2番目)・トリオ1(06年11月14日ランコントル・アンテルナショナル・ド・ジャズ)
6月 6日/チャールス・ロイド・トリオ2(06年11月14日ランコントル・アンテルナショナル・ド・ジャズ)
6月 7日/エコーズ・オブ・スプリング(06年11月15日ランコントル・アンテルナショナル・ド・ジャズ)
6月11日/マーク・コープランド(写真下から2番目)=ティム・ハーゲン・カルテット1(06年11月15日ランコントル・アンテルナショナル・ド・ジャズ)
6月12日/マーク・コープランド=ティム・ハーゲン・カルテット2(06年11月15日ランコントル・アンテルナショナル・ド・ジャズ)
6月13日/マーク・リシャール・クインテット
(06年7月18日ラジオ・フランス・モンペリエ・フェスティヴァル)
6月14日/バプティスト・トロティニョン(06年7月19日ラジオ・フランス・モンペリエ・フェスティヴァル)
6月18日/ニュートピア・クインテット(06年7月20日ラジオ・フランス・モンペリエ・フェスティヴァル)
6月19日/ジャン・マリー・マシャッド・トリオ
(06年7月21日ラジオ・フランス・モンペリエ・フェスティヴァル)
6月20日/セドリック・ピロマリ(06年7月23日ラジオ・フランス・モンペリエ・フェスティヴァル)
6月21日/ジョン・スコフィールド(写真下)・トリオ
(06年9月3日スイス、ヴィリサウ・ジャズ・フェスティヴァル)
THE LOOK OF JAZZ
(土) 21:00~22:00
新鋭女性トランペッター・市原ひかりが登場!


女性音楽ライターの島田奈央子(写真下)が、毎月様々な女性ジャズミュージシャンを“マンスリーゲスト”としてお招きし、ジャズの聴き方・愉しみ方はもちろん、女性ならではの視点でジャズを通したライフスタイルを提案していくプログラム。
6月のゲストは、若干24歳の女性トランペッター・市原ひかり(写真上)。繊細な柔らかさとしなやかな力強さとを備えた表情豊かな音を創りだす、今、J-ジャズシーンで注目の存在である市原ひかり。2005年にメジャーデビューし、「スウィング・ジャーナル」誌で「ゴールドディスク」を受賞するなど、各ジャズ誌でも絶賛を受けた。5月16日にリリースした3rdアルバム「スターダスト」の話から、24歳の等身大の女性として本音トークまで、彼女の「ジャズある生活」に迫る!
番組HP
中川ヨウのジャズ・フロント・ライン
隔週(日)22:00~23:00 再放送=隔週(土)22:00~23:00
市原ひかりがゲストに!

現在のジャズを彩る様々なムーヴメントを、ジャズ・ジャーナリスト中川ヨウ(写真左)がご紹介します。
10日は、注目の女性トランペッター・市原ひかり(写真右)を迎えてお送りします。3rdアルバム「スターダスト」は、前作同様、ニューヨークにて、アダム・バーンバウム(p)、ジョージ・ムラーツ(b)、ヴィクター・ルイス(ds)ら、地元ミュージシャンとレコーディングを敢行。このアルバムには、タイトル曲を始めとしたスタンダードと彼女のオリジナルが盛り込まれた意欲作で、「3作目になり、アルバムを作るということに関して、まず意識が変わりました。演奏、アレンジ、ライヴでもそうなのですが、着眼点が変わり、どうやって自分の色をだすかを考えるようになりました。全曲アレンジできたことで、自分のアルバムなんだなという実感を強くもちました。客観的に自分の演奏を見ることができるようになったことも、大きかったです。変えたいところは今後いくらでも変えていけると思うと、楽しいんです」という本人のコメントからも今作品の期待感が伺えますが、今回も名インタビュア中川ヨウが更に彼女の魅力を引き出す1時間になりそうです。
24日は、エンリコ・ラヴァ、アキコ、スティーヴ・カーンなど中川ヨウの気になる新作3作品をピックアップします。
ジャズ・ベスト・ライブラリー
(月~木)17:30~21:30 再放送=(土)(日)8:00~16:00
5月28日~6月21日/ECM特集(後編)
これまでにブルーノートとヴァーヴのレーベル特集をオン・エアーしてきたこの番組は、5月から2ヶ月連続の特別企画でECMを大特集。今月はその後編を4週連続でお送りする。
ジャズ・シーンに新風を吹き込んだ1970年代から、現代の名門レーベルの地位を確立している近年の作品までをカバーした良作をチョイス。レーベルの看板アーティストと言っていいチャールズ・ロイド、テリエ・リピダル、ボボ・ステンソン、ラルフ・タウナー、ディノ・サルーシに加え、新世代のニルス・ペッター・モルヴェル、クリスティアン・ヴァルムルー、トルド・グスタフセン、ヤコブ・ヤングらのアルバムも取り上げる。ECMは84年にクラシック~現代音楽専門の「ECMニュー・シリーズ」を発足させ、クオリティを保ちながらレーベルのキャパシティを拡大し続けており、ザキール・フセイン、メレディス・モンク、レーナ・ヴィッレマルクといったジャズ以外のジャンルに関わるアーティストの作品も盛り込んで、ECMの豊饒なカタログの魅力に迫る。
JAZZ TOKYO Jazz and Far Beyond
隔週(土)22:00~23:00 再放送=隔週(日)22:00~23:00
5月26日/鈴木良雄を迎えて
6月 9日/三上クニを迎えて
6月23日/今村祐司&後藤輝夫を迎えて



ネットマガジンJAZZ TOKYOと連動、本格的ジャズ・ジャーナリズム志向のあなたへミュージシャン・インタビュー、ニュース、新譜紹介等、情報満載でお送りします。出演は悠雅彦(写真上)。
5月26日/鈴木良雄を迎えて
鈴木良雄(写真上)がいま、熟年らしい充実した季節(とき)を迎えている。去る2月にギターの川崎燎と2人だけで演奏した『Agana 』(DIW)に続いて、この5月には『フォー・ユー』(55 Records)を発表する。ピアノの期待の新星、海野雅威(ただたか)をフィーチュアしたトリオ作品。ドラマーにセシル・モンローを擁したこのレギュラー・トリオは難解な演奏を一切していない。あくまでも軽快にスウィングし、気持よく歌うプレイに徹する。「海野はね、彼が芸大の学生のときから注目していた。あんなにジャズに入れ込んでいた彼がなんで作曲家なんかに入ったんだろうと不思議だったな」と鈴木は打ち明けた。今度、新しいレーベル「ONE」を同志4人で立ち上げた。4人の中には何とタモリの名前も。すると彼もCDを出すの?「いや、まさか」と彼は言下に否定した。「でも、スキャット風に歌うと、実は意外にいいんだけどね」。この新作はその記念すべき第1作である。
6月9日/三上クニを迎えて
クニさん(写真中)とは、20年ほど前にマンハッタンの自宅にお邪魔したとき以来。20年ぶりに会った彼は雄弁で、驚くほど自信に溢れていた。それはそうだろう。当時バリー・ハリスのもとから巣立ったばかりの彼が、本格的なキャリアを直後の91年にあのライオネル・ハンプトン・オーケストラに入団して開始し、御大の死後は96年のデューク・エリントン楽団、その他イリノイ・ジャケーやキャブ・キャロウェイ楽団と、有名ビッグ・バンドから引っ張りだこ。現在は高梨道生、長谷川明彦と「We Three Trio」を組む。その日本ツアー中を縫ってゲスト出演してもらった。普通なら不協和音にしかならない音の組み合わせが、エリントンの手にかかると絶妙なハーモニーに生まれ変わるマジック、豪放なテキサス・テナーで有名なジャケーの人を食ったリーダーぶり、またガーシュウィンがいかにラグタイムに精通した作曲家だったか等々、名門バンドのピアニストを務め、スコアを丹念に研究したクニさんらしい話が次々と飛び出す。アッという間の30分弱。もっと時間が欲しい!
6月23日/今村祐司&後藤輝夫を迎えて
私は神奈川県逗子の生まれだが、実家には年に数回しか帰らない。ところが、今村祐司(写真下)はいまその逗子に移り住む。年齢的にもほぼ同世代だから、縁があるのかな。そのせいかどうかウマがあう。本邦のジャズ系打楽器奏者の大ヴェテランである彼と、中堅サックス奏者の後藤輝夫との関係にも、同じことが言えるのかもしれない。もっとも後藤は今村より1世代は若い。70年代半ば過ぎに日野皓正のグループに夢中になったころ、その一員だった今村のプレイにすっかり魅せられたのだという。つまり今村は、後藤が敬愛と信頼を寄せるプレーヤーだ。 新作の『ビート・フロム・ジ・アース』( What' s New)は両者の、サックス(テナー、ソプラノ、アルト、フルート)と打楽器(コンガ)との対話。「何の制約もないので実に気持よく演奏できた」と後藤。兄貴分の今村が巧みに後藤を乗せる。その今村はシャツ、眼鏡のフレーム、時計のバンドをグリーンで固めてスタジオに現れた。相変わらず気が若いねぇ。
(文責:悠 雅彦)
オープンセサミ
(土)18:00~20:00
5月26日/廣木光一Cool Glade
6月 9日/後藤浩二トリオ@南青山「Body & Soul」


26日は、廣木光一(写真上)率いる「Cool Glade」のライブを新宿「ピットイン」より。廣木のアコースティック・ギターと田中信正のピアノによる
16日は、後藤浩二(写真下)トリオ、CD「HOPE」(ビデオアーツ/VACM-1304)発売記念ライブの模様を、南青山「Body & Soul」より。名古屋在住、南山大学在学中より名古屋市内のライブハウスを中心に演奏活動を開始し、小濱安浩(ts)カルテットでプロデビュー。その後、数多くのミュージシャンと共演を重ね、すでにその実力はミュージシャンの間でも広く認められている。5作目となる本作はプロデュース/ドラムにハーヴィー・メイソン、ベースにラリー・グレナディアを迎え、初の海外レコーディングに挑んだ。名古屋、首都圏を中心に活動中の後藤だが、秋にかけて全国ツアーも企画中。この日のメンバーは、佐藤慎一(b)、藤井摂(ds)と、いずれも懐の深い実力派プレイヤー。
アスペクト・イン・ジャズ
(金)21:00~22:00 再放送=(土)20:00~21:00
フレッチャー・ヘンダーソン特集/シカゴ・ジャズ

ジャズ評論家、油井正一氏の名調子をかつての放送で偲ぶシリーズ。
6月1日からは3回にわたって、ビッグバンド・ジャズの父、フレッチャー・ヘンダーソン(写真)を特集する。セクション別の楽器編成、優れたアレンジャーとソロイストを擁するスタイルを確立し、後のスウィング時代の到来に大きく貢献した。だが、「一度の幸運にも恵まれず」(油井氏)バンドは衰退する。
25日はシカゴ・ジャズの1回目。2人のクラリネット奏者、ジョニー・ドッズ、ジミー・ヌーンを中心に送る。
STANDARD TIME
(金)23:00~24:00

フランク・シナトラ・ソサエティ・オブ・ジャパン日本支部会長の三具保夫氏がスタンダード・ナンバーの魅力を余すところなく紹介する「STANDARD TIME」。
6月1日は男性ヴォーカル特集。アメリカ最高のバラード・シンガー=ヴィック・ダモンのあまい歌声を、円熟期を迎えたRCA時代のアルバムから聴いていきます。
8日はソングライター特集。ボサノヴァ創始者のひとり、アントニオ・カルロス・ジョビンが作った素晴らしいナンバーの数々を聴いていただきます。
15日は女性ヴォーカル特集。1950年代から60年代初期にかけてルイ・プリマとのコンビで、ラスヴァガスで最もホットなショウを繰り広げたキーリー・スミスの歌の数々をご紹介します。
22日はアレンジャー特集。リッチなブラス・アンサンブルとユーモアたっぷりのアレンジで人気のあったビリー・メイが編曲した歌をいろいろと聴いていただきます。
美加のNice'N'Easyタイム
(日)23:00~24:00
6月3日/コール・ポーターの全貌 Part 1

6月3日は近代アメリカが生んだ最も偉大な作曲家の一人、またジャズ・スタンダードの王者、コール・ポーターを3回シリーズに渡ってお送りする。
コール・ポーターは1891年インディアナ州の大富豪の孫として生まれ1964年に孤独のうちにこの世を去るまでじつに一千曲もの曲を書き残している。およそジャズメンで彼の曲を取り上げなかったミュージシャンはいないだろう。それに彼は優れた作詞家でもあった。歌曲ではこの時代作詞作曲はたいてい分業されていたのだが、コール・ポーターはほとんどの作詩をてがけていてまたその詩も素晴らしい。加えて彼の生涯は非常にドラマティックだった。1946年の『夜も昼も』、2004年の『五線譜のラブレター』と、クラッシックの作曲家以外で2回も伝記映画が作られたのは多分コール・ポーターだけではないだろうか。

