ニューヨークの名門歌劇場、メトロポリタン・オペラの最新上演の模様を直送音源でお届けしているプログラムもこの11作品をお届けし今シーズン最後の「メトロポリタン・オペラ・ライヴ」のシリーズは、これでひとまず千秋楽です。
~ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」~
4月7日(土)12:00~17:00

MET音楽監督ジェイムズ・レヴァインが極め付きのワーグナーを指揮します。靴屋の親方ザックスという役柄は世界のワーグナー歌手にとってのステイタスの一つですが、METではこの30年間というもの、ジェイムズ・モリスの独壇場です。声は峠を越しましたが、今回も味で聴かせるでしょう。その他、新時代の芸術の担い手たる騎士ワルターにヨハン・ボータ(METでは4年ぶり)、その恋人エーファに中国人ヘイ=キョン・ホン(MET初役)、その父である親方ポーグナーにマリインスキー劇場出身のエウゲニ・ニキーチン(同)という配役も注目されます。
ハンス・ザックス:ジェイムズ・モリス(Br)
ポーグナー:エフゲニー・ニキーチン(Bs)
ワルター:ヨハン・ボータ(T)
エーファ:ヘイ=キョン・ホン(S)
マクダレーナ:マリア・ジフチャク(Ms)
ダーヴィット:マテュー・ポレンザーニ(T)
ベックメッサー:ハンス=ヨアヒム・ケテルセン(Br)
フォーゲルゲザング:エドゥアルド・ヴァルデス(T)
ナハティガル:デイヴィッド・ウォン(Bs)
コートナー:ジョン・デル・カルロ(Br)
オルテル:パトリック・カルフィッツィ(Bs)
ツォルン:ロナルド・ナルディ(T)
モーザー:バーナード・フィッチ(T)
アイスリンガー:ロイ・コルネリウス・スミス(T)
フォルツ:マイケル・デヴリン(Bs)
シュヴァルツ:ロイ・レール(T)
夜警:ジョン・レイア(Bs)
徒弟:リー・ハミルトン(T)
管弦楽・合唱:メトロポリタン・オペラ管弦楽団・合唱団
指揮:ジェイムズ・レヴァイン
(07年3月10日上演)
メトロポリタン・オペラ・ライヴ~グノー:歌劇「ファウスト」~
4月14日(土)12:00~17:00

最近新制作されたプロダクションですが、今回は哲学者ファウストにラモン・ヴァルガス、その恋人マルグリットにルース・アン・スウェンソン。そして悪魔メフィストフェレスには、マリインスキー劇場出身の伊達男、イルダール・アブドラザコフが登場するのも聴きどころでしょう。指揮はマウリツィオ・ベニーニ。
ファウスト博士:ラモン・ヴァルガス(T)
その恋人マルグリット:ルース・アン・スウェンソン(S)
悪魔メフィストフェレス:イルダール・アブドラザコフ(Br)
マルグリットの兄ヴァランタン:フン・ユン(Br)
マルグリットに想いを寄せる若者シーベル:カリーヌ・デシェイ(Ms)
学生ワーグナー:キース・ミラー(Bs)
マルグリートの隣家の女マルト:ジェーン・バネル(Ms)
管弦楽・合唱:メトロポリタン・オペラ管弦楽団・合唱団
指揮:マウリツィオ・ベニーニ
(07年3月17日上演)
メトロポリタン・オペラ・ライヴ~ロッシーニ:歌劇「セヴィリャの理髪師」~
4月21日(土)12:00~17:00

聴きどころは、一にも二にも、アルマヴィーヴァ伯爵を歌うファン・ディエゴ・フローレスでしょう。今や世界一のレジェロ・テノールとして自他ともに許す存在。昨年のボローニャ歌劇場来日公演で「ハイ・C」十数連発という超人的離れ業を聴かせ、観客を熱狂に巻き込んだ人です。ラストシーンで、恋人ロジーナ(ジョイス・ディドナート)と結ばれた喜びを歌う長大なソロは最大の聴きもの。なおフィガロはペーター・マッテイ、指揮はベニーニ。ロッシーニ独特の軽快な歌にあふれた楽しい名作です。
アルマヴィーヴァ伯爵:ファン・ディエゴ・フローレス(T)
理髪師フィガロ:ペーター・マッテイ(Br)
伯爵の恋人ロジーナ:ジョイス・ディドナート(Ms)
医者ドン・バルトロ:ジョン・デル・カルロ(Bs)
音楽教師ドン・バジリオ:ジョン・レイア(Bs)
伯爵の従僕フィオレッロ:ブライアン・デイヴィス(Br)
バルトロ家の家政婦ベルタ:クラウディア・ウェイト(Ms)
警察署長:マーク・ショワルター(T)
管弦楽・合唱:メトロポリタン・オペラ管弦楽団・合唱団
指揮:マウリツィオ・ベニーニ
(07年3月24日上演)
メトロポリタン・オペラ・ライヴ~プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」~
4月28日(土)12:00~17:00

プッチーニ未完の超大作。北京の宮廷を舞台に、冷酷な美姫トゥーランドット(アンドレア・グルーバー)を見初めた異国の王子カラフ(リチャード・マージソン)の大胆な挑戦。彼に秘かな想いを寄せる奴隷少女リュー(ヘイ=キョン・ホン)の哀しいひたむきな愛が絡みます。指揮はリチャード・アームストロング。名匠フランコ・ゼッフィレッリによる空前の壮麗な演出と舞台装置がラジオでは見られないのが残念ですが、「20世紀最後の名作オペラ」と呼ばれるにふさわしく、中国趣味を生かしたプッチーニの美しく豪華絢爛な音楽は聴き手を飽きさせません。
中国の姫トゥーランドット:アンドレア・グルーバー(S)
だったんの王子カラフ:リチャード・マージソン(T)
だったんの奴隷娘リュー:ヘイ=キョン・ホン(S)
元だったん国王ティムール:オレン・グラドゥス(Bs)
中国の大臣ピン:アール・パトリアルコ(Br)
同 パン:トニー・スティーヴンソン(T)
同 ポン:エドゥアルド・ヴァルデス(T)
中国皇帝アルトゥム:チャールズ・アンソニー(T)
中国の役人:ジェイムズ・コートニー(T)
管弦楽・合唱:メトロポリタン・オペラ管弦楽団・合唱団
指揮:マルコ・アルミリアート
(07年4月14日上演)