音楽コラム「Classicのススメ」


2007年04月/第43回 ユーロ・ライヴ、お楽しみに!

 EURO LIVE SELECTION(ユーロ・ライヴ・セレクション)が放送回数を増やし、これまでの週2回から、週5回と2倍以上になった。THE CLASSICのライヴ・コンサート番組としては、文字通り看板番組になる。
 そこで取りあげるのはEBU、ヨーロッパ放送連合に加盟するヨーロッパ各地の放送局が録音した、クラシックの演奏会やリサイタルだ。ドイツ各地、フランス、スイス、イタリアといった西欧諸国を中心に、北欧、中欧、東欧各国からの音源が次々と登場する。
 現時点では毎週水曜日がさまざまなジャンルのリサイタル、木曜日から日曜日までがオーケストラ・コンサートを中心として、オペラも適宜取りあげていくことになっている。
 いまのクラシック界には「帝王」のような存在はいない。しかしそれは衰退を意味するのではなく、群雄割拠の黄金時代を意味しているのである。モダン楽器の指揮者、器楽奏者、歌手、そしてピリオド楽器の音楽家たちを含めて、ヨーロッパの音楽界は非常な活況を呈している。その沸きかえる「いま」を、この番組でお伝えできるはずである。インターネット上の同時中継なども増えているが、それらはまだまだ冷凍食品的で、音質的には不満足なものだ。ミュージックバードで、その「熱い」音を確かめてほしい。
 不肖私めも、舩木篤也さんともにご案内役として登場する。どうぞお楽しみに!


山崎浩太郎(やまざきこうたろう)
1963年東京生まれ。早稲田大学法学部卒。演奏家たちの活動とその録音を、その生涯や同時代の社会状況において捉えなおし、歴史物語として説く「演奏史譚」を専門とする。著書に『クラシック・ヒストリカル108』『名指揮者列伝』(以上アルファベータ)、『クライバーが讃え、ショルティが恐れた男』(キングインターナショナル)、訳書にジョン・カルショー著『ニーベルングの指環』『レコードはまっすぐに』(以上学習研究社)などがある。
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