121chTHE CLASSIC

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(月~金)18:00~24:00
再放送=(翌週火~土)0:00~6:00
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一週30時間、月間約100枚!!演奏史譚の山崎浩太郎がおすすめするクラシック新譜をご紹介。月曜は日本人演奏家、水曜はヒストリカル録音、木曜は歌もの中心にお送りします。

<1月放送分のおススメ>
 鬼才の名をほしいままにする指揮者、クルレンツィス。モーツァルトのダ・ポンテ歌劇三部作の完結編「ドン・ジョヴァンニ」は、期待を裏切らぬダイナミックで創意に満ちた演奏。(5日)。昨年創立90周年を迎えたNHK交響楽団は、近衛秀麿、岩城宏之など邦人指揮者たちとの歴史的ライヴを発売。なかでも山田一雄指揮のマーラーの交響曲第5番は、指揮者の熱烈な共感に満ちた、濃密な演奏。(23日)2016年秋の来日公演も好評だったティルソン・トーマス指揮サンフランシスコ交響楽団によるドビュッシーの管弦楽作品集は、オーケストラの好調ぶりをうかがわせる機能的名演。音質の良さも魅力的(27日)。(山崎浩太郎)

1月2日:伸び盛りの若手音楽家たちの演奏から、川瀬賢太郎指揮神奈川フィルの「新世界より」。反田恭平(ピアノ)とバッティストーニ指揮によるラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。中木健二のバッハの無伴奏チェロ組曲全曲。
1月3日:来日公演も好評だった、バボラークによるモーツァルトのホルン協奏曲の弦楽四重奏伴奏版。ハイティンク(指揮)シュターツカペレ・ドレスデンの2002年ライヴで、ブラームスの交響曲第1番ほか。
1月4日:ライナー(指揮)ウィーン・フィルのデッカ録音集。SACDによる「コンヴィチュニー オイロディスク・レコーディングス」。
1月5日:鬼才クルレンツィス指揮のモーツァルトのダ・ポンテ三部作完結編、「ドン・ジョヴァンニ」。ユリア・フィッシャー(ヴァイオリン)とダニエル・ミュラー=ショット(チェロ)の「デュオ・セッションズ」。
1月6日:パユがピノック指揮カンマーアカデミー・ポツダムと共演したC.P.E.バッハのフルート協奏曲集。パーヴォ・ヤルヴとドイツ・カンマーフィルのブラームス・チクルス第1弾、交響曲第2番。メジューエワのショパンのノクターン全集。

1月9日:期待の若手ヴァイオリニスト、郷古廉の.バッハとバルトーク作品集。岩城宏之とN響による、チャイコフスキーの交響曲第4~6番のライヴ録音。平野啓一郎の小説『マチネの終わりに』をイメージした、福田進一(ギター)のオムニバス。
1月10日:来日公演も予定され、期待の高まるハーゼルベック率いるウィーン・アカデミー管の「リザウンド・ベートーヴェン」シリーズから、「英雄」と七重奏曲。メジューエワによるショパンのマズルカ全集。
1月11日:ケルテスとウィーン・フィルのデッカ録音のモーツァルトの交響曲集。イダ・ヘンデル、リンパニー、デ・ヴィート、女性3人の名盤SACD。
1月12日:キャロリン・サンプソン(ソプラノ)のウィグモア・ホール・リサイタル「パーセルを歌う」。カルミニョーラとベイエ、リ・インコーニティの演奏で「ヴィヴァルディ:2つのヴァイオリンのための協奏曲集」。ディドナート(メゾソプラノ)の歌う「戦争と平和の中で」。
1月13日:新作初演にも力を注ぐルノー・カピュソンの「21世紀のヴァイオリン協奏曲集」。テンシュテット指揮ロンドン・フィル、ルネ・コロの歌う「ワルキューレ」第1幕。シノーポリとシュターツカペレ・ドレスデンのライヴ録音集。

1月16日:田部京子が小林研一郎指揮日本フィルの演奏で録音したモーツァルトのピアノ協奏曲第23番。エリシュカと札響のチャイコフスキーの交響曲第4番。近衛秀麿とN響の1967年の貴重な共演。
1月17日:ウィーンのピアニスト、シュテファン・ヴラダーがウィーン室内管を弾き振りした「ベートーヴェン:THE SOLO CONCERTOS」より2枚。サラステ(指揮) ケルンWDR響のブルックナーの交響曲第8番。クラウス・ジモン指揮ホルスト・シンフォニエッタによるマーラーの交響曲第5番嬰ハ短調(室内アンサンブル版)。
1月18日:クレンペラー指揮フィルハーモニア管のSACDによるハイドンの交響曲集。メータ指揮ウィーン・フィルのデッカ録音集。
1月19日:ヨンチェヴァ(ソプラノ)とデエー(アルト)、アンサンブル・アマリリスによるペルゴレージのスターバト・マーテル。ドゥネーヴ指揮シュトゥットガルト放響ほかによるラヴェルの歌劇「スペインの時」。
1月20日:ケント・ナガノ指揮モントリオール響の「死の舞踏~魔物たちの真夜中のパーティ」。アレクサンドル・タロー(ピアノ)の「プレイズ・ラフマニノフ」。黒人クラシック歌手の草分け、マリアン・アンダーソンの「Let Freedom Ring!」。

1月23日:山田一雄指揮N響のシベリウスの交響曲第2番、マーラーの交響曲第5番ほか。高田泰治(チェンバロ)のゴルトベルク変奏曲。
1月24日:注目の新鋭、リュカ・ドゥバルグ(ピアノ)のバッハ、ベートーヴェン、メトネル。ドゥ・メストレ(ハープ)とクリスティ指揮レザール・フロリサンが共演した、マリー・アントワネットにちなむ作品集「王妃のハープ」。
1月25日:レイボヴィッツ指揮ロイヤル・フィルの強烈な「はげ山の一夜」。アマデウス四重奏団の6枚組「RIAS録音集第5集~ロマンティシズム」から3枚。
1月26日:カサド(チェロ)と原智恵子(ピアノ)の1963年ソ連録音「デュオ・カサド~愛のことば」。ズヴェーデン指揮香港フィルの「ワルキューレ」全曲。
1月27日:バティアシュヴィリがバレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリンと共演した、チャイコフスキーとシベリウスのヴァイオリン協奏曲。ティルソン・トーマス指揮サンフランシスコ響の精妙な「ドビュッシー:管弦楽作品集」。コパチンスカヤがセントポール室内管と共演したアルバム「死と乙女」。

THE CLASSIC オンエア曲リスト
山崎浩太郎

出演:山崎浩太郎

1963年東京生まれ。早稲田大学法学部卒。演奏家たちの活動とその録音を、その生涯や同時代の社会状況において捉えなおし、歴史物語として説く「演奏史譚」を専門とする。著書に『クラシック・ヒストリカル108』『名指揮者列伝』(以上アルファベータ)、『クライバーが讃え、ショルティが恐れた男』(キングインターナショナル)、訳書にジョン・カルショー著『ニーベルングの指環』『レコードはまっすぐに』(以上学習研究社)などがある。

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特別篇:発表!2016年度第54回「レコード・アカデミー賞」
12月26日(月)~30日(金)18:00~24:00 
再放送=1月3日(火)~7日(土)0:00~6:00

大賞!!小澤征爾&サイトウ・キネンによるバルトーク歌劇
 レコード・アカデミー賞は、音楽之友社が1963年に創設したもので、1年間に国内のレコード会社から発売されたクラシック・レコードのうち、『レコード芸術』誌「新譜月評」で高い評価を得たものの中から部門ごとに演奏や録音などの最も優れたディスクを選定し、発売レコード会社を表彰するものです。2016年度の大賞には小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラによる「バルトーク:歌劇《青ひげ公の城》」、大賞銀賞にはパーヴォ・ヤルヴィ指揮フランクフルト放送交響楽団による「ニールセン/交響曲全集」、大賞銅賞にはイアン・ボストリッジ(T)アントニオ・パッパーノ(P)による「シェイクスピア・ソングズ」がそれぞれ選ばれました。番組では大賞ディスクを始め、各部門賞は受賞ディスク、ノミネート・ディスクも含めてご紹介、この1年のクラシック・ディスク界を振り返ります。

12月26日:室内楽曲部門賞の岡崎慶輔(ヴァイオリン)と伊藤恵(ピアノ)の「DUO 5」。協奏曲部門賞のコパチンスカヤ(ヴァイオリン)とクルレンツィス(指揮)によるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。特別部門/吹奏楽の大井剛史指揮東京佼成ウインドオーケストラの「陽炎の樹」など。
12月27日:器楽曲部門賞の小菅優によるベートーヴェンのピアノ・ソナタ集第5巻「極限」。管弦楽曲部門賞のパーヴォ・ヤルヴィ指揮N響の「ドン・キホーテ」。
12月28日:大賞銅賞/声楽曲部門のボストリッジ(テノール)の歌う「シェイクスピア・ソングズ」。現代曲部門賞の「甲斐説宗の音楽」。
12月29日:音楽史部門賞の渡邊順生(チェンバロ)の「フレスコバルディ/フローベルガー チェンバロ作品集」。大賞銀賞/交響曲部門賞のパーヴォ・ヤルヴィ指揮フランクフルト放響のニールセンの交響曲全集。
12月30日:特別部門/企画・制作の受賞盤から、コンラッド・タオ(ピアノ)の「ピクチャーズ~展覧会の絵」。特別部門/録音のフランク・ペーター・ツィンマーマンによるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲集。大賞/オペラ部門賞の小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラによる歌劇「青ひげ公の城」。

12月26日の曲目 28日の曲目 29日の曲目 30日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。

山崎浩太郎

出演:山崎浩太郎

1963年東京生まれ。早稲田大学法学部卒。演奏家たちの活動とその録音を、その生涯や同時代の社会状況において捉えなおし、歴史物語として説く「演奏史譚」を専門とする。著書に『クラシック・ヒストリカル108』『名指揮者列伝』(以上アルファベータ)、『クライバーが讃え、ショルティが恐れた男』(キングインターナショナル)、訳書にジョン・カルショー著『ニーベルングの指環』『レコードはまっすぐに』(以上学習研究社)などがある。

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<12月放送分のおススメ>
 現代を代表する弦楽四重奏団であるベルチャ四重奏団。甘美と痛みの入り交じるブラームスの弦楽四重奏曲3曲は、ベートーヴェンの全集に続く快演。ティル・フェルナーとのピアノ五重奏曲も見事(11月29日)。1965年のNHKスラヴ・オペラから、「ボリス・ゴドゥノフ」のステレオ全曲の伝説的名演を、マタチッチの指揮とチャンガロヴィチの外題役で(12月8日)。この秋の来日公演では、「エフゲニー・オネーギン」でしみじみとした叙情を描いて、新境地を聴かせたゲルギエフとマリインスキー劇場の管弦楽団。同じチャイコフスキーの「くるみ割り人形」と交響曲第4番の新録音にも、同様の特徴が(23日)。(山崎浩太郎)

11月28日:新国立劇場でオペラ芸術監督として活躍する飯守泰次郎が東京佼成ウインドオーケストラを指揮した、管楽合奏版の「ワーグナーの夕べ」。齋藤真知亜率いるマティアス・ストリングスによるモーツァルトの:レクイエムの弦楽四重奏版。
11月29日:現代を代表する弦楽四重奏団の一つ、ベルチャ四重奏団によるブラームスの弦楽四重奏曲全集とピアノ五重奏曲。今年の日本公演でも第1番が演奏された、ブッフビンダーとメータ指揮ウィーン・フィルによるブラームスのピアノ協奏曲集。
11月30日:ジュリーニ指揮シカゴ響の名盤、マーラーの交響曲第9番とシューベルトの「未完成」を、新リマスタリングのSACDで。1950年代に活躍したドイツのヴァイオリニスト、バルヒェットの独奏や弦楽四重奏など。
12月1日:ピアノ・デュオ・タカハシ/レーマンによるバッハ、ブラームスなどの作品集。カウンターテナーのジャルスキーがフライブルク・バロック・オーケストラをバックに歌うバッハとテレマンのカンタータ集。ボストリッジがパッパーノのピアノなどと録音した、没後400年記念の「シェイクスピア・ソングズ」。
12月2日:シェイクスピアの名作「ロメオとジュリエット」を原作とする曲を2つ。ティチアーティ指揮スウェーデン放送交響楽団&合唱団によるベルリオーズの劇的交響曲と、ワシリー・ペトレンコ指揮オスロ・フィルによるプロコフィエフのバレエ音楽。

12月5日:上野信一率いる打楽器アンサンブル、フォニックス・レフレクションの「セレモニアル ジョリヴェ打楽器作品集」。大ヴェテラン、堤剛が小林研一郎指揮日本フィルと共演したドヴォルジャークのチェロ協奏曲。1960年のNHK交響楽団世界一周演奏旅行から、クレツキが指揮した国連デー演奏会。
12月6日:ブルックナーの交響曲全集が好評だったヴェンツァーゴ指揮ベルン響によるオネゲルの交響曲第3番と第5番。マレイ・ペライアのドイツ・グラモフォン移籍第1弾、バッハのフランス組曲全曲。
12月7日:ケルテスの「オイロディスク・レコーディングス~ハイドン&モーツァルト作品集」と、ウィーン・フィルを指揮したブラームスの交響曲全集を、新リマスタリングのSACDで。
12月8日:人気テノール、ヨナス・カウフマンの「帰れソレントへ~イタリアの歌」。1965年のNHKスラヴ・オペラから、マタチッチ指揮の「ボリス・ゴドゥノフ」。
12月9日:ゲルギエフの新譜を2種。ロンドン交響楽団とのラフマニノフ、お別れ演奏会でバルトークとストラヴィンスキー。そのゲルギエフが高く評価したピアニスト、トリフォノフのリスト作品集。

12月12日:ギタリストの村治佳織ひさびさの新譜「ラプソディー・ジャパン」。井上道義指揮東京交響楽団による『伊福部昭「協奏四題」熱狂ライヴ』。
12月13日:フォルテピアノ奏者のダニエル・イゾワール率いるピリオド・アンサンブル、ラ・プティット・サンフォニーによるモーツァルトのピアノ四重奏曲と協奏曲集。日本でも人気の指揮者フルシャとプラハ・フィルハーモニアによるドヴォルジャークの交響的変奏曲。
12月14日:コンドラシンの名盤、コンセルトヘボウ管とのリムスキー=コルサコフの「シェエラザード」、アルゲリッチとのチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番をSACDで。トスカニーニとNBC響による「ハイドン 交響曲ライヴ名演集」3枚組。
12月15日:プリマドンナのネトレプコがパッパーノの指揮で歌うアリア集「ヴェリズモ」。ラーデマン指揮RIAS室内合唱団とベルリン古楽アカデミーによるメンデルスゾーンの大作オラトリオ「エリヤ」。デ・マルキ指揮アカデミア・モンティス・レガリスによるモーツァルトの歌劇「皇帝ティートの慈悲」。
12月16日:ヴァイオリニストのジョシュア・ベル、チェリストのイッサーリス、アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズによるブラームスの二重協奏曲ほか。ヴァンスカ指揮ミネソタ管弦楽団によるシベリウスの交響曲第3、6、7番。エドワード・ガードナー指揮ベルゲン・フィルほかによるシェーンベルクの「グレの歌」。

12月19日:期待の女性ヴァイオリニスト、服部百音がブリバエフ指揮ベルリン・ドイツ響と共演したワックスマンのカルメン・ファンタジーとショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番。バッティストーニが東京フィルを指揮して、快速で話題となった昨年の「第9」ライヴ。鈴木雅明とBCJによるモーツァルトのミサ曲ハ短調。
12月20日:鬼才アファナシエフのモーツァルトのピアノ・ソナタ集。シュタイアー、ゼペック、ディールティエンスのピリオド楽器によるシューベルトのピアノ三重奏曲集。ソプラノのニルソンがチェリビダッケ指揮スウェーデン放響と共演したワーグナーとヴェルディのアリア集。クリスチャン・ヤルヴィの「スティーヴ・ライヒ:デュエット」。
12月21日:個性派ヴァイオリニスト、佐藤久成の「HISAYA 魔弓のレジェンド」。フルトヴェングラーの「ルツェルンの第9」オープンリール版など。
12月22日:エンリコ・オノフリによるバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ集。ダニエラ・ドルチ率いるムジカ・フィオリータによるヘンデルの「メサイア」。ジョン・バット指揮のダニーデン・コンソートによるバッハのクリスマス・オラトリオ。
12月23日:カナダの名ピアニスト、ヒューイットのひくゴルトベルク変奏曲の再録音。ゲルギエフ指揮マリインスキー管によるチャイコフスキーの「くるみ割り人形」と交響曲第4番の新録音。ウィーン・フィルの首席チェロ奏者、タマーシュ・ヴァルガによる無伴奏チェロ作品集。

THE CLASSIC オンエア曲リスト


山崎浩太郎

出演:山崎浩太郎

1963年東京生まれ。早稲田大学法学部卒。演奏家たちの活動とその録音を、その生涯や同時代の社会状況において捉えなおし、歴史物語として説く「演奏史譚」を専門とする。著書に『クラシック・ヒストリカル108』『名指揮者列伝』(以上アルファベータ)、『クライバーが讃え、ショルティが恐れた男』(キングインターナショナル)、訳書にジョン・カルショー著『ニーベルングの指環』『レコードはまっすぐに』(以上学習研究社)などがある。

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<11月放送分のおススメ>
 フォルテピアノが時代後れの楽器ではない、その独自の美しさと魅力を教えてくれるベザイデンホウト。フライブルク・バロック管と共演したモーツァルトのピアノ協奏曲の第11番から第13番の3曲は、生の愉悦に満ちた1枚(1日)。ここ数年、芸歴の踊り場にいたような指揮者ハーディング。新たな快進撃を予感させる、スウェーデン放響とのラモーの『イポリートとアリシー』組曲とベルリオーズの幻想交響曲(18日)。ケラス&メルニコフなど、名盤ひしめくベートーヴェンのチェロ・ソナタ全集。ゴーティエ・カピュソンとブラレイのセットは、香気豊かな演奏で新たな1頁となるもの(22日)。(山崎浩太郎)

10月31日:現役最長老の指揮者、今年93才のスクロヴァチェフスキが読響を指揮したベートーヴェンの交響曲第2番と第7番。6月に亡くなった音楽評論家・指揮者の宇野功芳指揮の演奏を集めたボックス「宇野功芳の芸術」から、ベートーヴェンの交響曲など。
11月1日:来日公演も好評のレ・ヴァン・フランセ。フランスの名手たちによる「ベートーヴェン:管楽器とピアノのための作品集」。ベザイデンホウト(フォルテピアノ)とフライブルク・バロック・オーケストラによるモーツァルトのピアノ協奏曲第11~13番。ユロフスキ指揮ロンドン・フィルの「ペトルーシュカ」ほか。
11月2日:青柳いづみこと高橋悠治の共演による「大田黒元雄のピアノ」。ハイティンクとコンセルトヘボウ管による「クリスマス・マチネ・ライヴ~マーラー:交響曲集」から「巨人」。ザンデルリンクとシュターツカペレ・ドレスデンによるブラームスの交響曲全集を、最新のSACDで。
11月3日:グルックの歌劇「アウリスのイフィゲニア」のワーグナー編曲版を、ニールンドなどの歌とシュペリング指揮のピリオド・オーケストラで。ケンペ指揮の1961年バイロイト音楽祭の「ニーベルングの指環」から、「ラインの黄金」。
11月4日:内田光子がクリーヴランド管を弾きぶりしたモーツァルトのピアノ協奏曲シリーズの完結編、第17&25番。コンセルトヘボウ管の新シェフ、ガッティ指揮の幻想交響曲。

11月7日:仲道郁代がプレイエル1842年製ピアノでひいた「永遠のショパン」。ポンマー指揮札幌交響楽団のシューマンの交響曲第4番とR.シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」。
11月8日:イラン生れでロンドンを拠点とするチェンバロ奏者、エスファハニのゴルトベルク変奏曲。エンリコ・マイナルディが1963年に録音したバッハの無伴奏チェロ組曲全曲から4曲。
11月9日:ハイティンクとコンセルトヘボウ管のクリスマス・マーラー・シリーズから「復活」と第3番。
11月10日:ケンペ指揮の1961年バイロイト音楽祭の「ニーベルングの指環」から、「ワルキューレ」。
11月11日:今年亡くなったアーノンクールが2003年にザルツブルクでウィーン・フィルと共演した、ベートーヴェンの交響曲第1番と第7番。アリス=紗良・オットのグリーグ・アルバム「ワンダーランド」。

11月14日:インバル指揮都響のショスタコーヴィチの交響曲第12番と第15番。俊英サクソフォン奏者上野耕平の「Listen to...」。宇野功芳指揮新星日響の「合唱」。
11月15日:オラモ指揮オストロボスニア室内管による、イギリスの弦楽のための名曲集。チョン・キョンファ待望の新録音、バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲。
11月16日:ドラティがロンドン響などとマーキュリーに録音したベートーヴェンの交響曲集。ミネアポリス響との「英雄」は世界初CD化。
11月17日:ケンペ指揮の1961年バイロイト音楽祭の「ニーベルングの指環」から、「ジークフリート」。この年さすらい人役で彗星のように登場、直後に急逝したミリガンの貴重なライヴ。
11月18日:レイチェル・ポッジャーとブレコン・バロックによるフーガの技法。ハーディングの新譜を2枚。スウェーデン放響とのラモーとベルリオーズ、スカラ座フィルとのワーグナーとベートーヴェン。生誕100年のエミール・ギレリスの「1964年シアトル・リサイタル」。

11月21日:佐渡裕指揮トーンキュンストラー管によるハイドンの交響曲「朝」「昼」「晩」。再評価が進むピアニスト、豊増昇のゴルトベルク変奏曲とフーガの技法。
11月22日:チェコの俊英ネトピル指揮プラハ放響による「ヤナーチェク:オペラからの管弦楽組曲集」。ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団の歌うデュリュフレのレクイエムほか。ゴーティエ・カピュソンとブラレイのデュオによる「ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集&変奏曲集」。
11月23日:クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管のハイドンの交響曲集をSACDで。ハイティンク指揮コンセルトヘボウ管のマーラーの第7番と第9番。
11月24日:サヴァールとエスペリオンXXIがイスラム時代の都市グラナダの音楽を再現する「グラナダ1013-1526」。1961年バイロイトの「神々の黄昏」。
11月25日:イブラギモヴァとティベルギアンのデュオによる「モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集第2集」。ゲルギエフが新たにシェフをつとめるミュンヘン・フィルとの「ロマンティック」と「復活」。

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山崎浩太郎

出演:山崎浩太郎

1963年東京生まれ。早稲田大学法学部卒。演奏家たちの活動とその録音を、その生涯や同時代の社会状況において捉えなおし、歴史物語として説く「演奏史譚」を専門とする。著書に『クラシック・ヒストリカル108』『名指揮者列伝』(以上アルファベータ)、『クライバーが讃え、ショルティが恐れた男』(キングインターナショナル)、訳書にジョン・カルショー著『ニーベルングの指環』『レコードはまっすぐに』(以上学習研究社)などがある。