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一週30時間、月間約100枚!!演奏史譚の山崎浩太郎がおすすめするクラシック新譜をご紹介。月曜は日本人演奏家、水曜はヒストリカル録音、木曜は歌もの中心にお送りします。

<12月放送分のおススメ>
 ネマニャ・ラドゥロヴィチの新譜はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。セクシーに躍動する、奔放な生命(1日)。世界中で引張り凧のアルゲリッチ。小澤征爾&水戸室内管とのベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番、残念ながら昨年が最後となった「ルガーノ・フェスティヴァル・ライヴ2016」(ともに8日)、そしてパッパーノとローマで共演の「動物の謝肉祭」(22日)と、各地での活躍ぶりを紹介。ヤノフスキとベルリン放響の、クリスマスにぴったりのフンパーディンクの「ヘンゼルとグレーテル」。優れた歌手陣とともに音を慈しみ、新しい世代へと伝えていく、オペラの魅力と歓び(21日)。(山崎)

11月27日:好評のノット&東京交響楽団の新譜、ブルックナーの交響曲第5番。2月に亡くなったスクロヴァチェフスキの追悼盤として、読売日本交響楽団を指揮したシューマンの交響曲全集。
11月28日:ガット弦を使うチェリスト、イッサーリスとドイツ・カンマーフィルによるハイドンとC.P.E.バッハのチェロ協奏曲集。ガーディナーとロンドン交響楽団のメンデルスゾーンの交響曲全集から、第2番「賛歌」。90歳を迎えたギーレン、マーラー作品をあつめた「ミヒャエル・ギーレン・エディション第6集」から「巨人」と「復活」。
11月29日:セル指揮クリーヴランド管のSACDによるドヴォルジャークのスラヴ舞曲集。ギーレン・エディション指揮のマーラーの交響曲第3番。没後10年のロストロポーヴィチ。ブリテンと共演した1961年のオールドバラ・リサイタル・ライヴ。
11月30日:昨年の来日公演が好評だったクリスティとレザール・フロリサン。日本公演と同じプログラムの「イタリアの庭で」。キャロリン・サンプソン(ソプラノ)とイェスティン・デイヴィス(カウンターテナー)、バロックを中心に活躍する二人のパーセル、シューマン、クィルターのデュオと歌曲集。没後40年のマリア・カラス。リマスタリングされたライヴ録音で、1949年グイ指揮の「ナブッコ」全曲。
12月1日:スペインのピアニスト、ルイス・フェルナンド・ペレスのモンポウ作品集。ネマニャ・ラドゥロヴィチがゲッツェル指揮ボルサン・イスタンブール・フィルとひく、奔放に美しいチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。トリフォノフがプレトニョフ指揮マーラー・チェンバー・オーケストラと演奏する、プレトニョフが新たにオーケストレーションしたショパンのピアノ協奏曲ほか。

12月4日:宮本とも子(オルガン)による、アルバム「バッハの森からの贈りもの ~オルゲルビュッフライン~」。スクロヴァチェフスキと読響によるブルックナーの交響曲第5番と、ショスタコーヴィチの交響曲第10番と第11番「1905年」。
12月5日:ウィーン・フィルの元コンサートマスター、キュッヒル(ヴァイオリン)が福田進一(ギター)と共演したアルバム「デュオ・コンチェルタンテ」。ミュンヘン放送管弦楽団の新シェフ、レプシッチ指揮のデュリュフレのレクイエムとレスピーギのグレゴリオ聖歌風協奏曲。ヴァイオリンのグリンゴルツ率いる四重奏団によるシェーンベルクの弦楽四重奏曲第2番と第4番。
12月6日:ベーム指揮シュターツカペレ・ドレスデンの「グレート」を新たなマスタリングのSACDで。ギーレン指揮バーデン=バーデン&フライブルクSWR響のマーラーの交響曲、第5~7番。
12月7日:フレーニとパヴァロッティ、カラヤン指揮ウィーン・フィルの「蝶々夫人」を新たなマスタリングのSACDで。カラスが1952年にロンドンで歌ったベッリーニの歌劇「ノルマ」全曲ライヴ。
12月8日:マリンバ四重奏のウエーヴ・カルテットがガイック指揮オルフェオ・バロックオーケストラと演奏する、マリンバ版のバッハのチェンバロ協奏曲集。小澤征爾と水戸室内管、アルゲリッチを独奏とするベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番と交響曲第1番。そのアルゲリッチによる、「ルガーノ・フェスティヴァル・ライヴ2016」3枚組。

12月11日:ピアニストとしての活躍が目立つ高橋悠治の2枚。青柳いづみこと連弾した「春の祭典」と「ペトルーシュカ」、波多野睦美(メゾソプラノ)と共演した「冬の旅」。惜しまれつつ最後の来日公演を行なったエリシュカと札響によるシューベルトの交響曲第5番とブラームスの交響曲第1番、チャイコフスキーの交響曲第5番ほか。
12月12日:ファジル・サイの新譜2枚。ショパンのノクターン集と、ドイツの若手奏者アルトシュテットと共演した「4つの街 ~チェロ・ソナタ集」。インマゼール指揮アニマ・エテルナのピリオド楽器によるガーシュウィン作品集。
12月13日:クレンペラーとケルン放響による1966年のベートーヴェン演奏会。ギーレンによるマーラーの「千人の交響曲」と第9番。
12月14日:伝説的ギタリスト、セゴビアの来日公演ライヴ「ジャパン・コンサート1959」。ラトルが新天地LSOでコジェナーやゲルハーヘルと上演したドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」全曲。
12月15日:アンサンブル・ウィーン=ベルリンのウィーンでの「ライヴ!」。カヴァコスとユジャ・ワンのデュオでブラームスのヴァイオリン・ソナタ全集。実力派指揮者、サラステとケルンWDR響によるブラームスの交響曲第2番。

12月18日:塚谷水無子がシュニットガー・オルガンでひく「バッハオルガン作品集Ⅱ」。バッティストーニと東京フィルが力演する春の祭典」と「ウエスト・サイド物語」。
12月19日:カナダのヴァイオリニスト、ジェイムズ・エーネスがマンゼ指揮ロイヤル・リヴァプール・フィルと演奏したベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。ヨーロッパで盛行するマーラーの交響曲の室内アンサンブル版編曲で、ミューテン・アンサンブル・オーケストラルによる第4番、タッシェン・フィルによる第10番アダージョ。
12月20日:ギーレンのマーラー・ボックスから、初出を含む歌曲集2枚と大地の歌。
12月21日:ヤノフスキとベルリン放響が2016年のクリスマスに演奏会形式上演したフンパーディンクの歌劇「ヘンゼルとグレーテル」。カラスのリマスタリング・ライヴで、1955年スカラ座のバーンスタイン指揮「夢遊病の女」。
12月22日:パッパーノ指揮サンタ・チェチーリア管のサン=サーンス作品集。「オルガン付き」と、アルゲリッチ共演の「動物の謝肉祭」を日本独自発売のSACDの音で。風雲児クルレンツィス、ムジカエテルナとの待望の新譜、チャイコフスキーの「悲愴」。おしまいにクリスマスに向けて、ニケ指揮ル・コンセール・スピリチュエルの「メサイア」。

【速報!今年も放送します
「発表!2017年度第55回『レコード・アカデミー賞』」】

12月25日(月)~29日(金)18:00~24:00 再放送 1月2日(火)~6日(土)0:00~6:00

THE CLASSIC オンエア曲リスト


山崎浩太郎

出演:山崎浩太郎

1963年東京生まれ。早稲田大学法学部卒。歴史物語として説く「演奏史譚」を専門とする。日本経済新聞の演奏会評、専門誌『レコード芸術』『音楽の友』『モーストリークラシック』等に寄稿。著書に『クラシック・ヒストリカル108』『演奏史譚 1954/55 クラシック音楽の黄金の日日』(以上アルファベータ)、訳書にジョン・カルショー『ニーベルングの指環』『レコードはまっすぐに』(以上学習研究社)などがある。

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<ニューディスク・ナビ10周年スペシャル~3000倍速クロノロジー>
10月30日~11月3日(月~金)18:00~24:00 
再放送=11月7日~11日(火~土)0:00~6:00
 「ニューディスク・ナビ」がこの10月で10周年を迎えました。2007年10月1日に山崎浩太郎さんのナビゲーションでスタートし、毎月100枚超のクラシック新譜が丸ごと聴けるとあって、大変ご好評をいただいています。10月30日からの週は、10年間でご紹介した約1万2000枚のディスクから、主だったものを年代順に紹介し、クラシック界の変遷をたどります。ラトル&ベルリン・フィルに始まり、ピリオド演奏の普及やレーベルの変化など、10年間を30時間でたどる超高速番組から、クラシックの未来像も見えてきます。
「ニューディスク・ナビ」10周年に寄せて~山崎浩太郎
 10周年を無事に迎えることができたのは、ひとえにリスナーの皆様のご支持あればこそ。本当にありがとうございます。
 月に100枚から125枚のディスクをご紹介していますが、始まったころはメジャーレーベルの新譜が減る一方で、正直なところ、いつまで続けられるのかなと思っていました(笑)。 ところが、さまざまな中小レーベルが登場してがんばって、メジャーにも変化を促し、刺激的で面白いディスクを、途切れることなく出してくれています。大工場ではない、俊敏で小回りの利く、新たな家内制手工業の時代に変化したのです。
 この番組のおかげで、私も幅広いジャンルの新しい演奏家たち、未知の作品群に出会えます。時代の潮流の変化を、ひしひしと感じることができる。いちばん得をしているのは、自分かもしれません(笑)。その生命力、ワクワク感を、少しでもリスナーの方にお伝えできればと思っています。どうぞこれからも、この番組をよろしくお願いします。

10月30日:2007年から10年までのディスク。番組の最初に放送したラトル指揮ベルリン・フィルのハイドンの交響曲集。ブーレーズ指揮ベルリン・フィルほかによるバルトークの協奏曲集。ピリオド・アンサンブルのディスクから、オフェリー・ガイヤールのボッケリーニ作品集と、プルハール率いるラルペッジャータのモンテヴェルディ作品集。そしてカラヤンの来日公演。
10月31日:2010年と11年のディスク。鬼才クルレンツィスの出世作となったショスタコーヴィチの交響曲第14番。バルトリ(メゾソプラノ)の「カストラートのためのアリア集」。ミンコフスキとルーヴル宮音楽隊のハイドン。シュタイアーのひくゴルトベルク変奏曲など。
11月1日:2012年と13年のディスク。アバドがハルモニア・ムンディに登場してイザベル・ファウストと共演したベルクとベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。コンサートも大評判になったインバル指揮都響のショスタコーヴィチの交響曲第4番。ウィスペルウェイ3度目のバッハの無伴奏チェロ組曲。今年亡くなったビエロフラーヴェクによるスメタナの「売られた花嫁」。
11月2日:2013年から15年までのディスク。ロト指揮レ・シエクルのピリオド楽器による「春の祭典」。続いてイブラギモヴァのイザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ、フォーレ四重奏団のシューマンのピアノ四重奏曲、インバルと都響のマーラーの交響曲第10番、アンスネスとマーラー室内管によるベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番など、同時期の実演も素晴らしかったディスクたち。
11月3日:2016年と17年のディスク。小澤征爾の松本での近年の代表盤「子供と魔法」。アーノンクールが最後にやりかけた、ピリオド楽器によるベートーヴェンの交響曲集。パーヴォ・ヤルヴィとN響のコンビによる「英雄の生涯」。ジャン=ギアン・ケラスのシューマンのチェロ協奏曲。小アンサンブルによるマーラーの交響曲第4番など。


<11月のオススメ>
 昨年が没後20年の武満徹。山田和樹と日本フィルの管弦楽曲集は、期待の若手女優、上白石萌歌が語りをつとめた「系図」など、1980年代の叙情的な作品が中心。60年代の辛口の響きを集めた同日放送のナッセン指揮東京フィルの「オーケストラ・コンサート」と、好対照の組合せ(6日)。フランス古楽界の新星、ピションとアンサンブル・ピグマリオンの「恋のストラヴァガンツァ!」は、メディチ家で誕生した草創期のオペラを生き生きと、鮮烈に再現(16日)。3月6日に89歳で没した指揮者、アルベルト・ゼッダ。追悼盤はかれが愛し、現代に甦らせた作曲家、ロッシーニのスターバト・マーテル(23日)。

11月6日:昨年没後20年を迎えた武満徹。その後期の作品を主に集めた山田和樹指揮日本フィルのオーチャードホール・ライヴ2枚組と、初期作品を中心としたナッセン指揮東京フィルのオペラシティでのライヴ。そして後者にも出演した高橋悠治40年ぶりの再録音、「エリック・サティ 新・ピアノ作品集」。
11月7日:没後250年で日本でも脚光を浴びるテレマンのヴァイオリン・ソナタ集を、新鋭ボリス・ベゲルマンのバロック・ヴァイオリンで。ツィメルマン23年ぶりのソロ・アルバムとなるシューベルトのピアノ・ソナタ第20番と第21番。新潟県柏崎市での録音というのも注目点。初来日も話題となったユロフスキ&ロンドン・フィルのチャイコフスキー:交響曲全集から、1~3番。
11月8日:タワーレコードのSACDシリーズから、1972年録音のオイストラフによる「モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ撰集」。フルトヴェングラー不滅のライヴをUHQCDで。
11月9日:生誕450年のモンテヴェルディ。その傑作「聖母マリアの夕べの祈り」を、ジュゼッペ・マレット率いるラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレなど、イタリアの新鋭古楽奏者たちの演奏で。ドイツのオペラ界で活躍する一方、リートに力を入れる若きリリック・ソプラノ、ハンナ=エリサベス・ミュラーが.シュトラウス、ベルク、シェーンベルクの歌曲を艶やかに歌う「夢を戴いて」。
11月10日:ユロフスキの新録音を集めて。ロンドン・フィルとの「英雄」SACD、ベルリン放響との「ツァラトゥストラはかく語りき」ほか、そしてロンドン・フィルとのチャイコフスキーの交響曲など。

11月13日:日本ヴァイオリン界の中堅として活躍する漆原姉妹。まず姉の啓子の「モーツァルト:ピアノとヴァイオリンのための作品全集III」。妹の朝子がジョセフ・ウォルフ指揮兵庫芸術文化センター管弦楽団と共演したエルガーのヴァイオリン協奏曲と、その前に交響曲第1番。仲道郁代が長く温めてきたというシューマン作品集「ファンタジー」。
11月14日:19世紀パリで活躍した作曲家、フェリシアン・ダヴィッド(1810~76)。その忘れられた作品を蘇演した3枚組から、ロト指揮による「クリストフ・コロン」、ニケ指揮による「最後の審判」など。「ニーベルングの指環」を6人のアンサンブルで50分に短縮した「いかにしてジークフリートは大蛇を殺したか」。
11月15日:アナログ・マスターからの新マスタリング、SACDによるカザドシュとセル指揮クリーヴランド管弦楽団そのほかによる。「モーツァルト:ピアノ協奏曲第15・17・21~24・26・27番」4枚組から3枚。フルトヴェングラーが1950年にスカラ座で上演した「ニーベルングの指環」のハイライト盤。
11月16日:17世紀初頭、フィレンツェのメディチ家の宮廷で誕生したオペラ。その原初の姿を活き活きと再現したピション指揮アンサンブル・ピグマリオンによる「恋のストラヴァガンツァ」。テノールのプレッティ、ソプラノのピロッツィなど、イタリアで現在活躍中の歌手たちによるヴェルディの「トロヴァトーレ」。
11月17日:アファナシエフの「プレイズ・ベートーヴェンII」。ウィーン生まれでベルリン・フィルの首席として活躍するアンドレアス・オッテンザマーの「New Era~18世紀のクラリネット作品集」。読売日本交響楽団の首席客演指揮者としても活躍中のコルネリウス・マイスター指揮ウィーン放響ほかによるマーラーの「嘆きの歌」。

11月20日:その美貌も人気のソプラノ、田中彩子の「ウィーンの調べ 華麗なるコロラトゥーラ2」。今年が没後20年の黛敏郎の初期作品を集めた「黛 敏郎個展 -涅槃交響曲へ至る道-」のライヴ盤。ナクソスの「日本作曲家選輯~片山杜秀エディション」20枚組から、黛敏郎、山田耕筰、深井史郎、大木正夫の作品集。
11月21日:ウィーンで活躍するヘーデンボルク・トリオによるベートーヴェンのピアノ三重奏曲第1~3番。アーノンクール指揮ベルリン・フィルのシューベルトの交響曲全集SACDから、第1~4番。エマール、イザベル・ファウスト、ケラスなど豪華なメンバーによる「エリオット・カーター:後期作品集」。
11月22日:オイロディスク原盤のSACDによるリマスター再発から、コーガンのメンデルスゾーンとブルッフのヴァイオリン協奏曲。クレーメルとロジェストヴェンスキー指揮 ロンドン響によるシベリウスとシュニトケ作品集。フルトヴェングラーによるR.シュトラウスとモーツァルト。
11月23日:3月6日に惜しまれつつ亡くなった指揮者アルベルト・ゼッダの追悼盤で、お得意のロッシーニのスターバト・マーテル。パーヴォ・ヤルヴィ指揮エストニア国立響そのほかによるショスタコーヴィチの「森の歌」。来日公演も好評のエイヴァゾフとネトレプコ夫妻による「ロマンツァ」。
11月24日:ファゴットのアッツォリーニとボルツァーノ弦楽アカデミーによる、ミヒャエル・ハイドンとモーツァルト作品集。アーノンクール指揮ベルリン・フィルのシューベルトの交響曲全集SACDから、第5~8番。アンスネスの「悲しきワルツ シベリウス:ピアノ名品集」。

THE CLASSIC オンエア曲リスト


山崎浩太郎

出演:山崎浩太郎

1963年東京生まれ。早稲田大学法学部卒。歴史物語として説く「演奏史譚」を専門とする。日本経済新聞の演奏会評、専門誌『レコード芸術』『音楽の友』『モーストリークラシック』等に寄稿。著書に『クラシック・ヒストリカル108』『演奏史譚 1954/55 クラシック音楽の黄金の日日』(以上アルファベータ)、訳書にジョン・カルショー『ニーベルングの指環』『レコードはまっすぐに』(以上学習研究社)などがある。

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<10月放送分のおススメ>
 メンデルスゾーンの交響曲のピリオド式演奏が増える中、ヴァイオリン協奏曲は従来のスタイルが未だ一般的。そこに新風を吹き込むイザベル・ファウストの繊細な表現。エラス=カサド(指揮)フライブルク・バロック・オーケストラも心地よく、「宗教改革」交響曲も期待通りの快演(9月29日)。
 スペインのバスク地方を拠点に活躍する古楽の俊英ギタリスト、エンリケ・ソリニスの新作はファリャの「恋は魔術師」を中心に、アランフェス協奏曲も聴かせる意欲作(6日)。
 イギリスのヒース四重奏団が世に問うバルトークの弦楽四重奏曲全集は、苦みと艶やかな歌が共存する、新時代の名演(27日)。(山崎)

9月25日:山形交響楽団の首席客演指揮者をつとめ、在京オーケストラの客演でも大活躍の鈴木秀美が主宰するピリオド楽団、オーケストラ・リベラ・クラシカによるハイドンの交響曲第90番とベートーヴェンの交響曲第7番。今年脚光を浴びたヴァイオリニスト、故若林暢によるブラームスのヴァイオリン・ソナタ全集。
9月26日:若林暢の「ヴァイオリン愛奏曲集」。昨年65歳で亡くなったドイツのチェロ奏者・指揮者のハインリヒ・シフ。その追悼ボックス17枚組から、バッハの無伴奏チェロ組曲やベートーヴェン、モーツァルトの交響曲など。
9月27日:作品の真価を世に広めたことで名高い、プレヴィン指揮ロンドン交響によるラフマニノフの交響曲全集を、リマスタリングによるSACDで。今年が没後50年となるクリュイタンスの「管弦楽&協奏曲録音全集」65枚組から、初CD化のモノラル音源を中心に3枚。
9月28日:17世紀英国の酒場でのセッションを空想した、ビャッテ・アイケとバロックソリステーネによる「ジ・エールハウス・セッションズ」。レハールの喜歌劇「ルクセンブルク伯爵」。ベーレとニュルンドの豪華な主役コンビに、欧州で活躍する期待の韓国人女性指揮者、キム・ウンソンが指揮するフランクフルトでのライヴ。
9月29日:ヴェテランのメキシコ人ピアニスト、ホルヘ・フェデリコ・オソリオがシューベルトとブラームス晩年の作品をひくアルバム「FINAL THOUGHTS」。イザベル・ファウストとパブロ・エラス=カサド指揮フライブルク・バロック・オーケストラによるメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲と「宗教改革」。ヤンソンスとバイエルン放響のマーラーの交響曲第5番は、日本向けだけのSACDの音で。

10月2日:新日本フィルやサイトウ・キネン・オーケストラのコンサートマスターとして活躍する豊嶋泰嗣が、独奏と指揮をかねたモーツァルトのヴァイオリン協奏曲集。久石譲が結成したナガノ・チェンバー・オーケストラとのベートーヴェンの交響曲第1番と「英雄」。
10月3日:CD好きを中心に熱い支持を集める中国系米国人、クレア・フアンチのひくショパンの夜想曲全集。ハインリヒ・シフの追悼ボックスから、シューマンとブラームスの作品集。
10月4日:没後50年のクリュイタンスの「管弦楽&協奏曲録音全集」65枚組から、初CD化のハイドンの交響曲、シューベルトの「未完成」など。
10月5日:ロシア出身の女性フォルテピアノ奏者パシチェンコによる、「ワルトシュタイン」ほかベートーヴェンのソナタ集。1965年のNHKのスラヴ・オペラ公演から、ホルヴァート指揮の「エフゲニー・オネーギン」。
10月6日:クレア・フアンチの名を高めた、スカルラッティのピアノ・ソナタ集2枚組。ジョアン・ファレッタ指揮ヴァージニア・アーツ・フェスティヴァル・チェンバー・プレイヤーズによる、マーラーの「大地の歌」のシェーンベルク編曲による室内アンサンブル版。バスク出身の俊英ギタリスト、エンリケ・ソリニスによる「恋は魔術師 ~ファリャの音楽のエッセンス」。

10月9日:パリでメシアンに学び、フランス音楽のスペシャリストとしても知られる藤井一興がリストのロ短調ソナタを中心に自作もひく「古典に導かれる現在のまなざし」。好評のパーヴォ・ヤルヴィとNHK交響楽団のリヒャルト・シュトラウス・シリーズ、新作は「ツァラトゥストラはかく語りき」とメタモルフォーゼン。
10月10日:ハインリヒ・シフの追悼ボックスから、ドイツの放送オケを指揮したブルックナーの「ロマンティック」やマーラーの「巨人」など。没後250年のテレマン、代表作のひとつ、パリ四重奏曲集をジ・エイジ・オブ・パッションズの活力に満ちた演奏で。
10月11日:ネヴィル・マリナーによる、ブランデンブルク協奏曲と管弦楽組曲全曲の1回目の録音。クレンペラー指揮ストックホルム・フィルの1965年のライヴで、モーツァルトと幻想交響曲。
10月12日:没後50年のクリュイタンスのボックスから、初CD化となるベルリオーズの「キリストの幼時」第1回録音と、ドビュッシーの「 聖セバスチャンの殉教」。後者はセリフを多く含む、戯曲版の珍しい録音。
10月13日:ヴィオラ奏者のマキシム・リザノフがリガ・シンフォニエッタなどとシューベルトとそれにちなむ新作を取りあげた「イン・シューベルツ・カンパニー」2枚組。スイスの俊英ピアニスト、ピエモンテージがマンゼ指揮スコットランド室内管と録音したモーツァルトの「戴冠式」とピアノ協奏曲第25番。

10月16日:ホロヴィッツが絶賛したヴィンテージ・スタインウェイをひく江口玲の「ドビュッシー 音の絵」。飯森範親と東京交響楽団による、ロシア・アヴァンギャルド時代の問題作、ポポーフの交響曲第1番の日本初演。
10月17日:フェデリコ・グリエルモ率いる新イタリア合奏団が演奏した、ピアソラの「ブエノスアイレスの四季」ほか。ハインリヒ・シフのボックスから、ショスタコーヴィチやシュニトケなど、ロシア音楽中心に4枚。
10月18日:ビーチャムとフランス国立放送管による名盤、ビゼーとフランクの交響曲を、SACDの音で。クリュイタンスのボックスから、初登場音源のギレリスとのベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番など。
10月19日:日本公演も絶賛されたアレッサンドリーニとコンチェルト・イタリアーノによる、モンテヴェルディ作品集「夜~恋人たちと兵士たちの物語」。ルセ率いるレ・タラン・リリクによるリュリの傑作「アルミード」。
10月20日:来日公演も人気のイブラギモヴァとティベルギアンによるモーツァルトの「ヴァイオリン・ソナタ全集第4集」。ウィーン・フィルの若き首席、カール=ハインツ・シュッツによるモーツァルトのフルート協奏曲集。オランダの新鋭ハンネス・ミンナールとフリエンド指揮ネザーランド響によるベートーヴェンのピアノ協奏曲全集。

10月23日:キーシンが久しぶりにグラモフォンに復帰、10年間のライヴから自ら選んだ「ベートーヴェン・リサイタル」2枚組。神奈川フィルの名物コンマス、石田泰尚率いる石田組の「THE 石田組」。
10月24日:ハインリヒ・シフの追悼ボックスから、ゆかりの深いルトスワフスキのチェロ協奏曲の2種の録音や、グルダとの共演など3枚。凄腕トリオ、トリオ・ツィンマーマンによるヒンデミットとシェーンベルクの弦楽三重奏曲集。
10月25日:クリュイタンスのボックスから、ステレオ音源が発見されたウィーン・フィルとのR.シュトラウスとスメタナ、初CD化のストラヴィンスキーの「ペルセフォーヌ」など。
10月26日:フィンランドの実力派指揮者、サラステが指揮してエルトマン(ソプラノ)が歌うストラヴィンスキーの歌劇「夜鳴き鴬」。バート・ヴィルトバートのロッシーニ音楽祭実況の歌劇「シジスモンド」。
10月27日:ミハイル・ユロフスキとシュターツカペレ・ドレスデンがショスタコーヴィチゆかりのゴーリッシュで行なっている音楽祭のライヴ録音。イギリス期待の弦楽四重奏団、ヒース四重奏団によるバルトークの弦楽四重奏曲全集。

【祝!10周年の特別番組、放送決定!】
「ニューディスク・ナビ10周年スペシャル~3000倍速クロノロジー」
 放送日:10月30日~11月3日(月~金)18:00~24:00
 再放送:11月7日~11日(火~土)0:00~6:00
この10月で10周年を迎えた「ニューディスク・ナビ」。10月30日からの週は、10年間でご紹介した約1万2000枚のディスクから、主だったものを年代順に紹介し、クラシック界の変遷をたどります。10年間を30時間でたどる超高速番組から、クラシックの未来像も見えてきます。

THE CLASSIC オンエア曲リスト
山崎浩太郎

出演:山崎浩太郎

1963年東京生まれ。早稲田大学法学部卒。歴史物語として説く「演奏史譚」を専門とする。日本経済新聞の演奏会評、専門誌『レコード芸術』『音楽の友』『モーストリークラシック』等に寄稿。著書に『クラシック・ヒストリカル108』『演奏史譚 1954/55 クラシック音楽の黄金の日日』(以上アルファベータ)、訳書にジョン・カルショー『ニーベルングの指環』『レコードはまっすぐに』(以上学習研究社)などがある。