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【CLASSIC LIVE SELCTION】WORLD LIVE SELECTION


★2022年12月末終了 毎月第3(日)12:00~14:00
再放送=翌週(土)5:00~7:00 
【CLASSIC LIVE SELCTION】WORLD LIVE SELECTION
アリス=紗良・オット
WORLD LIVE SELECTION
ファジル・サイ

WORLD LIVE SELECTION
マルカンドレ・アムラン

WORLD LIVE SELECTION
ワシリー・シナイスキー

WORLD LIVE SELECTION
ニコラ・アルトシュテット

WORLD LIVE SELECTION
アルテミス・カルテット

WORLD LIVE SELECTION
ヴォーチェ弦楽四重奏団

WORLD LIVE SELECTION
グスターボ・ドゥダメル

【CLASSIC LIVE SELCTION:第3週】巨匠と呼ばれる大物指揮者や人気急上昇の若手演奏家が登場する、世界中から大注目のコンサートを臨場感たっぷりにお届け。音楽評論家の奥田佳道氏によるコンサートや演奏者の解説も交えてお楽しみいただきます。学生時代はウィーンに身を置いて勉強し、現在も現地の音楽祭に足しげく通う、“ウィーン通”の奥田氏による解説で、本場ヨーロッパの一流アーティスト達の最新情報を網羅的にご紹介します。



祝!コンツェルトハウス100周年<ウィーン・コンツェルトハウス2013/2014>

 「黄金のホール」として知られるムジークフェラインと並んで、ウィーンのクラシック音楽の殿堂として数々の名演を生み出してきたコンツェルトハウスは1913年の創設、杮落としにはR.シュトラウスが5管編成の「祝典前奏曲」を書いて初演しました。10月は100周年にあたるコンツェルトハウス2013/2014のシーズン・プログラムから選りすぐりの室内楽とオーケストラのコンサートの模様をお届けします。21世紀型のピアノの達人、室内楽を牽引する新旧のカルテット、そして100周年を記念する祝祭的な「第九」!ウィーンの熱き音楽をご自宅に居ながらしてご堪能ください。


[世代別ヴィルトゥオーゾ・ピアニストの横顔]

出身も世代も異なる現代のヴィルトゥオーゾ・ピアニストたちを3回連続でお届けします。

10月4日/①-Ⅰ:アリス=紗良・オット(P)

第1夜は、日独ハーフ才色兼備、88年生まれのピアニスト、アリス=紗良・オット。プログラムは、「ハンガリー狂詩曲」を中心としたリストの3曲と、ムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」。卓越した技巧と独特の魅力を兼ね備えたアリスの世界へ! 曲目はこちら


10月5日/②-Ⅱ:ファジル・サイ(P)

 驚異的なテクニック以上の圧倒的な存在感を持つピアニスト、ファジル・サイは1970年トルコ出身。作曲家としても評価され、今年コンツェルトハウスのコンポーザー・イン・レジデンスとして招聘されています。今回のプログラムはモーツァルトのピアノ・ソナタ「トルコ行進曲付」他を前半に、後半は自作のコンツェルトハウス委嘱作品「ゲジ・パーク」が初演されます。「ゲジ・パーク」とはトルコの首都イスタンブールで2013年5月に起きた緑地再開発計画に反対する反政府運動が起こった公園です。現代に生きる芸術家ファジルが世界に「内なる声」を放ちます。さらに自作の「ブラック・アース」や「トルコ行進曲・ジャズ」などノリノリの演奏にご期待ください。2014年10月来日予定。 曲目はこちら


10月11日/Ⅲ:マルカンドレ・アムラン(P)~シューベルティアーデ2014

 マルカンドレ・アムランは1961年生まれのフランス系カナダ人。明晰クリアな分析とテクニックで、超絶技巧曲や現代曲の録音の数々を残すアムランの今回のプログラムは、ショパンに大きな影響を与えロマン派ピアノ作品の先駆けとなったアイルランドの作曲家ジョン・フィールドの作品にはじまり、シューベルトのピアノ・ソナタ第13番、リストの「ウィーンの夜会」(シューベルトのワルツ・カプリス)、そして後半にシューベルトの最晩年の傑作ピアノ・ソナタ第21番。ピアノ作品の古典派からロマン派への歴史を丁寧に紐解くプログラムは、聴き応えたっぷりです。この日だけはフォアアールベルク州、シュヴァルツェンベルクで行われた「シューベルティアーデ2014」に寄り道です。 曲目はこちら


10月12日/③ロシアから「新世界」へ~シナイスキー指揮ウィーン交響楽団

 巨匠キリル・コンドラシンの助手を務め、まさしくロシア正統派を継承する指揮者ワシリー・シナイスキーがウィーン交響楽団を率いて演奏するのはチャイコフスキー「ロメオとジュリエット」、ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番、そしてドヴォルジャーク「新世界より」。チェロ協奏曲のソリストに迎えるのは1982年生まれ注目の新進ニコラ・アルトシュテット。 曲目はこちら


10月18日/④結成25周年、さらなる飛翔!アルテミス・カルテット

 ドイツ、リューベック音楽大学の学生によって1989年に結成されたアルテミス・カルテット。今回演奏されるのは、ハイドン、バルトーク、ブラームスの弦楽四重奏曲。アルバン・ベルク・カルテットへの師事、ピアニストのレイフ・オヴェ・アンスネスやソプラノのユリアーネ・バンゼとの共演ツアーなどの経験から、その技巧をと音楽性を磨いた彼らは、今年結成から四半世紀を迎え、メンバー交代を乗り越えてさらなる飛躍をめざします。 曲目はこちら


10月19日/⑤結成10周年のライジング・スター!ヴォーチェ弦楽四重奏団

 パリ国立高等音楽院の卒業生によって2004年に結成され、瞬く間に国際的評価を獲得する若々しさいっぱい、女性3人、男性1人によるヴォーチェ弦楽四重奏団。演奏曲目はnaïveレーベルで2012年に録音したベートーヴェンの弦楽四重奏曲第1番の他、マントヴァーニ、ヤナーチェク。2014年11、12月来日予定。 曲目はこちら


10月25日/⑥グスターボ・ドゥダメル指揮ウィーン・フィルの「第九」

 ウィーン、コンツェルトハウス100周年記念コンサートでウィーン・フィルとベートーヴェン「第九」を共演するのは、今や飛ぶ鳥落とす勢いのベネズエラ生まれの指揮者ドゥダメル。ドゥダメルとウィーン・フィルは、2007年ルツェルン音楽祭で初共演して以来、数年のうちに数々の共演を重ねて、蜜月時代を築いています。「2014年ウィーン・フィル日本公演」としてこの9月に日本でもドゥダメルとの熱演が行われたばかり。ヨーロッパの祝祭に演奏されるベートーヴェンの「第九」に加えて、前半は現代ドイツを代表する作曲家アリベルト・ライマンがこの日のために作曲した「ベートーヴェンの交響曲第9番へのプロローグ」を初演。この華麗なる演奏をたっぷりとご堪能ください。 曲目はこちら


(出演:舩木篤也 音源提供:オーストリア放送協会)

※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。



奥田佳道

出演:奥田佳道

1962年東京生まれ。ヴァイオリンを学ぶ。ドイツ文学、西洋音楽史を専攻。ウィーン大学に留学。くらしき作陽大学講師、エリザベト音楽大学パフォーマンス・フォーラム講師を務めた。「音楽の友」「N響フィルハーモニー」などへの執筆のほか、1993年からNHK、日本テレビ、WOWOW、クラシカ・ジャパンの音楽番組に出演。1997年から2017年まで毎年「ウィーン・フィルニューイヤーコンサート」生中継(BS、FM、Eテレ)の解説を行なった。また2004年から2013年まで北九州国際音楽祭のミュージック・アドヴァイザーを務めたほか、NHK音楽祭、せんくら、日本フィル横浜定期演奏会などでプレトークを担当。現在「オペラ・ファンタスティカ」パーソナリティのひとり。ラジオ深夜便「奥田佳道のクラシックの遺伝子」「オトナのリクエストアワー」に出演中。アサヒグループ芸術文化財団音楽部門選考委員。フッペル鳥栖ピアノコンクール審査員。朝日カルチャーセンター新宿、北九州各講師。中日文化センター講師。NHK文化センター講師。著書・監修に「これがヴァイオリンの銘器だ」(音楽之友社)、「知ってるようで知らないバイオリンおもしろ雑学事典」(ヤマハ・ミュージックメディア)ほか。