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【CLASSIC LIVE SELCTION】WORLD LIVE SELECTION


★2022年12月末終了 毎月第3(日)12:00~14:00
再放送=翌週(土)5:00~7:00 
【CLASSIC LIVE SELCTION】WORLD LIVE SELECTION
ミア・パーション
WORLD LIVE SELECTION
ブレンダ・ラエ

WORLD LIVE SELECTION
フィリップ・ジョルダン

WORLD LIVE SELECTION
トーマス・ハンプソン

WORLD LIVE SELECTION
ゴーティエ・カプソン(右) ルノー・カプソン(左)

WORLD LIVE SELECTION
ジェラルド・フィンリー

WORLD LIVE SELECTION
マーク・パドモア

WORLD LIVE SELECTION
ローラ・ヴァジョン

WORLD LIVE SELECTION
ヒリヤード・アンサンブル

WORLD LIVE SELECTION
リッカルド・ムーティ

【CLASSIC LIVE SELCTION:第3週】巨匠と呼ばれる大物指揮者や人気急上昇の若手演奏家が登場する、世界中から大注目のコンサートを臨場感たっぷりにお届け。音楽評論家の奥田佳道氏によるコンサートや演奏者の解説も交えてお楽しみいただきます。学生時代はウィーンに身を置いて勉強し、現在も現地の音楽祭に足しげく通う、“ウィーン通”の奥田氏による解説で、本場ヨーロッパの一流アーティスト達の最新情報を網羅的にご紹介します。



<声、歌、文学、音楽~秋に深まる声の魅力>

 この秋もWORLD LIVE SELECTIONではオーストリア放送協会から直送の選りすぐりのライヴ録音をお送りします。今月は深まる秋にふさわしく、深い文学性と魅惑の響きをもつ声~独唱、アンサンブル、合唱~の演奏会を集めました。オーストリア、アルプスの山々に囲まれたフォアアールベルク州の小さな街ホーエネムスでの「シューベルティアーデ2014」、60年の歴史を持つウィーン最大級の芸術フェスティヴァル「ウィーン芸術週間2014」、ウィーン西方の都市メルクでの「メルク修道院バロック音楽祭2013」の模様からお楽しみください。


[声とピアノとクラリネット~シューベルティアーデ2014]

11月1日/ミア・パーション(S)ロジャー・ヴィニョールズ(P)ダニエル・オッテンザマー(Cl)

11月2日/ブレンダ・ラエ(S)ローランド・ペンティネン(P)マルティン・フレスト(Cl)


 まずは、「シューベルティアーデ2014」より「声とピアノとクラリネット」を2回お送りします。

 1日はその前篇として、スウェーデンのソプラノ歌手ミア・パーションのリサイタルをお送りします。数々の世界的独唱者と共演を重ねるピアニスト、ロジャー・ヴィニョールズと、ウィーン・フィル公認のヴィルトゥオーゾ7人によるアンサンブル「ザ・フィルハーモニクス」のメンバーでクラリネット奏者ダニエル・オッテンザマーを迎え、シューベルト、シューマン、グリーグの歌曲を演奏します。  曲目はこちら

 2日はその後編。デュオ・リサイタルも組んでいるスウェーデン出身の2人~ピアニストのローランド・ペンティネンと華麗なパフォーマンスで人気を集めるクラリネット奏者マルティン・フレストに、フランクフルト歌劇場ほか国際的舞台に立って活躍するアメリカのソプラノ、ブレンダ・ラエが加わります。ドビュッシー、ショーソン、プーランクのクラリネット小品ほか、前日と同じくクラリネットが加わったシューベルトの歌曲「岩の上の羊飼い」が演奏されます。「声とピアノとクラリネット」の奥行きとヴァリエーションを2晩お楽しみいただけます。  曲目はこちら


[ウィーン芸術週間2014]

11月8日/フィリップ・ジョルダン指揮パリ・オペラ座管とトーマス・ハンプソン(Br)で聴く後期ロマン派


 METやザルツブルグ音楽祭でオペラ歌手として世界的に活躍し、リート歌手としても高く評価されているアメリカのバリトン、トーマス・ハンプソンと、パリ・オペラ座管弦楽団の共演。リヒャルト・シュトラウスの歌曲を演奏します。フィリップ・ジョルダン指揮で後半はベルリオーズの「幻想交響曲」。「ウィーン芸術週間2014」の模様です。  曲目はこちら


[ザルツブルク音楽祭2013]

11月9日/カプソン兄弟と仲間たち ★30分延長(~24:30)


 歌ものから少し離れまして、2013年のザルツブルク音楽祭の模様から、ルノー・カプソン(Vn)、ジェラール・コセ(Vla)、ゴーティエ・カプソン(Vc)、ニコラス・アンゲリッチ(P)のアンサンブルをお聴きください。すでにこのメンバーでCDの録音もある息の合ったアンサンブルです。フォーレとブラームスのピアノ四重奏曲、ショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲をお届けします。  曲目はこちら


[リートの夕べ~シューベルティアーデ2014]

11月15日/ジェラルド・フィンリー(Br)

11月16日/マーク・パドモア(T)


 15日は、カナダ生まれのバリトン、ジェラルド・フィンリーのリサイタル。長年のパートナー、ジュリアス・ドレイク(P)とともに熟成されたシューベルトの歌曲「白鳥の歌」、リストの歌曲をお送りします。  曲目はこちら

 16日は、イギリス生まれのテノール、マーク・パドモアと、フォルテピアノのクリスティアン・ベズイデンホウトの共演。すでにシューマンの「詩人の恋」のすばらしい録音をHarmonia mundiから出しているふたりが、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンの歌曲、そして「詩人の恋」を演奏します。 曲目はこちら


[メルク修道院バロック音楽祭2013]

11月22日/クロアチア・バロック アンサンブルの「四季」

11月23日/至高のアカペラ、有終の美:ヒリヤード・アンサンブルのジェズアルド


 22日は、クロアチアのザグレブ生まれの女性バロック・ヴァイオリニスト、ローラ・ヴァジョン率いるクロアチア・バロック・アンサンブルをお送りします。バルカン半島の付け根に位置し、かつてはオーストリア=ハンガリー帝国の一部、第一次大戦後はユーゴスラヴィアの一部となり、1991年に独立したクロアチア。1999年に結成されたクロアチア・バロック・アンサンブルは、そのクロアチアの音楽的遺産を育むことに大きく貢献してきました。彼らの奏でるヴィヴァルディ「四季」ほかをお楽しみください。  曲目はこちら

 23日は、ヒリヤード・アンサンブルが登場!40年にわたって世界のアカペラ界の先端を走り続けてきましたが、残念ながら今年の暮れを持って解散することになっています。不貞の妻とその不倫相手を殺害しことで悪名高いだけではなく、その作風も不協和音や半音階的な手法を駆使したイタリア後期ルネサンス時代の異端作曲家、カルロ・ジェズアルドの作品を歌います。ヒリヤード・アンサンブルのジェズアルドといえば、1990年に彼らがECM NEWシリーズに吹き込んだ宗教作品「レスポンソリウム」が印象に残っている方も多いのではないでしょうか。ここでもその作品集から「聖金曜日のためのレスポンソリウム」を中心に、”有終の美”というべき至高のアカペラの世界をご堪能ください。 曲目はこちら


[ウィーン芸術週間2014]

11月29日/声の大伽藍:リッカルド・ムーティ指揮ウィーン・フィルのベルリオーズ「荘厳ミサ曲」


 毎月最終土曜日にお送りしているウィーン・フィルの演奏。今月お届けするのは、「ウィーン芸術週間2014」から、リッカルド・ムーティ指揮ウィーン・フィルによるベルリオーズ「荘厳ミサ曲」です。この作品は、ベルリオーズ本人によって破棄されたとされていましたが、作者の死後100年以上教会に保管されていた自筆譜が1990年代になってようやく発見され演奏されるようになりました。ムーティはたびたびこの大作をとりあげてきました。ウィーン・フィルとウィーン楽友協会合唱団による「声の大伽藍」です。 曲目はこちら


(出演:舩木篤也 音源提供:オーストリア放送協会)

※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。



奥田佳道

出演:奥田佳道

1962年東京生まれ。ヴァイオリンを学ぶ。ドイツ文学、西洋音楽史を専攻。ウィーン大学に留学。くらしき作陽大学講師、エリザベト音楽大学パフォーマンス・フォーラム講師を務めた。「音楽の友」「N響フィルハーモニー」などへの執筆のほか、1993年からNHK、日本テレビ、WOWOW、クラシカ・ジャパンの音楽番組に出演。1997年から2017年まで毎年「ウィーン・フィルニューイヤーコンサート」生中継(BS、FM、Eテレ)の解説を行なった。また2004年から2013年まで北九州国際音楽祭のミュージック・アドヴァイザーを務めたほか、NHK音楽祭、せんくら、日本フィル横浜定期演奏会などでプレトークを担当。現在「オペラ・ファンタスティカ」パーソナリティのひとり。ラジオ深夜便「奥田佳道のクラシックの遺伝子」「オトナのリクエストアワー」に出演中。アサヒグループ芸術文化財団音楽部門選考委員。フッペル鳥栖ピアノコンクール審査員。朝日カルチャーセンター新宿、北九州各講師。中日文化センター講師。NHK文化センター講師。著書・監修に「これがヴァイオリンの銘器だ」(音楽之友社)、「知ってるようで知らないバイオリンおもしろ雑学事典」(ヤマハ・ミュージックメディア)ほか。