放送は終了しました。5秒後にジャンプします。

121chTHE CLASSIC【Premium】

【CLASSIC LIVE SELCTION】WORLD LIVE SELECTION


★2022年12月末終了 毎月第3(日)12:00~14:00
再放送=翌週(土)5:00~7:00 
【CLASSIC LIVE SELCTION】WORLD LIVE SELECTION
ジェラール・コルステン
  WORLD LIVE SELECTION
ミーシャ・ブルガーゴーズマン

WORLD LIVE SELECTION

WORLD LIVE SELECTION
「ホフマン物語」より

WORLD LIVE SELECTION
ヨハネス・デブス

WORLD LIVE SELECTION
エルサレム弦楽四重奏団

WORLD LIVE SELECTION
パヴェル・ハース・クァルテット

WORLD LIVE SELECTION
グスターボ・ドゥダメル

【CLASSIC LIVE SELCTION:第3週】巨匠と呼ばれる大物指揮者や人気急上昇の若手演奏家が登場する、世界中から大注目のコンサートを臨場感たっぷりにお届け。音楽評論家の奥田佳道氏によるコンサートや演奏者の解説も交えてお楽しみいただきます。学生時代はウィーンに身を置いて勉強し、現在も現地の音楽祭に足しげく通う、“ウィーン通”の奥田氏による解説で、本場ヨーロッパの一流アーティスト達の最新情報を網羅的にご紹介します。



ブレゲンツ音楽祭2015の「ホフマン物語」、ドゥダメル&ウィーン・フィルの「展覧会の絵」ほか

 オーストリアのブレゲンツで毎年7月から8月にかけて開催される「ブレゲンツ音楽祭」は1946年から始まり、2015年は70周年の記念年でした。第2次世界大戦で瓦礫と化した街から市民が立ち上がり、オペラによって復興の活力を取り戻そうと、ボーデン湖を舞台にした湖上オペラが実現したのです。ヨーロッパの人々、特にオーストリア人にとって、オペラがいかに特別なものかが分かります。ブレゲンツのもう一つの会場、祝祭劇場では比較的上演機会の少ないオペラが上演されますが、2015年は「ホフマン物語」が上演されました。その模様を二夜にわたってご紹介。また、レジデント・オーケストラであるウィーン交響楽団によるイタリア・プロ、フォアアールベルク州交響楽団によるドイツ・プロも魅力的。

 「シューベルティアーデ2015」からは実力派のエルサレム弦楽四重奏団と、年末に来日するパヴェル・ハース・クァルテットの充実の演奏。

そしてウィーン・フィルはグスターボ・ドゥダメルが指揮した今年4月の定期演奏会を。「展覧会の絵」が聴衆を興奮の渦にいざないます。


<ブレゲンツ音楽祭2015>

8月6日/ウィーン交響楽団のイタリア・プロ

 「ブレゲンツ音楽祭」のレジデント・オーケストラであるウィーン交響楽団の演奏会はロッシーニの「ウィリアム・テル」序曲に始まるイタリア・プロ。プッチーニの隠れた名曲「グローリア・ミサ」が聴きものです。若き日に作曲したこの曲をプッチーニは「若気の至り」と封印し、死後50年たって復活しました。のちにオペラ作曲家になったプッチーニらしさに溢れた美しく感動的な作品です。 曲目はこちら


8月7日/ジェラール・コルステン指揮フォアアールベルク州交響楽団のドイツ・プロ

 オーストリア最西部、フォアアールベルク州を本拠地とするオーケストラ、フォアアールベルク州交響楽団はベルリン・フィルの次期シェフに決まったキリル・ペトレンコの父親がこのオーケストラでヴァイオリンを弾いており、ペトレンコがこの地で音楽を学んだことから話題になっています。首席指揮者のジェラール・コルステンの指揮、ミーシャ・ブルガーゴーズマン(S)でワーグナーのヴェーゼンドンク歌曲集、ブラームスの交響曲第4番というドイツ・プロ。前半にはハンガリーの作曲家エトヴェシュの「チャイニーズ・オペラ」も。 曲目はこちら


8月13日・14日/オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」(全曲)

 「ホフマン物語」を二夜にわたって全曲お聞きいただきます。演出のステファン・ヘアハイムは、2007年にはオペルンヴェルト誌の年間最優秀演出家に選ばれ、2009年バイロイト音楽祭の新プロダクション『パルジファル』が賞賛を浴びるなど、人気・実力ともに、現在ドイツ語圏を中心に、ヨーロッパでもっとも熱い視線を集めているオペラ演出家の一人。主人公の詩人ホフアンが、歌う人形のオランピア、瀕死の歌姫アントーニア、ヴェネツィアの娼婦ジュリエッタと次々に恋に落ちますが何れも破綻する物語を、性的倒錯あるいは中性化をテーマにした演出で描きます。現代ものを得意とするヨハネス・デブスがいかに応えるか。ケルスティン・アヴェモ(S)マンディ・フレドリヒ(S)ラヘル・フレンケル(Ms)ダニエル・ヨハンソン(T)らの熱演にも注目。オーケストラはウィーン交響楽団。 13日の曲目 14日の曲目


<シューベルティアーデ2015>

室内楽を中心とした人気の音楽祭「シューベルディアーデ」の2015年から二夜にわたり弦楽四重奏曲を。

8月20日/エルサレム弦楽四重奏団の「死と乙女」

 1993年に創立され、’96年にデビューしたイスラエル出身の四重奏団、エルサレム四重奏団。活動歴は約20年に亘りますが、当初からその卓抜した実力とアンサンブルの完璧さで世界的に注目されてきました。ヤナーチェクの「ないしょの手紙」、シューベルトの「死と乙女」などの名曲を彼らの名演で。曲目はこちら


8月21日/パヴェル・ハース・クァルテット

 プラハを拠点に活動する弦楽四重奏団、パヴェル・ハース・クァルテット。グループの名前はヤナーチェクの弟子であり、アウシュヴィッツ収容所で亡くなったチェコの才能溢れる作曲家パヴェル・ハースにちなんでいます。結成は2004年。英グラモフォン・アワード2011では、ドヴォルジャークの「アメリカ」を収録したディスクがレコード・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、これまでに数々の著名な賞を総なめにしてきました。今回はシューベルトの「ロザムンデ」と、ニコラ・アンゲリッシュを加えてのドヴォルジャーク/ピアノ五重奏曲。熱く濃い演奏にご期待ください。 曲目はこちら


<ウィーン・フィル定期演奏会>

8月27日/ウィーン・フィルの定期演奏会にドゥダメル登場!


 1981年べネズエラのバルキシメント生まれ、2004年の第1回グスタフ・マーラー指揮者コンクールに優勝し、世界の檜舞台に躍り出たグスターボ・ドゥダメル。以降の活躍ぶりは目を見張るばかりです。2014年にはウィーン・フィルとの来日公演で大きな感動を呼びました。そのドゥダメルが今年4月、ウィーン・フィルの定期演奏会に登場、「展覧会の絵」を振りました。この曲はドゥダメルが2008年にシモン・ボリバル・ユース・オーケストラを率いてザルツブルク音楽祭デビューを果たした時の曲でもあります。来年2017年のニューイヤー・コンサートにも登場するドゥダメル、ウィーン・フィルとの蜜月は続く! 曲目はこちら


(出演:舩木篤也 音源提供:オーストリア放送協会)

※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。



奥田佳道

出演:奥田佳道

1962年東京生まれ。ヴァイオリンを学ぶ。ドイツ文学、西洋音楽史を専攻。ウィーン大学に留学。くらしき作陽大学講師、エリザベト音楽大学パフォーマンス・フォーラム講師を務めた。「音楽の友」「N響フィルハーモニー」などへの執筆のほか、1993年からNHK、日本テレビ、WOWOW、クラシカ・ジャパンの音楽番組に出演。1997年から2017年まで毎年「ウィーン・フィルニューイヤーコンサート」生中継(BS、FM、Eテレ)の解説を行なった。また2004年から2013年まで北九州国際音楽祭のミュージック・アドヴァイザーを務めたほか、NHK音楽祭、せんくら、日本フィル横浜定期演奏会などでプレトークを担当。現在「オペラ・ファンタスティカ」パーソナリティのひとり。ラジオ深夜便「奥田佳道のクラシックの遺伝子」「オトナのリクエストアワー」に出演中。アサヒグループ芸術文化財団音楽部門選考委員。フッペル鳥栖ピアノコンクール審査員。朝日カルチャーセンター新宿、北九州各講師。中日文化センター講師。NHK文化センター講師。著書・監修に「これがヴァイオリンの銘器だ」(音楽之友社)、「知ってるようで知らないバイオリンおもしろ雑学事典」(ヤマハ・ミュージックメディア)ほか。