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【CLASSIC LIVE SELCTION】WORLD LIVE SELECTION


★2022年12月末終了 毎月第3(日)12:00~14:00
再放送=翌週(土)5:00~7:00 
【CLASSIC LIVE SELCTION】WORLD LIVE SELECTION
フィリップ・ジョルダン
WORLD LIVE SELECTION
ピエール=ロラン・エマール

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マルタ・アルゲリッチ

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ダニエル・バレンボイム

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ブニアティシヴィリ姉妹

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ファジル・サイ

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マルク・ミンコフスキ

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パブロ・エラス=カサド

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トゥガン・ソヒエフ

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ルノー・カプソン
 

【CLASSIC LIVE SELCTION:第3週】巨匠と呼ばれる大物指揮者や人気急上昇の若手演奏家が登場する、世界中から大注目のコンサートを臨場感たっぷりにお届け。音楽評論家の奥田佳道氏によるコンサートや演奏者の解説も交えてお楽しみいただきます。学生時代はウィーンに身を置いて勉強し、現在も現地の音楽祭に足しげく通う、“ウィーン通”の奥田氏による解説で、本場ヨーロッパの一流アーティスト達の最新情報を網羅的にご紹介します。



アルゲリッチ、エマールのベートーヴェン:ピアノ協奏曲競演!

<ムジークフェライン2015-2016>

 9月はまずムジークフェラインの2015-2016シーズン・プログラムから、スター・ピアニストが登場する3本を。エマール、アルゲリッチ、ブニアティシヴィリ姉妹と、出身も世代も違うピアニストたちの競演をお楽しみください。


9月3日/フィリップ・ジョルダン指揮ウィーン交響楽団、エマール(P)

 まずは、名指揮者アルミン・ジョルダンの息子として生まれたサラブレッド、フィリップ・ジョルダンが2014年から首席指揮者を務めるウィーン交響楽団を指揮した演奏会。彼は2009年からパリ国立オペラ座の音楽監督にも就任しており、人気・実力とも欧州での評価はきわめて高いといえます。

バルトークのオーケストラ2作品に挟まれて、ピエール=ロラン・エマール(P)がソリストを務めるのはベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番。アンサンブル・アンテルコンタンポラン出身、アーノンクールの信頼も厚かったエマールの描くベートーヴェン像はいかに。 曲目はこちら


9月4日/アルゲリッチ&バレンボイム同郷豪華共演!

 世界最高の人気ピアニスト、マルタ・アルゲリッチは1941年ブエノスアイレス生まれ。そしてオペラの指揮からコンサート・ピアニストまで八面六臂の活躍を続けるダニエル・バレンボイムは1942年、ブエノスアイレス生まれ。今年6月5日にはベルリンでアルゲリッチの75歳のお誕生日を祝うコンサートがバレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリンとの共演で盛大に行われました。同郷・同世代の二人がウィーンで共演したシュターツカペレ・ベルリンの演奏会をお届けします。曲はアルゲリッチが愛してやまないベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番。1番よりも先に書かれた最初のピアノ協奏曲です。若き日のベートーヴェンの情熱が演奏からほとばしります。そして、バレンボイムとの連弾というステキなサーヴィスも!後半はエルガーの最初の交響曲である長大な交響曲第1番。 曲目はこちら


9月10日/ブニアティシヴィリ姉妹の華麗なるピアノ・プレイ

 ジョージア出身、溢れる情熱と超セクシーな容姿で人気のピアニスト、カティア・ブニアティシヴィリにはお姉さんがいます。そのお姉さんもピアニスト。グヴァンツァといいます。姉妹によるコンサートの前半は4手連弾によるブラームスとリストによるハンガリーもの、後半は2台ピアノでガーシュウィン、ラヴェルの「ラ・ヴァルス」などが演奏されます。華麗なるピアノ・プレイに翻弄される快楽! 曲目はこちら


~夭折の天才モーツァルト&メンデルスゾーン、ザルツブルクでの邂逅~

<ザルツブルク・モーツァルト週間2016>


 毎年1月27日のモーツァルトのお誕生日の頃に、国際モーツァルト財団がモーツァルトの生誕地ザルツブルクで開催するのが「モーツァルト週間」です。1956年から始まり今年で60年、モーツアルトの作品を毎回変わった角度から再発見してもう一度味わうために、世界中の人たちが訪れます。今年はモーツァルトと同じく夭折の天才メンデルスゾーンとの出会いをテーマに様々なプログラムが組まれました。モーツァルトは35歳、メンデルスゾーンは38歳でこの世を去りました。そのため、メンデルスゾーンはロマン派のモーツァルトとも呼ばれています。ミンコフスキ、エラス=カサド、ソヒエフという旬の指揮者に加え、ファジル・サイによる協奏曲も聞きものです。


9月11日/11歳のモーツァルト、13歳のメンデルスゾーン ファジル・サイ(P)

 まずはトルコ出身のピアニストにして作曲家、ファジル・サイがカメラータ・ザルツブルクと共演した演奏会。11歳のモーツァルトが作曲した3つのピアノ協奏曲と13歳のメンデルスゾーンが作曲した弦楽のための交響曲がつがえられています。早熟の天才の作品をお楽しみください。(10分延長~24:10) 曲目はこちら


9月17日/モーツァルト&メンデルスゾーン20代の傑作Vol.1 

~ミンコフスキ指揮「宗教改革」他


 2012年から「モーツァルト週間」の芸術監督を務めるマルク・ミンコフスキが手兵レ・ミュジシャン・デュ・ルーブルを率いて登場。モーツァルト自信が愛用したヴァイオリンとヴィオラを用いた協奏交響曲に注目。そしてつがえるメンデルスゾーンは「宗教改革」の名を持つ交響曲第5番。自信熱心なルター派信者だったメンデルスゾーンがアウグスブルクの信仰告白300年祭のために作曲しましたが、間に合わず、生前は1回しか演奏されませんでした。ルター作曲のコラール『神はわがやぐら』が曲のモチーフとして使われています。 曲目はこちら


9月18日/エラス=カサド指揮カメラータ・ザルツブルク

メンデルスゾーン「エリヤ」


 世界が注目する新進気鋭の指揮者エラス=カサドが登場。1977年生まれ、スペイン出身のエラス=カサドは、ベルリン・フィルやメトロポリタン歌劇場、ニューヨーク・フィルなどを指揮し、世界中で高い評価を得ています。バロック音楽にも関心を示す一方、現代音楽の擁護者としても知られ、ブリュッセルでは細川俊夫のオペラ『松風』の初演も指揮しています。特にメンデルスゾーンの作品に熱心に取り組んでおり、バイエル放送響を指揮した交響曲第2番「賛歌」やフライブルク・バロック・オーケストラを指揮した「スコットランド」&「イタリア」のディスクは高い評価を受けています。ここではカメラータ・ザルツブルクを指揮して代表作であるオラトリオ「エリヤ」を取り上げました。独唱にクリスティアーネ・カルクやクリストファー・マルトマンなど名歌手をそろえて渾身の演奏を繰り広げます。(30分延長~24:30) 曲目はこちら


9月24日/モーツァルト&メンデルスゾーン20代の傑作Vol.2

~トゥガン・ソヒエフ指揮ウィーン・フィルの「ハフナー」&「イタリア」


 こちらも1977年生まれ、世界の主要歌劇場やオーケストラから引く手あまたのトゥガン・ソヒエフがウィーン・フィルの指揮台に立ちます。現在ベルリン・ドイツ交響楽団の音楽監督を務める彼、昨秋の来日公演も大変評判になりました。プログラムはモーツァルトの「ハフナー」とメンデルスゾーンの「イタリア」、ともに作曲者20代の傑作です。間にルノー・カプソンをソリストに迎えてのデュティユーのヴァイオリン協奏曲「夢の樹」が置かれています。前後の曲とどんな化学反応を起こすかでしょうか。 曲目はこちら


(出演:舩木篤也 音源提供:オーストリア放送協会)

※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。



奥田佳道

出演:奥田佳道

1962年東京生まれ。ヴァイオリンを学ぶ。ドイツ文学、西洋音楽史を専攻。ウィーン大学に留学。くらしき作陽大学講師、エリザベト音楽大学パフォーマンス・フォーラム講師を務めた。「音楽の友」「N響フィルハーモニー」などへの執筆のほか、1993年からNHK、日本テレビ、WOWOW、クラシカ・ジャパンの音楽番組に出演。1997年から2017年まで毎年「ウィーン・フィルニューイヤーコンサート」生中継(BS、FM、Eテレ)の解説を行なった。また2004年から2013年まで北九州国際音楽祭のミュージック・アドヴァイザーを務めたほか、NHK音楽祭、せんくら、日本フィル横浜定期演奏会などでプレトークを担当。現在「オペラ・ファンタスティカ」パーソナリティのひとり。ラジオ深夜便「奥田佳道のクラシックの遺伝子」「オトナのリクエストアワー」に出演中。アサヒグループ芸術文化財団音楽部門選考委員。フッペル鳥栖ピアノコンクール審査員。朝日カルチャーセンター新宿、北九州各講師。中日文化センター講師。NHK文化センター講師。著書・監修に「これがヴァイオリンの銘器だ」(音楽之友社)、「知ってるようで知らないバイオリンおもしろ雑学事典」(ヤマハ・ミュージックメディア)ほか。