コラム「ミュージックバードってオーディオだ!」
<雑誌に書かせてもらえない、ここだけのオーディオ・トピックス>
ミュージックバード出演中の3名のオーディオ評論家が綴るオーディオ的視点コラム! バックナンバー
第135回/DL-103を聴き「マイファイだもんね」とへらず口を叩く10月[田中伊佐資]
●10月×日/藤沢の湘南台にある「でんき堂スクェア」を訪問。ここは永遠の古典カートリッジ、デノンDL-103のチューンアップをやっている。
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神奈川県藤沢市にある「でんき堂スクェア」 |
僕はつい近年まで「原音を高忠実度再生=ハイファイ」を心懸けていたが「人が作った音を、自分の家でそのまま模写して、いったいそれがどうしたっつーの」と開き直っている。自分が良ければそれいいだろう。好きな音楽が気持ちよければそれでいいのよ~。ハイファイじゃなくて自分基準のマイファイだもんね。とまあそういう気分なのだ。
それで、ハイファイ度でいうと最新録音盤などを聴くと103は決してポイントが高いとはいえないだろう。だがマイファイ度ならいい線いっている。
真面目くさった音だが、工夫するとそれにさっと応えてくれる。ちょうど再評価していたところに石峯さんと知り合ったのである。
アルミ・ボディに換装したデノンDL-103 |
それで、でんき堂スクェアの103チューンだが小技は横に置いといて、大技が2つある。1つが樹脂のボディを外して、素っ裸にしてしまうネイキッド化。もうひとつがボディの寸法を完全コピーしたアルミ製に換装するロボコップ化。改造といえば改造だが、どちらも元に戻せるところがいい。
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●10月×日/中村製作所のアモルメット・コアについて「この件、要模索でしょう」と記したのが8月(こちら)。各種ケーブルをその輪っかに通すだけで、ノイズを除去するという手軽なものだが、なんだかよく効く。 |
アモルメット・コア内蔵RCAケーブル(手前)と大型アモルメット・コア(奥のリング) |
『オーディオそしてレコード ずるずるベッタリ、その物欲記』発売中! |
というモニター報告を中村社長にしたら「もっと面白いものがありますよ」と送られてきたのがRCAケーブル。内部にアモルメットが仕込んであるようだ。これも同じような音調でお高いケーブルといい勝負をする。 |
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