コラム「ミュージックバードってオーディオだ!」
<雑誌に書かせてもらえない、ここだけのオーディオ・トピックス>
ミュージックバード出演中の3名のオーディオ評論家が綴るオーディオ的視点コラム! バックナンバー
第145回/的場文平さんの手作りSDカードプレーヤーが、さらに進化!![村井裕弥]
的場文平さんは、「これだ!オーディオ術~お宝盤徹底リサーチ~」の準レギュラーだ。今年5月の分まで数えると、計12回も出てくれている。もちろん、そんな人はほかにいない。 |
巨大なSDカードプレーヤーと 製作者・的場文平氏(左) ベートーヴェン:三重協奏曲 |
(しかも、特に音がよいといわれているソニー製SDカード“for Premium Sound”を採用)。
○ コーリアンボードが、適度な制振性を持つ。
○ パーツとパーツは、メーカー製ではありえないしっかりしたケーブルで結ばれている
(それもソケットでなくハンダ付け)。
○ パーツ同士をできるだけ離して取り付けている。
○ ふたがない(渦電流が起きない・共振しない)。
○ 電源部が恐ろしく充実している
(十分過ぎる容量だけでなく、デジ・アナ分離など、考えられる限りの手はすべて打ってある)。
○ 最上級マスタークロックで制御している。
○ デジタルデータをSDカードに移し終わったあとは、パソコンの電源をOFFにできる。
進化したSDカードプレーヤーの音質を、 筆者宅で事前チェックする的場さん |
これはもう、よい音が出て当たり前なのではないか。 2016年夏のパート2直前には「マスタークロックを最新最上位パーツに変更」。今回収録したパート3前には「DACチップを最新最上位パーツに変更」。これらによる音質向上が、前述三重協奏曲でしっかり確認できるから、もう畏れ入るしかない(どのように変わったかについては、番組内で語っているので、省略させていただく)。 |
的場さんご持参の音源をかけたあとは、筆者が『Net Audio』vol.25で推奨したハイレゾを再生。 |
長富彩がソロを弾く リスト:ピアノ協奏曲第1番 |
何百万円もするネットワークプレーヤーあるいはUSB DACを購入すれば、それなりに音質改善されるだろうが、あの手作りSDカードプレーヤーと同じ音が出るわけではない(DACチップはまだしも、あのマスタークロックは市販機にはとても採用できない価格なのだと聞いている)。
そもそもパーツを近接配置して、ソケットでつなぎ、筐体内に閉じ込めた時点で、あの音は出なくなるのだろう。
4月19日(水)からの放送をぜひ聴いていただきたいが、ここでビッグニュース! 3月12日(日) 損保会館で第2回MJオーディオフェスティバルが開催されるが、的場さんの参戦が決定(502号室11:00~11:25と14:55~15:20)。手作りSDカードプレーヤーの音を聴く絶好のチャンスだから、関東地方にお住まいの方は、ぜひ駈け付けていただきたい!
(2017年2月20日更新) 第144回に戻る 第146回に進む
コラム「ミュージックバードってオーディオだ!」バックナンバー