<雑誌に書かせてもらえない、ここだけのオーディオ・トピックス>
ミュージックバード出演中の3名のオーディオ評論家が綴るオーディオ的視点コラム! バックナンバー
第15回/いよいよ書くことがなくなってきたので日記でも書いてみよう
ぼくはツイッターとかブログとかやっていないのだが、日記というフォーマットに興味がないこともない。それだったら、このページでやってみるのも悪くないかなと思って、前月のおもだったことを書いていこうかと思う。またダラダラした感じはみっともないので、さして根拠もなく1200字程度と線引きすることにした。
●6月×日/ユニバーサル ミュージックで、プレスティッジの座談会(同社ブルーノートクラブ)。
参加者はジャズ評論家の岡崎正通さん、ディクスユニオン専務の菊田有一さん、
ユニバーサル ミュージックの行方均さん、斉藤嘉久さん、津下佳子さん。
プレスティッジは作品によって評価が真逆。意見がわかれてまとまらない。何でもありのプレスティッジらしい。
●6月×日/新宿ピットインで、大好きな森山威男グループを観る。
このバンドは、ぼくがジャズにもっとも求めている「スリル」がほとばしっている。
●6月×日/森山威男さんを取材(音元出版Net Audio)。
「サックス奏者に気持ちよく吹かせてやろうという気持ちは毛頭ないです。
気持ちよく吹いていたらこっちの負け。テンポを動かしてまごまごさせたい」。これがスリルを生む。
●6月×日/銀座でヨシノトレーディング主催の食事会。英国EARの設計者ティム・デ・パラヴィチーニ氏はそこそこ日本語がうまいことを知る。
●6月×日/連続テレビ小説「あまちゃん」音楽担当の大友良英さんをNHKで囲み取材(集英社UOMO)。スポーツ紙や女性誌など記者が十数人もいて時間は30分程度。
しっかりした質疑応答ができず、このままでは原稿がまったく書けないと大いにあせる。
|
|
大阪のモノラル・レコード再生専門店 「BUNJIN ANTIQUES」
北野幸弘さんのJBLパラゴン
|
●6月×日/大阪で16インチ・プラッター・プレーヤー愛好会を取材
(音楽之友社stereo「ヴィニジャンの壺」)。1日で5人+1店舗(ジャズカフェBUNJIN ANTIQUES)
の強行スケジュール。16インチ・プラッターの安定感はまさに磐石。すごい世界を知る。
|
高橋眞也さんのアナログ・プレーヤー
秋葉原Le Tabouでの公開録音
|
|
●6月×日/神戸の北野幸弘さんを取材(音元出版電源大全)。オーディオ電源工事がテーマ。
吼えまくるJBLパラゴンが最高。
●6月×日/「オレの音ミゾをほじっておくれ」収録。ゲストはフェーズメーションの統括責任者・井上肇さんとstereo編集長、岩出和美さん。井上さんのテストプレス・コレクションには唖然。EL&Pのファーストやピンク・フロイド『炎』のそれぞれマトリクス両面1は、地球上に存在しないと思っていた。まさに拝聴。
●6月×日/都内に住む高橋眞也さんを訪問(学研「大人のオーディオ」)。
アナログ3台、アーム4本、アンプはレビンソン、スピーカーはアヴァロン。
ジェリー・マリガンの『ナイトライツ』を何種類も持っていて、米オリジナル盤よりオランダ・
フィリップス盤がよいことを知る。
●6月×日/ミュージックバードのプロモ・ビデオを撮影するために、ラジオ・ネーム板橋のスポーツ店さん、
通称板スポさんこと青木明さんの家を訪問。ゴトウの4ウェイをマルチ・アンプでドライヴ。オープンリール・テープでエアチェックして、それをカセットに編集して保存している。このカセットの音があなどれない。
●6月×日/新宿ピットインに出演するぎりぎり直前に、大友良英さんへ単独取材成功。
ピットイン鈴木寛路店長に感謝。これで材料がそろった。
そのまますぐに秋葉原のLe Tabouで「音ミゾ」の公開録音。
熱心なリスナーのKSさんがレコードを持ってくるはずだったが、大雨のため断念。残念。
(2013年7月10日更新) 第14回に戻る 第16回に進む
|
お持ちの機器との接続方法
コラム「ミュージックバードってオーディオだ!」バックナンバー