コラム「ミュージックバードってオーディオだ!」

<雑誌に書かせてもらえない、ここだけのオーディオ・トピックス>

ミュージックバード出演中の3名のオーディオ評論家が綴るオーディオ的視点コラム! バックナンバー

第202回/寺島靖国氏とのバトル座談会[村井裕弥]















 このコラムがアップロードされる頃、『レコード芸術』10月号が書店に並ぶ。特集は「没後100年 クロード・ドビュッシーとフランス音楽」だが、筆者がお薦めしたい記事は「リマスタ鑑定団 番外編」だ。同誌は何年も前からこの企画に力を入れていて、リマスター盤に関するちまたの関心を大いに高めてくれた(筆者も何度かその記事を担当)。

 しかし、その好評企画が今回に限ってなぜ番外編? それはターゲットがフルトヴェングラー、マリア・カラス、アルゲリッチではなく、寺島レコードの特選10タイトルだからだ。「寺島レコード!? あそこはジャズ専門レーベルでしょう。クラシック音楽専門誌『レコード芸術』がなぜ寺島レコードを特集するのか」

 寺島レコードは起ち上げから10年が経過。人気アルバムだけでも数十タイトルを数える。あの寺島靖国氏がプロデュースしているのだから、ごくふつうのシステムで再生しても、「寺島サウンド」がドカンとこちらに飛んでくる!


 そんな寺島レコードが、この秋、ステファノ・アメリオという天才エンジニアの力を借りて、ベストセラー盤をリマスター。それも従来盤(寺島オリジナル)との2枚組にしてリリースするというのだ。それって、ある意味これまでの「寺島サウンド」を否定してることになるんじゃないの!?

 『レコード芸術』10月号には、そのリマスター盤(アメリオ盤)と従来盤を、寺島氏と筆者が共に聴き、感じたままを語り尽くしたバトル座談会の記録が掲載されている(対談ではなく座談会と書くのは、若手編集者たちも加わったから)。


 ということで、当コラム愛読者の皆様には、『レコード芸術』10月号をぜひお読みいただきたいのだが、「座談会の記録を読んで、それでおしまい」では今ひとつ面白みに欠けるから、ぜひリマスター盤と従来盤の聴き比べも体験していただきたい。



 というわけで、11月の「これだ!オーディオ術」(124ch毎週水曜)は、この聴き比べを徹底特集。「なんてあざとい番組宣伝なんだ!?」とあきれられそうだが、この1か月間で最も楽しませてもらった企画だから、ひとりでも多くの方とワクワク感を共有したいのだ。
 特に第2週、第3週は「どちらがリマスター盤で、どちらが従来盤か」を事前告知せず、「さあ、どちらがリマスター盤でしょう」といった流れで進行するので、全問正解の方が多く出ることを、切に願いたい!

(2018年9月20日更新) 
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村井裕弥

村井裕弥(むらいひろや)

音楽之友社「ステレオ」、共同通信社「AUDIO BASIC」、音元出版「オーディオアクセサリー」で、ホンネを書きまくるオーディオ評論家。各種オーディオ・イベントでは講演も行っています。著書『これだ!オーディオ術』(青弓社)。

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