コラム「ミュージックバードってオーディオだ!」

<雑誌に書かせてもらえない、ここだけのオーディオ・トピックス>

ミュージックバード出演中の3名のオーディオ評論家が綴るオーディオ的視点コラム! バックナンバー

第40回/出水電器試聴会に顔を出した





 先日、出水電器の試聴会に顔を出した。出水電器といえば、オーディオ用アースやマイ柱の工事(敷地内に電柱を立て、そこに自分専用の柱上トランスを設置してしまうこと)で広く知られるが、ALLIONというアンプもプロデュース。近年は、DEQX(デックス)の販売にも力を入れている。

 しかし、DEQXって何だ!? 簡単にいえばプリアンプ、D/Aコンバーター、チャンネルデバイダー、デジタルプロセッサーを
一体化したオーディオ機器。CDトランスポートなどのあと、パワーアンプの前につなぐと、

○ 音量調整
○ 入力切替
○ デジタル音楽信号をアナログ音楽信号に変換
○ マルチアンプ駆動のための帯域分割
○ 周波数特性補正
○ 位相ずれ補正

をおこなってくれる(もちろん、この中から必要な機能だけを選んで使うことも可能)。

 だから、あれほど大変で「毎日調整に明け暮れ、音楽を聴いている暇などない」といわれたマルチアンプ駆動も、
簡単に調整可能。部屋特有の響きに悩まされることもなくなるし、ユニットを前後にずらすだけではできない完璧な位相調整も可能
(1本のユニットでも、帯域によって位相が異なるというのだ)。



先日訪ねたお宅の「マイ柱」。
近隣からのノイズに汚されないピュアな電源を得ることが出来る


DEQX

 出水電器の試聴室には、一応CDプレーヤーも用意されているが、通常はOJI SpecialのDPAT(ディーパット)という製品を使用。
『A&V Village』という雑誌を愛読していた方なら、DPAT-01という製品を覚えていらっしゃるのではないか。
10年も前に、今日のPCオーディオ時代を予見して作られたバソコンCDトランスポート。その進化形がDPAT Seven 64 Model496だ(出水電器にあるのは、その1つ前の製品らしい)。





 

 パワーアンプはもちろんALLION S-200。スピーカーは、ソニーが総力をあげて作ったプロ用ウーファー2発に大型ホーンを組み合わせた巨大システム。
「エクスクルーシブmodel2401twinをひとまわり大きくした感じ」といえば、当たらずといえども遠からず。

 閉会後は、東急池上駅近くの居酒屋「きさらぎ」で二次会。様々な方と、忌憚なくホンネをぶつけ合った。




 そして、
○ 『A&V Village』の読者が多いこと
○ 筆者の記事を、実によく読んでくれていること
○ 筆者の講演を聴いて、その内容を正確に覚えていらっしゃること
 (何をかけたか覚えていらっしゃる方もいた!)
○ Ge3ユーザーが多いこと
などに驚かされた。

 こんなにもちゃんと読んでくれているのだから、がんばって書かなきゃ。そんなことを改めて決意した一夜であった。

(2014年3月20日更新) 第39回に戻る 第41回に進む




2006年9月号で惜しまれつつ休刊となった『A&V Village』

村井裕弥

村井裕弥(むらいひろや)

音楽之友社「ステレオ」、共同通信社「AUDIO BASIC」、音元出版「オーディオアクセサリー」で、ホンネを書きまくるオーディオ評論家。各種オーディオ・イベントでは講演も行っています。著書『これだ!オーディオ術』(青弓社)。

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