コラム「ミュージックバードってオーディオだ!」

<雑誌に書かせてもらえない、ここだけのオーディオ・トピックス>

ミュージックバード出演中の3名のオーディオ評論家が綴るオーディオ的視点コラム! バックナンバー


第70回/フルムーン夫婦グリーンパスのおかげで [村井裕弥]

 フルムーン夫婦グリーンパスという、お得なキップがある。夫婦の合計年齢88歳以上から使用可。「ななつ星in九州」や東北新幹線グランクラスなど一部例外はあるものの、日本中のJR特急グリーンの指定席乗り放題。数年前2万円くらい値上がりしたが、5日間用約8万円、7日間用約10万円、12日間用約13万円(もちろん2人分の値段)だから、すぐ元が取れる。これまで7日間用を2回使ったが、どちらも「日本一周」をテーマに北海道から九州まで駆け回った。正確な数字は覚えていないが、おおよそ8万円(当時)の出費で35万円以上は乗れているはずだ。
 しかし、そんな便利なキップにも困った制約がある。年末年始、春休み、7-9月のJR繁忙期は利用できないのだ。2014年10月はいろいろあって出かけられなかったから、「もう今年は使えないなあ。残念」と思って、利用条件(JR東海のWebサイト)をぼんやりながめていた。そうしたら――。
「えっ!? まさかそんな」


九州から東北まで、オーディオとグルメの旅!(写真は新青森駅にて)

 そこには「平成26年12月28日(日)~平成27年1月6日(火)の期間はご利用になれません」と書いてある。使えないのは28日から? ということは、27日まで使えるってことじゃないか!? 5日間用を買えば、23日朝から出発できるぞ!
 かくして、22日深夜まで馬車馬のように働き、フルムーン夫婦グリーンパスと指定席特急券をゲット。旅のテーマはどうしよう。5日間用だから、「日本一周」はちょっと無理がある。よしっ! 今回はふだん会えない仲間たちとの交流だ。これで行こう(年の瀬に押し掛けられる彼らにしてみれば、えらく迷惑な話だろうが)。
 23日朝一番のひかり501号(このキップ、のぞみは乗れないから)に乗って、一路西へ向かった。

 
「恵み家」の馬レバ刺し
とタコ天

 新大阪駅で、鹿児島中央行さくら551号に乗り換え(本当は大阪・神戸にも大勢仲間がいるのだが、今回は泣く泣くあきらめる)。九州新幹線の利用は初めてであったが、ウッディな内装はさすが林業王国・九州。こげ茶色っぽい仕上げも「いかにも大人の空間」というシックな印象。
 新鳥栖駅で長崎本線・佐世保線のみどり11号に乗り換え、佐賀県・有田駅に着くと、ウチのやつの友人ご夫妻が出迎えてくださった。ご主人のお車に乗せてもらい、立ち直ったハウステンボスを左手にながめつつ、名所・西海橋へ。豪快なうず潮を見たあと、佐世保に向かい、山のてっぺんに建てた弓張の丘ホテル・ティールーム(地元の人だけが知る隠れ名所)でお茶。東シナ海に沈む真っ赤な夕陽は、正に絶景であった!
 有田駅でお二人に見送られたあとは、新鳥栖駅乗り換えで熊本市へ。ここで、あの西野和馬さん(九州を代表するオーディオ・ブロガー)と会食できることになっていたが、彼に急用が入った(!)ということで、夕食は自分たちだけで。
 銀座通りの「恵み家(めぐみや)」は、期待をはるかに超えた味とCP比の高さでボクたちを満足させてくれた。お通しのナマコ酢からして、もう感激もの。タコ天、鹿刺し、馬のレバ刺しなど、どう書いても言葉がおいしさに追い付けない。締めの牛もつ鍋も絶品(上品なあっさり味なのに、物足りなさを感じないのだ)!

 西野さんからは、ジャズ喫茶「カフェ・ジャレット」にも行くよう言われていたが、若干酔っていたせいもあって、たどり着けず(薩摩街道を北上して、水道町の交差点を越えればよいだけだったのに…)。「フル・マッキントッシュで、JBLエヴェレストDD66000をガンガン鳴らしている」「LINNのネットワーク・プレーヤーKLIMAX DS/Kなどの使いこなしもなかなかのもの」と聞くから、次回はぜひ訪ねたい!


 「カフェ・ジャレット」店内(西野氏撮影)


西野さんメイン・システムのごく一部
西野さんのシステム
現在の核はアキュフェーズとB&W

 西野さんとは2日目の朝、奇跡的に朝食を共にすることができた(彼は日本一早起きなオーディオ愛好家なのだ。夜明け前、愛犬そらと散歩するのが日課。そういえば、初めて顔を合わせたのも第1回フルムーン旅行における熊本駅前ホテル朝食であった)。
 ちょうど朝日新聞朝刊にハイレゾ・ブーム紹介記事が載ったばかりだったので、
「いよいよ、そういう時代なんですね」
「マニア層ではない人たちの間でも『ほしい』『聴きたい』という人たちが増えている。これは本物のブームになりそうな予感」といった話で大いに盛り上がった。
 友人にプレゼントするので、『これだ!オーディオ術2 格闘篇』にサインをしてくれと請われたが、ボクのサインを喜ぶ方なんか本当にいらっしゃるのだろうか?
 本当は、彼の家を訪ね、「いま現在の音」を聴かせてもらいたかったのだが、スケジュール的にお互い朝食を共にするのが精一杯。「じゃあ、音はまたの機会に」ということで、小雨の中、西野さんの車で熊本駅まで送ってもらった。
 ここに貼り付けてある写真(左)は、「いまどんなオーディオをやっているのかわかるような写真を送って」とお願いし、後日西野さんが送ってくださったものだ。もっとお金をかけている人や、もっと見栄えのよいシステムを構築している人は山ほどいるが、「オーディオ馬鹿」の度合いに関して、この人をしのぐ人には会ったことがない。いったいどこがどういう風にお馬鹿なのかは、彼のブログ「オーディオ西方浄土パート2」をお読みいただきたい。

 熊本駅からはさくら544号で折返し、広島市へ。サウンドデンが、ネットワーク・プレーヤーを開発中と聞いたので、開発途上の音をぜひ聴かせてもらいたいと数日前にお願いしておいたのだ。

 サウンドデンといえば、
○ 純銀ケーブル
○ スーパークライオ処理
○ I2Sによる高忠実度伝送
○ 超高精度マスタークロックの使いこなし
○ 無共振シャーシ
などで知られるが、これらの技術はネットワーク・プレーヤーやNASに対しても、当然有効。
 藤本社長はすこぶる正直な方なので「いまはまだウチが改造したCDプレーヤー(DENTEC CDM12)に負けていますが、近い内に必ず抜いてみせます」と断言。肝心の音も、可能性にあふれていた。


 サウンドデン試聴室。
 左2段目が実験中のネットワーク・プレーヤー


 それはもちろん大部分、藤本社長の技術力とセンスによるものなのだけれど、ASCの確認音源(生音を極力そのまま収録した究極のオーディオ・チェック用CD)のおかげも大きいと感じた。「どっちが好みか」ではなく、「どっちが録音現場で聴いた音に近いか」だから、即決が可能。
『土と水』『14YEARS AFTER』は言うに及ばず、そのあと収録された音源も、ぜひ全国の皆様に聴いていただきたい。いや、できたら。今後その収録に立ち会っていただきたい。

 こだま542号で倉敷に移動したのちは、ウチのやつのリクエストで、ちょっと高級な藍染めジーンズ(倉敷の特産品)を探した。しかしホテルで教えられたお店は和物専門店で、「そういうものをお探しでしたら、児島というところまで行かなきゃいけないかもしれません」と言われ困惑。


「鬼の厨 しんすけ」

「児島って、近くなんですか?」
「車で50分くらい」と言われ、がっくり。しかし、「美観地区で取り扱っているお店もありますよ」と言われ、美観地区をぶらぶら。大原美術館、アイビースクエアあたりをローラー作戦でひたすら歩く。
 そして、「もう駄目かな」とあきらめかけた頃、1階は藍染め小物、2階がジーンズ専門店という、正に願い通りのショップ「kojima market place」に偶然たどり着けた!

 夕食は倉敷市を代表する名店「鬼の厨(くりや)しんすけ」にて。仙崎イカの絶妙な歯ごたえが強く記憶に残るが、ただ新鮮とかそういうクォリティではない「プロの仕事ぶり(実に微妙な包丁さばきほか)」をかぶりつきで見せていただいた。そうか、こうやってていねいに水分を取り、こうやって隠し包丁を入れるからこういう味になるのか(その細やかさが、想像を超えていた)。正に「鬼」の仕事だ。

 イカ刺しや塩辛をつまみに一杯やる内、オーディオ仲間・西庸介さんが到着。彼と話すのは2012年12月以来か。あのとき聴かせていただいたダイヤトーンDS-3000の音は、いまも忘れがたい(ボクは80年代からDS-3000が大好きだったのだ)。その後、JBL4343に乗り換えたと聞いたが、現状はいかに?
 西さんは「いま、子育て真っ最中なので、オーディオはひと休み。大きなスピーカーは処分しちゃいました」と明るく笑っていたが、「いまどんなオーディオやってるの? ひと休みと言っても、音は出してるんでしょ」と訊いたら、後日メールが来て、「もっぱらネットラジオを聴いています。音のバランスとしては、若干ハイが下がり。女性ボーカルが若干引っ込みやすく、やや聞き取りにくい部分がありますが、音楽を聴いている分には、問題なし。ただ、やや団子状なのが気になります。スピーカーケーブルやインシュレーターで改善をはかりたいですね」とていねいなご返答をいただいた。今後が大いに楽しみだ。


西庸介さんがオーディオ・ライフ再開のためキープしている中古品の一部


松江城
ぐるっと松江「堀川めぐり」

岡山に来たら、やはりシャコだ!

 3日目は、倉敷からやくも3号で松江へ。岡山県の山中を通ると、「横溝正史作品で、金田一耕助が活躍した村はこの近く」「こっちは『男はつらいよ』第8作・第32作の舞台」とマニアックな名所が続く。
 揺れがすごいし、積雪も深い。しかし、雪は山間部に限られ、日本海側が近づくと土色が次第に見えるようになる。途中、鳥取県を通過。
 残念ながら島根県にオーディオ仲間はいらっしゃらないが、松江城天守閣に登ったあと、お堀を小さな船で周遊し、松江歴史館で「エヴァンゲリヲンと日本刀展」(あのロンギヌスの槍)を見ることもできた。槍も刀も撮影おとがめなしなのに、アニメの原画は撮影禁止。刀剣界巨匠たちの度量の大きさに畏れ入った。ハイレゾ業界も、これくらいの思い切りが必要なのではないか!?
 小泉八雲記念館・小泉八雲旧居でも、いろいろなことを考えさせられた。厳しいカソリック文化に縛られたから、ドルイド教に惹かれた? それってベッリーニ:歌劇《ノルマ》の世界じゃないか!? そんな彼が40歳のとき来日し、そのまま永住? その頃の日本は、そんなにも魅力的だったのか!?
 この夜の食事については、ちょっと不満だったので書かない(岡山駅近くで食べたシャコだけは、歯応えまずまずだった)。宿泊は岡山市で。

 4日目は関西を素通りして、名古屋駅地下街で、ウチのやつの親族(岐阜県多治見市在住)とランチ。名古屋へ行くと必ず利用する「やぶ福」エスカ店だ。基本的には味噌煮込みうどんときしめんのお店なのだが、手羽先であろうが味噌カツであろうが天むすであろうが、名古屋めしがひと通り揃っていて、どれも70点以上。こんなお店はなかなかない。お腹一杯食べて、とことん飲んで、会計をしてもらうと驚くほど安い! 必ずまた来よう。「来るな」と言われても来たい。

 さあ、このあと東北へ大移動するのだが、その前に東京へちょっとだけ立ち寄る。この日19時から、九段下のアコースティックエンジニアリングで第15回オーディオフォーラムがあり、レギュラーコメンテーターを務めることになっていたからだ。
 この夜は、「音のよい部屋とサブウーファーの使いこなし」についての実験がおこなわれた。レポートがこちらに載っているので、ぜひお読みいただきたい。ちなみに、ボクが書いた私的レポートは、ずうっと下のほうに載っている。
 多くのオーディオ・イベントは、参加者の物欲をくすぐるためのものだが、オーディオフォーラムはちょっと趣向が異なる。主催者(アコースティックエンジニアリングの技術者たち・いずれもバリバリの理系人間)が自らの関心事をとことん追究したくて、実験をくり返す。そして、その結果出てきた事実が、自分たちに不利なことであっても、すべて公開し、参加者たちに問題を投げかけていく。こういうオーディオ・イベントも、中にはあるのだ。ぜひ一度のぞいていただきたい(毎月最終金曜の夜。要電話予約。最近すぐ満席になるようになったから、どうかお早めに)。

 5日目は東京駅朝一番のはやぶさ61号で新青森へ。いや、そこには何の用もないのだ。しかし、東北新幹線が八戸から新青森まで延伸されたあと1度も乗っていないし、北海道まで延びたらたぶん下車しないだろうから、いまのうちに行くだけ行って、雪の中の記念写真を撮ってこようと思ったのだ。
 はやぶさ号グリーンは、無料のソフトドリンクサービス付。グランクラス(最上級車両)はアルコールも無料なのだから驚くことはないが、無料コーヒーの味が及第点であったことは書きとめておく。

 新青森駅で降りると、プラットホームでテレビカメラが待ち構えていた。がっかりされたのは、帰省客に見えなかったからだろう。彼らはおみやげを一杯持って、子どもたちをつれている絵を撮りたいのだ。そして、テレビ映えのするかわいいお子様たちに「早くおじいちゃんたちに会いたい」と言わせたいのだ。
 駅前は、予想通り何もない。暇つぶしに駅構内の1階みやげ物売場を回ったが、予想をはるかに上回る広さと充実ぶりにびっくり。ここはみやげ物売場などではない。村おこしのために作った特産品が互いに競い合う、「一種の戦場」だ。
 ウチのやつが「盛岡に行ったことがない(通過のみ)」というから、ランチは盛岡で。まずは盛岡城跡公園(岩手公園)を訪ね、そのあとなんの考えもなしに「白龍(パイロン)」本店へ。あとで知ったが、ここは盛岡じゃじゃ麺発祥のお店。壁には、有名タレントらのサインが所狭しと飾られている。「酒場放浪記」吉田類、「まいうー」の石塚英彦、「ワイルドだろ」のスギちゃん、フジテレビ益田由美アナ、元フジテレビ宮瀬茉祐子アナなどなど。その右隣に貼られているのはTBS安住紳一郎アナ?
 前に相席していた若者が「大盛りで」と注文したら、「お召し上がりになったことございますか? 当店の大盛りは麺の量が並盛りの2倍なんですが」って、ひゃーっ!! もちろんボクらは二人とも並盛りをオーダー。
 しかし、食べる内ある疑問が。
「どこかで食べた味じゃない?」
「いつか通販で取り寄せたのと同じだよ。すごい偶然。ここの麺と味噌だったんだ」
 縁ってすごいなあと思った。たまたま入った店がそうだったなんて。
 ちなみに、麺の量は並盛りでも十分多かったが、卓上の摺りおろしにんにくやら、酢やら、ラー油やらを代わる代わるかけることで、飽きずに食べられた。ここいら辺、ひつまぶしの食べ方に似ている。どれだけ食べられるかは、途中で味を変えられるか否かによるのだ。


 盛岡駅からながめる岩手山

 これが元祖盛岡じゃじゃ麺

 「白龍」本店に飾られる
 スギちゃんのサイン



「開運橋のジョニー」まだあいてない…

 麺を食べ終えたあとは、テーブル隅に積み上げてあるいかにもおいしそうな生卵を割って入れ、熱々のスープをかけてもらった。こうやって作るスープを、ここの人たちは「ちぃたんたん」と呼ぶ。いやぁ、ごちそうさまでした。超満席だったのだけれど、ストレス皆無だったのも稀有な体験。
 このあとは、盛岡冷麺の有名店へハシゴ。しかし、こちらは今イチだったので、店名等伏せさせていただく。「当たり」は、また次回探すことにしよう。

 有名なジャズ喫茶「開運橋のジョニー」も訪ねたが、開店時刻までまだしばらくあったので断念。ここは以前、陸前高田で営業していて(もちろん東日本大震災の何年も前の話だ)、そのとき以来のご縁。STAXのコンデンサー型スピーカーで鳴らす秋吉敏子さんのピアノは格別の味わいであった。マスター照井顕さん、いまもお元気だろうか。

 5日間の旅を締めくくるのは、もちろん一ノ関「ベイシー」だ。入っていったら、アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズの名盤『Olympia Concert』が流れていた。1958年パリで収録されたライヴ。あの『モーニン』収録直後だから、正に絶頂期?
 きれいなウェイトレスさんが「ひょっとすると、マスターのお知り合いでは?」と気遣ってくださったので、菅原さんのところへごあいさつにうかがうと、「おお、よく来たな。いま忙しいから、ちょっとそっちに座って楽しんでってくれ」という雰囲気だったので(超大音量なので、セリフが全然聞き取れないのだ。万年筆を手にしていらしたから、たぶん急ぎのお仕事があったものと思われる)、スピーカーに正対する特等席に座り、約1時間。その間にかかったのは、アート・ペッパー『Way It Was』、カウント・ベイシー『At Newport』。
 もっといたかったのだが、帰りの新幹線の時間になったから席を立つ。そうすると菅原さん「ええっ!? もう帰っちゃうの」という顔をしてくれる(あいかわらず、大音量でセリフは聞き取れないのだけれど)。
 このときかかった3枚はたまたまわが家になかったので、帰宅後即発注した。
 文章の最後は、「その3枚を自宅で大音量再生しつつ、しみじみ回想」という感じで締めたかったのだが、あいにく3枚ともまだ配送されない。困ったものだ。


 旅のラストを締めくくった
 一ノ関「ベイシー」

 フルムーン夫婦グリーンパスのおかげで、いろんな方々に会うことができた。そのため、2014年がより充実したように感じられる。今年もいろんな方々にお会いしたいものだ。

(2015年1月21日更新) 第69回に戻る 第71回に進む 

村井裕弥

村井裕弥(むらいひろや)

音楽之友社「ステレオ」、共同通信社「AUDIO BASIC」、音元出版「オーディオアクセサリー」で、ホンネを書きまくるオーディオ評論家。各種オーディオ・イベントでは講演も行っています。著書『これだ!オーディオ術』(青弓社)。

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