ENGINEERING

from 技術スタッフから

技術部百瀬 良寿佐野 大樹

技術部
百瀬 良寿インタビュー

何かあれば深夜であっても駆け付けて対応します

放送設備全般、特にスタジオ機器のメンテナンスや、放送が正常に行われているかの確認、監視をしています。東京のスタジオから出される番組を衛星電波に乗せて、ミュージックバードにご契約いただいている全国130局以上のコミュニティFMさんに事故なく届けるとても責任の重い仕事です。

また、コミュニティFMさんからの問い合わせ対応も重要な任務です。「アンテナがずれて番組を受信できない」「チューナーの調子が悪くて音が出ない」など、受信に関する問い合わせが多いですね。

年に2~3回、機械の入れ替えや増設をするときは、泊まり込みで作業をすることもあります。地震や台風の時は、何かトラブルあれば、深夜であっても半蔵門のスタジオに駆け付けて対応しています。

地域のコミュニティFMさんからの「ありがとう」が仕事のやりがい

僕は放送関連の専門学校を卒業し、機械を触るのが好きだったのでミュージックバードに入社しました。最初はファストフード店のディスプレイなどラジオ以外の仕事を担当し、今の技術部に配属されたのは15年程前です。
これまでで印象に残っている仕事は、2012年に放送された東日本大震災の特別番組です。被災地4拠点から中継をつなぐ12時間もの長時間番組でした。僕はそのうち4時間ほどを担当したのですが、突発的なトラブルを未然に防ぐため、事前準備を念入りにして、宮城県の石巻から本番に臨みました。無事に終わった瞬間はとてもホッとしたのを覚えています。

中継放送のために地方に行く機会が多く、さまざまな地域の皆さんと触れ合えることが仕事の喜びです。また、地域のコミュニティFMさんからの問い合わせに対応した時に、「ありがとう」と言っていただくことにやりがいを感じます。
最近では、ラジオ放送をYouTubeで流すなど、音声だけでなく映像分野にも取り組んでいます。インターネット配信は今後ますます重要になっていくので、さらに技術を高めていきたいと考えています。

技術部
佐野 大樹インタビュー

生放送が始まる“00分”の緊張

百瀬さんと同様、技術部で機械のメンテナンスや問い合わせ対応をしつつ、番組制作の現場技術者の仕事もしています。マイクやCDプレーヤーなど、ラジオはさまざまな機械から音を出します。例えばパーソナリティが話している後ろで流す音楽の音が大きすぎると、声が聞こえづらいですよね。リスナーの方がラジオ放送を聞きやすいように、ミキサーという機械を使って音を調整する役目を担っています。

2018年から技術部の仕事をしていますが、今でも生放送が始まる“00分”の瞬間はとても緊張します。もちろん万全の準備をして臨みますが、番組冒頭できちんと音が出るか、ここは一番緊張するタイミングですね。

環境変化に合わせ、技術を磨き続ける

これまでで印象に残っているの仕事は、「あの頃青春グラフィティ」という人気番組で、岩手県奥州市から中継したことです。屋外での放送だったのですが、番組が始まった時から突然、警報が出るほどのどしゃ降りになったんです! この番組では、いつもみんなで合唱するので、この大雨の中で合唱の声をとらないといけない。どうしたら音が入るだろう、と一生懸命考えて、合唱する皆さんが避難している屋根の下にケーブルを伸ばして、コーラスグループのようにマイクを囲んでみんなで歌ってもらいました。結果的に、すごくいい音がとれたんです。生放送中に起こったハプニングに対して、臨機応変に対応できた思い出深い出来事です。

技術部の一番の使命は、番組制作の技術担当として、できる限りいい音を届けること、その技術をたゆまず極めていくこと。コロナ禍で環境が変わり、スタジオに人を呼べないなど、各コミュニティFM局さんが悩んでいる声も耳にします。環境や技術が日々変わっていく中で、ノウハウや知恵を提供し、地域の皆さんの役に立っていきたいです。

我々にお手伝いできることが、
きっとあります。

わたしたちは地域の課題解決に役立つソリューションとコミュニティFMの情報を提供しています。
是非この機会に気軽にお問合せください。
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