自社制作以外の時間もリスナーを惹きつけられる、充実した番組パッケージが魅力【PR】|MUSICBIRD活用事例 株式会社エフエム熱海湯河原 専務取締役 山崎浩一さん

2022.3.1 | Author: ロコラバ編集部
自社制作以外の時間もリスナーを惹きつけられる、充実した番組パッケージが魅力【PR】|MUSICBIRD活用事例 株式会社エフエム熱海湯河原 専務取締役 山崎浩一さん

MUSICBIRDを導入されている全国のコミュニティFMに導入効果についてお伺いするコーナー。今回は「Ciao!」を運営する株式会社エフエム熱海湯河原 専務取締役 山崎浩一さんにお話をお伺いしました。

実際の生活圏に対応した、全国でも珍しい「2県越境放送」

エフエム熱海湯河原は、静岡県熱海市に本社をおくコミュニティFMです。1995年の阪神淡路大震災においてコミュニティ向けのFM放送が広く活用されたことを受け、地域のきめ細かい情報提供と地域の活性化に寄与するべく、熱海市、伊豆急ケーブルネットワーク、静岡朝日テレビ等によって設立されました。

1999年の開局当初は熱海市を放送エリアとしていましたが、2001年に隣接する神奈川県足柄下郡湯河原町へもエリアを拡大。全国的にも珍しい「2県越境放送」を行っています。

熱海市の山あいに位置する「泉地区」と湯河原町はお互いに隣接し、消防や救急もともに相互協定が結ばれるなど、かねてよりほぼ一体の生活圏を形成していました。東海地方である静岡県と関東地方である神奈川県は放送を管轄する総務省総合通信局の管轄が異なっていましたが、地元からの強い要望と生活圏としての実態を認められ、県をまたいだ放送エリアの拡大が認められました。

ステーションネームとして親しまれる「Ciao!(チャオ)」は、放送エリア拡大時に一般公募を行い、決定されたものです。イタリア語で「ごきげんよう」を意味する言葉で、熱海市と姉妹都市関係にあるイタリア・サンレモ市とのつながりも込められています。

 

「住民目線の生活情報」と「観光客向け広報」を両立

番組制作に携わるスタッフは基本的に放送エリア内に居住していますが、番組に出演するパーソナリティは半分がエリア内、もう半分が東京や横浜などエリア外に居住しています。あえてエリア外のパーソナリティを起用する背景には、熱海という街の持つ人口特性が深く関係しています。

温泉地、別荘地として発展してきた熱海には、その成り立ち上、他の地域から移り住んだ人々が多く、地元で生まれ育った人々と“ミックス”された人口構成となっています。立地的にも関東地方のキー局の電波が届くことから、もともと首都圏寄りの情報も入りやすい環境にありました。

こうした事情を踏まえ、日々の放送では、ローカルな情報と都会的な情報の両方を発信しています。平日は主に地元で生活する方へ向けての情報をメインに扱い、週末には熱海を訪れる方に向けて観光情報やイベント中継をメインに扱うなど、常に「外の空気」を取り入れる工夫を行っています。

街の情報を集約し、発信する拠点として、熱海駅直結のショッピングセンター内の観光案内所にサテライトスタジオを設け、日中昼間に生放送を実施しています。

さらに平日には毎日1回、観光イベントが多くなる週末には3回、レポーターがエリア内から生中継を行うなど、街の人の声や、地元を拠点に活動する方々の声を発信する取り組みを行っています。

 

観光従事者の活動時間である「深夜〜早朝帯」の番組編成にMUSICBIRDを活用

MUSICBIRDのサービスは、開局当初より利用しています。関東地方の放送局が容易に受信できる立地であることから、既存キー局の再送信ではなく、コミュニティFMでの放送に特化した番組が充実している点が導入の決め手となりました。

観光地である熱海・湯河原にはホテルや旅館、別荘など観光業に従事する方々が多く、その多くは毎日深夜から明け方にかけて動き出し、BGMとしてラジオを活用されています。いわば、深夜から早朝が「もうひとつのゴールデンタイム」であり、放送に慣れ親しんでいただくためにも番組の充実は必須でしたが、日中の生放送をメインとする編成であることから、人員的な問題もあり、この時間帯を自社番組のみでまかなうことは困難でした。

そこで活用しているのが、MUSICBIRDの番組パッケージ配信サービスです。音楽からトークまで多様な収録番組が音声ファイルの形で利用できるため、人員が手薄になりがちな深夜・早朝の時間帯にもバラエティ豊かな番組を編成することができ、効率的な運営が可能となりました。

おかげさまでリスナーのみなさんからも好意的な声を多くいただき、局の認知や浸透にも大きく貢献していています。街の防災を担う面でも、「何かあったときに放送をつけていただく」という聴取習慣づくりは欠かせないものであり、大変助かっています。

 

「出張放送」がエリア内外のリスナーをつなぐ接点に

MUSICBIRDから配信を受けている番組のなかで、特に人気を博しているのが『あのころ青春グラフィティ』(毎週土曜 13:00〜16:00)です。「Ciao!」はリスナーの年齢層が比較的高いこともあり、「この番組をきっかけに、自社制作の番組も聴くようになった」という声も多くいただいています。

以前は熱海からの出張生放送も行っていただき、県外からも多くのリスナーの方々に熱海を訪れていただきました。そのなかで地元のリスナーの方々との接点も生まれるなど、MUSICBIRDの生放送番組は、エリア内外のリスナー同士を結ぶ接点としても、非常に効果的に機能しています。

 

インターネット配信「Radimo」は、放送モニターにも活用できるラグの少なさが魅力

「Ciao!」では、難視聴地域やエリア外の方々へ向けてインターネット配信を行っており、地上波に加え、多くのリスナーの方々に親しんでいただいています。これまでは他社のサービスを利用して実施していましたが、実際の放送から数十秒とラグが大きく、ネックとなっていました。

そんななか、MUSICBIRDが提供するインターネット配信プラットフォーム「Radimo」の存在を知りました。実際に使用したところ、実質ゼロと言えるほどにタイムラグがなく、中継時の放送モニターにも使用してもまったく違和感のないレベルであったことから、現在は「Radimo」をメインに用いた形と全面的に切り替えています。

2021年7月に熱海の伊豆山地域で発生した大規模な土砂災害では、市内に設置した中継局への放送回線が切断される被害がありましたが、「Radimo」をインストールしたスマートフォンを中継局内へ運び込み、直接送信機に接続することで、放送を仮復旧させることができました。これも、ラグのない「Radimo」だからこそ出来たことであると思います。

 

ラジオを持たない世代へもアプローチし、次の世代へつなげていきたい

メディアとして継続していくためにも、若い人々へとバトンをつないでいく取り組みは必要不可欠です。現在は具体的な取り組みとして、地元の中学の生徒がアナウンスから編集までを担当する番組を月1回程度放送しているほか、週に1回「熱海アートインフォメーション」と題し、市内で店舗や施設のリノベーション活動を行うチームの方々と電話をつなぎ、熱海の新しい動きを紹介していただく取り組みを行っています。

さまざまなメディアが発達した現在、若い世代を中心に「ラジオ受信機を持っていない」という方も多く見かけるようになりました。スマートフォンで手軽に放送を聴くことのできる「Radimo」はこうした方々へもアプローチできる非常に大きな存在ですが、同様に局全体としても、積極的に次の世代につなげていくためのアプローチに取り組んでいきたいと思います。

 

【Ciao!(チャオ)概要】

社名:株式会社エフエム熱海湯河原
ステーション名: Ciao!(チャオ)
周波数:79.6MHz
所在地:〒413-0018 静岡県熱海市上宿町9-5
ホームページ: http://www.ciao796.com/index.php

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