MUSICBIRDを導入されている全国のコミュニティFMに導入効果についてお伺いするコーナー。今回は「FM Haro!」を運営する 浜松エフエム放送株式会社 代表取締役社長 久田五海さんにお話しをお伺いしました。
浜松エフエム放送は、静岡県浜松市とその周辺をサービスエリアに「FM Haro!(ハロー)」の愛称で放送を行うコミュニティFMです。1994年、市民の間で地元メディア設立の機運が高まったことをきっかけに、地元自治体や企業の出資によって設立されました。JR浜松駅前に位置する高さ212.77mの超高層ビル「浜松アクトタワー」の屋上に送信所を設け、高音質で安定した放送を地元のみなさまにお届けしています。
幅広い年齢層をカバーする県域局との差別化を図り、現在は50代以上の方々をメインターゲットにすえた番組編成を行っています。またスポーツ中継にも力を入れており、地元地域を代表するプロサッカーチーム・ジュビロ磐田のリーグ戦全試合の中継をしています。ラグビーでは国内で唯一、トップリーグ時代からホストゲームの中継を継続し、現在も静岡ブルーレヴズの放送を行っています。
MUSICBIRDは、最初からコミュニティFMでの放送を前提とした編成であるところが魅力的でした。それぞれの局が拠点とする地元を大切にした「地域主義」の番組作りがなされている点もふまえ、現在はMUSICBIRDに契約を一本化しています。
1960~90年代の音楽を特集する『あの頃青春グラフィティ』や『おはようサタデー 思いのままに~ミュージックサンキュー』など、FMHaro!がターゲットとする50代以上のリスナーに向けた番組が充実している点も魅力です。定額ベースである利用料金も制作費の面でコントロールしやすく、経営面において非常に助かっています。
FM Haro!では、MUSICBIRDの番組配信サービスとともに、ラジオアプリ「Radimo」を活用したインターネット配信を実施しています。
当局の目玉コンテンツのひとつであるスポーツ中継は臨場感とリアルタイム感が最大の醍醐味ですが、これまで用いていた他社の配信アプリではタイムラグが大きく、聴取体験において致命的なネックとなっていました。
その点、Radimoの配信はタイムラグが少なく、地上波とほぼ同じタイミングで放送をお届けすることができるようになりました。現在は、スタジアムで試合を見ながらスマホで放送を聴く、という楽しみ方のほか、試合中継を通じたエリア外のリスナー獲得にも大きな力を発揮しています。
Radimoのアプリに備わっている「番組宛てメッセージ機能」も非常に重宝しています。アプリ自体のデザインが非常にシンプルでわかりやすいため、年齢層の高いリスナーの方も簡単に利用できると好評です。いまや、番組に届くメッセージもRadimo経由のものが増えてきました。
MUSICBIRDの特色は、全国にネットワークを持ちながら、それぞれの地域同士を結び、お互いの「地元意識」を高めあえるだと思います。
2019年、FMHaro!の開局25周年イベントとして、「ミュージックサンキュー」の特別公開録音イベントを開催し、その模様が全国のコミュニティFMに向けて放送されました。普段FMHaro!の放送を聴いてくださっているリスナーの方々からは「浜松の名前を放送のなかで呼んでもらい、とても嬉しかった」という声を頂戴し、各地にお住まいのリスナーの方々からも多くのメッセージをいただくなど、地域同士の交流につながりました。
さらに浜松にはブラジル人の方々が多く生活しており、FM Haro!でも、ブラジルの公用語であるポルトガル語が話せるパーソナリティを起用したトーク番組を放送しています。MUSICBIRDでは、平日夜帯に「コミュニティ発全国ゾーン」が設けられていますが、今後はこれらも活用し、地域色豊かな「浜松ならではの番組」を全国のみなさまにお届けできたらと考えています。
【FM Haro!概要】
社名:浜松エフエム放送株式会社
ステーション名:FM Haro! (Hamamatsu active real operationの略 )
周波数:76.1MHz
所在地:〒430-0933 静岡県浜松市中区鍛冶町100-1 ザザシティ浜松 中央館4階
ホームページ: https://www.fmharo.co.jp/