「コミュニティ発全国ゾーン」を活用し、地元発の番組を全国ネット化【PR】|MUSICBIRD活用事例 株式会社いわき市民コミュニティ放送 代表取締役 鷺 弘樹さん

2022.3.2 | Author: ロコラバ編集部
「コミュニティ発全国ゾーン」を活用し、地元発の番組を全国ネット化【PR】|MUSICBIRD活用事例 株式会社いわき市民コミュニティ放送 代表取締役 鷺 弘樹さん

MUSICBIRDを導入されている全国のコミュニティFMに導入効果についてお伺いするコーナー。今回は「SEA WAVE FMいわき」を運営する株式会社いわき市民コミュニティ放送 代表取締役 鷺 弘樹さんにお話をお伺いしました。

「災害に対応できる社会インフラ」として位置付け

いわき市民コミュニティ放送は、福島県いわき市全域と、隣接する楢葉町、富岡町、広野町の一部を対象に「SEA WAVE FMいわき」(以下、FMいわき)の愛称で放送を行うコミュニティFM局です。かねてより音楽文化の盛んな土地柄であったことに加え、1995年の阪神大震災をきっかけに、災害に対応できる社会インフラとしてのラジオ局設置の機運が高まり、1996年にいわき市と地元企業が出資する第3セクターとして開局しました。

設立母体であるいわき市とは、三位一体の運営体制をとっています。災害時には行政からの情報を随時伝えるほか、2011年の東日本大震災では、市が免許人となった臨時災害放送局(※1)「いわきさいがいエフエム」の運営も行いました。2013年には、同市の地域イントラネットを利用したギャップフィラー(受信障害対策中継局)を山間部に設置し、広大な面積を持ついわき市内で人口カバーエリア90%以上を達成しています。
(※1)臨時災害放送局:地震や洪水などの大規模災害時、地域の被害軽減を目的として自治体が設置する臨時のFMラジオ放送局

30年近くにわたって積み重ねた信頼とノウハウを活かし、現在はイベント制作やMC、司会者の派遣、学校へのパーソナリティの講師派遣なども展開しています。

 

「インターネット配信OK」が導入の決め手

FMいわきでは、2012年よりMUSICBIRDの番組配信サービスを導入しました。決め手となったのは、「インターネット配信がOKである」「地域での放送を考慮した番組編成である」という点でした。

2010年よりインターネットでの同時配信をスタートしていましたが、当時導入していた在京FM局の再送信サービスは権利の都合でインターネット配信が認められず、当該の時間帯は配信を休止せざるを得ませんでした。

その後、2011年に東日本大震災が発生し、県外へ避難している方を中心にインターネット配信を介してFMいわきの放送を聴いてくださるリスナーが増えることとなりました。なんとかインターネットでも地上波と同じ内容で配信を行えないかと考えていた矢先、MUSICBIRDの番組は自社番組とともにインターネット配信できると知り、導入を決めました。

 

高クオリティの番組で、放送の満足度が向上。新規リスナー獲得にも貢献

 “東京目線”で閉じることなく、全国の地域情報があまねく盛り込まれた番組内容も、大きな魅力です。パーソナリティの方々も、こうした部分を非常に意識して話されているのがわかり、地域のことを非常に考えてくれていると感じます。

さまざまなターゲット、年齢層に対応した番組ラインアップも非常にありがたい部分です。MUSICBIRDの配信番組をきっかけにFMいわきの放送を聴くようになり、自社番組のファンになってくださったという方もいらっしゃいました。

高いクオリティを持つMUSICBIRDの番組は、放送全体の満足度を大きく向上させることにつながり、新規リスナーの獲得にも大きく貢献しています。

 

「コミュニティ発全国ゾーン」で地元番組を全国ネット。他地域との接点が生まれた

2021年10月より、MUSICBIRDの「コミュニティ発全国ゾーン」(※2)にて、自社番組『とびベティのヨーソロー・アタック!』の放送を開始しました。もともとメッセージの非常に多く寄せられる人気番組ではありましたが、“全国ネット化”によって、遠くは鹿児島県からメッセージをいただくなど、全国の方々に広くいわきを知っていただく場として番組が機能するようになりました。
(※2)コミュニティ発全国ゾーン:MUSICBIRDのネットワークを通じ、各地域のコミュニティFMが制作する番組を全国のコミュニティFMに向けて配信する番組枠

ネット局で聴いてくださっているリスナーさんからは、「いわきに行きたい」というメッセージをよくいただきます。桜とか紅葉など、時期的なイベントの話題を挙げた際には「いまなら見に行けるから、行きます」と、具体的なアクションにつなげてくださる方もあり、全国のさまざまな地域といわきの新たな接点が生まれているのを強く感じます。

 

全国ネット化で、地元を離れた市民にも「ふるさとの言葉」を伝えられる

いわき市は、全国のなかでも若者の流出率がトップクラスと言われています。総合大学が存在せず、東京に近い立地であることも影響し、多くの人々が成長とともに一旦いわきを離れていきます。

しかしこれは、裏を返すと、「全国のあらゆる街に『いわき市民』がいる」ということでもあります。MUSICBIRDを通じた番組の全国ネットは、こうした人々に向け、地元の言葉や近況を届ける場としても重要な役割を果たしています。

出身者というものは、地元の言葉、お国なまりを聴くと、思わず体が反応してしまうものです。その衝撃は、地元から離れた場所にいればいるほど大きくなります。これは、いわきに限らず、多くの地方都市にとってそうなのではないでしょうか。

普段の生活において、なかなか自分からいわき出身であることを明かす機会はないかもしれません。そんななか、ラジオを通じてふと地元の言葉を耳にする瞬間というものは、実はものすごくインパクトがあるはずです。地元番組の全国ネットを通じ、街から離れた方々がふるさとに思いを馳せていただけたらと考えています。

 

MUSICBIRDは、地方と都会をつなぐ「窓」

コロナによって働き方も変わり、生活拠点を地方へ移す人が増えているといいます。そうした思いを持つ方がいわき発のラジオを聴き、移住先として検討してくれるかもしれません。一方、いわきに住んでいる方にとっては、MUSICBIRDの番組を通じて伝えられる他の地域や文化の情報が、知見を増やすよい刺激となるでしょう。

自分の街を外に向けて開く場でもあり、外の景色を取り込む場でもある──。全国のコミュニティFMを結ぶMUSICBIRDは、地方と都会、それぞれで頑張る人々をつなげる「窓」としての役割を果たしてくれていると感じます。

【SEA WAVE FMいわき概要】

社名:株式会社いわき市民コミュニティ放送
ステーション名:SEA WAVE FMいわき
周波数:76.2MHz
所在地:〒970-8026 福島県いわき市平字大町 5-1
ホームページ: http://www.fm-iwaki.co.jp/

 

シェア

  • Twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク

カテゴリ