MUSIC BIRDを導入されている全国のコミュニティFMに導入効果についてお伺いするコーナー。
今回は公設民営のコミュニティ放送局『FMもおか』。
『FMもおか』ではMUSIC BIRDの「番組配信」と「AI機能を活用したアナウンスシステム」をご活用いただいています。いったいどのようなメリットを感じてご導入いただいのでしょうか――。
真岡市 総合政策部 情報政策課 情報管理係長 小池知恵子さん、株式会社エフエム真岡 取締役放送局長 髙橋尉浩さんにお話を伺います。
「FMもおか」は、栃木県真岡(もおか)市をサービスエリアとするコミュニティFMです。「災害時の情報伝達手段としてコミュニティFMを活用したい」という石坂真一市長が旗振り役となり、真岡市の全面的な主導によって2020年に開局しました。
市では2014年よりケーブルテレビ施設を所有しており、開局にあたっては、ここで培った番組制作の体制やノウハウを活用することができました。現在はケーブルテレビの指定管理業者である宇都宮ケーブルテレビとともに運営会社として「株式会社エフエム真岡」を立ち上げ、「公設民営方式」で運営しています。
FMもおかのスタジオ・送信所は、真岡市荒町にある真岡市役所内に設置しています。2020年9月の新庁舎オープンにあたり、建物の設計段階から放送局機能を組み込みました。名実ともに市役所と一体化させることにより、災害時の迅速な対応や放送の継続が可能となっています。
スタジオが行政機能を担う部署と同じフロア内にあるため、普段より市の職員が積極的に放送に参加しており、「何かあれば『FMもおか』から情報を発信する」という体制が出来上がっています。FMもおかのスタッフも普段から市庁舎内を歩き、各部署への取材や人的交流を通じて職員レベルの連携を行うなど、実質、真岡市役所の“一部署”と言えるほどに緊密な連携体制を強みとしています。
MUSICBIRDを導入する決め手となったのは、「コミュニティFMでの放送に特化した番組編成」であるという点でした。コミュニティFM向けの番組配信サービスは他にもいくつか存在しますが、MUSICBIRDの番組は最初からコミュニティFMでの放送を前提として制作されているため、自社番組の間に放送してもまったく違和感がありません。
自社のリソースでは制作したくてもできないような、質の高いコンテンツを組み込める点も大きな魅力です。番組テーマや音楽の選曲もリスナーのみなさんの年代層にしっかりとチューニングされており、好評のお便りをいただくこともあるなど、放送全体の満足度アップに大きく貢献してくれています。
地域に根ざしたコミュニティFMとして、「いつでもラジオをつければ情報を放送している」ということを念頭に置いていますが、ごく少人数の運営体制ゆえ、深夜や休日の番組編成などにはどうしてもリソースを割くのが難しいのが現状です。その点、MUSICBIRDはリアルタイムな生放送番組のほかにも収録番組がファイル配信されており、制作体制が手薄になりがちな時間帯にも、高いクオリティの番組を編成することができます。
放送番組の充実度を底上げしてくれるこれらの仕組みは、リスナーのみなさんがFMもおかを日常的に聴取する“習慣化”にもつながっています。局としての認知や信頼を構築するうえで、MUSICBIRDのサービスは非常に強力な味方です。
全国各地のコミュニティFMが制作した番組をMUSICBIRDのネットワークを通じて“全国ネット”できる「コミュニティ発全国ゾーン」も、非常に魅力的です。
FMもおかでは、市のさまざまな施策を担当する職員が自らの言葉で情報や思いを伝える番組を放送するなど、“人”の顔が見えるかたちで真岡市に興味を持っていただく取り組みを行っています。ゆくゆくはこのゾーンを通じて、地元のみならず、全国に向けて街の魅力を発信し、真岡市を訪れていただくきっかけにつなげられればと考えています。
【FMもおか概要】
社名:株式会社エフエム真岡
ステーション名:FMもおか
周波数:87.4 MHz
所在地:〒321-4305 栃木県真岡市荒町5191番地
ホームページ:https://www.fm-moka874.co.jp/