結婚したいという気持ちはあっても「結婚できる気がしない」と感じている人は少なくありません。

結論から言うと「結婚できる気がしない」という感覚があるうちは結婚までたどり着けません。

本記事では、結婚したいと思うだけでなく、実際に結婚に向けて具体的に行動するためには何をすれば良いのか、出会いの場所はどのようなところがあるのかなどを解説していきます。

記事の終盤では婚活におすすめのマッチングアプリも紹介していますので、婚活に向けて具体的な行動を起こそうとしている方は、ぜひ最後までご覧ください。

「結婚できる気がしない」と思っている男女は多い

「お金がない」「結婚したいほど好きになれる相手がいない」「出会いがない」など、さまざまな理由で「結婚できる気がしない」と思っている男女は多くいます。ニュースなどでも婚活や晩婚化の話題はよく取り上げられており、自分自身の問題として捉えている人も少なくないでしょう。

本章では、統計データや未婚男女の体験談から、「結婚できる気がしない」と思っている男女がどれくらいいるのか、どのようなことを考えているのかを紐解きます。

平均初婚年齢と生涯未婚率が上がっている

1997年の平均初婚年齢は男性28.5歳、女性26.1歳で、以降平均初婚年齢は毎年少しずつ上昇しています。2021年の平均初婚年齢調査では、男性30.7歳、女性29.1歳でした。

以前は「生涯未婚率」と呼ばれていた50歳時の未婚率も増加し続けています。2000年の調査では男性12.57％、女性5.82％だった50歳時の未婚率は、2020年には男性28.25％、女性17.81％まで増加しました。

参考：公益財団法人生命保険文化センター『ライフイベントから見る生活設計』

【体験談】「結婚できる気がしない」という男女の声

ここでは、独自に集めた「結婚できる気がしない」と感じている男女の実際の声をご紹介します。

実際に結婚できないと思っている男女の声を調べてみると、多くあったのが「自分を曲げられない」という声でした。確かに、結婚は生活の中でも妥協して相手を思いやらないと上手くいかない場面が多くあります。

これまで一人で過ごしてきて、一人の楽さに慣れると「結婚できる気がしない」と思ってしまっても仕方がありません。しかし、本当に結婚したいと思っている方は、原因を理解することで改善の余地が生まれます。

なぜ結婚できないと感じているのかを自己分析することで、原因を改善する、自分の欠点を許容してくれる相手を探すなどの方向性が定まってくるでしょう。

「結婚できる気がしない」と思ってしまう理由・原因7選

「結婚できる気がしない」と思っている男女が多くなったのにはどのような理由や原因があるのか調査しました。

結婚したいけれどできないと思っている人は、以下に紹介する理由や原因が根底にある可能性があります。自分自身の心のモヤモヤを見つめ直し、現状を整理して前向きな一歩を踏み出しましょう。

【男女共通】経済的な余裕がない・貯金がない

「経済的な余裕がない」「貯金がない」という理由で結婚に踏み切れない人が大勢います。金銭面の不安から結婚に踏み込めない人には、ライフスタイルの見直しが必要でしょう。

結婚に向けて貯蓄を始める・無駄な出費を減らす・娯楽費用や外食回数を見直すなど、今までの生活を見直してみることで、結婚が現実的なものになってきます。そもそもの収入が少なすぎるという人は、収入増が期待できる資格の取得や、転職を視野に入れるところから始める必要がありそうです。

【男女共通】恋愛経験が少なく出会いも少ない

恋愛経験が少なく出会いも少ないために、自分には結婚は無縁だと思っている人もいるでしょう。しかし、恋愛経験が少ない人こそ、自分から行動を起こさないとなかなか結婚まではたどり着けません。

出会いの幅を広げるためにスポーツを始める、趣味のサークルに参加してみるなど、自然に人と出会う場に足を運ぶことが大切です。積極的に出会う努力をしても結婚相手と出会える気がしないならば、マッチングアプリや婚活サイトを活用してみてください。

【男女共通】相手に求める条件が高すぎる

相手に求める条件が高すぎることが、結婚を遠ざけている可能性もあります。年収や職業などのスペックで相手を判断してしまうと、条件に合わない人は対象外となるため、限られた人の中から出会いを見つけなくてはなりません。

なるべく自分の中の条件を緩くして、寛容な気持ちで相手を理解しようと努めることで、表層からは読み取れない相手の魅力に気づくかもしれません。どうしても譲れない条件は一つか二つに絞って、他のポイントには多少目をつぶることも時には必要です。

【男女共通】交際しても長続きしたためしがない

交際相手は常にいるものの、誰と付き合っても長続きしないという人も中にはいます。長続きしない理由の一つに、刺激を求めて外見だけで相手を選んでいることがあります。

見た目が好みで付き合ってみるものの、気が合わなかったりお互いを思いやれなかったりして、長く続かないというケースです。精神的な心地の良さを考慮せずに付き合い始めると、相手の前で本音が言えないと感じたり、嫌われないように相手に合わせすぎて疲れてしまうパターンもあります。

付き合って数ヶ月で相手に飽きを感じ、新しい人に気が移ってしまうことが多い、という方が結婚までたどり着くのは簡単ではありません。

時代錯誤を承知で例に出しますが「美人は3日で飽きる」という言葉があります。相手の外見には比較的短期間で慣れてしまうため、その効力には限界があります。長続きするカップルには、付き合う中で見つけたお互いの新しい魅力を共有財産として育てながら、日々の生活の味わいを深めていく空気感があります。

結婚が視野に入るような長期的な関係性を築くには、相手の内面的な魅力に目を向け、自ら引き出そうとする姿勢こそが重要です。

【男女共通】相手を減点方式で見極めてしまっている

「蛙化現象」という言葉が流行したように、相手のちょっとしたところに幻滅して気持ちが冷めてしまうという人も多くいます。最初に自分の中で相手の理想像を作り出してしまい、少しでも理想にそぐわないところを見つけると減点方式でジャッジしてしまうのです。

結婚相手はしっかり見極めてから選びたいという気持ちは自然なものですが、あまり細かくチェックしすぎると相手の良いところが見えづらくなります。多少の欠点は目をつぶって、一緒に克服していこうくらいの気持ちでいると長続きし、結婚への道も見えてくるでしょう。

【男女共通】服装や髪型など身だしなみが整ってない

「どうせ結婚できないから」「誰からも見られていないから」と服装や髪形に無頓着な人は、自らチャンスを逃している可能性があります。身だしなみを整えることは、結婚や恋愛だけでなく、自信につながり前向きになれるメリットもあります。

身だしなみが整っている人は、「仕事ができる」「きれい好き」「心に余裕がある」というイメージで見られるでしょう。人からよいイメージを持たれると、出会いの時点でライバルに差を付けられます。

「結婚できる気がしない」と嘆く前に、自分の服装や髪形などの身だしなみが人からどう見られているかを把握する癖を付けましょう。何から始めたらよいかわからない方は、部屋に姿見を置いたり、全身を撮影してから出かけてみるのがおすすめです。洗練された印象の人を外出先で見かけたら、自分の姿と比較して相違点を言語化するとより効果的です。

過度な他者との比較は自己肯定感の低下につながるため注意が必要ですが、これまで身だしなみに全く頓着してこなかった人は多少ストレスを感じたとしても、直視して改善していくことをおすすめします。

【女性】結婚願望がないまたは既婚男性とばかり付き合っている

「結婚できる気がしない」という女性の場合、結婚願望がない男性や既婚者とばかり付き合っているパターンもあります。自ら結婚につながらない恋愛を選んでしまう女性は、自分に自信がなく雰囲気に流されやすいタイプが多いです。

そのため、結婚する気のない遊び目的の男性や既婚者を呼び寄せてしまっていると考えられます。自分自身が望んで遊び目的の男性とばかり付き合っているならともかく、結婚したい気持ちがあるのならば自分に自信を持って「愛される女性」を目指しましょう。

「結婚できる気がしない」と焦り出すタイミング

一般的に30代が近づくと、結婚への焦りを感じ始める人は多いです。平均初婚年齢は男性30歳・女性29歳なので、周囲で結婚する人が増えてくる年代でもあります。

未婚男女が「結婚できる気がしない」と焦り出すタイミングは、周囲の状況に影響されていると思われます。では具体的に結婚に焦り出すタイミングがいつなのか、結婚に対して焦っている時の心理状態と併せて考えてみましょう。

27歳になって周りが結婚し始めたのに自分は恋人もいない時

20代後半で、周囲が結婚し始めたのに自分には恋人もいないと焦り出すタイミングがあります。大学卒業後から5年程度経ち仕事に慣れて生活が安定してくる場合が多いため、結婚する人や結婚を意識して交際している人が多くなります。

27歳頃になると、友人や同僚の結婚式に招待されることも多くなるでしょう。同期や友人が結婚し始めているにもかかわらず、自分には結婚相手どころか恋人さえもいないと、「自分にも結婚できる日が来るのだろうか」と焦り始めます。

30歳を超えても結婚を意識できる相手に出会っていない

30歳を超えても、結婚を意識できる相手と出会っていない場合には、27歳頃に感じたのと同じような焦りを感じます。周りでは結婚している人が多くなり、友人の妊娠・出産のニュースを耳にすることも多いはずです。

自分以外の人が着々と人生のステップを上がっているように感じ、結婚相手のいない自分が周囲から取り残されたような気分になります。親から結婚について聞かれることも多くなり、プレッシャーを感じる人もいることでしょう。

結婚に近づくための3つのステップ

「結婚できる気がしない」と思っている男女が、少しでも結婚に近づくための3つのステップについて解説していきます。今回紹介するステップは、順番通りに行うことでより結婚に向けて前進しやすくなります。

「結婚できる気がしない」「結婚相手を見つけたい」と思っている人は、参考にしてみてください。

【ステップ1】自分を見つめ直して改善できる点を探す

結婚できない人の特徴として、「自分を客観視できていない」という点があります。自分を客観視して結婚に近づくためには、自分の改善できる点を探すことから始めます。

自己分析を行いつつ、友人や知人に自分の良い点・悪い点を率直に教えてもらうことや、婚活カウンセリングやコーチングを受けてみることも役立つでしょう。自分自身について考えてみるために、心理学や思想についての本を読んでみるのもおすすめです。

自己を振り返って改善できる点が見つかったら、ノートに箇条書きでメモしておくと良いでしょう。文字にすることで、より自分の今の状況がクリアになり改善点もはっきりします。

【ステップ2】自分磨きに投資する

ステップ1で自分自身の改善点が明らかになったら、足りない部分を補うように自分磨きに取り組みましょう。

自分磨きの方法には、内面・外見・行動の3つの観点からアプローチできます。結婚に向けて、自分に足りないものはどれかを分析できたら、行動に移してみましょう。

小さなことからでも、始めてみることで何かが変わる可能性があります。変化を恐れずに、一歩を踏み出してみてください。

【ステップ3】出会いの場を増やす

ステップ1と2で自己分析と自分磨きができるようになったら、以前よりも自分に自信がついているはずです。自信がついてきたタイミングで出会いの場を増やすと、今までよりも手ごたえを感じることが増えるでしょう。

出会いの場には、婚活パーティなどの結婚相手を探す目的のものから、友達作りや趣味を楽しむための集まりまで、内容や目的もさまざまです。自分に合った出会いの場を見つけるためにも、どのような出会いの場があるのかを知っておくと良いでしょう。

結婚したい人におすすめの婚活・出会いの場

本章では結婚したい人におすすめの、出会いの場や婚活サービスを紹介していきます。結婚前提で出会うサービスもあれば、まずは友人や知人の関係になってから、恋愛に発展する過程が必要なシチュエーションもあります。

自分に合った方法で、将来の結婚相手と出会える場所を見つけましょう。

友達も恋人も探したいなら「社会人サークル」

フットサルやバドミントンなど、スポーツが好きな人には「社会人サークル」がおすすめです。同級生や会社の仲間で作っているクローズドなサークルもあれば、ネットで仲間を募集しているオープンなサークルも多数あります。

友人知人の紹介でサークルに入るか、SNSなどで情報収集して仲間を募集しているところがないか探してみましょう。

カジュアルに出会いたいなら「相席居酒屋・バー」

「相席居酒屋」や「相席バー」は、初対面の男女が同じテーブルにつき、会話が弾めば連絡先を自由に交換できるシステムの飲食店です。女性は無料で利用できる店が多く、男性は女性の分も飲食代を負担します。

男性は、女性が出会いを求めて来ているのか、無料の食事目的で来ているのかを見極めないと、無駄におごり続けることになりコストパフォーマンスが悪くなってしまいます。「賑やかなお酒の席が好き」「自分の好みを明確にするために敢えてランダムに出会いたい」という人におすすめの方法です。

多くの人と出会いたいなら「結婚パーティ」

「結婚パーティ」は、結婚相談所や自治体などが主催して行う婚活目的のパーティです。参加するのは結婚したい男女ばかりなので、パーティがきっかけでお付き合いが開始できれば、スムーズに結婚まで進められます。

結婚相談所やマッチングアプリと違い、一度に多数の異性と顔を合わせることができるため、気になる相手が見つかる可能性が上がります。ただ、ライバルも多数参加しているため、相手に第一候補として選んでもらうには自分の長所を理解し効果的に届けることが重要です。

気軽に会いたいなら「マッチングアプリ」

若い世代を中心に婚活ツールとして定着しているのが、「マッチングアプリ」です。スマホがあればすぐに開始でき、始めた当日からアプリ内で出会いのチャンスがあります。

年齢別や目的別にアプリの特色が細分化されているため、自分を選べば効果的に出会いを増やせるのもメリットの一つです。月々3,000円台から始められるアプリがほとんどなので、結婚したいけれど相手がいないと感じている人は利用してみると良いでしょう。

結婚までの最短距離を進みたいなら「結婚相談所」

効率よく条件に合った相手を紹介してもらいたいなら、「結婚相談所」を利用しましょう。結婚相談所への入所には審査があるため、会員の中に本気で婚活していない人や結婚する準備ができていない人はいません。

紹介される人は身元が確かで結婚に前向きな人ばかりなので、安心して婚活に力を注げます。マッチングアプリで良い相手と出会えなかった人や、費用はかかっても結婚まで最短でたどり着きたいという人におすすめです。

婚活におすすめのマッチングアプリ3選

マッチングアプリはターゲットの年齢層や目的に合わせて数多く存在しています。婚活目的でマッチングアプリを利用するならば、同じ目的の人が集まるアプリを利用すると出会いのチャンスも多くなるでしょう。

本章では、婚活におすすめのマッチングアプリを3つ紹介しています。自分に合ったアプリを選択して、理想の相手との出会いを叶えましょう。

【婚活におすすめ①】ペアーズ

会員数	2,000万人以上
男女比	男性6：女性4
利用目的	恋活・婚活
年齢層	20～40代
利用目的	恋活・婚活
男性の利用料金	3,700円/月〜
運営会社	株式会社エウレカ

ペアーズは累計利用者が2,000万人を超える国内最大級のマッチングアプリです。20代から40代までの男女を中心に利用されていて、結婚を意識している人が多いのも特徴です。

婚活に特化した「コミットメンバーシップ」では、婚活限定のユーザー同士でマッチングが可能で、効率的に相手を探せます。利用者数が多いため、地方に住んでいる人でもマッチしやすいアプリです。

婚活目的でマッチングアプリを利用するならば、最初に試すべきアプリと言えるでしょう。

【婚活におすすめ②】Omiai

会員数	900万人以上
男女比	男性5：女性5
年齢層	20代後半～30代
目的	恋活・婚活
男性の利用料金	3,900円/月～
運営会社	株式会社エニトグループ

Omiaiは、真剣に婚活している男女が多数利用しているマッチングアプリです。男女ともに公務員や会社役員・看護師など高収入の人が多く、結婚相手を選ぶにふさわしいアプリと言えます。

1回15分まで利用できるオンラインデートは、デートの前にお互いの印象を通話で確認でき、実際に会うまでの不安を軽減できます。プロフィールや検索機能が充実しているのもOmiaiの特徴で、他のアプリに比べてより自分好みの相手と出会えるチャンスが増えることでしょう。

【婚活におすすめ③】ブライダルネット

会員数	30万人以上
男女比	男性4.5：女性5.5
年齢層	20～40代
目的	婚活
利用料金	3,980円/月〜
運営会社	株式会社IBJ

ブライダルネットは婚活に特化したマッチングアプリです。会員の85%が1年以内の結婚を希望していて、メッセージの返信率は75%と高確率です。

担当のカウンセラーが結婚までの道のりをサポートしてくれるため、初めての婚活の人にもおすすめできます。30代で結婚を真剣に考えている人はブライダルネットを試してみるのがおすすめです。

【まとめ】結婚できる気がしない人は「婚活」に向けて準備を始めよう

本記事では、「結婚できる気がしない」と思っている人に向けて、結婚に近づくためのステップや、出会いの場所、おすすめのマッチングアプリについて解説しました。結婚したい気持ちがあるのに、「結婚できる気がしない」と思っているならば、自分から行動を起こす必要があります。

一口に「婚活」と言っても、サークルなどの気軽な出会いから結婚相談所まで、さまざまな出会いの場が存在します。自分に合った婚活の方法を見つけて、いつか出会うであろう運命のお相手のために準備を整えておきましょう。