THE JAZZ【Premium】
Jazz In Applause
再放送=(土)13:00~14:00



ジャズが歴史上ただ一度ポピュラー・ミュージックのトップ・ランナーの位置に立った「Swing Age」と呼ばれた時代(1930年~1945年)。「Jazz In Applause」(ジャズ・イン・アプロウズ=歓呼のジャズ)は、そんな時代を彷彿とさせるゴージャスな時間をお届します。
6月/晩年へ向かうバド・パウエル
4月から6月にかけてはモダンジャズ史上最大のピアニストの一人バド・パウエルの足跡を追う13回特集。6/2から6/23はその第9回~第12回、人種差別に苦しみ、酒や麻薬中毒に侵されながらも、ひたすら音楽のなかに美を求め続けたパウエルの生き方そのものを反映した中期作品から次第に衰えを隠せなくなった晩年そしてひととき幸福な時期だったヨーロッパ時代の作品を聴きます。
紹介アルバムは「ストリクトリー・パウエル」(1957年)「アメイジング・バド・パウエルVol.4」(1958年)「アメイジング・バド・パウエルVol.5(ザ・シーン・チェンジズ)」(1958年)デクスター・ゴードン名義「アワ・マン・イン・パリ(デクスター・ゴードン名義)」(1963年)「ディジー・ガレスピー&ザ・ダブル・シックス・オブ・パリ」(1963年)(小針俊郎)
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。




4月から6月にかけてはモダンジャズ史上最大のピアニストの一人、バド・パウエルを13回にわたり特集します。4/28から5/26は1948年ブルーノートに残した「ジ・アメイジング・バド・パウエル」からソロ作品を含む「ザ・ジニアス・オブ・バド・パウエル」久しぶりのリーダー作54,55年「ムーズ」。56年「ピアノ・インタープリテーションズ」57年「ストリクトリー・パウエル」58年「ブルース・イン・ザ・クローゼット」を紹介。彼の名声を決定づけた初期名盤だけでなく、人種差別に苦しみ、酒や麻薬中毒に侵されながらも、ひたすら音楽のなかに美を求め続けたパウエルの生き方そのものを反映した中期作品をお聴きいただきます。(小針俊郎)
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。


4月から6月にかけてはモダンジャズ史上最大のピアニストの一人バド・パウエルの特集を13回にわたってお送りする。バド・パウエルは1924年生まれ。バップ勃興によって変革されたジャズのイディオムに適合する斬新な楽想とテクニックを備え、天才児としてジャズ界に登場した。
彼のホーン・ライクなピアノ・スタイルはビリー・カイルともテディ・ウィルソンの影響を受けているとも評されるが、本質的な部分はアート・テイタムとセロニアス・モンクから学んだものが大きいと思われる。快速で飛ばすシングル・トーンはたしかにチャーリー・パーカーらのホーンのようであるが、速度を妨げないように配慮されたコード進行は実に緻密なものであり、テイタム、モンクらが用いた重層的なハーモニーが常に豊かに響いている。
初期のルースト、ノーグラン、ブルーノートなどの録音には彼のハーモニー・センス、リズム・センスそして速度への偏愛に満ち溢れた名演ぞろいだ。番組では彼の名声を決定づけたこれらの名盤とともに、人種差別に苦しみ、酒や麻薬中毒に侵されながらも、ひたすら音楽のなかに美を求め続けたパウエルの生き方そのものをお聴きいただくつもりだ。(小針俊郎)
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。