THE JAZZ【Premium】
Jazz In Applause
再放送=(土)13:00~14:00


ジャズが歴史上ただ一度ポピュラー・ミュージックのトップ・ランナーの位置に立った「Swing Age」と呼ばれた時代(1930年~1945年)。「Jazz In Applause」(ジャズ・イン・アプロウズ=歓呼のジャズ)は、そんな時代を彷彿とさせるゴージャスな時間をお届します。
2月/変革を目指すマイルスマイルス・ディヴィス
2月3日、10日はマイルス・ディヴィスが待望のウェイン・ショーターを迎えて臨んだ『マイルス・イン・ベルリン』からスタートします。このライブはウェイン・ショーター(テナーサックス)をはじめ、ハービー・ハンコック(ピアノ)、ロン・カーター(ベース)、トニー・ウィリアムズ(ドラムス)の豪華メンバーで固められ、マイルスが真に望む環境が構成されました。全員が同じエネルギをもって演奏したこのライブは、いい意味で「爆発的にまとまっている」名作といえます。
17日はあえてライブから距離を置いて作った1965年『E.S.P.』をお届け。ニュー・クインテットによる精緻なスタジオ・レコーディングからはフリー・ジャズの台頭によって混迷深かった1960年代に新たなジャズの指標を打ち立てようとするマイルスの熱い意気込みが感じられる逸品となっています。
24日取り上げるのは再びライブ盤に戻り『プラグドニッケル(1965年)』。新メンバーを迎えた矢先、10か月にわたる入退院を余儀なくされたマイルスが現場に復帰した最初のライブ音源です。大病を経たマイルス自身の作品に対する考え方やその間マイルスから離れた他のメンバーとの関係性が垣間見える作品として、これまでのライブと何が変わったのかにご注目ください。(小針俊郎)
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。


今年15年目に突入するジャズ・イン・アプローズ。2023年はマイルス・ディヴィスの「ニュー・クインテット」時代からスタートします。
まずは『イン・ヨーロッパ』として知られる1963年のフランス・アンティーブジャズ祭における実況盤から。この期のマイルスは5年ほど在籍したジョン・コルトレーンを失いますが、代わりにハービー・ハンコック(ピアノ)、ロン・カーター(ベース)、トニー・ウィリアムズ(ドラムス)というリズム・セクションを固め、ライヴにおけるフリー・ブロウイングに特徴がありました。そして1964年『リンカーン・センター』『イン・トーキョー』、待望のウェイン・ショーター(テナー・サックス)を迎えた『イン・ベルリン』、1965年の『プラグド・ニッケル』と続く奔放不羈のライヴ盤の数々で、現在の多くのジャズ・ファンを作っていきました。マイルス・ディヴィス・ニュー・クインテット特集は3月までを予定していますが、1月は「『イン・ヨーロッパ』(1/6、13放送)『リンカーン・センター』(1/20)『イン・トーキョー』(1/27)をお送りします。(小針俊郎)
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。
