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カンマー・ムジーク・コンサート~室内楽への誘い


(金)16:00~18:00 
再放送=(日)10:00~12:00
カンマー・ムジーク・コンサート~室内楽への誘い
カンマー・ムジーク・コンサート~室内楽への誘い
カンマー・ムジーク・コンサート~室内楽への誘い
アマデウス弦楽四重奏団に師事したクラリネット奏者の近藤良が、室内楽の魅力をご案内。毎回テーマを決めて、作曲家のエピソードや、その時代の文化背景などもまじえてレクチャーコンサート風に紹介します。

<クラリネット奏者・近藤良による室内楽専門番組>
10月29日/ドイツとプラハの美
11月5日/ブラームス最晩年の室内楽
11月12日・19日/ハイドン初期の弦楽四重奏曲 ①②
11月26日/ドイツ・ロマン派の室内楽


 10月29日は「ドイツとプラハの美」と題して、ブラームスの作品51とドヴォルザークの作品97をお送りします。ブラームスの作品51は二曲の弦楽四重奏曲。アマデウス弦楽四重奏団とメロス弦楽四重奏団でお送りします。ドヴォルザークの作品97は弦楽五重奏曲でコチアン弦楽四重奏団とヨゼフ・スークによるものです。ウイーンゆかりのアマデウス弦楽四重奏団、南ドイツのメロス弦楽四重奏団、プラハのコチアン弦楽四重奏団、それぞれのイントネーションには興味深いものがあります。

 2000年春、元アマデウス弦楽四重奏団のチェリスト、M.ロヴェット氏が「引退前に君たちとの録音を」とお誘い下さり、ロンドンでレコーディングの機会が与えられました。その折、かつて私がケルン音大でレッスンを受けたモーツァルトとブラームスのクラリネット五重奏曲の演奏が話題にのぼり、たいそうなお言葉を頂きました。その翌年、徳間ジャパンのプロデューサーから、偶然にも同曲のレコーディング話を頂きました。弦楽四重奏団についての意見を伺うためロンドンのロヴェット氏に電話をかけたところ、ロヴェット氏は「メンバーと相談して折り返し連絡する」と一旦電話を切りましたが、最終的にニッセル氏のアシスタントを務めるコンテンポ弦楽四重奏団を(ニッセル氏が二回もレッスンして)送り込んで下さいました。

 11月5日は「ブラームス最晩年の室内楽」と題して、その時の録音から、ブラームスのクラリネット五重奏曲op.115をお送りします。晩年、創作意欲の衰えを感じたブラームスが、クラリネット奏者ミュールフェルトと出会い、創作意欲が再び燃え上がるようになります。5日は他にもブラームス晩年の名曲op.117、118、119をお送りします。

 11月12日と19日は「ハイドン初期の弦楽四重奏曲」です。室内楽を語る上で弦楽四重奏曲は避けて通れません。なかでもハイドンは弦楽四重奏曲の父との呼び声高く、68曲とされる彼の全弦楽四重奏曲は、時間をかけてもお送りしなければならないと思っています。初回は、10曲とされるハイドン初期の作品1と2。これらの時期の作品は一次資料にも乏しく軽々には語れませんが、学術的アプローチもなされたというエオリアン弦楽四重奏団による演奏でお聴き頂きましょう。

 11月26日は「ドイツ・ロマン派の室内楽」です。シューマンはメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲を高く評価していました。26日はそのメンデルスゾーンとシューマンのピアノ三重奏曲でどちらもニ短調。更にシューマンと出会い才能を見出されたブラームスのピアノ四重奏曲もお送りします。三曲とも第1番となります。(近藤)

10月29日の曲目 11月5日の曲目 12日の曲目 19日の曲目 26日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。
近藤良

出演:近藤良

クラリネット奏者。東京カンマーアカデミー代表理事。大阪芸術大学卒業。クラリネットを村井祐児氏に師事。在学中より演奏活動を開始する。先生方からの強い薦めにより、卒業と同時にケルン国立音楽大学マスタークラスに留学。F.クライン(クラリネット)教授に師事。留学中「highly gifted accomplished musician」と呼ばれ、アマデウス弦楽四重奏団の室内楽クラスへ転科を薦められる。同四重奏団チェリスト、M.ロヴェット氏からトリオ結成を呼びかけられ、M.ロヴェット氏と国内外での演奏、録音(ドイツ·シャルプラッテン・徳間ジャパン)活動を開始する。また、デトモルト音楽大学マスタークラス教授ハンス·D·クラウス氏の内弟子として、五年間無償でクラリネットの指導を受ける。室内楽奏者として、国内外での著名なアーティストとの共演により、多数のCDが国内外からリリースされている。

カンマー・ムジーク・コンサート~室内楽への誘い
カンマー・ムジーク・コンサート~室内楽への誘い

カンマー・ムジーク・コンサート~室内楽への誘い

カンマー・ムジーク・コンサート~室内楽への誘い
<クラリネット奏者・近藤良による室内楽専門番組>
10月1日/シューマンの室内楽
10月8日/ブラームスの美しいメロディ
10月15日・22日/ベートーヴェン 最初の弦楽四重奏曲 ①②


 私が留学した(旧西ドイツの)ケルンは、ロマン派の大作曲家シューマンにとって最後の活躍の地となったデュッセルドルフを北に、エンデニヒ精神病院のある終焉の地ボンを南に、それぞれ鉄道で30分圏内にありました。
 1842年、シューマンがクララ・ヴィークと結婚して間もない室内楽の年に、ライプチヒで書かれたピアノ五重奏曲とピアノ四重奏曲を、そのライプチヒゆかりのゲバントハウス弦楽四重奏団とペーター・レーゼルのピアノによりお送りします。このゲバントハウス弦楽四重奏団の第1ヴァイオリン奏者カール・ズスケは、ズスケ・カルテット・ベルリンとも謳われるベルリン弦楽四重奏団にも在籍していました。ズスケが第1ヴァイオリンを弾くもう一方のベルリン弦楽四重奏団の演奏で、シューマンが弦楽四重奏曲を作曲する際、徹底的に研究したといわれるベートーヴェンの弦楽四重奏曲から、ラズモフスキー第1番もお送りします。この放送は10月1日、タイトルは「シューマンの室内楽」です。
 1853年、二十歳のブラームスはデュッセルドルフのシューマンのもとを訪れます。ブラームスと面会したシューマンは彼の才能を称賛したのは広く知られていますが、シューマンから高く評価されたことからブラームスは大きな責任感を持つようになり、大作曲家への道を歩み始めます。10月8日は「ブラームスの美しいメロディ」と題して、1853年から書き始めたピアノ三重奏曲第1番。その第1番を手直しする歳月を含めると三十数年の歳月を要して完成させた3曲のピアノ・トリオ全曲をお聴き頂きます。ブラームスのメロディは心に染み入る美しさに満ちています。さらに10月15日と22日は、二週にわたって「ベートーヴェン 最初の弦楽四重奏曲」と題して、ベートーヴェンが最初に発表した弦楽四重奏曲集op.18全6曲をお聴き頂きます。更に22日は、私の師アマデウス弦楽四重奏団が結成35周年を記念して1983年に開催されたウィグモア・ホールでの演奏会から、ハイドンの弦楽四重奏曲「五度」のライブ録音も併せてお聴き頂きます。(近藤)

10月1日の曲目 8日の曲目 15日の曲目 22日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。
近藤良

出演:近藤良

クラリネット奏者。東京カンマーアカデミー代表理事。大阪芸術大学卒業。クラリネットを村井祐児氏に師事。在学中より演奏活動を開始する。先生方からの強い薦めにより、卒業と同時にケルン国立音楽大学マスタークラスに留学。F.クライン(クラリネット)教授に師事。留学中「highly gifted accomplished musician」と呼ばれ、アマデウス弦楽四重奏団の室内楽クラスへ転科を薦められる。同四重奏団チェリスト、M.ロヴェット氏からトリオ結成を呼びかけられ、M.ロヴェット氏と国内外での演奏、録音(ドイツ·シャルプラッテン・徳間ジャパン)活動を開始する。また、デトモルト音楽大学マスタークラス教授ハンス·D·クラウス氏の内弟子として、五年間無償でクラリネットの指導を受ける。室内楽奏者として、国内外での著名なアーティストとの共演により、多数のCDが国内外からリリースされている。

カンマー・ムジーク・コンサート~室内楽への誘い
<クラリネット奏者・近藤良による室内楽専門番組>
9月3日/ピアノと弦楽器の室内楽①
9月10日/ピアノと弦楽器の室内楽②
9月17日/アマデウス弦楽四重奏団の栄光のために
9月24日/シューマン 室内楽の年


 1987年、アマデウス弦楽四重奏団はカーネギーホールでのシーズン最終公演を終え、その後すぐ夏季休暇に入りました。彼らはロンドンに居を構えていましたが、それぞれお気に入りの場所に別荘も持っていましたので、夏季休暇はそこで過ごすことは自然な流れといえます。シドロフ氏は、メンバーの中でも特に体調管理に心配ることを怠りませんでしたので、別荘の地においてもジョギングを行ったといいます。その避暑地でのジョギング後に心臓に痛みを覚え、三日後には帰らぬ人となりました。避暑地での出来事で「もしロンドンであれば助けられたのに」と、残されたメンバーは悔やんでも悔やみきれない様子でした。それほどシドロフ氏は彼らにとってかけがえのない存在だったのです。ソリストとしてプロムスにも登場する名手のシドロフ氏が(8月に)亡くなられたことにより、彼らは全ての演奏会をキャンセルするよう手を打ちましたが、10月開催予定の、パリのオペラ・コミック座「アマデウス・カルテット結成40周年コンサート」だけはキャンセル出来ませんでした。そこで、予てより親交のあったアルバンベルク四重奏団による共演を得て「アマデウス・カルテットの栄光のために」と題した演奏会が開催されました。

 9月17日は、その演奏会のライブ録音から「ブラームス弦楽六重奏曲」をお送りします。「君に音楽家としての栄光の日々を与えよう。だが、40年後にこの様な悲しみが待ち受けていると知っていたなら、君は、この人生を受け取るか?」とチェロのロヴェット氏が、私に問うたことがあります。それほどまでの悲しみを堪えた中での演奏には強く心が打たれます。

 その前の週、9月3日と10日は「ハイドンとベートーヴェンのピアノ三重奏曲」をお送りします。弦楽器はともかく、ピアノはハイドン~ベートーヴェン~ブラームス~現代と、性能上で大きな進化を遂げました。新しいものが優れているとは言い切れませんが、ハイドンのピアノ三重奏曲を、今のコンサート・グランドでバランス上の考慮なく弾けば、室内楽としては恐らく破綻するでしょう。それはブラームス時代のピアノも同じで、今日のピアノに近いとは言え、それでも若干の違いを私は感じています。ハイドンとベートーヴェンの時代によるピアノ演奏でお聴き頂く事に致します。

 9月24日は、シューマン室内楽の年に書かれた弦楽四重奏曲です。弦楽器奏者の友人たちは「弾きにくい」と言いますが、同時に極めて美しい魅力的な名曲とも言います。このシューマンの弦楽四重奏曲全3曲を、ドイツの著名なカルテットであるメロス弦楽四重奏団でお聴き頂きます。(近藤)

9月3日の曲目 10日の曲目 17日の曲目 24日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。
近藤良

出演:近藤良

クラリネット奏者。東京カンマーアカデミー代表理事。大阪芸術大学卒業。クラリネットを村井祐児氏に師事。在学中より演奏活動を開始する。先生方からの強い薦めにより、卒業と同時にケルン国立音楽大学マスタークラスに留学。F.クライン(クラリネット)教授に師事。留学中「highly gifted accomplished musician」と呼ばれ、アマデウス弦楽四重奏団の室内楽クラスへ転科を薦められる。同四重奏団チェリスト、M.ロヴェット氏からトリオ結成を呼びかけられ、M.ロヴェット氏と国内外での演奏、録音(ドイツ·シャルプラッテン・徳間ジャパン)活動を開始する。また、デトモルト音楽大学マスタークラス教授ハンス·D·クラウス氏の内弟子として、五年間無償でクラリネットの指導を受ける。室内楽奏者として、国内外での著名なアーティストとの共演により、多数のCDが国内外からリリースされている。