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カンマー・ムジーク・コンサート~室内楽への誘い


(金)16:00~18:00 
再放送=(日)10:00~12:00
カンマー・ムジーク・コンサート~室内楽への誘い
カンマー・ムジーク・コンサート~室内楽への誘い

カンマー・ムジーク・コンサート~室内楽への誘い

カンマー・ムジーク・コンサート~室内楽への誘い

カンマー・ムジーク・コンサート~室内楽への誘い
アマデウス弦楽四重奏団に師事したクラリネット奏者の近藤良が、室内楽の魅力をご案内。毎回テーマを決めて、作曲家のエピソードや、その時代の文化背景などもまじえてレクチャーコンサート風に紹介します。

<クラリネット奏者・近藤良による室内楽専門番組>
12月31日/バックハウスのこと
1月7日/ラズモフスキー四重奏曲op.59
1月14日/旅の途上のモーツァルト
1月21日/もう一人のモーツァルト メンデルスゾーン
1月28日/管楽器奏者も歌う


 バックハウスはドイツのピアニスト。シューベルトやシューマン、或いはブラームスのピアノ協奏曲緩徐楽章では、息をのむほど美しく音楽的な歌心で魅了します。その一方、ベートーヴェンはスタイルを大きく変えた演奏ですが、その響きからは、鍵盤楽器奏者のための伝統的メソッドにより繰り出される、柔らかな響きが聴こえます。バックハウスの師はダルベール、ダルベールはリストの弟子、リストの師はツェルニー、ツェルニーは言わずと知れたベートーヴェンの弟子です。12月31日は「バックハウスのこと」と題して、私たち日本人が想像する「音楽的」とは異なる、ドイツ音楽の歴史や伝統に裏打ちされたバックハウスをお楽しみ頂きます。
 ベートーヴェンと言えば、誰もが交響曲やピアノ・ソナタを思い起こすでしょう。ですが、ベートーヴェンの作品1はピアノ三重奏曲、最晩年まで書いたのは弦楽四重奏曲でした。室内楽抜きにベートーヴェンは語れません。1月7日はベートーヴェン中期の傑作「ラズモフスキー四重奏曲op.59」全3曲を、恩師アマデウス四重奏団の演奏でお送りします。
 ベートーヴェンは二十歳を過ぎてからウイーンで学ぶ機会を与えられましたが、モーツァルトは父や母に伴われ、早くからイタリア、フランスに旅をして学んでいます。幼い頃からイタリア語やフランス語に接する機会を得たのは、オペラ作曲家として役立ったことでしょう。そのモーツァルト最初の弦楽四重奏曲「ローディ」は、第1回イタリア旅行の折、14歳を迎えたばかりで作曲されました。2年後の第3回イタリア旅行では「ミラノ四重奏曲」6曲も作曲しています。1月14日は「旅の途上のモーツァルト」と題して、モーツァルト初期の弦楽四重奏曲をお送りします。
 モーツァルトは神童と呼ばれ、その名は天才の代名詞としても用いられます。シューマンはフェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディを「第二のモーツァルト」と呼びました。バルトルディと名乗ったのはキリスト教に改宗したから。それでも反ユダヤ主義によって不当に扱われた作曲家でした。1月21日は「もう一人のモーツァルト メンデルスゾーン」と題して、彼の名曲の数々をお聴き頂きましょう。
 ところで、私たち世代の管楽器奏者はロングトーンと称して、真っ直ぐ棒のように息を出す練習をさせられました。しかしこの様な練習では、クラシック音楽は演奏出来ません。何故なら、管楽器も豊かな音楽的表現が求められ、息は弦楽器奏者の右手、つまり弓に相当するからです。1月28日は「管楽器奏者も歌う」と題して、管楽器奏者の歌心を探ってまいります。(近藤)

12月31日の曲目 1月7日の曲目 14日の曲目 21日の曲目 28日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。
近藤良

出演:近藤良

クラリネット奏者。東京カンマーアカデミー代表理事。大阪芸術大学卒業。クラリネットを村井祐児氏に師事。在学中より演奏活動を開始する。先生方からの強い薦めにより、卒業と同時にケルン国立音楽大学マスタークラスに留学。F.クライン(クラリネット)教授に師事。留学中「highly gifted accomplished musician」と呼ばれ、アマデウス弦楽四重奏団の室内楽クラスへ転科を薦められる。同四重奏団チェリスト、M.ロヴェット氏からトリオ結成を呼びかけられ、M.ロヴェット氏と国内外での演奏、録音(ドイツ·シャルプラッテン・徳間ジャパン)活動を開始する。また、デトモルト音楽大学マスタークラス教授ハンス·D·クラウス氏の内弟子として、五年間無償でクラリネットの指導を受ける。室内楽奏者として、国内外での著名なアーティストとの共演により、多数のCDが国内外からリリースされている。

カンマー・ムジーク・コンサート~室内楽への誘い
カンマー・ムジーク・コンサート~室内楽への誘い

カンマー・ムジーク・コンサート~室内楽への誘い

カンマー・ムジーク・コンサート~室内楽への誘い
<クラリネット奏者・近藤良による室内楽専門番組>
12月3日/シューベルトのピアノ三重奏曲
12月10・17日/ハイドン弦楽四重奏曲の萌芽
12月24日/ドイツ系チェリスト、シフ


 「音楽を学びたい」そこでいう学びとは、試験やオーディション、コンクールといったものではなく、音楽の深部に向かって腰を据えた学びがしたい。それが私の長年の夢でした。そのような発言をすれば、日本では「本当の音楽を学んで如何する気だ!」と諭されます。一方ドイツでは、アマデウスSQのみならず、多くの先生方が「それなら私のもとに来なさい」と声をかけて下さいました。ピアノ伴奏法のヘッカー教授もその一人。例えばシューベルト作品の三連符ひとつとっても、ヘッカー教授から学んだことは少なくありません。

 12月3日は「シューベルトのピアノ三重奏曲」をお送りします。三重奏曲第1番は、ヘッカー教授に教わったシューベルトの三連符が冒頭から展開されます。日本ではマイナーな室内楽も、かつてのケルンでは私たち学生の憧れでした。著名な弦楽器奏者が教えていたにも拘わらず、アマデウス弦楽四重奏団が特別に招かれて室内楽を担当していたのが証拠ともいえます。私がハイドンの素晴らしさに気づかされたのもアマデウスSQの演奏会からでした。

 12月10日と17日は「ハイドン弦楽四重奏曲の萌芽」と題して、1771年までにディヴェルティメントとして作曲された弦楽四重奏曲作品9と、それまでに書かれた弦楽三重奏曲(ディヴェルティメント)をお送りします。

 12月24日はオーストリア出身のチェリスト、ハインリヒ・シフです。グノーのアヴェ・マリアは、バッハの平均律クラヴィーア曲集BWV846の前奏曲にメロディを付けたものですが、平均律としての演奏と、アベヴェ・マリアの伴奏としてのピアノは異なるように思われます。12月24日は、ヴァイオリンの演奏によりアヴェ・マリアを、それからケンプの演奏で平均律クラヴィーア曲集の前奏曲を聴きたいと思います。その上で「ドイツ系チェリスト、シフ」としてバッハの無伴奏チェロ組曲第1番BWV1007をお送りします。この前奏曲も、先ほどの前奏曲と同じく分散和音によるものです。

 12月31日は「バックハウスのこと」と題して、作曲家ごとに演奏スタイルを大きく変え、それぞれの曲想にあわせて表情豊かに演奏するバックハウス。特に私はバックハウスが演奏する緩徐楽章に惹かれます。(近藤)

12月3日の曲目 10日の曲目 17日の曲目 24日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。
近藤良

出演:近藤良

クラリネット奏者。東京カンマーアカデミー代表理事。大阪芸術大学卒業。クラリネットを村井祐児氏に師事。在学中より演奏活動を開始する。先生方からの強い薦めにより、卒業と同時にケルン国立音楽大学マスタークラスに留学。F.クライン(クラリネット)教授に師事。留学中「highly gifted accomplished musician」と呼ばれ、アマデウス弦楽四重奏団の室内楽クラスへ転科を薦められる。同四重奏団チェリスト、M.ロヴェット氏からトリオ結成を呼びかけられ、M.ロヴェット氏と国内外での演奏、録音(ドイツ·シャルプラッテン・徳間ジャパン)活動を開始する。また、デトモルト音楽大学マスタークラス教授ハンス·D·クラウス氏の内弟子として、五年間無償でクラリネットの指導を受ける。室内楽奏者として、国内外での著名なアーティストとの共演により、多数のCDが国内外からリリースされている。

カンマー・ムジーク・コンサート~室内楽への誘い
カンマー・ムジーク・コンサート~室内楽への誘い
カンマー・ムジーク・コンサート~室内楽への誘い
<クラリネット奏者・近藤良による室内楽専門番組>
10月29日/ドイツとプラハの美
11月5日/ブラームス最晩年の室内楽
11月12日・19日/ハイドン初期の弦楽四重奏曲 ①②
11月26日/ドイツ・ロマン派の室内楽


 10月29日は「ドイツとプラハの美」と題して、ブラームスの作品51とドヴォルザークの作品97をお送りします。ブラームスの作品51は二曲の弦楽四重奏曲。アマデウス弦楽四重奏団とメロス弦楽四重奏団でお送りします。ドヴォルザークの作品97は弦楽五重奏曲でコチアン弦楽四重奏団とヨゼフ・スークによるものです。ウイーンゆかりのアマデウス弦楽四重奏団、南ドイツのメロス弦楽四重奏団、プラハのコチアン弦楽四重奏団、それぞれのイントネーションには興味深いものがあります。

 2000年春、元アマデウス弦楽四重奏団のチェリスト、M.ロヴェット氏が「引退前に君たちとの録音を」とお誘い下さり、ロンドンでレコーディングの機会が与えられました。その折、かつて私がケルン音大でレッスンを受けたモーツァルトとブラームスのクラリネット五重奏曲の演奏が話題にのぼり、たいそうなお言葉を頂きました。その翌年、徳間ジャパンのプロデューサーから、偶然にも同曲のレコーディング話を頂きました。弦楽四重奏団についての意見を伺うためロンドンのロヴェット氏に電話をかけたところ、ロヴェット氏は「メンバーと相談して折り返し連絡する」と一旦電話を切りましたが、最終的にニッセル氏のアシスタントを務めるコンテンポ弦楽四重奏団を(ニッセル氏が二回もレッスンして)送り込んで下さいました。

 11月5日は「ブラームス最晩年の室内楽」と題して、その時の録音から、ブラームスのクラリネット五重奏曲op.115をお送りします。晩年、創作意欲の衰えを感じたブラームスが、クラリネット奏者ミュールフェルトと出会い、創作意欲が再び燃え上がるようになります。5日は他にもブラームス晩年の名曲op.117、118、119をお送りします。

 11月12日と19日は「ハイドン初期の弦楽四重奏曲」です。室内楽を語る上で弦楽四重奏曲は避けて通れません。なかでもハイドンは弦楽四重奏曲の父との呼び声高く、68曲とされる彼の全弦楽四重奏曲は、時間をかけてもお送りしなければならないと思っています。初回は、10曲とされるハイドン初期の作品1と2。これらの時期の作品は一次資料にも乏しく軽々には語れませんが、学術的アプローチもなされたというエオリアン弦楽四重奏団による演奏でお聴き頂きましょう。

 11月26日は「ドイツ・ロマン派の室内楽」です。シューマンはメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲を高く評価していました。26日はそのメンデルスゾーンとシューマンのピアノ三重奏曲でどちらもニ短調。更にシューマンと出会い才能を見出されたブラームスのピアノ四重奏曲もお送りします。三曲とも第1番となります。(近藤)

10月29日の曲目 11月5日の曲目 12日の曲目 19日の曲目 26日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。
近藤良

出演:近藤良

クラリネット奏者。東京カンマーアカデミー代表理事。大阪芸術大学卒業。クラリネットを村井祐児氏に師事。在学中より演奏活動を開始する。先生方からの強い薦めにより、卒業と同時にケルン国立音楽大学マスタークラスに留学。F.クライン(クラリネット)教授に師事。留学中「highly gifted accomplished musician」と呼ばれ、アマデウス弦楽四重奏団の室内楽クラスへ転科を薦められる。同四重奏団チェリスト、M.ロヴェット氏からトリオ結成を呼びかけられ、M.ロヴェット氏と国内外での演奏、録音(ドイツ·シャルプラッテン・徳間ジャパン)活動を開始する。また、デトモルト音楽大学マスタークラス教授ハンス·D·クラウス氏の内弟子として、五年間無償でクラリネットの指導を受ける。室内楽奏者として、国内外での著名なアーティストとの共演により、多数のCDが国内外からリリースされている。