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カンマー・ムジーク・コンサート~室内楽への誘い


★2022年12月末終了(金)16:00~18:00 
再放送=(日)10:00~12:00
カンマー・ムジーク・コンサート~室内楽への誘い
カンマー・ムジーク・コンサート~室内楽への誘い
カンマー・ムジーク・コンサート~室内楽への誘い

アマデウス弦楽四重奏団に師事したクラリネット奏者の近藤良が、室内楽の魅力をご案内。毎回テーマを決めて、作曲家のエピソードや、その時代の文化背景などもまじえてレクチャーコンサート風に紹介します。



<クラリネット奏者・近藤良による室内楽専門番組>

11月4日・11日/ハイドンのピアノ三重奏曲
11月18日/アマデウス弦楽四重奏団によるハイドンのプロシア四重奏曲
11月25日/ハイドンの十字架上の最後の七つの言葉

 
大阪芸大の音楽史論文で、モーツァルト贔屓が高じてハイドンをモーツァルトより低く取り上げてしまいました。自分では自信があったのですが、思うような評価は得られませんでした。
私の学生時代は1970年代で当時は一部の専門家を除けば、交響曲の父と呼ばれるハイドンとして知られていました。そのような私がケルン音大留学により、ハイドンが古典派音楽に果たした役割の途方もない大きさ、そして何よりハイドンの魅力そのものに出会う事が出来ました。
アマデウス弦楽四重奏団はデビュー当時からハイドンを取り上げていました。ある日のこと「ハイドンの弦楽四重奏曲は素晴らしいですね」と彼らに申し上げたところ「ハイドンはとてもファンタスティックだよ!」と、大げさとも言える身ぶりで返ってきました。
 
11月4日と11日は「ハイドンのピアノ三重奏曲」と題してお送りします。これら絶対音楽は、何か擬音を表現している訳ではありませんが、それでも内的で豊かな表現が求められます。演奏はアンドラーシュ・シフ夫妻とチェリストのボリス・ペルガメンシコフ。このペルガメンシコフは、私がケルン音大で学んでいた頃のプロフェッサーです。
 
11月18日はアマデウス弦楽四重奏団によるハイドンの「プロシア四重奏曲」を中心にお送りします。プロシア四重奏曲全6曲は、プロイセン王フリードリヒ2世に献呈したことに由来します。アマデウス弦楽四重奏団は「表面的で美しく演奏することが大切ではない。たとえそれが、どんなに音楽的だとしても不充分なのだ。そこに真実がなければ!」と語っていましたが、ショーペンハウエルも「Musikとは、隠れた形而上学的実践」と語っています。
 
11月25日はハイドンの「十字架上の最後の七つの言葉」を中心にお送りします。
1780年代に入るとハイドンの名声はヨーロッパ全土に広がりました。
コロンブス出帆の地スペインのカディス、その司祭から集会のために依頼を受けて管弦楽曲「十字架上の最後の七つの言葉」を作曲しました。ハイドンは後に自身で弦楽四重奏曲にも編曲していますが、今日ではこの弦楽四重奏版が広く知られています。礼拝時に語られる七つの言葉も交えてアマデウス弦楽四重奏団の演奏でお送りします。(近藤)
 

4日の曲目 11日の曲目 18日の曲目 25日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。

近藤良

出演:近藤良

クラリネット奏者。東京カンマーアカデミー代表理事。大阪芸術大学卒業。クラリネットを村井祐児氏に師事。在学中より演奏活動を開始する。先生方からの強い薦めにより、卒業と同時にケルン国立音楽大学マスタークラスに留学。F.クライン(クラリネット)教授に師事。留学中「highly gifted accomplished musician」と呼ばれ、アマデウス弦楽四重奏団の室内楽クラスへ転科を薦められる。同四重奏団チェリスト、M.ロヴェット氏からトリオ結成を呼びかけられ、M.ロヴェット氏と国内外での演奏、録音(ドイツ·シャルプラッテン・徳間ジャパン)活動を開始する。また、デトモルト音楽大学マスタークラス教授ハンス·D·クラウス氏の内弟子として、五年間無償でクラリネットの指導を受ける。室内楽奏者として、国内外での著名なアーティストとの共演により、多数のCDが国内外からリリースされている。