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(月~金)18:00~24:00
再放送=(翌週月~金)5:00~11:00
一週30時間、月間約100枚!!演奏史譚の山崎浩太郎がおすすめするクラシック新譜をご紹介。月曜は日本人演奏家、水曜はヒストリカル録音、木曜は歌もの中心にお送りします。また、毎月第1&2水曜は「タワーレコード・オリジナル企画盤」と題して、レコード会社各社の埋もれた名盤をタワーレコードがオリジナル企画盤として復刻したディスクを紹介します。

<1月放送分のおススメ>
 ベルリン・フィルの新シェフ、キリル・ペトレンコのボックスは、ベートーヴェンの第7番と「合唱」、チャイコフスキーの5番と「悲愴」、フランツ・シュミットなど聞き物の交響曲ぞろい(5日)。昨年11月の来日で圧倒的名演を披露したゲルギエフとウィーン・フィル。9月に延期して行なわれた「サマーナイト・コンサート2020」は、テノールのカウフマンをゲストとする豪華盤。(15日)。ゲルギエフはミュンヘン・フィルとのブルックナーの交響曲全集もおすすめ(19~22日)。ジャケットも印象的なブニアティシヴィリ(ピアノ)の新譜「ラビリンス~迷宮」は、音の迷路をさまよう小品集(29日)。(山崎浩太郎)

1月4日:渡邊順生の「J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲全集Vol.2」。飯森範親指揮日本センチュリー響によるハイドンの交響曲集vol.10。校長の尾高忠明と大阪フィルによるブルックナーの交響曲第3番。
1月5日:コンセルトヘボウ管弦楽団の管楽メンバーによる「グラン・パルティータ」。ベルリン・フィルの自主制作盤で、シェフのキリル・ペトレンコとのベートーヴェンの交響曲第7番と「合唱」、チャイコフスキーの交響曲第5番と「悲愴」、フランツ・シュミットの交響曲第4番など。コロナ禍に行なわれたティーレマン指揮の「ワーグナー・アット・ヴァーンフリート」。
1月6日:タワーレコード・オリジナル企画盤。SACDによるグルダのディアベッリの主題による変奏曲。ヨッフム指揮ベルリン・フィルによるブルックナーの交響曲全集Vol.3。
1月7日:テノールのエミリアーノ・ゴンザレス=トロが指揮もかねたモンテヴェルディの歌劇「オルフェオ」。アントニーニ指揮イル・ジャルディーノ・アルモニコによるハイドンのオラトリオ「天地創造」。
1月8日:ヘルムヒェン(ピアノ)とマンゼ指揮ベルリン・ドイツ交響楽団によるベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番。ブロムシュテット指揮ゲヴァントハウス管によるブラームスの交響曲第1番。ブラビンズ指揮BBC響によるヴォーン・ウィリアムズの交響曲第5番。

1月11日:有田正広(フルート)と曽根麻矢子(チェンバロ)によるバッハのソナタ集。五嶋みどりとルツェルン祝祭弦楽合奏団によるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。荘村清志、福田進一、鈴木大介、大萩康司のギターによる「DUO2」。
1月12日:アヴィ・アヴィタル(マンドリン)の「アート・オブ・ザ・マンドリン」。3人の指揮者とフランス放送フィルによるピエール・アンリの「第10交響曲~ベートーヴェンを讃えて」。3枚組「ピアノの詩人~アレクサンドル・タロー ベスト」から1枚目。
1月13日:タワーレコード・オリジナル企画盤特集。グルダのひくバッハの平均律クラヴィーア曲集全曲を、リマスタリングによるSACDの音で。
1月14日:ヘレヴェッヘ指揮によるブルックナーのミサ曲第2番とテ・デウム。ガードナー指揮ベルゲン・フィル、スケルトンとエリン・ウォールなどが歌うブリテンの「ピーター・グライムズ」。ユリア・ヴァッカー(ハープ)の「エドガー・アラン・ポーとハープ」。
1月15日:「ピアノの詩人~アレクサンドル・タロー ベスト」より、初登場音源がたくさんの「レア&サプライズ」。来日公演も絶賛されたゲルギエフとウィーン・フィルの「サマーナイト・コンサート2020」。ロト指揮ロンドン響のラヴェル&ドビュッシー。ベルリン・フィルのメンバーによるラヴェルの室内楽作品集。

1月18日:読売日本交響楽団が定期会員のために特別に制作したディスクで、ヴァイグレ、
鈴木優人、山田和樹との共演盤。豊嶋泰嗣と大阪交響楽団によるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲集。吉田誠(クラリネット)と小菅優(ピアノ)によるブラームスとシューマンの作品集。天羽明惠(ソプラノ)の歌曲集。
1月19日:俊英フランチェスコ・コルティ&イル・ポモ・ドーロによるバッハのチェンバロ協奏曲集。ゲルギエフ&ミュンヘン・フィルによるブルックナーの交響曲全集から、第1~3番。トリオ・ワンダラーほかによるショスタコーヴィチのピアノ五重奏曲。
1月20日:福川伸陽(ホルン)が多重録音で制作した「孤高のホルン~ 映画の世界」。ゲルギエフ&ミュンヘン・フィルによるブルックナーの交響曲全集から、第4&5番。
1月21日:マリオ・ブルネロ(4弦チェロ・ピッコロ)によるタルティーニのチェロ協奏曲など。ボストリッジ(テノール)とジョルジーニ(ピアノ)による「美しき水車小屋の娘」。ニケ指揮ル・コンセール・スピリチュエルによるリュリの「アルミード」。
1月22日:アンドレアス・ヘフリガー(ピアノ)とマルッキ指揮ヘルシンキ・フィルによるラヴェルやバルトークのピアノ協奏曲。ゲルギエフ&ミュンヘン・フィルによるブルックナーの交響曲全集から、第7~9番。

1月25日:尾高忠明と大阪フィルによるブラームスの交響曲ツィクルスの完結篇、第4番。ミュンヘン国際コンクール優勝で話題の佐藤晴真(チェロ)のデビュー作「The Senses~ブラームス作品集」。舘野泉がシベリウス遺愛のピアノをひいて1990年代に録音した「アイノラのシベリウス」。
1月26日:ムローヴァと、アバドとの間に生まれた息子ミーシャ・ムロフ=アバド(ダブルベース)の「ミュージック・ウィ・ラヴ」。ヴァンスカがミネソタ管を指揮して再録音した「シベリウス:7つの交響曲」から4曲。
1月27日:ヒンデミットがヴィオラ奏者として参加し、1920年代に活躍したアマール=ヒンデミット四重奏団の全録音集。クレンペラー指揮エルサレム交響楽団によるマーラーの交響曲第9番。
1月28日:絶好調のルセ指揮レ・タラン・リリクの新作は、神童モーツァルトのオラトリオ「救われたベトゥーリア」。ヴァンスカ指揮ミネソタ管の「シベリウス:7つの交響曲」から2枚。
1月29日:俊英チェロ奏者エドガー・モローがきょうだいと録音した「ファミリー・アフェア」。クレーメルが若手と組んで録音した、ベートーヴェンの三重協奏曲のピアノ三重奏編曲版。ブルネロ(チェロ、指揮)とクレメラータ・バルティカほかによる「ルートヴィヒを探して」。ブニアティシヴィリ(ピアノ)の「ラビリンス~迷宮」。

THE CLASSIC オンエア曲リスト
山崎浩太郎

出演:山崎浩太郎

1963年東京生まれ。早稲田大学法学部卒。歴史物語として説く「演奏史譚」を専門とする。日本経済新聞の演奏会評、専門誌『レコード芸術』『音楽の友』『モーストリークラシック』等に寄稿。著書に『クラシック・ヒストリカル108』『演奏史譚 1954/55 クラシック音楽の黄金の日日』(以上アルファベータ)、訳書にジョン・カルショー『ニーベルングの指環』『レコードはまっすぐに』(以上学習研究社)などがある。

<特別編~発表!2020年度第58回「レコード・アカデミー賞」>
 12/28~1/1の5日間は、年末年始恒例のレコード・アカデミー賞受賞盤を紹介します。
12月28日:鈴木雅明のバッハのディスクを2枚。器楽曲部門に選ばれた「オルガン作品集第3集」と、室内楽曲部門の「音楽の捧げもの」。特別部門の録音に選ばれた、大友直人指揮東京交響楽団の「LIVE from MUZA!」。
12月29日:音楽史部門に選ばれた、レツボール(ヴァイオリン)によるビーバーの「ロザリオのソナタ」。現代曲部門に選ばれた、ハンニガン(ソプラノ&指揮)ルートヴィヒ管弦楽団のアルバム「受難」。特別部門の吹奏楽/管・打楽器に選ばれた、栃尾克樹(バリトン・サックス)と高橋悠治(ピアノ)によるシューベルトの「冬の旅」。
12月30日:大活躍したエラス=カサドの3枚をまとめて。大賞と交響曲部門に選ばれた、ベートーヴェンの「合唱」。協奏曲部門に選ばれた、ベザイデンホウト(フォルテピアノ)とのベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番。大賞銅賞と管弦楽曲部門に選ばれた、ファリャの「三角帽子」と「恋は魔術師」。
12月31日:大賞銀賞と声楽曲部門に選ばれた、ガーディナー指揮のヘンデルのオラトリオ「セメレ」。オペラ部門にノミネートされた、ヤーコプス指揮のベートーヴェンの歌劇「レオノーレ」。
1月1日:オペラ部門に選ばれた、バルトリ(メゾソプラノ)の「神の声~ファリネッリのためのアリア集」。特別部門の企画・制作に選ばれた、ジョン・ウィリアムズ指揮ウィーン・フィルの「ライヴ・イン・ウィーン」。

THE CLASSIC オンエア曲リスト

山崎浩太郎

出演:山崎浩太郎

1963年東京生まれ。早稲田大学法学部卒。歴史物語として説く「演奏史譚」を専門とする。日本経済新聞の演奏会評、専門誌『レコード芸術』『音楽の友』『モーストリークラシック』等に寄稿。著書に『クラシック・ヒストリカル108』『演奏史譚 1954/55 クラシック音楽の黄金の日日』(以上アルファベータ)、訳書にジョン・カルショー『ニーベルングの指環』『レコードはまっすぐに』(以上学習研究社)などがある。

<12月放送分のおススメ>
 フランスのギタリスト、1994年生まれの俊英ティボー・ガルシアが、したたるような潤いのある美音できかせる、ロドリーゴの名作アランフェス協奏曲(11日)。2018年にNHK交響楽団と共演、清澄な響きで話題となったヘンゲルブロック率いるバルタザール=ノイマン合唱団。その際アンコールで歌った15世紀フランスの「久しく待ちにし主よとく来たりて」を含むアルバム「ヨーロッパのクリスマス」は、16の言語で彩り豊かに歌う聖歌集(24日)。ティーレマンとウィーン・フィルが、ブルックナー生誕200年の2024年に向けて交響曲全曲録音を開始。第1弾は昨年の来日公演も絶賛された交響曲第8番(25日)。(山崎浩太郎)

11月30日:新世代のハープ奏者として期待を集める山宮るり子のアルバム「プリエール~モルダウ」。朝比奈隆が大阪フィルを指揮して1996年から翌年にかけて完成した6回目のベートーヴェンの交響曲全集SACDから、1~5番。
12月1日:1950年代にポップ・クラシックの指揮者として大活躍したカーメン・ドラゴン。その17枚組「カーメン・ドラゴンの芸術」から2枚。残りも順次放送します。ナチスにより生命を落としたポーランドの作曲家コフレルが室内オーケストラ用に編曲したゴルトベルク変奏曲(ピノック指揮)と、その作品集。
12月2日:タワーレコード・オリジナル企画盤特集。没後50周年の名指揮者バルビローリの演奏をSACDの音で。ベートーヴェン、シューベルト、そしてR.シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」。
12月3日:歳を重ねるとともに充実した演奏を聴かせるガーディナー。イングリッシュ・バロック・ソロイスツと俊英歌手によるヘンデルのオラトリオ「セメレ」。
12月4日:レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルの首席客演指揮者をつとめ、ウィーン・フィルの第2ヴァイオリン首席でもあるクリストフ・コンツが、作曲者モーツァルトの愛用したヴァイオリンでひくヴァイオリン協奏曲全集。シャイー指揮ミラノ・スカラ座フィルによる「ローマの松」ほかレスピーギ作品集。ブロック指揮リール国立管によるマーラーの交響曲第7番。ベルリン・フィルの首席ヴィオラ奏者アミハイ・グロスによるショスタコーヴィチのヴィオラ・ソナタほか。

12月7日:日本を代表するサクソフォンの名手須川展也が自らの編曲で吹く、バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1~3番。朝比奈隆の6回目のベートーヴェンの交響曲全集SACDから、6~9番。
12月8日:豊かな才能をいよいよ発揮しはじめたチェンバロ奏者、フランチェスコ・コルティがバッハ家の音楽帳の作品をひく「リトル・ブック」。若きカルテット・アロドによる鮮烈なシューベルトの弦楽四重奏曲集。
12月9日:タワーレコード・オリジナル企画盤特集。スウィトナー指揮シュターツカペレ・ドレスデンによるモーツァルト、マーラーの「巨人」、ストラヴィンスキーの「春の祭典」ほかをSACDの音で。
12月10日:現代ドイツを代表するプリマドンナ、ディアナ・ダムラウがパッパーノ指揮で歌う、ドニゼッティの女王三部作のアリア集。フランスの子楽アンサンブル、カフェ・ツィマーマンがカウンターテナーのダミアン・ギヨンを迎えて録音したアルバム「ラメント」。
12月11日:ヴァン・カイック四重奏団とアドリアン・ラ・マルカ(ヴィオラ)によるモーツァルトの弦楽五重奏曲第3&4番。ロシアのヴァイオリニスト、シンコフスキーによるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲と三重協奏曲。ユロフスキ指揮ロンドン・フィルによるショスタコーヴィチの交響曲第11番「1905年」。俊英ギタリスト、ティボー・ガルシアによるアランフエス協奏曲。

12月14日:神尾真由子がコロナ禍のなかで録音したバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1~3番。山田和樹指揮読売日響によるマーラーの「巨人」、尾高忠明指揮大阪フィルによるブラームスの交響曲第2&3番。演奏活動50年をこえてますます意気盛んな荘村清志(ギター)の「ノスタルジー~郷愁のショーロ」。
12月15日:フランク・ペーター・ツィンマーマンの新譜2枚。ヘルムヒェン(平行弦ピアノ)とついに録音したベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第1~4番。フルシャ指揮バンベルク響とのマルティヌーのヴァイオリン協奏曲集。ファジル・サイのベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集から第1~6番。続いて全集を2週間で順次放送します。
12月16日:ゼルキンとセル指揮クリーヴランド管弦楽団ほかによるブラームスとモーツァルトのピアノ協奏曲集。マリス・ヤンソンスとレニングラード・フィルの1986年の来日公演。
12月17日:ヘルガート指揮コンチェルト・ケルンほかによるモーツァルトのレクイエム(オストシガ補筆完成版)。人気絶頂のテノール、カウフマンがアダム・フィッシャー指揮ウィーン・フィルと録音したアルバム「ウィーン、わが夢の街」。
12月18日:ウェルザー=メスト指揮クリーヴランド管弦楽団が無観客で演奏したシューベルトの「グレート」。ロウヴァリ指揮フィルハーモニア管による「白鳥の湖」抜粋。トリフォノフ(ピアノ)が20世紀初めのロシア音楽をひく2枚組「シルヴァー・エイジ」。

12月21日:バッティストーニ指揮東京フィルによる「オーケストラ名曲集」。外山雄三指揮大阪交響楽団によるチャイコフスキーの交響曲第4~6番ほか。
12月22日:ファジル・サイの「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集」から第15~21番。
12月23日:「カーメン・ドラゴンの芸術」から「イッツ・クリスマス!」。セル指揮クリーヴランド管によるドヴォジャークの交響曲第7~9番。マリス・ヤンソンスとレニングラード・フィルの1989年の来日公演。
12月24日:ジャスティン・ドイル指揮ベルリンRIAS室内合唱団とベルリン古楽アカデミーによるヘンデルの「メサイア」。ヘンゲルブロック指揮バルタザール=ノイマン合唱団によるアルバム「ヨーロッパのクリスマス」。
12月25日:ジョナサン・ノット指揮東京交響楽団によるベートーヴェンの「第九」。ティーレマン指揮ウィーン・フィルによるブルックナー:交響曲第8番。ファジル・サイの「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集」から第27~32番。

THE CLASSIC オンエア曲リスト
山崎浩太郎

出演:山崎浩太郎

1963年東京生まれ。早稲田大学法学部卒。歴史物語として説く「演奏史譚」を専門とする。日本経済新聞の演奏会評、専門誌『レコード芸術』『音楽の友』『モーストリークラシック』等に寄稿。著書に『クラシック・ヒストリカル108』『演奏史譚 1954/55 クラシック音楽の黄金の日日』(以上アルファベータ)、訳書にジョン・カルショー『ニーベルングの指環』『レコードはまっすぐに』(以上学習研究社)などがある。

<11月放送分のおススメ>
 コロナ禍による緊急事態の下で生まれた、素晴らしいディスクたち。まず鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパンによるバッハのヨハネ受難曲は、ヨーロッパ・ツアーが中止になった3月中旬、ケルンで急遽録音されたもの(11月26日)。イゴール・レヴィットの「エンカウンター」はロックダウンのさなか、バッハとブラームスのコラールからフェルドマンへ、心の平安を求めてピアノで奏でた祈りの歌(26日)。ダニエル・ホープ(ヴァイオリン)の「HOPE@HOME」は、ロックダウン時に自宅から配信した演奏のCD化(27日)。チューリヒ室内管との「ベル・エポック」(13日)とともに、陶酔的な美しさ。(山崎浩太郎)

10月26日:10月最後の週は特別篇として、没後30年を迎えたイギリスのワーグナー指揮者、レジナルド・グッドオールの演奏を集めてお送りします。クナッパーツブッシュの影響を受けた、遅めのテンポと長大な呼吸感が特長です。まずグッドオールが世界初演したブリテンの歌劇「ピーター・グライムズ」抜粋、長い雌伏から復活するきっかけとなった「マイスタージンガー」、そして英語版の「ニーベルングの指環」全曲から、「ラインの黄金」。
10月27日:グッドオールの指揮で、BBC響とのブルックナーの交響曲第8番。イングリッシュ・ナショナル・オペラとの英語版「ワルキューレ」全曲。
10月28日:グッドオールの指揮で、BBC響とのブルックナーの交響曲第9番。英語版「ジークフリート」全曲。
10月29日:グッドオールの指揮で、BBC響とのヴェーゼンドンク歌曲集。英語版「ジークフリート」全曲。
10月30日:グッドオールの指揮で、ウェールズ・ナショナル・オペラとの「トリスタンとイゾルデ」全曲と「パルジファル」第3幕。

11月2日:巌本真理弦楽四重奏団のフジセイテツコンサートでの録音から、1966年のバルトークの弦楽四重奏曲全集。今年亡くなったネッロ・サンティがN響を指揮した名演集「オーケストラ・ワークス」。
11月3日:イギリスの俊英ニコラス・コロンがティチアーティと共同で設立したオーロラ管弦楽団によるアルバム「天球の音楽」。コパチンスカヤがアントニーニ指揮イル・ジャルディーノ・アルモニコと共演した話題作「ヴィヴァルディ、その先に」。スイスのカザル四重奏団がベートーヴェンを前後の作品と合わせて俯瞰する5枚組から2枚。
11月4日:タワーレコード・オリジナル企画盤特集。ジャンドロンによるバッハの無伴奏チェロ組曲全曲、ヨッフムがベルリン・フィルとバイエルン放響と完成したブルックナーの交響曲全集から4~6番を、新規マスターのSACDの音で。
11月5日:ロトとレ・シエクルによる話題のベートーヴェンの交響曲第5番は、同時代のフランスの作曲家、ゴセックの17声の交響曲との組み合わせ。同じくロトとレ・シエクルによるサン=サーンスの珍しい歌劇「銀の鈴」。
11月6日:カザル四重奏団の5枚組「ベートーヴェンの世界」から、続く世代の作品を集めた2枚。ホーネック指揮ピッツバーグ響による高カロリーのチャイコフスキーの交響曲第4番。ティチアーティ指揮ベルリン・ドイツ響によるR.シュトラウスの交響詩集。今年没したデ・レーウがマーラーの交響曲「大地の歌」を室内アンサンブル用に編曲、自ら指揮した遺作の1枚。

11月9日:巌本真理弦楽四重奏団によるベートーヴェンの弦楽四重奏曲集2枚組。日本作品の復活に力を注ぐ藤岡幸夫指揮東京シティ・フィルによる芥川也寸志の交響曲第1番と伊福部昭の舞踊曲「サロメ」。バロック・ヴァイオリンの丸山韶のアルバム「フレネジア」。
11月10日:カサールによるシューベルトのピアノ・ソナタ第16&17番。ピエモンテージのピアノとマンゼ指揮スコットランド室内管によるモーツァルトのピアノ協奏曲第19&27番。チェコのスメタナ・トリオによるベートーヴェンのピアノ三重奏曲集2枚組。
11月11日:タワーレコード・オリジナル企画盤特集。ノイマンとチェコ・フィルによるのSACDのマーラー交響曲全集から、第1~4番。
11月12日:ノイマンとチェコ・フィルによるのSACDのマーラー交響曲全集から、第5~8番。
11月13日:絶好調のベザイデンホウト(フォルテピアノ)とエラス=カサド指揮フライブルク・バロック・オーケストラによるベートーヴェンのピアノ協奏曲全集から第4番。弦楽六重奏団のレ・プレイアードによる、ベートーヴェンのの「田園」とシェーンベルクの浄夜。ダニエル・ホープ(ヴァイオリン)がチューリヒ室内管弦楽団ほかと演奏した、世紀転換期の作品集「ベル・エポック」2枚組。

11月16日:巌本真理弦楽四重奏団によるモーツァルトとメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲集。福島章恭指揮大阪フィルと同合唱団による信時潔の「海道東征」。加藤訓子(マリンバ)による「三善晃へのトリビュート」。
11月17日:マンデル指揮テンポラリー・アーツ・オーケストラがブルックナーの交響曲をジャズ版に編曲して演奏した第5&7番。エッシェンバッハ指揮クロンベルク・アカデミー・ソロイスツによるヒンデミットの室内音楽集。ジョン・ウィルソン指揮シンフォニア・オブ・ロンドンの「ローマ三部作」。
11月18日:ヒストリカル特集。ミュンシュ指揮ボストン響のベルリオーズ作品集とノイマン指揮チェコ・フィルのマーラーの交響曲第9番ほかをSACDの音で。
11月19日:コラール(ピアノ)のひくグラナドスの組曲「ゴイェスカス」。ドゥヴィエル(ソプラノ)とタロー(ピアノ)のデュオによるフランス近代歌曲集「シャンソン・ダムール」。ネーヴェルとウエルガス・アンサンブルの3枚組「ポリフォニーの魔術」。
11月20日:ヴァイオリンの白井圭などが設立したルートヴィヒ・チェンバー・プレーヤーズによるベートーヴェンの七重奏曲ほか。ブッフビンダーとティーレマン指揮ベルリン・フィルによるベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番。ジョルダン指揮ウィーン交響楽団によるブラームスの交響曲全集。

11月23日:渡邊順生によるバッハ:チェンバロ協奏曲全集Vol.1。パーヴォ・ヤルヴィ指揮N響によるストラヴィンスキー作品集。
11月24日:ヤーコプス指揮ビー・ロック・オーケストラによるーシューベルト:交響曲第2&3番。レナード・スラットキン指揮のカンザス・シティ・コラールほかによる、第1次世界大戦中につくられたカスタルスキーの「レクイエム~斃れし盟友たちのために」。
11月25日:ヒストリカルの放送音源のCD化を中心に。クレンペラー指揮フィラデルフィア管による1962年のステレオ・ライヴで、ブラームス、シューマン、モーツァルト、ベートーヴェンの交響曲など3枚。
11月26日:ボストリッジ(テノール)とパッパーノ(ピアノ)によるベートーヴェンの歌曲集。コロナ禍のロックダウン時に録音された、鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパンによるバッハ:ヨハネ受難曲。イゴール・レヴィット(ピアノ)が祈りの変容を奏でる「エンカウンター」2枚組。
11月27日:ロザコヴィッチがゲルギエフ指揮ミュンヘン・フィルと共演したベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。パーヴォ・ヤルヴィ指揮hr交響楽団によるフランツ・シュミットの交響曲全集3枚組。ダニエル・ホープ(ヴァイオリン)がロックダウン時に配信した音源を集めた「HOPE@HOME」。

THE CLASSIC オンエア曲リスト
山崎浩太郎

出演:山崎浩太郎

1963年東京生まれ。早稲田大学法学部卒。歴史物語として説く「演奏史譚」を専門とする。日本経済新聞の演奏会評、専門誌『レコード芸術』『音楽の友』『モーストリークラシック』等に寄稿。著書に『クラシック・ヒストリカル108』『演奏史譚 1954/55 クラシック音楽の黄金の日日』(以上アルファベータ)、訳書にジョン・カルショー『ニーベルングの指環』『レコードはまっすぐに』(以上学習研究社)などがある。