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(月~金)18:00~24:00
再放送=(翌週月~金)5:00~11:00
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一週30時間、月間約100枚!!演奏史譚の山崎浩太郎がおすすめするクラシック新譜をご紹介。月曜は日本人演奏家、水曜はヒストリカル録音、木曜は歌もの中心にお送りします。また、毎月第1&2水曜は「タワーレコード・オリジナル企画盤」と題して、レコード会社各社の埋もれた名盤をタワーレコードがオリジナル企画盤として復刻したディスクを紹介します。

<1月放送分のおススメ>
 ベルリン・フィルの新作は、フランク・ペーター・ツィンマーマンが弾くヴァイオリン協奏曲集。ベートーヴェン、ベルク、バルトークの作品をハーディング、キリル・ペトレンコ、アラン・ギルバートの指揮と、高純度の音楽性に満ちた独奏で(4日)。カウンターテナーのジャルスキーとギターのティボー・ガルシアの「ギターに寄す」は、400年にわたる新旧の名歌での、滴るようにみずみずしく、妖しいまでに美しい、声と楽器のコラボレーション(6日)。フルシャとバンベルク交響楽団の新作は、ブルックナーの「ロマンティック」の3つの版と異稿を聴き比べられる、ユニークな4枚組(18~21日)。

1月3日:チェロの宮田大がウェールズ弦楽四重奏団ほかと録音したピアソラ作品集。藤岡幸夫指揮オーケストラ・トリプティークがテレビ用音楽を中心に演奏した「冨田勲 メモリアルコンサート」。久石譲指揮ミュージック・フューチャー・バンドによる自作自演とジョン・アダムズなど。
1月4日:ベアトリーチェ・ラナのひくショパンの練習曲とスケルツォ集。ベルリン・フィルの自主制作シリーズの最新作、フランク・ペーター・ツィンマーマンを独奏とするヴァイオリン協奏曲集。ピアノのシャニ・ディリュカによる、生誕100年の作家プルーストゆかりの作品集。
1月5日:タワーレコード・オリジナル企画盤特集。ステレオ初期の旧EMI音源のモーツァルト・オペラの名盤、ジュリーニ指揮の「フィガロの結婚」とベーム指揮の「コジ・ファン・トゥッテ」を、新マスタリングのSACDの音で。
1月6日:カウンターテナーのジャルスキーとギターのティボー・ガルシアが共演した「ギターに寄す」。ネトレプコがシャイー(指揮)ミラノ・スカラ座管とヴェルディやワーグナーなど重量級のアリアを歌うアルバム「闇に抱かれ」。ワーグナーと2人の女性、そしてイタリアとの結びつきに焦点を当てた、アンジウス(指揮)パドヴァ・ヴェネート管による1枚。
1月7日:ポール・ルイスのひくハイドンのピアノ・ソナタ集。マルッキ指揮ヘルシンキ・フィルによるバルトークの管弦楽のための協奏曲ほか。パパヴラミが再録音に挑んだバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲。

1月10日:チェロ界の新星佐藤晴真の第2弾は、ドビュッシーとフランクのソナタをメインとする1枚。ショスタコーヴィチを十八番とする井上道義の新譜は、新日本フィルを指揮した交響曲第8番など。近衞秀麿がアメリカのNBC交響楽団を1937年に指揮した「新世界より」など。
1月11日:ニュウニュウのひくベートーヴェンのピアノ・ソナタ集。来日公演が好評だったカヴァコスがバイエルン放響をひきぶりしたベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲ほか。ホグウッドとエンシェント室内管がピリオド奏法の隆盛期に録音したベートーヴェンの交響曲全集から4曲。
1月12日:タワーレコード・オリジナル企画盤特集。クレーメルの70年代のオイロディスク録音集。プリンツとウィーン室内合奏団によるモーツァルトとブラームスのクラリネット五重奏曲ほかを、SACDの音で。
1月13日:カウンターテナーの新鋭、オルリンスキがコルティ指揮イル・ポモ・ドーロの伴奏で録音したアルバム「アニマ・エテルナ」。スパイアーズ、ドゥヴィエル、ドライジグなどのスター歌手とミンコフスキがコロナ禍で録音したモーツァルトの歌劇「ポントの王ミトリダーテ」。
1月14日:ルノー・カピュソンがロックダウン中に演奏した小品を集めたアルバム「パリのヴァイオリン」。ミュラー=ショットとブロック指揮ベルリン・ドイツ響によるフランスのチェロ協奏曲集。マンフレート・ホーネック指揮ピッツバーグ響の力強い演奏で、ブラームスの交響曲第4番。

1月17日:ベテラン荘村清志の新作はアルベニスの作品をギターで演奏したアルバム「旅の思い出」。宮本益光を中心とするモーツァルト・シンガーズ・ジャパンによる歌劇「フィガロの結婚」全曲SACD。
1月18日:ゴーティエ・カピュソンの40歳と録音デビュー20周年を記念する3枚組「思い出~新録音&自選ベスト」から、新録音の無伴奏作品集。フルシャ指揮バンベルク響がブルックナーの「ロマンティック」の3種の稿などを一気に録音した4枚組から、1874年の第1稿。
1月19日:フランスの放送局音源などを発掘して人気の高い韓国のヒストリカル・レーベル、スペクトラム・サウンドが、初登場音源も加えて発売した10枚組「ザ・チョイス~交響曲と管弦楽曲」から、オーマンディ、マリ、クリュイタンス、ロヴィツキの指揮で5枚。
1月20日:フルシャ指揮バンベルク響によるブルックナーの「ロマンティック」4枚組から、1878/80年第2稿と、スケッチや異稿をまとめた2枚。オールソップ指揮のロンドン交響楽団、カパルボやアーチボルトの歌でバーンスタインの「キャンディード」全曲SACD。
1月21日:琴の奏者として売出し中のLEOが、鈴木優人指揮読売日響と無観客ライヴで演奏した藤倉大の箏協奏曲。数多の名盤を録音してきたダウスゴーとスウェーデン室内管の新作は、メンデルスゾーンの交響曲第1番と「スコットランド」。フルシャ指揮バンベルク響によるブルックナーの「ロマンティック」1888年第3稿。パッパーノ指揮コンセルトヘボウ管弦楽団によるベルリオーズのレクイエム。

1月24日:飯守泰次郎が名コンビの東京シティ・フィルを指揮して、1998年から2003年にかけてライヴ録音したブルックナーの交響曲第3、4、6、7番。
1月25日:鬼才ジョヴァンニ・ソッリマがアルリア指揮カラブリア・フィルをバックにひくエルガーのチェロ協奏曲。ネトピルとプラハ放響による、マルティヌーの50年代のオーケストラ作品集。
1月26日:先週に続いて、スペクトラム・サウンドの10枚組「ザ・チョイス~交響曲と管弦楽曲」から、デルヴォー、スクロヴァチェフスキ、マルティノン、マリ、コンヴィチュニー、シューリヒト、クレツキの指揮で5枚。
1月27日:フランスで大活躍のメゾソプラノ、クレバッサがグラスバーグの指揮などでスペインゆかりのアリアや歌曲を歌うアルバム「セギディーリャ」。三島由紀夫の「午後の曳航」を原作とするヘンツェの歌劇「裏切られた海」を、シモーネ・ヤング指揮するウィーン国立歌劇場での無観客上演で。カメンセック指揮のメトロポリタン歌劇場によるグラスの歌劇「アクナーテン」。
1月28日:好調のマンゼ指揮ハノーファー北ドイツ放送フィルによる、モーツァルトの交響曲第38番「プラハ」と第39番。ムーティ指揮バイエルン放響が1981年に演奏したヴェルディのレクイエムは、ノーマン、バルツァ、カレーラス、ネステレンコと、スター歌手の独唱も迫力。

THE CLASSIC オンエア曲リスト

山崎浩太郎

出演:山崎浩太郎

1963年東京生まれ。早稲田大学法学部卒。歴史物語として説く「演奏史譚」を専門とする。日本経済新聞の演奏会評、専門誌『レコード芸術』『音楽の友』『モーストリークラシック』等に寄稿。著書に『クラシック・ヒストリカル108』『演奏史譚 1954/55 クラシック音楽の黄金の日日』(以上アルファベータ)、訳書にジョン・カルショー『ニーベルングの指環』『レコードはまっすぐに』(以上学習研究社)などがある。

<特別編~発表!2021年度第59回「レコード・アカデミー賞」>
年の瀬の5日間は、年末年始恒例のレコード・アカデミー賞の受賞盤をまとめてご紹介します。

12月27日:管弦楽曲部門に選ばれた、ロト指揮ケルン・ギュルツェニヒ管によるR.シュトラウスの「ドン・キホーテ」ほか。器楽曲部門の有田正広の「無伴奏フルートの世界」。特別部門の録音に選ばれたアンドルー・ワンと
ケント・ナガノ指揮モントリオール響によるヒナステラのヴァイオリン協奏曲ほか。
12月28日:現代曲部門に選ばれたケルンWDR交響楽団によるベリオのシュマン。特別部門の吹奏楽/管・打楽器に選ばれた、會田瑞樹(ヴィブラフォン)のアルバム「いつか聞いたうた」。
12月29日:音楽史部門に選ばれたヘレヴェッヘ指揮のジェズアルドのマドリガーレ集第5巻。オペラ部門に選ばれたデュムソー指揮のドビュッシーの歌劇「ペレアスとメリザンド」。特別部門の歴史的録音に選ばれたブーレーズ指揮の「トリスタンとイゾルデ」から第3幕。
12月30日:交響曲部門に選ばれたアーノンクール指揮ヨーロッパ室内管の「交響曲ライヴ録音集」4枚組。
12月31日:大賞銅賞と室内楽曲部門に選ばれたタメスティによるブラームスのヴィオラ・ソナタ集。大賞銀賞と声楽曲部門に選ばれた鈴木雅明指揮のヨハネ受難曲。そして大賞に輝いた協奏曲部門の、アンドラーシュ・シフのひきぶりによるブラームスのピアノ協奏曲集。

THE CLASSIC オンエア曲リスト
山崎浩太郎

出演:山崎浩太郎

1963年東京生まれ。早稲田大学法学部卒。歴史物語として説く「演奏史譚」を専門とする。日本経済新聞の演奏会評、専門誌『レコード芸術』『音楽の友』『モーストリークラシック』等に寄稿。著書に『クラシック・ヒストリカル108』『演奏史譚 1954/55 クラシック音楽の黄金の日日』(以上アルファベータ)、訳書にジョン・カルショー『ニーベルングの指環』『レコードはまっすぐに』(以上学習研究社)などがある。

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<12月放送分のおススメ>
 ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集に続くエベーヌ四重奏団の新作は「ラウンド・ミッドナイト」。デュティユーの「夜はかくの如し」とシェーンベルクの「浄夜」がメインの意欲作。「浄夜」はタメスティとアルトシュテットとゲストも強力(3日)。2019年にハンブルクで開催された音楽祭のライヴ「ランデヴー・ウィズ・マルタ・アルゲリッチ第2集」は、デュトワとのチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番など、曲も共演者も豪華な6枚組(14・17日)。指揮者としても名声を高める82歳のホリガーがバーゼル室内管弦楽団と完成したシューベルトの交響曲全集は、辛口の響きと高い音楽性が魅力(21・24日)。


11月29日:大ベテラン有田正広の「無伴奏フルートの世界~パンの笛 400年の旅~」は、時代と曲調にあわせて17本のフルートを使いわける、自作も含めた多彩な構成の1枚。今年大活躍した俊英バリトン、加耒徹がさまざまな曲を歌う「moment~歌道~」。飯森範親指揮日本センチュリー響によるブラームスのドイツ・レクイエム。
11月30日:昨年公開演奏を引退したアシュケナージが2019年に録音したバッハのイギリス組曲集。イブラギモヴァが第1ヴァイオリンをつとめるキアロスクーロ四重奏団によるベートーヴェンの初期の弦楽四重奏曲3曲。引退を発表したノリントンがシュトゥットガルト放響と2007年に録音したブルックナーの交響曲集から3曲。
12月1日:「タワーレコード・オリジナル企画盤」特集。ゴールウェイがバウムガルトナー指揮ルツェルン弦楽合奏団と共演したモーツァルト:フルート協奏曲集。そしてザンデルリンクが旧東ドイツのベルリン交響楽団と70年代に完成したシベリウスの交響曲全集を、新マスタリングのSACDで。
12月2日:ライン・ドイツ・オペラで着実な業績をあげる指揮者コーバーが、テノールのコービー・ウェルチなどと録音したワーグナーの「ジークフリート」全曲。
12月3日:トリフォノフの新録音は、「フーガの技法」などバッハ一族の作品を集めた2枚組「アート・オヴ・ライフ」。ティーレマン指揮ウィーン・フィルによるブルックナーの交響曲シリーズから「ロマンティック」。来日公演でも喝采を浴びたティチアーティとベルリン・ドイツ響によるラフマニノフの交響曲第2番。エベーヌ四重奏団の新譜は、タメスティなど豪華なゲストと録音したシェーンベルクの浄夜などのアルバム「ラウンド・ミッドナイト」。

12月6日:好調の尾高忠明と大阪フィルによるブルックナーの交響曲第9番。黛敏郎の雅楽「昭和天平楽」を片山杜秀さんのお話と合わせて聴く伊左治直指揮伶楽舎による1枚。
12月7日:没後100年のサン=サーンスの作品を中心に。ルゲ指揮リール国立管ほかによる「動物の謝肉祭」と「死の舞踏」。カントロフ指揮リエージュ王立フィルによる交響曲「ローマ」と「オルガン付き」。トリオ・ザディーグによるピアノ三重奏曲第2番と編曲集。フセイン指揮トゥールーズ・キャピトール国立管などによる歌劇「黄色い王女」。
12月8日:「タワーレコード・オリジナル企画盤」特集。デッカ原盤のSACDで、マゼール指揮クリーヴランド管によるプロコフィエフのバレエ音楽「ロメオとジュリエット」全曲。メータの指揮、サザーランドやパヴァロッティが歌うプッチーニの「トゥーランドット」。
12月9日:カウフマンが歌うリストの歌曲集。若きムーティが1974年にフィレンツェで指揮したヴェルディの「運命の力」全曲ライヴ。
12月10日:フランク・ペーター・ツィンマーマンとヘルムヒェンによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第8~10番。快調が続くベルリン古楽アカデミーによるバッハのブランデンブルク協奏曲集。アーノンクールによる2011年のチューリッヒでの生涯最後の演奏会のライヴで、モーツァルトの「グラン・パルティータ」とベートーヴェンの交響曲第5番。

12月13日:没後20年の朝比奈隆が大阪フィルを1990年に指揮したチャイコフスキーの後期交響曲集をSACDの音で。
12月14日:ハンブルクで2019年に行なわれたアルゲリッチ音楽祭のライヴ「ランデヴー・ウィズ・マルタ・アルゲリッチ第2集」6枚組から、デュトワと共演したチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番など3枚。ノリントン指揮シュトゥットガルト放響による、2005年のブラームスの交響曲全集。
12月15日:デッカが1969年から75年にかけて制作した、語り入りの20世紀作品3曲。グリュミオーのひくヴィヴァルディの「四季」。ハイティンクが1961年にフランス国立放送管を指揮したシベリウスの交響曲第2番ほか。
12月16日:ナポレオン時代のオペラを3曲。ナポレオンが好んだジンガレッリの「ジュリエッタとロメオ」抜粋。ヤノフスキ指揮ドレスデン・フィルとダヴィドセン他の歌でベートーヴェンの歌劇「フィデリオ」。その台本の元ネタと考えられるパエールの「レオノーラ」。
12月17日:「ランデヴー・ウィズ・マルタ・アルゲリッチ第2集」から、カンブルラン指揮ハンブルク響とのプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番や、シューマンの「子供の情景」など3枚。ノリントン指揮シュトゥットガルト放響によるブラームスの「ドイツ・レクイエム」。

12月20日:意欲的な活動を展開するチェロの新倉瞳の、自ら委嘱した新作を集めたアルバム「11月の夜想曲」。朝比奈隆と大阪フィルの1975年と92年のヨーロッパ公演を、リマスターしたシングルレイヤーSACDの音でたっぷりと。
12月21日:ホリガーがバーゼル室内管と完成したシューベルトの交響曲全集5枚組から4枚。
12月22日:カール・リヒターがバイエルン国立管弦楽団を指揮したハイドンの「天地創造」の1972年ライヴ。ベルリン・ドイツ・オペラの来日公演から、1966年にヨッフムが指揮した「魔笛」。
12月23日:テノールのシェーファーがフォルテピアノのトビアス・コッホとともにシューベルト時代の装飾歌唱を再現した「冬の旅」。ビオンディ指揮エウローパ・ガランテによるヴェルディの「海賊」。ド・ビリー指揮ウィーン交響楽団によるヒンデミットの歌劇「画家マティス」。
12月24日:前半はシューベルトの作品から、息子プレガルディエンによる「白鳥の歌」、クリスティアン・テツラフほかによる弦楽五重奏曲、ホリガー指揮バーゼル室内管による「グレート」。続いてマナコルダ指揮カンマーアカデミー・ポツダムによるモーツァルトの最後の3つの交響曲。パーヴォ・ヤルヴィとチューリッヒ・トーンハレ管によるチャイコフスキーの「悲愴」。

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山崎浩太郎

出演:山崎浩太郎

1963年東京生まれ。早稲田大学法学部卒。歴史物語として説く「演奏史譚」を専門とする。日本経済新聞の演奏会評、専門誌『レコード芸術』『音楽の友』『モーストリークラシック』等に寄稿。著書に『クラシック・ヒストリカル108』『演奏史譚 1954/55 クラシック音楽の黄金の日日』(以上アルファベータ)、訳書にジョン・カルショー『ニーベルングの指環』『レコードはまっすぐに』(以上学習研究社)などがある。

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<11月放送分のおススメ>
 ウィーンの重鎮、ブッフビンダーが3回目のベートーヴェンのピアノ協奏曲全集を完成。ネルソンス、ティーレマン、ムーティなど5人のスター指揮者とシュターツカペレ・ドレスデンやウィーン・フィルなどドイツ語圏の5つの一流オーケストラが共演する豪華版(2日・5日)。2014年のピアノ・ソナタ全集も紹介します(2~19日)。状態のよいステレオ録音が発見され、気魄のこもった演奏と美音を聴けるクレンペラーとフィラデルフィア管弦楽団の1962年ライヴ(12日)。ロトとギュルツェニヒ管の新作は、R.シュトラウスの「ドン・キホーテ」。絶妙の語りくちにくわえ、ケラスの独奏チェロも圧倒的(19日)。

11月1日:藤岡幸夫と関西フィルが2012年から8年かけて完成したシベリウスの交響曲全集。渡邉暁雄の薫陶を受けた藤岡だけに、シベリウスの音楽への思いはひときわ強い。
11月2日:現代ウィーンを代表するピアニスト、ブッフビンダーが2014年にザルツブルクでライヴ録音したベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集と、2019年から5人の名指揮者とライヴ録音したピアノ協奏曲全集から、それぞれの1枚目。
11月3日:「タワーレコード・オリジナル企画盤」特集。没後20年のシノーポリが80年代後半にニューヨーク・フィルを指揮した録音を集めた5枚組。
11月4日:タワーレコードが企画したSACDで、ケーゲルがライプツィヒ放送交響楽団と合唱団を指揮した「パルジファル」。ルネ・コロ、テオ・アダムなど歌手も強力。ソプラノのキャロリン・サンプソンが歌う「オーヴェルニュの歌」。
11月5日:ブッフビンダーによるベートーヴェンのソナタ全集とピアノ協奏曲全集から、あわせて3枚。ユロフスキ指揮ベルリン放響によるアルプス交響曲。ヴァイオリンのルノー・カピュソンが指揮も兼ねてローザンヌ室内管と共演したペルト作品集。

11月8日:50歳を迎えた鈴木大介が愛奏曲をあつめた新録音「ギターは謳う」。コンドラシンがN響にただ一度客演したさいのほぼ全曲をまとめた3枚組「1980年ライヴ集」。能声楽の青木涼子が新作委嘱曲をコロナ禍で録音した「夜の詞」。
11月9日:チェコの古楽アンサンブル、コレギウム1704によるケルビーニのレクイエム第1番ほか。ポシュナーとリンツ・ブルックナー管によるブルックナーの交響曲全ヴァージョン録音プロジェクトの第1弾となる第6番。
11月10日:「タワーレコード・オリジナル企画盤」特集。ザンデルリンク指揮ベルリン響によるショスタコーヴィチ:交響曲集6曲を、新マスタリングのSACDの音で。
11月11日:ビゼーの歌劇「カルメン」の最新の校訂譜によるヴァージョンをアイヒェンベルガーのヒロイン、ヴェンツァーゴの指揮で。オールソップ指揮フィラデルフィア管、エンジェル・ブルーとリンチなど強力なキャストによるガーシュウィンの「ポーギーとベス」抜粋。
11月12日:ハイティンクが若い頃から縁の深いオランダ放送フィルとの告別に指揮したブルックナーの交響曲第7番。クレンペラーが1962年にフィラデルフィア管を指揮し「田園」と「英雄」のステレオ・ライヴ。

11月15日:パーヴォ・ヤルヴィとN響による「春の祭典」などストラヴィンスキー作品集。下野竜也が音楽監督をつとめる広島ウインドオーケストラを指揮したアルフレッド・リード作品集。
11月16日:エマニュエル・パユがルルー指揮パリ室内管弦楽団などと共演したSACD2枚組「モーツァルトとパリのフルート」。パーヴォ・ヤルヴィとフランクフルト放響によるブルックナーの交響曲全集から、初発売の0番など初期の3曲をSACDの音で。
11月17日:チェコの名匠スメターチェクが指揮するリムスキー=コルサコフの「シェエラザード」。ワルター、ミュンシュ、モントゥーがシンフォニー・オブ・ジ・エアを指揮した「トスカニーニ・メモリアル・コンサート」を、正規音源の新たな音質で。
11月18日:俊英デュムソーがボルドー国立オペラを指揮し、バルベラクやスケラートが主役を歌うドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」。再評価が進むポーランドの作曲家モニューシュコの歌劇「ハルカ」を、フムーラ指揮ポズナン歌劇場のライヴで。
11月19日:フランソワ=グザヴィエ・ロトがケラスとタベア・ツィンマーマンを独奏に、ギュルツェニヒ管を指揮して再録音したR.シュトラウスの「ドン・キホーテ」。ピアノの俊英ヴィキングル・オラフソンがモーツァルトと同時代の作品を集めた「モーツァルト&コンテンポラリーズ」。

11月22日:飯森範親と日本センチュリー響によるハイドンの交響曲全集プロジェクトから、第83番「めんどり」など。作曲家藤倉大の新しい作品集「グローリアス・クラウズ」。名手の集うARK BRASSのデビュー盤「イージー・ウィナーズ」。
11月23日:ピアノの鬼才イゴール・レヴィットの新作「オン・DSCH」は、ショスタコーヴィチの「24の前奏曲とフーガ」とスティーヴンソンの「DSCHによるパッサカリア」をまとめた3枚組の大作。
11月24日:新規マスタリングで話題の55枚組「フルトヴェングラー 正規レコード用録音集大成」からワーグナーやベートーヴェン、新規発売音源などききどころを5枚。
11月25日:ドイツの職人指揮者アクセル・コーバーとライン・ドイツ・オペラによる、2019年ライヴのワーグナーの「ワルキューレ」全曲。
11月26日:メルニコフがブリュトナーの歴史的ピアノを用い、ボルトン指揮バーゼル響と録音したブラームスのピアノ協奏曲第1番。パーヴォとフランクフルト放響のブルックナーの交響曲全集から、初発売の第8番など3曲。

<特別編~リッカルド・ムーティ生誕80年記念特集>
 10月最後の週は、今年80才を迎えたイタリアの名指揮者ムーティの、かつてのEMIレーベルへの録音を集めた「ワーナー・シンフォニック・レコーディング全集」からお送りします。
10月25日:最初の録音となったニュー・フィルハーモニア管弦楽団とのケルビーニのレクイエム第2番から、メンデルスゾーン、ヴェルディ、初CD化のモーツァルトなど、73~78年の録音。
10月26日:今回が初CD化となるフィラデルフィア管弦楽団とのベートーヴェンの交響曲第7番と「田園」、ヴェルディのレクイエムの1回目の録音など、78~81年の演奏から。
10月27日:フィレンツェ五月音楽祭管とのロッシーニのスターバト・マーテルから、リムスキー=コルサコフやラヴェル、レスピーギなど、フィラデルフィア管を中心とする80年代前半の録音。
10月28日:ウィーン・フィルとのシューベルト、ベルリン・フィルとのモーツァルト、スカラ座とのヴェルディなど、オーケストラが多彩になる86&87年の録音。
10月29日:フィラデルフィア管とのチャイコフスキーやスクリャービン、ショスタコーヴィチなどのロシア音楽、スカラ座フィルとの「四季」、ウィーン・フィルとのニューイヤー・コンサートなど、89~97年の録音。

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山崎浩太郎

出演:山崎浩太郎

1963年東京生まれ。早稲田大学法学部卒。歴史物語として説く「演奏史譚」を専門とする。日本経済新聞の演奏会評、専門誌『レコード芸術』『音楽の友』『モーストリークラシック』等に寄稿。著書に『クラシック・ヒストリカル108』『演奏史譚 1954/55 クラシック音楽の黄金の日日』(以上アルファベータ)、訳書にジョン・カルショー『ニーベルングの指環』『レコードはまっすぐに』(以上学習研究社)などがある。