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東条碩夫の音楽スケッチ


(木)14:00~18:00
再放送=(土)20:00~24:00
東条碩夫の音楽スケッチ
東条碩夫の音楽スケッチ
東条碩夫の音楽スケッチ
東条碩夫の音楽スケッチ

音楽評論家・プロデューサーの東条碩夫氏が、番組制作の思い出やアーティストたちとの交友録を音楽とともにお届けします。



9月1日/さまざまなペレアスとメリザンド

 今年7月、新国立劇場ではドビュッシーの名作オペラ「ペレアスとメリザンド」がユニークな読み替え演出で上演され、話題を集めました。ベルギーの戯曲家マーテルリンクの同名劇は、悲恋物語の代表作の一つとして今なお人気を誇り、また昔からさまざま作曲家の関心を集めるところとなっています。今回は、そのドビュッシーのオペラの他、フランスの作曲家フォーレ、ドイツの作曲家シェーンベルク、フィンランドの作曲家シベリウスがそれぞれ書いた「ペレアスとメリザンド」の音楽を聴き比べてみましょう。各々の作曲家の個性の違いはもちろん、お国柄の違いも出ていて、実に面白いものがあります。
 

9月8日/コンセルトヘボウ管弦楽団を率いた往年の巨匠たち
 オランダの名門、かつては欧州3大管弦楽団のひとつと呼ばれたロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(旧アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団)。今回は、この楽団の「佳き時代」の演奏を、往年の巨匠たちとの録音で聴きます。登場するのは、変幻自在の超個性派指揮者メンゲルベルク、明晰で歯切れのいいファン・ベイヌム、豪快なファン・ケンペン、端整で緻密なハイティンク、滋味豊かなヨッフム。いずれも今日のコンセルトヘボウ管弦楽団とは趣を異にしたスタイルの演奏です。改称して自主運営団体になってからイーゴリ・マルケヴィッチ(ウクライナのキーフ生れ)が指揮した独グラモフォン録音などを、トスカニーニの指揮と比較して聴いてみましょう。
 

9月15日/ウクライナ生れの大ピアニスト、ホロヴィッツの思い出
 ウクライナは音楽家の宝庫。古今、多くの大音楽家たちを輩出して来ました。そのひとり、キーウに生れたウラディミール・ホロヴィッツが遺した名演から今日はいくつか聴いてみましょう。稀代の超絶技巧派だった彼が編曲したムソルグスキーの「展覧会の絵」では、最後の「キーウの大門」の個所で凄まじい名人芸が発揮されます。その他、トスカニーニと協演した壮絶な演奏によるチャイコフスキーとブラームスのピアノ協奏曲、そしてスランプから脱して公衆の前に復帰し、大センセーションを巻き越した1965年の「カーネギーホール・リサイタル・ライヴ」など。
 

9月22日/パリ管弦楽団の初期時代を飾った巨匠たち
 10月にはフランスの名門パリ管弦楽団が、未来の首席指揮者に予定されているクラウス・マケラとともに、久しぶりに来日します。この楽団も最近はインターナショナルなカラーに変貌しましたが、かつてはいかにもフランスのオケらしい、華麗で洒落た味を聴かせたものでした。今回はその「佳き時代」の、これぞ「パリ管の味」と懐かしがられるサウンドを響かせた指揮者たちとの演奏を聴きましょう。創設指揮者シャルル・ミュンシュの他、当時の常任指揮者セルジュ・ボド、ミュンシュの没後一時期音楽顧問を引き受けたカラヤン、これぞフランスのエスプリともいうべきジャン・マルティノンなどの指揮です。
 

1日の曲目 8日の曲目 15日の曲目 22日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。

東条碩夫

出演:東条碩夫

音楽評論家。エフエム東京で「TDKオリジナル・コンサート」「新日本フィル・コンサート」など演奏会中継番組をはじめ、クラシック音楽番組の制作全般に携わる。1975年文化庁芸術祭ラジオ部門大賞受賞番組(武満徹「カトレーン」)制作。エフエム東京制作一課長、FM静岡制作部長、ミュージックバード編成部長等を歴任後、1992年よりフリーとして活動。著書・共著に「朝比奈隆ベートーヴェンの交響曲を語る」(音楽之友社)、「伝説のクラシック・ライヴ」(TOKYO FM出版)、「ヘルベルト・フォン・カラヤン」(同)他。「モーストリー・クラシック」に「東条碩夫の音楽巡礼記」連載中。ブログ「東条碩夫のコンサート日記」を公開中。