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ターンテーブルの夜


(月~金)23:00~24:00
ターンテーブルの夜
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ターンテーブルの夜
 時がめまぐるしく進む現代、慌ただしく生きる毎日。そんな日々だからこそ輝きを増すアナログの世界・・・・。長い時を隔てたアルバムの味わいを温かなヴォーカルと共に堪能してください。
 パーソナリティが日米を股にかけて集めたヴォーカル・コレクションの中から選曲、貴重なオリジナル盤も持ち込みます。

<12月27日~12月31日/女性ヴォーカル、スタンダードを聴き比べ①>
 12月27日から12月31日はジャズ・レコード・コレクターの有吉純さんがパーソナリティを務めます。(1月3日~28日はアーカイブス放送となります。)
 今月からは、「ジャズ・スタンダード聴き比べ」と題して、まだまだご紹介していないスタンダード曲を、ヴォーカルを中心に三種類の演奏を聴き比べてお楽しみいただきます。初日の月曜日は、1934年サム・コスロウ作詞、アーサー・ジョンストン作曲の「マイ・オールド・フレーム」。火曜日は、1936年アーヴィング・バーリン作詞・作曲の「レッツ・フェース・ザ・ミュージック・アンド・ダンス」。水曜日は、 1936年アイラ・ガーシュイン作詞、ヴァーノン・デューク作曲の「アイ・キャント・ゲット・スターテッド」。木曜日は、1944年ジョニー・バーク作詞、ジミー・ヴァン・ヒューゼン作曲の「ライク・サムワン・イン・ラブ」。そして週末の金曜日は、1956年ジェイ・リヴィングストン作詞、レイ・エバンズ作曲の「ネバー・レット・ミー・ゴー」をお送りします。

12月27日/My Old Flame
 1934年サム・コスロウの作詞、アーサー・ジョンストンの作曲の映画「ベル・オブ・ザ・ナインティーズ」の挿入歌です。映画の中で、主演のメイ・ウェストがデューク・エリントン楽団と共演しました。タイトルの「フレーム(Flame)」は、「炎」とか「火炎」から転じて「恋人」や「愛人」といった意味です。そして「オールド・フレーム(Old Flame)」となると「昔の恋人」の意味になります。それで、歌詞が分かりました。「昔の初恋、名前も思い出せないけれど」、「おかしなものね、今ふと思い出したわ」、「魅力的な人ならたくさん出会ってきた」、「どれもあの初恋の人の身代わりに過ぎない」、「名前さえ忘れたけれど、知りたくなる」、「あの人は今頃どうしているのかしら?」などと書かれています。名前ぐらい覚えていてと思うのは一ノ月だけでしょうか。
●(1983) Tiziana Ghiglioni – Sounds Of Love / Soul Note – SN 1056
●(1979) J. R. Monterose Quartet – Welcome Back J.R. ! / Progressive KUX-136-G
●(1957) Jeri Southern – Jeri Gently Jumps / Decca – DL 8472

12月28日/Let‘s Face the Music and Dance
 1936年アーヴィング・バーリンの作詞・作曲で映画「艦隊を追って」のために書かれました。フレッド・アステアによって紹介され、アステアとジンジャー・ロジャースとの有名なダンス・デュエットで取り上げられました。一ノ月がこの曲を初めて好きになったのは、随分昔の話ですが、ジャッキー・マクリーンがブルーノート・レコードに残した「スウィング・スワング・スウィンギン」で、切れ味の鋭い演奏でした。当時は、アステアなどの演奏を聴くと、まったりしてノンビリしすぎて面白みを感じなかったものです。それから、年齢を重ね、数十年の年月を経ると、アステアが歌う「レッツ・フェース・ザ・ミュージック・アンド・ダンス」のなんと優雅で美しいこと、年を取るのも悪くないですね。その歌詞には、「トラブルが起こるかもしれない」、「でも、月明かりと音楽と愛とロマンスがあるうちに」、「音楽に身をまかせて踊ろう」、「涙を流すことになるかもしれない」、「月の光と音楽と愛とロマンスがあるうちに」、「音楽に身をまかせて踊ろう」などと書かれています。
●(1987) Chris Connor – Classic / Contemporary C-14023
●(1984) Rosemary Clooney – Sings The Music Of Irving Berlin / Concord CJ-255
●(1956) Jane Powell – Can't We Be Friends? / Verve POJJ-1536

12月29日/I Can’t Get Started
 アイラ・ガーシュインの作詞、ヴァーノン・デュークの作曲で、1936年のミュージカル「ジーグフェルド・フォーリーズ」で歌われました。邦題は「言い出しかねて」となっています。大橋巨泉が付けたという説もありますが、どうなんでしょうか。タイトルには、「アイ・キャント・ゲット・スターテッド・ウィズ・ユー」 というものもあります 歌詞の中でも歌われています。1936年の歌詞には、「飛行機で世界を飛び回ったことがある」、「スペインで革命を起こしたこともある」、「北極の海図を描いたこともある」、「でも君とは始められないんだ」などと支離滅裂、大風呂敷、誇大妄想のような歌詞が並んでいますが、最後に彼女には伝えられない心の内が示されています。ホッとするようなラブ・ソングですね。
●(1976) Anita O‘Day – Live In Tokyo, 1975 / Trio Records – PA-7140
●(1957) Sonny Rollins – A Night At The "Village Vanguard“ / Blue Note BLP 1581
●(1980) Cybill Shepherd – Mad About The Boy / Les Disques Du Crépuscule TWI 470

12月30日/Like Someone in Love
 1944年にジョニー・バークの作詞、ジミー・ヴァン・ヒューゼンが作曲し、映画「ユーコンの女王ベル」の中でダイナ・ショアが歌いました。翌年、 ビング・クロスビーがこの曲を歌ってヒットしました。「ライク・サムワン・イン・ラブ」は、とても良いメロディーで早くてもゆっくりでも良い気分にさせてくれます。歌詞には、恋の始まりの素直な気持ちが描かれています。「最近は、気がつくと星を眺めていたり」、「ギターの音が聞こえたり」、「まるで恋する人のように」、「時々、自分のすることに驚かされる」、「あなたがそばにいるといつも」などと可愛らしい歌詞が並んでいます。
●(1956) Margaret Whiting – Sings For The Starry Eyed / Capitol Records – TOJJ-5908
●(1960) Art Blakey And The Jazz Messengers - Like Someone In Love / Blue Note BST 84245
●(1963) Annie Ross – Sings A Handful Of Songs / Everest – 1227

12月31日/Never Let Me Go
 ノーベル賞作家のサー・カズオ・イシグロの2005年の小説のタイトル。2010年には映画化もされましたが、本日ご紹介する「ネバー・レット・ミー・ゴー」は、1956年の犯罪ドラマ映画「ザ・スカーレット・アワー」の挿入歌で、ジェイ・リヴィングストンの作詞、レイ・エバンズの作曲で作られました。映画の中ではナット・キング・コールが演奏しています。「ネバー・レット・ミー・ゴー」は、日本語のタイトルは「私を離さないで」となっています。良いタイトルですね。 愛する人と決して離れたくないと願う気持ちを素直に歌った、甘く切ないバラードです。センチメンタルな歌詞は、「絶対に手放さないで!」、「もっともっと私を愛して」、「あなたが私を手放したら」、「人生が台無しになってしまう!」などと書かれています。
●(1974) Irene Kral – Where Is Love? / Trio PA-7138
●(1981) J.R. Monterose Duo With Tommy Flanagan – ...And A Little Pleasure / Uptown UP 27.06
●(2012) Stacey Kent – Breakfast On The Morning Tram / Pure Pleasure – PPAN BST50161

12月27日の曲目 28日の曲目 29日の曲目 30日の曲目 31日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。
有吉純

出演:有吉純

レコード・コレクター。
「世の中には、ジャズを『聴く人』と『(演奏)する人』がいますが、私の場合は、『しつこく聴く人』です。14歳でワーデル・グレイのプレステッジ盤を聴いて、ジャズに開眼して以来、ズ~~っと聴き続けています。長いから偉いわけではありませんが、瞬間、瞬間、素晴らしい音楽を聴いていて、振り返るとそのすべてがジャズだったというだけです。
私のジャズの楽しみ方は、①安らぎ・癒し系、②エネルギー系(元気)、③テンション系(緊張感)に暗黙の分類をしながら聴いています。体調や気分に合わせて3つのジャンルでいつも感動させてもらっています。
ミュージシャンでは、ボーカルのジュリー・ロンドン、ダイアナ・クラール、インストのデクスター・ゴードン、アート・ペッパーなどオーソドックスなミュージシャンが大好きです。
そんな私が聞き続けてきたジャズをオリジナル盤を中心に一緒に楽しんでいただければ幸いです。
ジャズの神様に感謝。」

武田清一

出演:武田清一

1970年代にフォークグループ「日暮し」の一員で「いにしえ」という大ヒットを残した武田氏は、アナログレコードの大ファンで、ジャズヴォーカルを中心に3000枚を越えるコレクションの持ち主です。自宅では二つのオーディオを音楽によって使い分け、CDでは得られないアナログサウンドを楽しんでいます。

上原 昇

出演:上原 昇

横浜在住。ジャズを聴き始めたのはハタチの頃から、地元『ちぐさ』によく通いエヴァンスやコニッツなど”白人系”ジャズに酔いしれる。もう一つ『ジャズ批評』から多くを学び、その恩返しをと。ヴォーカル(主に白人系)やボサ・ノヴァ(サンバではない)に神経を集中する日々。中途半端なコレクションはしてないつもり。

茂木亮

出演:茂木亮

1960年5月札幌出身、ピアニスト、スティーヴ・キューンのマニア、完全コレクター(自分が生まれたとき、キューンはコルトレーン4のメンバーだった)で、ジャズ批評誌などにキューン関連の情報を発信している。中野新橋のジャズ喫茶・ジニアスに20年以上通い続け、リスナー、レコード・コレクターとしての極意(?)を習得。高田敬三氏主催の「ボーカルを楽しむ会」では、年に一度ほど例会の案内係を担当。

ターンテーブルの夜
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<11月29日~12月3日/女性ヴォーカル、時間を超えて聴き比べ㉔>
 11月29日から12月3日はジャズ・レコード・コレクターの有吉純さんがパーソナリティを務めます。(12月6日~24日はアーカイブス放送となります。)
 今週も、三種類の演奏を聴き比べてお楽しみいただきます。初日の月曜日は、1940年、イアン・グラント作詞、ライオネル・ランド作曲の「レット・ゼア・ビー・ラブ」。火曜日は、1940年、ジョニー・バーク作詞、ジミー・ヴァン・ヒューゼン作曲の「ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームス」。水曜日は、少し趣向を変えてジャズではあまり歌われない曲を特集させていただきます。木曜日は、1941年、トム・アデア作詞、マット・デニス作曲の「ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ」。そして週末の金曜日は、 1953年ロバート・メリン作詞、ガイ・ウッド作曲の「マイ・ワン・アンド・オンリー・ラブ」をお送りします。

11月29日/Let There Be Love
 1940年、イアン・グラントの作詞、ライオネル・ランドの作曲で作られました。ミュージカルや映画音楽ではなく、ポピュラーソングとして作られました。発表された1940年には、サミー・ケイ、ハリー・バビット、ベティ・ブラッドリーなどによって歌われましたが、ヒットにはつながらなかったようです。タイトル「レット・ゼア・ビー・ラブ」の意味は、「愛がありますように」程度の意味でしょうか。実際歌詞を見てみると「あなたがいて」「私がいて」に続いて、見慣れた光景が歌われます。「海の中のカキ」「風が吹いて時々雨が降る」「チリコンカン、スパークリング・シャンペーン」などと書かれています。そんな普段の何気ない生活の中に「愛がありますよう」なんでしょうか。
●(2014) Silje Nergaard – At First Light / EMARCY LP43018
●(1961) Betty Blake ‎– Sings In A Tender Mood / Bethlehem BCP 6058
●(1960) Julie London – Julie...At Home / Liberty LRP 3152

11月30日/Polka Dots & Moonbeams
 1940年の作品、ジョニー・バーク作詞、ジミー・ヴァン・ヒューゼンの作曲です。その年にフランク・シナトラが歌いヒットしました。「ダンスパーティーで、突然、自分の目の前に現れた女性に一目ぼれ・・・」、まるで映画のワンシーンのような歌詞が綴られています。その歌詞には、突然誰かがドシンとぶつかってきて「庭園で行われていたカントリーダンス」「ぶつかった感じがして、 『あら、ごめんなさい』って言う声が聞こえたんだ」「突然、水玉模様と月の光が見えたんだ」「僕がずっと憧れていたパグノーズの夢の女の子」などと書かれています。とても可愛らしい歌詞が綴られています。
●(2012) Greetje Kauffeld – Heaven's Open / Sonorama L-64 *Compilations
●(1960) Wes Montgomery – The Incredible Jazz Guitar / Riverside RLP 12-320
●(2000) Stacey Kent – Dreamsville / Candid CJS9775

12月1日/シンガーソングライター特集
 ここのところ水曜日は、「シンガー・ソングライター特集」をしていましたが、今月は既存の曲を歌う異色のアルバムを集めてみました。自分をより表現するために自身で曲を作り、自分で歌詞を書いて歌うミュージシャンをシンガー・ソングライターと呼びますが、今回は、他の人が作った歌詞や曲を自分なりに変更して自分を表現している異色のアルバムです。
●(2012) Diana Krall – Glad Rag Doll / Verve 060253712694
●(2012) Tessa Souter – Beyond The Blue / Venus VHJD-57
●(2016) Madeleine Peyroux – Secular Hymns / Impulse! 5701703

12月2日/The Night We Called It A Day
 1941年トム・アデアの作詞、マット・デニスの作曲で作られました。囁きかけるような優しい、美しいメロディーにのって、一日の終わりのように愛の終わりを感傷を抑えながら歌います。あまり悲しみを表に出さない別れの歌詞は、「空に月がぽっかり浮かんでいた」「雲が流れてきて、隠れてしまった」「君は僕にキスをして、そのまま去っていった」「僕たちが終わった夜の事」「もう何も言うことないよ」と終わっています。
●(1990) Carol Kidd ‎– The Night We Called It A Day / Linn AKH007
●(1963) The Bob James Trio – Bold Conceptions / Mercury MG 20768
●(1958) Chris Connor ‎– Chris Craft / Atlantic 1290

12月3日/My One And Only Love
 1953年ロバート・メリン作詞、ガイ・ウッド作曲の美しいバラードです。この歌のオリジナルは1947年の「ミュージック・フロム・ビヨンド・ザ・ムーン」です。作詞がジャック・ローレンスで、ビック・ダモンが歌いましたが、ヒットしなかったようです。その後、1953年に新しい歌詞でフランク・シナトラが歌ってヒットしました。メロディは美しく、甘く切ないですが、歌詞はさらに甘く切なく、とても美しい切ないバラードに仕上がっています。歌詞は「あなたのことを考えると心が高鳴る」「4月の風のような春風を受けて羽ばたくように」「そこにいるあなたの存在すべてが輝いて見える」「僕のたった一人の人、愛しき君」素晴らしい甘さですね。
●(1987) Shannon Gibbons – Shannon Gibbons / Soul Note SN 1163
●(1958) The Art Tatum • Ben Webster Quartet / Verve MGV-8220
●(1963) John Coltrane And Johnny Hartman / Impulse! AS-40

11月29日の曲目 30日の曲目 12月1日の曲目 2日の曲目 3日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。
有吉純

出演:有吉純

レコード・コレクター。
「世の中には、ジャズを『聴く人』と『(演奏)する人』がいますが、私の場合は、『しつこく聴く人』です。14歳でワーデル・グレイのプレステッジ盤を聴いて、ジャズに開眼して以来、ズ~~っと聴き続けています。長いから偉いわけではありませんが、瞬間、瞬間、素晴らしい音楽を聴いていて、振り返るとそのすべてがジャズだったというだけです。
私のジャズの楽しみ方は、①安らぎ・癒し系、②エネルギー系(元気)、③テンション系(緊張感)に暗黙の分類をしながら聴いています。体調や気分に合わせて3つのジャンルでいつも感動させてもらっています。
ミュージシャンでは、ボーカルのジュリー・ロンドン、ダイアナ・クラール、インストのデクスター・ゴードン、アート・ペッパーなどオーソドックスなミュージシャンが大好きです。
そんな私が聞き続けてきたジャズをオリジナル盤を中心に一緒に楽しんでいただければ幸いです。
ジャズの神様に感謝。」

武田清一

出演:武田清一

1970年代にフォークグループ「日暮し」の一員で「いにしえ」という大ヒットを残した武田氏は、アナログレコードの大ファンで、ジャズヴォーカルを中心に3000枚を越えるコレクションの持ち主です。自宅では二つのオーディオを音楽によって使い分け、CDでは得られないアナログサウンドを楽しんでいます。

上原 昇

出演:上原 昇

横浜在住。ジャズを聴き始めたのはハタチの頃から、地元『ちぐさ』によく通いエヴァンスやコニッツなど”白人系”ジャズに酔いしれる。もう一つ『ジャズ批評』から多くを学び、その恩返しをと。ヴォーカル(主に白人系)やボサ・ノヴァ(サンバではない)に神経を集中する日々。中途半端なコレクションはしてないつもり。

茂木亮

出演:茂木亮

1960年5月札幌出身、ピアニスト、スティーヴ・キューンのマニア、完全コレクター(自分が生まれたとき、キューンはコルトレーン4のメンバーだった)で、ジャズ批評誌などにキューン関連の情報を発信している。中野新橋のジャズ喫茶・ジニアスに20年以上通い続け、リスナー、レコード・コレクターとしての極意(?)を習得。高田敬三氏主催の「ボーカルを楽しむ会」では、年に一度ほど例会の案内係を担当。

ターンテーブルの夜
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<10月25日~29日/女性ヴォーカル、時間を超えて聴き比べ㉓>
 10月25日から29日はジャズ・レコード・コレクターの有吉純さんがパーソナリティを務めます。(11月1日~26日はアーカイブス放送となります。)
 今週も、三種類の演奏を聴き比べてお楽しみいただきます。初日の月曜日は、1919年、B.G.デシルバ作詞、ジェローム・カーン作曲の「ルック・フォー・ザ・シルヴァー・ライニング」。火曜日は、1938年、ヘブン・ギレスピー作詞、ジョン・フレデリック・クーツ作曲の「ユー・ゴー・トゥ・マイ・ヘッド」。水曜日は、少し趣向を変えてシンガーソングライターを特集させていただきます。木曜日は、1939年、ジョニー・マーサー作詞、ジミー・ヴァン・ヒューゼン作曲の「アイ・ソウト・アバウト・ユー」。そして週末の金曜日は、1964年、ジーン・リーズ作詞、アントニオ・カルロス・ジョビン作 曲の「クワイエット・ナイツ・オブ・クワイエット・スターズ」。もちろん「コルコバードのことです」をお送りします。

10月25日/Look For The Silver Lining
 1919年のコメディー・ミュージカル「ジップ・ゴーズ・ア・ミリオン」のために、B.G.デシルバの作詞、ジェローム・カーンの作曲で作られました。この曲のタイトルは、英語のことわざ「エブリ・クラウド・ハズ・ア・シルバー・ライニング」からとっています。 意味は、「どの雲にも銀の裏地が付いている」ですから、「(苦しい状況でも)いつかは光が差し込んでくる」と言ったところでしょうか。実際歌詞を見てみると「喜びと楽しさに満ちた心は」「悲しみや争いはいつも消え去る」「だから、いつも銀の裏地を探して」「人生の明るい面を見つけよう」などと書かれています。ここは素直に励まされないといけませんね。
●(2021) Isabella Lundgren ‎– Look For The Silver Lining / Ladybird 79556857LP
●(1979 The Dave McKenna Swing Six – No Holds Barred / Famous Door HL 122
●(1954) Chet Baker – Chet Baker Sings / Pacific Jazz – SGD-77

10月26日/You Go To My Head
 「サンタが街にやってきた」でお馴染みのヘブン・ギレスピー作詞、ジョン・フレデリック・クーツ作曲のコンビによる1938年のポピュラー・ソングです。タイトルは、「私の頭はあなたのことでいっぱい」程度の意味でしょうか。歌詞の中にシャンペーンやワイン、カクテルといったアルコール用語が出てきます。あなたに酔っ払ったような気分で、あなたのことが忘れられない。あなたへの想いを切々と歌い上げるバラードで、ヴォーカルでもインストゥルメントでもしっとりとしたメロディーを見事に歌いあげている名演が多いです。別れた恋人を思い続ける歌詞は「私の頭の中はあなたでいっぱい」「きらめくバーガンディーのシャンペンのように」「あなたの話をするとすぐに」「ジュレップのキッカーのように」バーガンディーは、フランスのブルゴーニュ産の赤ワイン、ジュレップは、バーボン・ウイスキーをベースとする冷たいカクテル、どちらにしても「あなたのことがどうしても頭から離れない」ですね 完全に恋の病です。
●(2014) Lauren Desberg ‎– Sideways / Do Right! Music ‎DR054
●(1956) Buddy Childers ‎– Buddy Childers Quartet / Liberty ‎LJH 6013
●(1957) Julie London ‎– Nice Girls Don't Stay For Breakfast / Liberty LST-7493

10月27日/シンガー・ソング・ライター特集
 最近の女性ヴォーカルは、大きく変わってきています。その特徴には、
1)ブルースやジャズだけでなく、ポップスやロック、フォークなど多くの音楽を融合したい
2)自分を表現するため自分自身で曲も歌詞も作り、より自分の個性を表現したい
3)編曲やプロデュースまで自分で作り上げ、時間や空間そのものを楽しんでもらいたい
などがあります。
●(2014) Jill Barber – Fool‘s Gold / Outside Music – none
●(1960) Wayne Shorter ‎– Introducing Wayne Shorter / Vee Jay VJLP 3006
●(2008) Melody Gardot – Worrisome Heart / UCJ Music – 1778756

10月28日/I Thought About You
 ジョニー・マーサーの作詞、ジミー・ヴァン・ヒューゼンの作曲により1939年に発表れました。この曲、ジミー・ヴァン・ヒューゼンの曲が先にできて、ジョニー・マーサーがシカゴ行きの電車の中で思いついて歌詞を付けました。マーサーの歌詞はやさしく、英語の苦手な一ノ月にも分かりやすいのはとてもありがたいです。ゆったりとしたメロディーに乗って、感傷旅行に出かける気分です。ちょっとセンチメンタルな歌詞は「電車に乗って旅をしていた」「そしてあなたのことばかり考えていた」「影のある道を通り過ぎては」「あなたのことを想っていた」から始まり、最後には「シェードの隙間から反対側の線路を覗いて」「あなたの元へ帰る道を見ていた、私はどうしたの?」と終わっています。とてもチャーミングな歌詞です。
●(1985) Carol Kidd – All My Tomorrows / ALOI AKH005
●(1961) Miles Davis Sextet – Someday My Prince Will Come / Columbia CL 1656
●(1959) Jaye P. Morgan – Slow And Easy / MGM E3774

10月29日/Quiet Nights and Quiet Stars
 1960年にアントニオ・カルロス・ジョビンの作詞・作曲のボサノヴァの名曲です。 その後、1964年にジーン・リーズによって英語の歌詞がつけられ「クワイエット・ナイツ・オブ・クワイエット・スターズ」となりました。やはりポルトガル語の歌詞より、英語の歌詞が良かったのか、1964年にサラ・ボーンによって歌われ、スタンダードになりました。ポルトガル語のタイトルが「コルコバード」ですからリオ・デ・ジャネイロのコルコバードの山をイメージしています。「穏やかな夜と静寂な無数の星」「僕の奏でるギターの優しいコード」「静寂に漂う二人をやさしく包む」「静かに流れる小川のほとりを静かに歩く」「窓から見える雄大な山々と海」「あぁ、なんて美しい!! 」などと、リオの素晴らしさと二人に愛の幸せを同時に歌っています。
●(2009) Diana Krall – Quiet Nights / Verve 602517963528
●(1964) The Oscar Peterson Trio – We Get Requests / Verve V6-8606
●(1964) Stan Getz / Joao Gilberto – Getz / Gilberto / Verve V-8545

10月25日の曲目 26日の曲目 27日の曲目 28日の曲目 29日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。
有吉純

出演:有吉純

レコード・コレクター。
「世の中には、ジャズを『聴く人』と『(演奏)する人』がいますが、私の場合は、『しつこく聴く人』です。14歳でワーデル・グレイのプレステッジ盤を聴いて、ジャズに開眼して以来、ズ~~っと聴き続けています。長いから偉いわけではありませんが、瞬間、瞬間、素晴らしい音楽を聴いていて、振り返るとそのすべてがジャズだったというだけです。
私のジャズの楽しみ方は、①安らぎ・癒し系、②エネルギー系(元気)、③テンション系(緊張感)に暗黙の分類をしながら聴いています。体調や気分に合わせて3つのジャンルでいつも感動させてもらっています。
ミュージシャンでは、ボーカルのジュリー・ロンドン、ダイアナ・クラール、インストのデクスター・ゴードン、アート・ペッパーなどオーソドックスなミュージシャンが大好きです。
そんな私が聞き続けてきたジャズをオリジナル盤を中心に一緒に楽しんでいただければ幸いです。
ジャズの神様に感謝。」

武田清一

出演:武田清一

1970年代にフォークグループ「日暮し」の一員で「いにしえ」という大ヒットを残した武田氏は、アナログレコードの大ファンで、ジャズヴォーカルを中心に3000枚を越えるコレクションの持ち主です。自宅では二つのオーディオを音楽によって使い分け、CDでは得られないアナログサウンドを楽しんでいます。

上原 昇

出演:上原 昇

横浜在住。ジャズを聴き始めたのはハタチの頃から、地元『ちぐさ』によく通いエヴァンスやコニッツなど”白人系”ジャズに酔いしれる。もう一つ『ジャズ批評』から多くを学び、その恩返しをと。ヴォーカル(主に白人系)やボサ・ノヴァ(サンバではない)に神経を集中する日々。中途半端なコレクションはしてないつもり。

茂木亮

出演:茂木亮

1960年5月札幌出身、ピアニスト、スティーヴ・キューンのマニア、完全コレクター(自分が生まれたとき、キューンはコルトレーン4のメンバーだった)で、ジャズ批評誌などにキューン関連の情報を発信している。中野新橋のジャズ喫茶・ジニアスに20年以上通い続け、リスナー、レコード・コレクターとしての極意(?)を習得。高田敬三氏主催の「ボーカルを楽しむ会」では、年に一度ほど例会の案内係を担当。