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ターンテーブルの夜


(月~金)23:00~24:00
ターンテーブルの夜









 時がめまぐるしく進む現代、慌ただしく生きる毎日。そんな日々だからこそ輝きを増すアナログの世界・・・・。長い時を隔てたアルバムの味わいを温かなヴォーカルと共に堪能してください。
 パーソナリティが日米を股にかけて集めたヴォーカル・コレクションの中から選曲、貴重なオリジナル盤も持ち込みます。

アナログでしか出せないジャズ・ボーカルの味わい
 7月29日から8月2日は、ジャズ・レコード・コレクターの有吉純さんがパーソナリティを務めます。(8月5日~23日はアーカイブス放送となります。)

<7月29日~8月2日/ジェローム・カーンを楽しむ>
 ジェローム・カーンといえば、ブロードウェイで40年以上のキャリアと700曲以上の音楽を残したと言われています。ちょっと考えただけでも、♪オール・マン・リバー(Ol’ Man River)やビートルズのせいで勘違いされることが多くなった♪イエスタディズ(Yesterdays)など色々思い出しますね。今月は、そんなジェローム・カーンの名曲の中から5曲を選んで、5日間に渡ってお楽しみいただきたいと思います。

7月29日:ザ・ソング・イズ・ユー(The Song Is You)
 1932年のミュージカル「ミュージック・イン・ジ・エアー」のために作曲された。ジェローム・カーンの作曲、オスカー・ハマースタイン二世の作詞によるものです。「君の姿を見ていると音楽が聞こえてくる」なんてキザなセリフは言えません。多くのミュージシャンが取り上げている曲ですので、皆さん好きなミュージシャンの「この一曲」があるのではないでしょうか。
●Monica Lewis ‎/ Sing It To The Marines / Verve MGV-2071
●Grant Green / Nigeria / Blue Note LT-2032
●Ethel Ennis / Eyes For You / RVC ‎PG-65

7月30日:煙が目にしみる (Smoke Gets in Your Eyes)
 1933年、ミュージカル「ロバータ(Roberta)」のためにジェローム・カーンによって作曲されました。邦題の「煙が目にしみる」はいい感じのタイトルです。私の耳には、ミュージカル音楽としてより、ジャズスタンダードとしてより、1973年の映画「アメリカン・グラフィティー」にでてくるザ・プラターズの歌うこの曲の印象が強いです。元は1958年のザ・プラターズによるリバイバル・ヒットですね。ビルボードのヒットチャートを見ると翌59年に16位に入っています。一つの愛が終わると、煙が目にしみる。泪を誘うなんて歌詞かな?ちょっとセンチになっちゃいます。
●Polly Bergen / The Party's Over / Columbia CL 1031
●Bud Shank / I'll Take Romance / World Pacific WP-1251
●Jo Stafford / Autumn In New York / キャピタル ECJ-50064

7月31日:オール・ザ・シングス・ユー・アー (All the Things You Are)
 1939年にミュージカル「ヴェリー・フォーム・フォー・メイ」のために作られた作品です。作曲はジェローム・カーン、作詞はオスカー・ハマースタインIIのコンビです。キレイなメロディに、流れるように美しいコード進行はミュージシャンだけでなく聴く人に安らぎを与えてくれます。ミュージカルは、興行としては大失敗だったようで、この後ジェローム・カーンはNYを去り、ハリウッドで映画音楽の作曲をしていました。
●Joni James / SINGS SONGS BY JEROME KERN AND SONGS BY HARRY WARREN / E3533
●Marty Paich Quartet Featuring Art Pepper / MARTY PAICH QUARTET FEATURING ART PEPPER / TP28
●Annie Ross / Sings A Handful Of Songs / 1227

8月1日:今宵の君は (The Way You Look Tonight)
 ジェローム・カーン作曲、ドロシー・フールズ作詞です。オリジナルは、タップダンスの神様、フレッド・アステアが、1936年の映画「スウィング・タイム(邦題;有頂天時代)」で歌っています。良い時代になりました。ミュージカル映画は映像そのものがユーチューブにアップされていますので助かります。お好きな方はぜひご覧ください。
●Frank Sinatra / Sings Days Of Wine And Roses, Moon River, And Other Academy Award Winners / Reprise RS-1011
●Bob Brookmeyer & Bill Evans / The Ivory Hunters / United Artists UAL 3044
●Margaret Whiting / Sings The Jerome Kern Song Book / Verve POJJ-1548/9

8月2日:アイム・オールド・ファッションド (I‘m Old Fashioned )
 1942年のミュージカル映画「晴れて今宵は (You Were Never Lovelier)」に使われました。作詞はジョニー・マーサー、作曲はジェローム・カーン。映画では、フレッド・アステアとリタ・ヘイワースが出演している。この曲は、「私は古風なの。あなたが一緒に古風なら気にしない。」なんて歌詞ですが、もっと深いような感じがします。映画の中では、リタ・ヘイワースがドレスルームにこもって、アステアが帰るように仕向けた時に、部屋の外からアステアの歌とピアノが聴こえてくる仕掛けです。サァ、次の場面、あなたのシナリアならどうなりますか?自由に想像してください。
●Chet Baker / It Could Happen To You / Riverside RLP-1120
●渡辺 貞夫 / I'm Old Fashioned / East Wind EW-8037
●Cybill Shepherd / Mad About The Boy / LDDC TWI 470

7月29日の曲目 30日の曲目 31日の曲目 8月1日の曲目 2日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。
有吉純

出演:有吉純

レコード・コレクター。
「世の中には、ジャズを『聴く人』と『(演奏)する人』がいますが、私の場合は、『しつこく聴く人』です。14歳でワーデル・グレイのプレステッジ盤を聴いて、ジャズに開眼して以来、ズ~~っと聴き続けています。長いから偉いわけではありませんが、瞬間、瞬間、素晴らしい音楽を聴いていて、振り返るとそのすべてがジャズだったというだけです。
私のジャズの楽しみ方は、①安らぎ・癒し系、②エネルギー系(元気)、③テンション系(緊張感)に暗黙の分類をしながら聴いています。体調や気分に合わせて3つのジャンルでいつも感動させてもらっています。
ミュージシャンでは、ボーカルのジュリー・ロンドン、ダイアナ・クラール、インストのデクスター・ゴードン、アート・ペッパーなどオーソドックスなミュージシャンが大好きです。
そんな私が聞き続けてきたジャズをオリジナル盤を中心に一緒に楽しんでいただければ幸いです。
ジャズの神様に感謝。」

武田清一

出演:武田清一

1970年代にフォークグループ「日暮し」の一員で「いにしえ」という大ヒットを残した武田氏は、アナログレコードの大ファンで、ジャズヴォーカルを中心に3000枚を越えるコレクションの持ち主です。自宅では二つのオーディオを音楽によって使い分け、CDでは得られないアナログサウンドを楽しんでいます。

上原 昇

出演:上原 昇

横浜在住。ジャズを聴き始めたのはハタチの頃から、地元『ちぐさ』によく通いエヴァンスやコニッツなど”白人系”ジャズに酔いしれる。もう一つ『ジャズ批評』から多くを学び、その恩返しをと。ヴォーカル(主に白人系)やボサ・ノヴァ(サンバではない)に神経を集中する日々。中途半端なコレクションはしてないつもり。

茂木亮

出演:茂木亮

1960年5月札幌出身、ピアニスト、スティーヴ・キューンのマニア、完全コレクター(自分が生まれたとき、キューンはコルトレーン4のメンバーだった)で、ジャズ批評誌などにキューン関連の情報を発信している。中野新橋のジャズ喫茶・ジニアスに20年以上通い続け、リスナー、レコード・コレクターとしての極意(?)を習得。高田敬三氏主催の「ボーカルを楽しむ会」では、年に一度ほど例会の案内係を担当。

ターンテーブルの夜
イントロに気をつけろ!

イントロに気をつけろ! イントロに気をつけろ!
イントロに気をつけろ! イントロに気をつけろ!
イントロに気をつけろ! イントロに気をつけろ!
イントロに気をつけろ! イントロに気をつけろ!
アナログでしか出せないジャズ・ボーカルの味わい
 時がめまぐるしく進む現代、慌ただしく生きる毎日。そんな日々だからこそ輝きを増すアナログの世界・・・・。長い時を隔てたアルバムの味わいを、温かなヴォーカルと共に堪能してください。
 7月からジャズ・レコード・コレクターの有吉純さんがパーソナリティに仲間入りします。(7月1日~5日。8日~26日はアーカイブス放送となります。)

<7月/ジョージ・ガーシュウィン特集>
 ジョージ・ガーシュウィンはアメリカの最も偉大な音楽家の一人です。ご存知のようにポピュラー音楽とクラシック音楽の両方に才能があった天才です。ガーシュウィンは、1898年ニューヨーク生まれ、1937年に39才で亡くなっていますから、活動期間は短いです。その短い期間に素晴らしい曲をたくさん残してくれました。クラシック音楽では、♪ラプソディ・イン・ブルー(Rhapsody in Blue)や♪パリのアメリカ人(An American in Paris)などが有名です。また、黒人社会を描いたオペラ「ポーギーとベス(Porgy and Bess )」もジャズの世界では大スタンダードになりました。今月は、♪サマータイム(Summertime)や♪私の彼氏(The Man I Love)などたくさんの名曲を残しているガーシュウィンの曲の中から5曲を選んで、それぞれの曲をボーカル盤とインスト盤で楽しみたいと思います。

7月1日:ア・フォギー・デイ(A Foggy Day)
1937年英国をテーマにしたミュージカル・コメディ映画「踊る騎士(A Damsel In Distress)」の挿入歌として書かれました、フレッド・アステアなどが出演しています。作詞は兄のアイラ・ガーシュウィン、作曲が弟のジョージ・ガーシュウィンです。ボーカルでは、シナトラが何回も録音しています。インストでは、やはりミンガスの「直立猿人(Pithecanthropus Erectus )」が有名ですね。
●Ella Fitzgerald And Louis Armstrong / Ella And Louis / Verve MGV 4003
●The Red Garland Trio / A Garland Of Red / Prestige PRLP 7064

7月2日:サムバディ・ラヴズ・ミー(Somebody Loves Me)
1924年のミュージカル「ジョージ・ホワイトのスキャンダル(George White‘s Scandals)」のために書かれた曲です。この年のガーシュウィンは、6月に「ラプソディ・イン・ブルー(Rhapsody in Blue) 」を録音し、同時期に「ジョージ・ホワイトのスキャンダラス」のスコアを書き、7月に自身のミュージカルのためにイギリスに渡るような多忙な生活を送っていたようです。
●Julie London / Julie / Liberty LRP 3096
●Bob Cooper / Coop! The Music Of Bob Cooper / Contemporary C3544

7月3日:ラブ・ウォークト・イン(Love Walked In)
1930年にジョージ・ガーシュウィンよって作曲され、1938年のミュージカル映画「ザ・ゴールドウィン・フォリーズ(The Goldwyn Follies)」のためにアイラ・ガーシュウィンによって歌詞がつけられました。多くのボーカリストに歌われていますが、インストでもたくさん演奏されています。コードの面白さもさることながら、テンポやリズムを変えることによって曲の表情が変わり色々な表現ができるからでしょうか。
●Peggy King / Lazy Afternoon / Imperial LP9078
●The 3 Sounds / Bottoms Up! / Blue Note BLP 4014

7月4日:アイ・ゴット・リズム(I Got Rhythm)
♪アイ・ゴット・リズム(I Got Rhythm)と♪バット・ノット・フォー・ミー(But Not For Me)は、1930年のミュージカル「ガール・クレイジー(Girl Crazy)」の挿入歌としてガーシュウィン兄弟によって作られました。その後、1943年にはミュージカル映画化されています。ビバップ初期のチャーリー・パーカーなどが、この曲のコード進行から♪アンソロポロジー( Anthropology )作ったのも有名な話ですね。
●Marilyn Moore / Moody / Bethlehem BCP 73
●Sonny Stitt / Tune-Up! / Cobblestone CST 9013

7月5日:サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー(Someone To Watch Over Me)
1926年ミュージカル「オー・ケイ!(Oh, Kay!)」のために書かれた曲で、作曲はジョージ、作詞は兄のアイラのガーシュウィン兄弟です。禁酒法時代の密造・密輸の物語だそうです。私は、最初チェット・ベーカーが歌うこの曲を聴いて「 Tell me, where is the shepherd for this lost lamb? 」の部分の意味が全く分からずに悩んだことが思い出されます。
●Linda Ronstadt / What‘s New / Asylum 9 60260
●Bobby Timmons Trio / From The Bottom / Riverside RS 3053

7月1日の曲目 2日の曲目 3日の曲目 4日の曲目 5日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。
有吉純

出演:有吉純

レコード・コレクター。
「世の中には、ジャズを『聴く人』と『(演奏)する人』がいますが、私の場合は、『しつこく聴く人』です。14歳でワーデル・グレイのプレステッジ盤を聴いて、ジャズに開眼して以来、ズ~~っと聴き続けています。長いから偉いわけではありませんが、瞬間、瞬間、素晴らしい音楽を聴いていて、振り返るとそのすべてがジャズだったというだけです。
私のジャズの楽しみ方は、①安らぎ・癒し系、②エネルギー系(元気)、③テンション系(緊張感)に暗黙の分類をしながら聴いています。体調や気分に合わせて3つのジャンルでいつも感動させてもらっています。
ミュージシャンでは、ボーカルのジュリー・ロンドン、ダイアナ・クラール、インストのデクスター・ゴードン、アート・ペッパーなどオーソドックスなミュージシャンが大好きです。
そんな私が聞き続けてきたジャズをオリジナル盤を中心に一緒に楽しんでいただければ幸いです。
ジャズの神様に感謝。」

武田清一

出演:武田清一

1970年代にフォークグループ「日暮し」の一員で「いにしえ」という大ヒットを残した武田氏は、アナログレコードの大ファンで、ジャズヴォーカルを中心に3000枚を越えるコレクションの持ち主です。自宅では二つのオーディオを音楽によって使い分け、CDでは得られないアナログサウンドを楽しんでいます。

上原 昇

出演:上原 昇

横浜在住。ジャズを聴き始めたのはハタチの頃から、地元『ちぐさ』によく通いエヴァンスやコニッツなど”白人系”ジャズに酔いしれる。もう一つ『ジャズ批評』から多くを学び、その恩返しをと。ヴォーカル(主に白人系)やボサ・ノヴァ(サンバではない)に神経を集中する日々。中途半端なコレクションはしてないつもり。

茂木亮

出演:茂木亮

1960年5月札幌出身、ピアニスト、スティーヴ・キューンのマニア、完全コレクター(自分が生まれたとき、キューンはコルトレーン4のメンバーだった)で、ジャズ批評誌などにキューン関連の情報を発信している。中野新橋のジャズ喫茶・ジニアスに20年以上通い続け、リスナー、レコード・コレクターとしての極意(?)を習得。高田敬三氏主催の「ボーカルを楽しむ会」では、年に一度ほど例会の案内係を担当。