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ターンテーブルの夜


(月~金)23:00~24:00
ターンテーブルの夜
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ターンテーブルの夜
 時がめまぐるしく進む現代、慌ただしく生きる毎日。そんな日々だからこそ輝きを増すアナログの世界・・・・。長い時を隔てたアルバムの味わいを温かなヴォーカルと共に堪能してください。
 パーソナリティが日米を股にかけて集めたヴォーカル・コレクションの中から選曲、貴重なオリジナル盤も持ち込みます。

<6月28日~7月2日/現代女性ヴォーカルの源流を遡る⑲>
6月28日から7月2日はジャズ・レコード・コレクターの有吉純さんがパーソナリティを務めます。(7月5日~23日はアーカイブス放送となります。)
今週も、三種類の演奏を聴き比べてお楽しみいただきます。初日の月曜日は、1928年、オスカー・ハマースタイン2世作詞、シグマンド・ロンバーグ作曲の「Lover Come Back To Me」。火曜日は、1937年、アイラ・ガーシュウィン作詞、ジョージ・ガーシュウィン作曲の「Nice Work If You Can Get It」。水曜日は、少し趣向を変えてシンガーソングライターを特集させていただきます。木曜日は、1944年のバド・グリーン作詞、レス・ブラウン、ベン・ホーマー作曲の「Sentimental Journey」。そして週末の金曜日は、1948年、ソニー・バークとポール・フランシス・ウェブスターの共作による「Black Coffee」をお送りします。

6月28日/Lover Come Back To Me
 オスカー・ハマースタイン2世の作詞、シグマンド・ロンバーグの作曲で、1928年のロードウェイのオペレッタ「ニュー・ムーン」に使われました このオペレッタは1930年と1940年の2回、映画化されています。お時間のある方は、オペレッタとオペラ、ミュージカルの違いを調べるのもいいかもしれません。去っていった恋人を思う歌詞は、
「空は青く高く澄み切っていて」
「あなたが現れて、恋が始まった」
「でもそんな日々は去っていき あなたも去っていった」
「傷ついた心で歌う」
「愛する人よ、私のもとに戻ってきて」
などと歌っています ハマースタインの詩は、素直で素敵ですね。
●(2008) Cassandra Wilson ‎– Loverly Blue Note ‎– 50999 5 07699 1 9
●(1955) Conte Candoli & Lou Levy ‎– West Coast Wailers / Atlantic 1268
●(1961) Anita O'Day ‎– Trav'lin' Light / Verve MV 2582

6月29日/Nice Work If You Can Get It
 ジョージとアイラのガーシュウィン兄弟が、1937年のフレッド・アステア主演の映画「踊るナイト」のために書いた曲です。フレッド・アステアと、ずっとコンビを組んでいたジンジャー・ロジャースが休養を申し出たため、この映画は、ジョウン・フォンテインを相手役にして作られました。タイトルは、「それができたら素敵」でも訳すのでしょうか。楽しみをもたらす唯一の出来事を歌った歌詞には、男と女の出会いにたういて
「恋をしろって」
「きっと後悔しないよ」
「それが人生の最高の喜びさ」
「もし手に入れられるなら・・・」
とヴァースで歌い、コーラスの最後で
「もしうまくできたら」
「そのやり方、俺に教えてくれないか?」
とオチがついています。
●(1987) Carol Kidd ‎– Nice Work / Linn AKH 006
●(1962) Henry "Red" Allen ‎– Mr. Allen / Prestige Swingville ‎– SVST2034
●(1956) Dinah Shore ‎– Holding Hands At Midnight / RCA ‎– RJL-2708

6月30日/シンガー・ソング・ライター特集
 最近の女性ヴォーカルは、旧来型のヴォーカルと大きく変わってきています。その特徴の一つ目に、ブルースやジャズだけでなく、ポップスやロック、そのほか多くの音楽を聴いて育ってきている。二つ目は、スタンダードも好きだが、より自分を表現するため曲も歌詞も自身で作り、より自分の個性を表現したい。そして、三つ目が、歌の良し悪しだけでなく、編曲やプロデュースまで自分が作り上げる時間や空間そのものを楽しんでもらいたい。と言ったような特徴があります。今回、一ノ月の「ターンテーブルの夜」では、はじめての試みとしてシンガー・ソングライターを特集してみたいと思います。肩肘を貼らずにヴォーカルを広く楽しんでいただければ幸いです。
●(2010) Madeleine Peyroux ‎– Bare Bones / Mobile Fidelity Sound Lab ‎– MFSL 2-323
●(1970) Georges Arvanitas Trio ‎– In Concert / Futura GER 11
●(2015) Hilde Louise Orchestra ‎– Don‘t Stay For Breakfast / Grappa ‎– GRLP4485

7月1日/Sentimental Journey
 アメリカのポピュラーソング、作詞はバド・グリーン、作曲はレス・ブラウン、ベン・ホーマーです。邦題は「感傷旅行」、このタイトルからなんとなく失恋の旅だと思っていませんか?1944年にレス・ブラウン楽団の楽曲として作られ、ドリス・デイのヴォーカルによって大ヒットしました 歌詞をみるとどうやら失恋の歌ではなく、故郷への旅行のようです。1944年と言えば、第二次世界大戦のヨーロッパ戦線が終結した年です。遠い戦地からやっとアメリカに帰れることを思い、ノスタルジックな気持ちを誘ったものと思われます。歌詞をみると
「こんなに恋しくなるなんて思いもしなかった」
「どうして旅に出ようなんて思い立ったのだろう」
「また感傷の旅路にいかないと」
「帰りもセンチメンタルジャーニー」
などと望郷の思いを歌っています。
●(2015) Nicki Parrott ‎– Sentimental Journey / Venus VHJD-91
●(1956) Jackie McLean ‎– 4, 5 And 6 / Prestige ‎New Jazz ‎– NJ 8279
●(1965) Doris Day ‎– Doris Day‘s Sentimental Journey / CBS/Sony ‎22AP 2412

7月2日/Black Coffee
 ペギー・リーのアルバム、デッカから1953年に10インチでリリースされたアルバムがすぐに思い出されます 藤色のモノトーンにコーヒーカップ、清楚で上品な素晴らしいでデザインのジャケットです。ペギーの声のイメージを膨らませてくれます。後に12インチになったジャケットのカラー写真のコーヒーカップはいただけません。「ブラック・コーヒー」は、1948年ソニー・バークの作詞、ポール・フランシス・ウェブスター作曲で発表されました それ以来、サラ・ボーン、ペギー・リー、エラ・フィッツジェラルドなど錚々たる顔ぶれの女性ヴォーカルに歌い継がれてきています。
主人公の情念たっぷりの歌詞は、
「いつ来るか分からないあの人のために」
「わたしは家から出られず」
「ひたすら苦いコーヒーをすするだけ・・・」
ヴォーカリストの力量が問われます。
●(2016) Akiko ‎– Jazz Me NY / Think! Records ‎– THLP-385
●(1960) Duke Pearson ‎– Profile / Blue Note 84022
●(1960) Julie London ‎– Around Midnight / Liberty LST 7164

6月28日の曲目 29日の曲目 30日の曲目 7月1日の曲目 2日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。
有吉純

出演:有吉純

レコード・コレクター。
「世の中には、ジャズを『聴く人』と『(演奏)する人』がいますが、私の場合は、『しつこく聴く人』です。14歳でワーデル・グレイのプレステッジ盤を聴いて、ジャズに開眼して以来、ズ~~っと聴き続けています。長いから偉いわけではありませんが、瞬間、瞬間、素晴らしい音楽を聴いていて、振り返るとそのすべてがジャズだったというだけです。
私のジャズの楽しみ方は、①安らぎ・癒し系、②エネルギー系(元気)、③テンション系(緊張感)に暗黙の分類をしながら聴いています。体調や気分に合わせて3つのジャンルでいつも感動させてもらっています。
ミュージシャンでは、ボーカルのジュリー・ロンドン、ダイアナ・クラール、インストのデクスター・ゴードン、アート・ペッパーなどオーソドックスなミュージシャンが大好きです。
そんな私が聞き続けてきたジャズをオリジナル盤を中心に一緒に楽しんでいただければ幸いです。
ジャズの神様に感謝。」

武田清一

出演:武田清一

1970年代にフォークグループ「日暮し」の一員で「いにしえ」という大ヒットを残した武田氏は、アナログレコードの大ファンで、ジャズヴォーカルを中心に3000枚を越えるコレクションの持ち主です。自宅では二つのオーディオを音楽によって使い分け、CDでは得られないアナログサウンドを楽しんでいます。

上原 昇

出演:上原 昇

横浜在住。ジャズを聴き始めたのはハタチの頃から、地元『ちぐさ』によく通いエヴァンスやコニッツなど”白人系”ジャズに酔いしれる。もう一つ『ジャズ批評』から多くを学び、その恩返しをと。ヴォーカル(主に白人系)やボサ・ノヴァ(サンバではない)に神経を集中する日々。中途半端なコレクションはしてないつもり。

茂木亮

出演:茂木亮

1960年5月札幌出身、ピアニスト、スティーヴ・キューンのマニア、完全コレクター(自分が生まれたとき、キューンはコルトレーン4のメンバーだった)で、ジャズ批評誌などにキューン関連の情報を発信している。中野新橋のジャズ喫茶・ジニアスに20年以上通い続け、リスナー、レコード・コレクターとしての極意(?)を習得。高田敬三氏主催の「ボーカルを楽しむ会」では、年に一度ほど例会の案内係を担当。

ターンテーブルの夜
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ターンテーブルの夜
<5月31日~6月4日/現代女性ヴォーカルの源流を遡る⑱>
5月31日から6月4日は、ジャズ・レコード・コレクターの有吉純さんがパーソナリティを務めます。(6月7日~25日はアーカイブス放送となります。)
今週も、三種類の演奏を聴き比べてお楽しみいただきます
初日の月曜日は、1935年エリック・マシューウィッツ作詞、ジャック・ストレイチー、ハリー・リンク作曲の「These Foolish Things」。火曜日、1944年バーニー・ハニゲン作詞、セロニアス・モンク作曲の「‘Round Midnight」。水曜日は、1947年アール・ブレント作詞、マット・デニス作曲の「Angel Eyes」。木曜日は、 1954年バート・ハワード作詞・作曲の「Fly Me To The Moon」。そして週末の金曜日は、1959年のアントニオ・マリア作詞、ルイス・ボンファ作曲の「Manha De Carnival (Black Orpheus)(カーニバルの朝)」の5曲をお送りします。

5月31日/These Foolish Things
 1935年ロンドンのレビュー「スプレッド・イット・アラウンド(Spread It Abroad)」の挿入曲です。作詞はミュージカルや舞台、BBCなどで活躍したエリック・マシューウィッツ、作曲はイギリスの舞台やBBCラジオなどの作曲家ジャック・ストレイチーによるものです。歌詞は、
「口紅の跡がある一本のタバコ」
「ロマンチックな場所への航空券」
「そして、いまでもわたしの心をときめかせる」
「こんな馬鹿げたことが、あなたのことを思い出させる」
素敵なバラードのスタートです
●(2002) Claire Martin – Too Darn Hot! / Linn AKH 272
●(1972) Jimmy Forrest – Black Forrest / Delmark DL 427
●(1957) Julie Wilson – My Old Flame / Vik LX 1095

6月1日/‘Round Midnight
 1944年にセロニアス・モンクによって作曲され、その後バーニー・ハニゲンによって歌詞が付けられました。「‘Round Midnight」には、インストではあまり感じない、とてもチャーミングな歌詞がついているんです。
「明るいうちは大丈夫だけど」
「夕食の頃になると悲しくなってくる」
「だけど本当に辛いのは真夜中なんだ」
良い歌詞でしょう。もっとヴォーカルの方が歌ってくれると曲の良さだけでなく、歌詞の良さも伝わるんですがね。
●(2005) Carol Kidd – All My Tomorrows / Linn AKH 257
●(1961) Ray Bryant Trio – Con Alma / Columbia – CL 1633
●(1956) June Christy – The Misty Miss Christy / Capitol Records – T725

6月2日/Angel Eyes
 作曲家兼ピアノの弾き語りを聴かせるシンガー・ソング・ライターとして活躍したマット・デニスによる1947年の作品です その後、1953年の映画「ジェニファー」のためにアール・ブレントが作詞を担当しました。映画の中では、マット・デニスが自身の役で、哀愁たっぷりに弾き語りしています。歌詞の内容は、悲しく惨めな思いの失恋ソング。
「愛がそばにないと思い込もうとしても、不快なほどそばにある」
「天使の瞳がここにないから私の心は何も得られていない」
「その老いた悪魔が送った天使の瞳、耐えられないほど明るく輝いている」
「天使の瞳を愛していたことを間違っていたことを言わなくてはならない」
と歌っていますが、訳があっているのかイマイチ自信がありません。
●(2005) Nicole Henry – Teach Me Tonight / Venus TKJV-19157
●(1975) Sonny Criss ‎– Saturday Morning / Xanadu 105
●(1956) Chris Connor ‎– He Loves Me, He Loves Me Not / Atlantic 1240

6月3日/Fly Me To The Moon
 1954年に作詞・作曲家のバート・ハワードによって作られました 初演の時の曲のタイトルは「イン・アザー・ワーズ」ですから日本語では「言い換えると」と言った意味でしょうか。その後、1956年から「Fly Me To The Moon」が定着したようです。
歌詞には、
「私を月へ連れてって」
「星々に囲まれ歌ってみたい」
「どんな春が来るのかな」
「木星や火星に訪れるのは」
とあり、幸せな時代を感じさせます。
●(2005) Diana Krall – Live In Paris / Verve 602547376954
●(1963) Bill English ‎– Bill English / Vanguard VRS 9127
●(1963) Blossom Dearie – Sings Rootin' Songs / Hires PB-1110

6月4日/Manha De Carnival (Black Orpheus) (カーニバルの朝)
 1959年の映画「黒いオルフェ」の主題歌として、ルイス・ボンファにより作曲されました。1959年カンヌ映画祭グランプリ「黒いオルフェ」のテーマ曲と言えば誰もが知っていいますが、「黒いオルフェ」と呼んでいる方やポルトガル語で書かれたりしますので注意が必要です。また、♪カーニバルの朝は、カーニバルの日の朝ではなく、カーニバルの翌日の朝です。英語の歌詞は、あまりにもシンプル過ぎるのですが
「 心を満たしてくれるだろうか」
「本当の恋が来てくれるのか」
「カーニバルの今日こそは」
「それとも夢だけで終わるのか」
などと書かれています。
●(2001) Jacintha – Lush Life / Groove Note – GRV1011-1
●(1963) Gerry Mulligan ‎– Night Lights / Philips PHS 600-108
●(1964) Carmen McRae ‎– Second To None / Mainstream S/6028

5月31日の曲目 6月1日の曲目 2日の曲目 3日の曲目 4日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。
有吉純

出演:有吉純

レコード・コレクター。
「世の中には、ジャズを『聴く人』と『(演奏)する人』がいますが、私の場合は、『しつこく聴く人』です。14歳でワーデル・グレイのプレステッジ盤を聴いて、ジャズに開眼して以来、ズ~~っと聴き続けています。長いから偉いわけではありませんが、瞬間、瞬間、素晴らしい音楽を聴いていて、振り返るとそのすべてがジャズだったというだけです。
私のジャズの楽しみ方は、①安らぎ・癒し系、②エネルギー系(元気)、③テンション系(緊張感)に暗黙の分類をしながら聴いています。体調や気分に合わせて3つのジャンルでいつも感動させてもらっています。
ミュージシャンでは、ボーカルのジュリー・ロンドン、ダイアナ・クラール、インストのデクスター・ゴードン、アート・ペッパーなどオーソドックスなミュージシャンが大好きです。
そんな私が聞き続けてきたジャズをオリジナル盤を中心に一緒に楽しんでいただければ幸いです。
ジャズの神様に感謝。」

武田清一

出演:武田清一

1970年代にフォークグループ「日暮し」の一員で「いにしえ」という大ヒットを残した武田氏は、アナログレコードの大ファンで、ジャズヴォーカルを中心に3000枚を越えるコレクションの持ち主です。自宅では二つのオーディオを音楽によって使い分け、CDでは得られないアナログサウンドを楽しんでいます。

上原 昇

出演:上原 昇

横浜在住。ジャズを聴き始めたのはハタチの頃から、地元『ちぐさ』によく通いエヴァンスやコニッツなど”白人系”ジャズに酔いしれる。もう一つ『ジャズ批評』から多くを学び、その恩返しをと。ヴォーカル(主に白人系)やボサ・ノヴァ(サンバではない)に神経を集中する日々。中途半端なコレクションはしてないつもり。

茂木亮

出演:茂木亮

1960年5月札幌出身、ピアニスト、スティーヴ・キューンのマニア、完全コレクター(自分が生まれたとき、キューンはコルトレーン4のメンバーだった)で、ジャズ批評誌などにキューン関連の情報を発信している。中野新橋のジャズ喫茶・ジニアスに20年以上通い続け、リスナー、レコード・コレクターとしての極意(?)を習得。高田敬三氏主催の「ボーカルを楽しむ会」では、年に一度ほど例会の案内係を担当。

ターンテーブルの夜
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<4月26日~30日/現代女性ヴォーカルの源流を遡る⑰>
 4月26日から30日は、ジャズ・レコード・コレクターの有吉純さんがパーソナリティを務めます。(5月3日~28日はアーカイブス放送となります。)
今週も、数々の名曲の中から5曲を厳選して、5日間に渡って、3種類の演奏
一つ目は、現代女性ヴォーカル
二つ目は、有名なインストゥルメント
三つ目は、オーソドックスな女性ヴォーカルや男性ヴォーカル
などをお楽しみいただきたいと思っています。
初日の月曜日は、1930年アイラ・ガーシュウィンの作詞、ジョージ・ガーシュウィン作曲の「Embraceable You」。火曜日は、1932年コール・ポーター作詞・作曲の「Night and Day」。水曜日は、1933年エドワード・ヘイマンの作詞、ジョニー・グリーンの作曲の「I Cover the Waterfront」。木曜日は、 1942年ジョニー・マーサーの作詞、ハロルド・アーレン作曲の「That Old Black Magic」。そして週末の金曜日は、 1946年のマック・ゴードンの作詞、ハリー・ウォーレン作曲の「This Is Always」の5曲をお送りします。

4月26日/Embraceable You
 ガーシュウィン兄弟の代表的なバラードです。1930年のミュージカル「ガール・クレイジー」の挿入曲として書かれ、1943年にジュディー・ガーランド主演で映画化されました。歌詞は、
「抱きしめて 抱き合っていたい素敵なあなた」
「抱いていてね かけがえのない あなた」
「たった一目 見たとたん」
「わたしの心は解けてしまうの」
「あなただけ あなたこそが、心の中のジプシーを引き出すの」
などと切々と歌っています
●(1985) Pinky Winters ‎– Let's Be Buddies/ Jacqueline JR 0116
●(1955) Barney Kessel ‎– Vol. 3, To Swing Or Not To Swing/ Contemporary C 3513
●(1957) Marie McDonald ‎– “The Body” Sings / RCA Victor LPM 1585

4月27日/Night and Day
 ジャズのスタンダードの中でも、タイトル、メロディーともに日本人にお馴染みのコール・ポーターの名曲で、1932年のミュージカル「陽気な離婚(The Gay Divorcee)」のために作られ、フレッド・アステアが歌いました。歌詞も曲もコール・ポーターらしい、都会的センスに溢れ、洗練されています。
「昼も夜も、何故なのかしら?」
「どこへ行ってもあなたへの思いがついてくる」
「喧騒の中にいても」
「独り静かな部屋の中でも」
「あなたのことを考えてしまう 夜も昼も」
●(1995) Carol Kidd – That's Me / Linn Records – AKD044
●(1965) Joe Henderson – Inner Urge / Blue Note – BLP 4189
●(1959) Anita O'Day Swings Cole Porter With Billy May / Verve MGV 2118

4月28日/I Cover the Waterfront
 当時のベストセラー小説の映画化で、1933年にエドワード・ヘイマンの作詞、ジョニー・グリーンの作曲で作られました。この歌には、小説にある「沿岸警備」とか「波止場を見守る」とかの意味ではなさそうです。歌詞は、映画の内容とは違って、日本でいうところの「岸壁の母」に近い感じでしょうか。
「私は波止場に佇み、海を見つめつづける」
「私のもとにあの人は帰ってきますか? 」
「私は波止場に佇み、愛する人を探し求める」
「星明かりに包まれながら」
無駄と分かりつつも待つしかなすすべがない、締め付けられるような切ない思いを歌っています。
●(2019) Rita Payés – My Ideal/ Venus VHJD-154
●(1961) Paul Gonsalves – Gettin‘ Together / Jazzland JLP 936S
●(1979) Rosemary Clooney ‎– Here‘s To My Lady / Concord CJ-81

4月29日/That Old Black Magic
 1942年の映画「恋の魔術師(Star Spangled Rhythm)」の挿入歌として、ジョニー・マーサーの作詞、ハロルド・アーレンの作曲によってつくられました。あの古い黒魔術とは、恋心のことで、好きになった恋人に心をときめかせた、熱く燃え上がる恋の気持ちを描いています。「あの古い不思議な魔力がまた僕をつかまえてしまった」
「君がもののみごとに編み上げたあの妖術さ」
「魔女の手のような冷たい指が背筋を上へ下へと走るんだ」
「君の視線が僕の目をとらえた途端にその魔力でがんじがらめさ」
この歌のヒットは、ジョニー・マーサーのすばらしい歌詞に負うところが大きいようです。
●(2000) Holly Cole – Romantically Helpless/ Grooveland – GLS110
●(1957) Clark Terry Quintet ‎– Serenade To A Bus Seat / Riverside RLP 12-237
●(1959) Sarah Vaughan ‎– The Magic Of Sarah Vaughan / Mercury – MG 20438

4月30日/This Is Always
 マック・ゴードンの作詞、ハリー・ウォーレンの作曲による1946年の映画「スリー・リトル・ガールズ・イン・ブルー」の挿入歌として作られました。歌詞は、
「これは時々ではなく、いつものこと」
「これは多分ではなく、いつものこと」
「これが愛で、永遠の本当の始まり」
から始まります 素敵なバーラードですね。 
●(2004) Eden Atwood – This Is Always: The Ballad Session/ Groove Note –GRV1022-1
●(1961) Clark Terry ‎– Everything's Mellow / Moodsville MV 20
●(1959) Annie Ross – Sings A Song With Mulligan! / World Pacific WP-1253

4月26日の曲目 27日の曲目 28日の曲目 29日の曲目 30日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。
有吉純

出演:有吉純

レコード・コレクター。
「世の中には、ジャズを『聴く人』と『(演奏)する人』がいますが、私の場合は、『しつこく聴く人』です。14歳でワーデル・グレイのプレステッジ盤を聴いて、ジャズに開眼して以来、ズ~~っと聴き続けています。長いから偉いわけではありませんが、瞬間、瞬間、素晴らしい音楽を聴いていて、振り返るとそのすべてがジャズだったというだけです。
私のジャズの楽しみ方は、①安らぎ・癒し系、②エネルギー系(元気)、③テンション系(緊張感)に暗黙の分類をしながら聴いています。体調や気分に合わせて3つのジャンルでいつも感動させてもらっています。
ミュージシャンでは、ボーカルのジュリー・ロンドン、ダイアナ・クラール、インストのデクスター・ゴードン、アート・ペッパーなどオーソドックスなミュージシャンが大好きです。
そんな私が聞き続けてきたジャズをオリジナル盤を中心に一緒に楽しんでいただければ幸いです。
ジャズの神様に感謝。」

武田清一

出演:武田清一

1970年代にフォークグループ「日暮し」の一員で「いにしえ」という大ヒットを残した武田氏は、アナログレコードの大ファンで、ジャズヴォーカルを中心に3000枚を越えるコレクションの持ち主です。自宅では二つのオーディオを音楽によって使い分け、CDでは得られないアナログサウンドを楽しんでいます。

上原 昇

出演:上原 昇

横浜在住。ジャズを聴き始めたのはハタチの頃から、地元『ちぐさ』によく通いエヴァンスやコニッツなど”白人系”ジャズに酔いしれる。もう一つ『ジャズ批評』から多くを学び、その恩返しをと。ヴォーカル(主に白人系)やボサ・ノヴァ(サンバではない)に神経を集中する日々。中途半端なコレクションはしてないつもり。

茂木亮

出演:茂木亮

1960年5月札幌出身、ピアニスト、スティーヴ・キューンのマニア、完全コレクター(自分が生まれたとき、キューンはコルトレーン4のメンバーだった)で、ジャズ批評誌などにキューン関連の情報を発信している。中野新橋のジャズ喫茶・ジニアスに20年以上通い続け、リスナー、レコード・コレクターとしての極意(?)を習得。高田敬三氏主催の「ボーカルを楽しむ会」では、年に一度ほど例会の案内係を担当。