122chTHE JAZZ【Premium】

ターンテーブルの夜


(月~金)23:00~24:00
ターンテーブルの夜
ターンテーブルの夜

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ターンテーブルの夜

ターンテーブルの夜

 時がめまぐるしく進む現代、慌ただしく生きる毎日。そんな日々だからこそ輝きを増すアナログの世界・・・・。長い時を隔てたアルバムの味わいを温かなヴォーカルと共に堪能してください。
 パーソナリティが日米を股にかけて集めたヴォーカル・コレクションの中から選曲、貴重なオリジナル盤も持ち込みます。

アナログでしか出せないジャズ・ボーカルの味わい
11月26日から30日は茂木亮さんが担当します。ヴォーカルとレコードに対する愛着は誰にも負けないという茂木さんの選曲と語りをお楽しみください。(12月3日~28日はアーカイブス放送となります。)

●ミス・アーネスティン・アンダーソン/アーネスティン・アンダーソン
 ヒューストン出身で、47年に10代でレコード・デビューし、56年ロルフ・エリクソン(tp)に見出されスウェーデンへのツアーに帯同しました。そして現地でレコーディングした『ホット・カーゴ』は、終生の代表作になります。アメリカに戻り契約したマーキュリーからアルバムを4枚リリースしますが、その後はペースダウンし、63年にマイナーレーベルに1枚を吹込んでからは、シーンから遠ざかります。このアルバムは、その時期の67年に一時的にシーン復帰を果たすことになったイギリス・レコーディングで、アーネスティンの才能を高く買っていたBBC関係者の強い働きかけで実現したものです。ここでは、洗練された現地のオーケストラをバックに、スタンダードやボサ・ナンバーのほか、当時のヒット・チューンもセレクトし、ブランクを感じさせない見事な歌いぶりを披露しています。

●スプリング・イズ・ヒア/キャロル・スローン
 ロードアイランド州出身で、14歳のときにはプロとして歌っていました。61年のニューポート・ジャズ・フェス出演が注目を浴び、同年コロンビアからメジャー・デビューしています。60年代は2枚のアルバムをリリースしただけでしたが、70年代半ばの自主製作盤以降、積極的にレコーディングをするようになり、77年10月に「NYジャズ・カルテット」に帯同して初来日を果たします。このアルバムは、その滞在中にカルテットのローランド・ハナ(p)とジョージ・ムラーツ(b)をバックにパイオニア・スタジオで録音されたもので、企画・製作・販売を担うロブスター企画がリリースしました。ガーシュイン・ナンバーを主体とするスタンダード7曲を、キャロルは歌詞を変えて歌い、スキャットを交えるなど、ライブ・ステージさながらの生々しさで迫ります。

●シングズ・セロニアス・モンク/ソーシャ・シトロエン
 オランダ、ハーグの出身で、クラシックのコンサート・ピアニストを母に持ち、自身は大学で心理学を専攻しました。歌手デビューは79年で、翌年ファースト・アルバムをリリースし、その後もシース・スリンガー(p)を中心とするコンボをバックにつけたアルバムを順調にリリースすることになります。このアルバムは、82年のターニングポイントへのレコーディングで、タイトルどおりのセロニアス・モンクの楽曲ばかりを歌ったもので、スリンガー以下ヨーロッパの精鋭なミュージシャンによるオクテットがバックを担います。ジャズ・ファンなら馴染みのあるモンクのオリジナル8曲を取り上げ、ソーシャは一部で自作の歌詞をつけ、ホーンライクなヴォイスでバックに溶け込み、モンクの名曲に新たな息吹を吹込んでいます。

●スターダスト/イーディス・ライト
 ニュージャージー州出身という以外にはほとんど情報がなく、トミー・ドーシーが楽団を結成した35年から39年まで、楽団シンガーとして起用されたことが知られる程度です。その中で、楽団のピック・アップ・メンバーによるセミ・ディキシー風のバンド、クランペイク・セブンと共演した歌唱は高く評価されています。このアルバムは、トミー・ドーシー楽団の35年~37年の音源からイーディスが聴ける16曲をセレクトした日本のRCAの編集盤です。メロディをストレートに伝えるバラッドは深みを感じさせ、クランペイク・セブンとの初吹込みを含むバンド・サウンドに乗る抜群なスウィング感も聴き応えのあるものです。

●アンディ&ザ・ベイ・シスターズ
 ニュージャージー州ニューアーク出身の、ピアノ弾き語りの弟アンディ・ベイとサロメ、ジェラルディンの姉妹によるトリオのコーラス・ユニットです。50年代末ごろからトリオで活動するようになり、ヨーロッパのクラブなどで人気となっていたところをジョージ・ウェインに見出され、60年にニューポート・ジャズ・フェスに出演し、61年にRGAからファースト・アルバムとしてリリースされたのがこのアルバムです。ナッシュビル・レコーディングで、プロデュースもチェット・アトキンスということで、ブルースやゴスペルなどをルーツに持つ彼らのアーシーな面を活かしつつも、スタンダードやエリントン・ナンバー、映画音楽のナンバーなどのバラエティに富んだ選曲を、軽めのアレンジで聴かせます。

●シンギン・アンド・スウィンギン/アニタ・オデイ
 39年に歌手デビューし、ジーン・クルーパ(ds)などのバンド・シンガーとして歌う中でジャズセンスを身に着けていきます。45年末からソロ・シンガーとして活動するようになりますが、52年にクレフ(→ヴァーヴ)と契約するまでは、スランプのような時期を送りました。このアルバムは、そのさ中の47年から48年頃の記録で、アルヴィン・ウェスト・バンドをバックに吹込んだ初リーダー録音を含む、シグネチュア原盤のSP音源10曲をコンパイルしたものです。日本のキングレコードが立ち上げた「ドクタージャズ」シリーズの1枚として邦題『若き日のアニタ』としてLP化したもので、うち8曲は52年に米コラルが10インチLP化していました。アニタの場合、声量のなさや音程の不安定さをジャズ・フィーリングでカヴァーしたとよく言われますが、ここでの溌溂とした瑞々しい歌声は実にフレッシュに響きます。

●オール・アバウト・ロンネル/ロンネル・ブライト
 シカゴ出身のピアニストで、50年代後半ごろから、モダン・ジャズの多くのレコーディング・セッションに参加し、リーダー・アルバムも複数残しています。さらに、自身の楽曲をほかのジャズメンに提供したり、サラ・ヴォーン、カーメン・マクレエ、ナンシー・ウィルソンらの伴奏者や音楽監督的な立場を務めるなど、地味ながらジャズ・ファンには名前の通ったピアニストとして、80年代以降は来日もしています。自ら立ち上げたブライト・フライトから85年にリリースしたのが、このヴォーカル・アルバムです。自身のピアノとベニー・パウエル(tb)、リロイ・ヴィネガー(b)などの気心の知れた仲間たちの最小限のサウンドによるインティメイトな空間の中で、無理のない発声で歌うオリジナル8曲はバラエティに富んでいます。

●アン・イヴニング・ウィズ/キャロル・ローレンス
 イリノイ州出身のイタリア系で、女優、歌手として活動するようになり、57年のミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』でマリア役に抜擢されます。以降もTVドラマなどで活躍しました。シンガーとしては、60年代初頭の数枚のアルバムが知られていますが、いずれもマイナーレーベルからのリリースでした。このアルバムもその中の1枚で、64年にカメオからリリースされています。ジョー・ハーネルの華麗なオーケストラをバックに、しなやかさの備えた声で得意とするミュージカル・ナンバーなどを歌います。B面ではメドレーもこなすノリようで、ラストトラックを十八番の「ウェストサイド・ストーリー」メドレーで締めるところは圧巻です。

●ザ・ドリス・デイ・クリスマス・アルバム
 言うまでもない、アメリカが生んだ最高の女性ポピュラーシンガー。10代からバンド・シンガーとなり、45年の「センチメンタル・ジャーニー」がミリオンセラーになるやスターダムにのし上がり、ワーナー・ブラザースと契約、女優としても活躍します。その後はソロ・シンガー、女優として数えきれないほどのヒット曲、ヒット作品を60年代にかけ連発しました。このアルバムは、64年にコロンビアからリリースされたタイトルどおりの企画盤で、ピート・キングらの編曲指揮による甘美なストリングス・オーケストラやコーラスをバックに配しています。どちらかというとクリスマス・ソングとして知られる有名曲はB面に収め、A面にウィンター・ムードを盛り上げる曲を比較的多く選曲する構成も巧みで、ドリスの歌声はひたすらウォームに迫ってきます。

●ライヴ/フェリシア・サンダース
 NY州出身で、ウェストコーストでビックバンド・シンガーを経験したのち、52年の映画『ムーラン・ルージュの歌』でパーシー・フェイス・オーケストラと共演しています。その後はキャバレー・シンガーとして活動し、NYの「ブルーエンジェル」で有名曲「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」を歌い、この曲を初めて歌ったシンガーの称号(!)を得ます。55年頃から自己名義のレコーディングがありますが、このアルバムのようなライブ・レコーディングになると俄然本領を発揮します。NYの「Bon Soir」における65年のステージを捉えた実況盤で、スペシャル・エディションズというレーベルのプライヴェート・プレスです。ピアノトリオをバックに、巧みにトークを織り交ぜ、ミュージカル・ナンバーやスタンダードを次々に繰り出しています。

11月26日の曲目 27日の曲目 28日の曲目 29日の曲目 30日の曲目  
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。




武田清一

出演:武田清一

1970年代にフォークグループ「日暮し」の一員で「いにしえ」という大ヒットを残した武田氏は、アナログレコードの大ファンで、ジャズヴォーカルを中心に3000枚を越えるコレクションの持ち主です。自宅では二つのオーディオを音楽によって使い分け、CDでは得られないアナログサウンドを楽しんでいます。

上原 昇

出演:上原 昇

横浜在住。ジャズを聴き始めたのはハタチの頃から、地元『ちぐさ』によく通いエヴァンスやコニッツなど”白人系”ジャズに酔いしれる。もう一つ『ジャズ批評』から多くを学び、その恩返しをと。ヴォーカル(主に白人系)やボサ・ノヴァ(サンバではない)に神経を集中する日々。中途半端なコレクションはしてないつもり。

茂木亮

出演:茂木亮

1960年5月札幌出身、ピアニスト、スティーヴ・キューンのマニア、完全コレクター(自分が生まれたとき、キューンはコルトレーン4のメンバーだった)で、ジャズ批評誌などにキューン関連の情報を発信している。中野新橋のジャズ喫茶・ジニアスに20年以上通い続け、リスナー、レコード・コレクターとしての極意(?)を習得。高田敬三氏主催の「ボーカルを楽しむ会」では、年に一度ほど例会の案内係を担当。

ターンテーブルの夜
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ターンテーブルの夜

アナログでしか出せないジャズ・ボーカルの味わい
10月29日から11月2日は茂木亮さんが担当します。ヴォーカルとレコードに対する愛着は誰にも負けないという茂木さんの選曲と語りをお楽しみください。(11月5日~23日はアーカイブス放送となります。)

●コージー/イーディ&スティーヴ
 おしどり夫婦シンガーズとして、アメリカ・エンタイテイナー界に君臨したイーディ・ゴーメとスティーヴ・ローレンスは、それぞれ数多くのアルバムを残していますが、60年頃からは様々なレーベルからかなりの数のデュエット盤も出しています。このアルバムは、61年にユナイテッド・アーティスツからリリースしたもので、バックはレーベルのハウスバンド、ドン・コスタ・オーケストラが担っています。すでに当代一流のエンターテイナーになっていた2人ですが、ここでは、ラヴソングを中心にした全12曲を、すべてデュオでストレートに、グルーヴィに歌い通しています。

●ホエア・イズ・ラブ/ケティ・レスター
 アーカンソー州出身で、大学時代にコーラス・グループに参加した経験から、ゴスペル・フィーリングを身に着けます。自身のTVショーを持つなど、歌手、女優として活動するようになり、62年には「ラヴ・レターズ」が全米5位,全英4位のヒットとなり、同年にはさらに数曲をチャートインさせました。ディープ・ソウル、ノーザン・ソウル系のシンガーというイメージが比較的定着していますが、このアルバムは64年に、フランク・ハンターのオーケストレーションのもとでRCAに吹込んだ1枚。トーチ・ソングを中心とする12曲の歌いぶりは、ベッシー・スミスやビリー・ホリディをなどの本格的なシンガーを思わせるものになっています。

●ジャスト・フォー・ア・スリル/ウェズラ・ホイットフィールド
 カリフォルニア州出身で、80年前後から西海岸のクラブで歌い、現地ではかなり知られるシンガー。84年にMYOHOというマイナー・レーベルからデビュー・アルバムをリリースし、その後も元リヴァーサイドのオリン・キープニュースのプロデュースによるアルバムを何枚か出しています。このアルバムは、87年にMYOHOからリリースしたもので、夫君のマイク・グリーンシル(p)との共同プロデュース、バックはグリーンシルとベースが主体で、一部にアル・コーン(ts)とドラムスが加わります。様々な作曲家やミュージシャンの佳曲を選曲するあたりにこだわりを感じますが、歌いぶりにはこだわりのない自然体を見せるところは玄人好みと言えそうです。

●サーズデイズ・チャイルド/アーサ・キット
 サウスカロライナ州出身で、16歳でユダヤ人ダンサーの舞踊団に参加し、南米やヨーロッパなどを巡演中、パリのナイトクラブで歌ったことがシンガーへの道を開きました。51年にオーソン・ウェルズの相手役として舞台に出演し、翌年の帰国直後に、ブロードウェイで主役デビューを果たします。53年にRCAと契約し、ワールドワイドな活動歴に物を言わせ、トルコ語の「ウスクダラ」やフランス語の「セ・シ・ボン」などをヒットさせます。このアルバムは、56年にRCAからリリースされたアンリ・レネ・オーケストラをバックに歌ったもので、映画音楽やジャズ・オリジナル、自身のオリジナルなどバラエティに富んだ選曲と、変幻自在な歌いぶりで、エキゾチック感を強調しています。

●シュガー・アンド・スパイス/ジョヤ・シェリル
 ニュージャージー出身で、42年頃エリントン楽団で短期間歌い、高校在学中の44年に正式に同楽団のシンガーとなりRCAへの吹込みに数多く参加、4年間在団ののちソロになっています。その後57年に、サミー・デイヴィスJRとのコラボ・アルバム『サミー・ジャンプス・ウィズ・ジョヤ』をリリースし、同年、エリントンの大作『ア・ドラム・イズ・ア・ウーマン』では歌手兼作詞者に抜擢され、大役を演じました。62年には、グッドマン楽団の旧ソ連巡業で歌い、以後もクラブやTV出演で活躍を続けます。このアルバムは、62年の初リーダー・アルバムにあたり、ルーサー・ヘンダーソンによるダイナミックなオーケストラをバックに、自身のオリジナルを主体とする12曲を可憐に歌っています。

●ザ・グッド・ライフ/キャシー・キーガン
 イギリス、ランカシャー出身で50年代終わりごろにアメリカに渡ったというほか、ほとんど情報がありません。60年~67年頃にマイナー・レーベルからリリースしたシングル音源のほか、この番組で以前紹介した、64年のUAの傍系レーベルDCPインターナショナルからの、『ホエン・ユーアー・ヤング・アンド・イン・ラヴ』と66年のABCパラマウントからの『サドンリー』の2枚のアルバムが知られます。このアルバムは、63年のマリブという超マイナー・レーベルからのデビュー盤で、甘美なオーケストラをバックに、サッシャ・ディステル(g)によるタイトル曲以下、バラッド主体の選曲を堂々と伸びやかに歌ったもので、新人離れしたものを感じさせます。

●ムード・インディゴ/ジミー・スコット
 2014年に、波乱に満ちた88年の生涯を閉じたジミー。音楽業界から理不尽な扱いを受け続け、メジャーなシーンに登場したのは60歳を過ぎた80年代末ごろです。それでもメジャー・デビューを果たすや次々にアルバムをリリースし、2000年の2度目となる来日ツアーは全国各地で大フィーバーになりました。このアルバムは、そのフィーバーとなる来日直前の2000年3月にマイルストーンに吹込まれ、日本盤CDの発売は、興奮が冷めやらない6月のことでした。ここでのジミーは、主にサイラス・チェスナット(p)を中心とするコンボをバックに、既レコーディング曲を含むスタンダードを中心とする9曲に秘めた情感を込め、歌っています。

●トゥーズ・カンパニー/クリス・コナー
 カンザスシティ出身で、40年代終盤ごろから幾多のバンド・シンガーを経験し、シャウトすることのない歌い声は、ハスキー・ヴォイスまたはクール・ヴォイスの代名詞と称されるようになります。ソロ転向後は、50年代前半のベツレヘムや50年代後半以降のアトランティックなどに多数の人気アルバムを残し、その後長年活躍し続けました。このアルバムは、60年~61年にルーレットに吹込まれたもので、アトランティック専属のクリスは、メイナード・ファーガソン・バンドとのジョイント・ツアーが人気を博していたため、アトランティックが共演レコーディングを持ち掛け、ファーガソンと契約していたルーレットが、交換条件として実現させた吹込みです。クリスはバンド・シンガー出身らしく、ダイナミックなバンド・サウンドに自在に溶け込み、頼もしい歌唱を披露しています。

●ジョニー・ハムリン・クィンテット・フューチャリング・マーシィ・ミラー
 ドミー・ドーシー楽団やレイ・アンソニー楽団のシンガーを経てソロに転向したとされますが、残念ながら彼女のバンド・シンガー時代の音源はほとんどを出回っていません。おそらく、彼女名義のアルバムも存在しないと思いますので、彼女の歌がフィーチャーされているジョニー・ハムリン(p,acc)をリーダーとするクィンテット名義のアーゴ盤を紹介します。ここでは、エリントン・ナンバーやスタンダードをメロウでキュートな声で歌うところがチャーミングで、スウィング感やバラッド解釈力が備わっていることをリスナーに十二分にアピールしてくるあたりが聴きどころといえるシンガーということが伝わりますね。

●ザ・ジョージ・ガーシュイン・ソング・ブック/リタ・ライス
 オランダを代表するシンガーで、50年頃から本格的に歌うようになり、55~56年に渡米した際のジャズ・メッセンジャーズとの共演レコーディング以降は、オランダ国内にとどまらず、ヨーロッパを代表するジャズシンガーとして、ワールドワイドな人気を得ます。その後もレコーディングを絶やさず、70年代に入るとソングブック・アルバムを続々とリリースするようになります。このアルバムは、タイトル通り名作曲家ガーシュインの作品集で、誰もがご存知のスタンダード12曲を一気に歌い通します。ここでは、「オランダのクラウス・オガーマン」の異名を取るロジエ・ヴァン・オテルロによる、優雅なストリングス・オーケストラのサウンドがムーディさを際立たせ、リタのクール・ヴォイスを最大限に活かし切っています。

10月29日の曲目 30日の曲目 31日の曲目 11月1日の曲目 2日の曲目  
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。




武田清一

出演:武田清一

1970年代にフォークグループ「日暮し」の一員で「いにしえ」という大ヒットを残した武田氏は、アナログレコードの大ファンで、ジャズヴォーカルを中心に3000枚を越えるコレクションの持ち主です。自宅では二つのオーディオを音楽によって使い分け、CDでは得られないアナログサウンドを楽しんでいます。

上原 昇

出演:上原 昇

横浜在住。ジャズを聴き始めたのはハタチの頃から、地元『ちぐさ』によく通いエヴァンスやコニッツなど”白人系”ジャズに酔いしれる。もう一つ『ジャズ批評』から多くを学び、その恩返しをと。ヴォーカル(主に白人系)やボサ・ノヴァ(サンバではない)に神経を集中する日々。中途半端なコレクションはしてないつもり。

茂木亮

出演:茂木亮

1960年5月札幌出身、ピアニスト、スティーヴ・キューンのマニア、完全コレクター(自分が生まれたとき、キューンはコルトレーン4のメンバーだった)で、ジャズ批評誌などにキューン関連の情報を発信している。中野新橋のジャズ喫茶・ジニアスに20年以上通い続け、リスナー、レコード・コレクターとしての極意(?)を習得。高田敬三氏主催の「ボーカルを楽しむ会」では、年に一度ほど例会の案内係を担当。

ターンテーブルの夜
ターンテーブルの夜

ターンテーブルの夜

ターンテーブルの夜

ターンテーブルの夜

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アナログでしか出せないジャズ・ボーカルの味わい
10月1日から5日は茂木亮さんが担当します。ヴォーカルとレコードに対する愛着は誰にも負けないという茂木さんの選曲と語りをお楽しみください。(10月8日~26日はアーカイブス放送となります。)

●ザ・ウィンター・オブ・マイ・ディスコンエント/モーガナ・キング
 ニューヨーク州出身でイタリア、シシリー島がルーツのユダヤ人で、オペラ・シンガーを目指していましたが、50年代中頃に、ジャズ・シンガーとしてデビューしています。様々なレーベルにアルバムを吹込み、64年の「蜜の味」のヒットで、ポピュラーな人気を得ます。このアルバムは、そのブレイクの直前にあたる64年に、ユナイテッド・アーティスツの傍系レーベル、アスコットからリリースされたもので、名作曲家のアレック・ワイルダーの作品ばかりを歌った企画盤です。必要最小限に音数を抑えた控えめなコンボをバックに、耳元に迫るようにバラッドを供給する存在感が印象深く、モーガナの隠れた名盤の1枚と言えるのではないでしょうか。

●オーレイ!/ルース・オーレイ
 サンフランシスコ出身で、9歳から声楽を学んだとされ、OL生活を経たのちの51年にベニー・カーターのバンドでデビューしています。その後、ジェリ―・フィールディング楽団を経て、56年にゼファーからデビュー・アルバムをリリースしています。このアルバムは、57年にエマーシーに吹込んだ2枚目のアルバムにあたるLAレコーディングで、ピート・ルゴロのプロデュースの下、ウェストコーストの名だたるミュージシャンがバックを担います。ここでのルースは、お得意の「シンギン・イン・ザ・レイン」以下、スタンダードやジャズ・オリジナルなどの12曲を、バックの強力なサウンドに引けを取らずにパワーを感じさながら歌い通しています。

●コニー・ヘインズ・シングズ/コニー・ヘインズ
 ジョージア州の出身で、10歳の頃から自身のラジオ・ショーを持ち、14歳でNYに進出しロキシー劇場に出演するなど、早くからエンターテイナーとしての才能を開花させます。17歳でハリー・ジェイムズ楽団に入ったのち、トミー・ドーシー楽団に移り、在籍中の2年間にヒット曲も出しています。42年からソロ活動をするようになり、様々なラジオ・ショーや映画に出演するようになります。自身の名義の音源は50年頃からあり、このアルバムは、52年にコラルからリリースされた10インチ盤で、レイ・ブロックのオーケストレーションをバックに、ドーシー時代のヒット曲、「ウィル・ユー・スティル・ビー・マイン」を含む8曲を、エンターテイナーぶりを発揮しつつキュートに歌っています。

●ザ・ソングズ・オブ・クルト・ワイル/フェリシア・サンダース
 ニューヨーク州出身で、40年代前半からLAのビックバンドで歌うようになり、52年の映画『ムーラン・ルージュの歌』では、パーシー・フェイス・オーケストラと共演し、その後はNYなどを中心にキャバレー・シンガーとして活動し、55年頃から自己名義のレコーディングを残しています。このアルバムは、60年にタイムに吹込んだ音源をメインストリームが再発したもので、タイトルどおりドイツの名作曲家、クルト・ワイルがミュージカル用に作曲した12曲がセレクトされています。フェリシアは、アーヴィング・ジョセフ指揮、編曲による重厚なオーケストラをバックに、伸びのある声を活かし切り、ダイナミックな中にも抑制の効いた歌唱を披露しています。

●ライヴ/デラ・リース
 デトロイト出身で、大学卒業後NYに進出し、アースキン・ホウキンス楽団の専属シンガーに抜擢されます。57年に独立し、ラジオやTVに多数出演するようになり、その後続々と自己名義のアルバムを吹き込み、ポピュラーな知名度を得ています。このアルバムは、66年に移籍したABCパラマウントへの第一弾で、ハリウッドのスタジオでの実況音源です。ピアノのジェラルド・ウィギンズ(p)、ハーブ・エリス(g)、レイ・ブラウン(b)、シェリー・マン(ds)という第一級のウェストコースターを揃え、ビル・ドゲット(org)が作り出すコッテリしたブル-ス・フィーリングに乗り、デラはブルース・ナンバーのほかスタンダードなどを洪水のように繰り出します。

●ラヴィン・イズ・リヴィン・アンド・リヴィン・イズ・ラヴィン/マリアン・モンゴメリー
 ミシシッピー州出身で、父親がホテル経営していたこともあり、早くからビッグ・バンドやジャズ・シンガーと接する機会が多く、ブルース、カントリー、ジャズなど様々なジャンルの影響を受け、ブルース・フィーリングやリズム感を身に着けました。大学時代にTV番組に出演し、その後プロを目指して、NYやラスヴェガスのクラブに出演します。デビューのきっかけは、マリアンのデモテープを聴いたペギー・リーがキャピタルに紹介したことで、そのまま契約につながり、63年にファースト・アルバムをリリースしました。このアルバムは64年のキャピトルへの3枚目にあたり、デイヴ・キャバノーの監修のもと、サイ・コールマン(p)などをバックに、マリアンはラヴソングの数々をハッピーに歌いこなしています。

●ユー・ベター・ビリーブ・ミー/ジーン・ドゥション
 デトロイト出身で、15歳から地元のクラブで歌い始め、18歳のときにはデトロイト音楽院でピアノと声楽を学びました。60年にロイド・プライス楽団とともにNYに進出していますが、「ラウンドテーブル」で歌っていたところを、ラムゼイ・ルイス(p)に見いだされ、64年にアーゴへリーダー・アルバムをレコーディングしています。そして同年末に、ルイス・トリオをバックにアーゴに吹込んだのがこのアルバムですが、ジーンが参加しているのはA面の6曲です。バド・ジョンソン(ts)作曲のタイトルチューンのほかミュージカル・ナンバーやスタンダードなど粒ぞろいの佳曲をアルバム片面に凝縮しグルーヴィーに歌っています。

●ソングズ・フォー・ヒップ・ラヴァーズ/ウディ・ハーマン
 40年代半ば以降、スタン・ケントン楽団と並ぶモダン・ビッグ・バンドの代表的なバンド・リーダーとして知られるハーマン。クラリネットとアルトのプレイヤーでもありますが、このアルバムは1シンガーに徹し、コンボをバックに歌った異色盤です。57年にヴァーヴに吹込まれた2回のセッションによるもので、LAレコーディングではバーニー・ケッセル(g)やジミー・ロウルズ(p)を中心にしたセクステットを、NYレコーディングでは豪華面々から成る大型コンボをバックに、それぞれ6曲ずつ歌っています。ハーマンには、楽団の女性シンガーだったメアリー・アン・マッコークルとのデュエット音源もあり、経歴からも歌好きだったことが窺えますが、どんな歌いっぷりを披露するかご一聴あれ。

●スィンギン・アンド・スウィンギン/ベティ・ローシェ
 デラウェア州ウィルミントン出身ですが、39年にNYに移住するやアポロ劇場でのアマチュア・コンテストに優勝し、42年にエリントン楽団のシンガーに抜擢されます。43年にはカーネギー・ホールで歌い、広く注目を集めました。その後、56年にベツレヘムにファースト・リーダー盤を吹込み、60年と61年にプレスティッジにアルバム2枚を残します。このアルバムはその1枚目にあたり、ビル・ジェンキンス(g)、ジャック・マクダフ(org)、ジミー・フォレスト(ts)といった当時プレスティッジの多くのレコーディングに参加していたメンバーがバックを担っています。ここではスタンダードを中心とした9曲を、バックに溶け込みソウルフルに歌っています。

●グランテド・イッツ・ゴギ/ゴギ・グラント
 フィラデルフィア出身で、その後カリフォルニアに移住し、ハイスクール時代にはいつも優勝する「コンテスト荒らし」となって、プロを目指します。53年のデビュー・シングル、「サドンリー・ゼアーズ・ア・ヴァリー」をヒットさせ、その後も、邦題「風来坊」をヒットさせスターダムにのし上がります。このアルバムは、ジョニー・マンデルが編曲指揮を担う豪華オーケストラによる4回のセッションによる59年のRCAへの吹込みで、ミュージカル・ナンバーを中心とした12曲を歌っています。ダイナミックなサウンドをバックに、ゴギは爽快さを全開にした歌いぶりを見せつけています。

10月1日の曲目 2日の曲目 3日の曲目 4日の曲目 5日の曲目  
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。

武田清一

出演:武田清一

1970年代にフォークグループ「日暮し」の一員で「いにしえ」という大ヒットを残した武田氏は、アナログレコードの大ファンで、ジャズヴォーカルを中心に3000枚を越えるコレクションの持ち主です。自宅では二つのオーディオを音楽によって使い分け、CDでは得られないアナログサウンドを楽しんでいます。

上原 昇

出演:上原 昇

横浜在住。ジャズを聴き始めたのはハタチの頃から、地元『ちぐさ』によく通いエヴァンスやコニッツなど”白人系”ジャズに酔いしれる。もう一つ『ジャズ批評』から多くを学び、その恩返しをと。ヴォーカル(主に白人系)やボサ・ノヴァ(サンバではない)に神経を集中する日々。中途半端なコレクションはしてないつもり。

茂木亮

出演:茂木亮

1960年5月札幌出身、ピアニスト、スティーヴ・キューンのマニア、完全コレクター(自分が生まれたとき、キューンはコルトレーン4のメンバーだった)で、ジャズ批評誌などにキューン関連の情報を発信している。中野新橋のジャズ喫茶・ジニアスに20年以上通い続け、リスナー、レコード・コレクターとしての極意(?)を習得。高田敬三氏主催の「ボーカルを楽しむ会」では、年に一度ほど例会の案内係を担当。