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ターンテーブルの夜


(月~金)23:00~24:00
ターンテーブルの夜
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 時がめまぐるしく進む現代、慌ただしく生きる毎日。そんな日々だからこそ輝きを増すアナログの世界・・・・。長い時を隔てたアルバムの味わいを温かなヴォーカルと共に堪能してください。
 パーソナリティが日米を股にかけて集めたヴォーカル・コレクションの中から選曲、貴重なオリジナル盤も持ち込みます。

<1月27日~31日/現代女性ヴォーカルの源流を遡る②>
1月27日から31日は、ジャズ・レコード・コレクターの有吉純さんがパーソナリティを務めます。(2月3日~23日はアーカイブス放送となります。)

前回は「ロジャース&ハマースタイン」をご紹介させていただきました。
それまで、「ジョージ・ガーシュウィン」、「ジェローム・カーン」、「アーヴィング・ヴァーリン」、「コール・ポーター」そして、「リチャード・ロジャース」集として「ロジャース&ハート特集」、「ロジャース&ハマースタイン特集」と題して偉大な作曲家5名を特集し、選曲させていただきました。
今回から趣向を変えて、ある名曲をどのように処理しているのかを映画の初公開やミュージカルの初演に近い時代のヴォーカル、有名なインストモノ、そして現代ヴォーカルと3つの観点から選曲させていただき、比較しながら聴いていきたいと思っています。今月からは、作曲家特集ではなく、数々の名曲の中から5曲を厳選して、5日間に渡ってお楽しみいただきたいと思っています

1月27日/エンブレーサブル・ユー ( Embraceable You )
 今もダイアル盤のチャーリー・パーカーの「エンブレーサブル・ユー 」を聴きながらこの原稿を書いていますが、本当に美しいバラードです。もちろんガーシュウィン兄弟の代表作ですから、間違いはありません。「エンブレーサブル・ユー」は、1930年のミュージカル「ガール・クレイジー」の挿入曲として書かれ、1943年にジュディ・ガーランド主演で映画化されました。初演の舞台でこれを歌ったのがアレン・カーンズとジンジャー・ロジャースの二人、つまりデュエットでした。そのため、男性用と女性用の二通りの歌詞があり、オリジナルの舞台では、1コーラス目を男性が、2コーラス目を女性が歌う前提になっていましたが、今は男性用の1コーラス目しか歌わないことが多いようです。こういう経緯のバラードなので、歌い手が男性か女性かによって、歌詞の内容が微妙に違っています。分かりやすいところでは、歌詞の途中にある「パパ」というセリフ、シナトラやナット・キング・コールそして、ジュディ・ガーランドはそのまま「パパ」と歌っています。エラやサラ・ボーン は、「ママ」と歌っています。本日は、そんな高貴なバラード「エンブレーサブル・ユー」を1957年のティナ・ルイーズ、インスト物から1958年のルイ・スミス、そして、キューバ生まれのヴォーカリスト2013年のグロリア・エステファンをお届けします。ティナ・ルイーズとグロリア・エステファンは、「パパ」か「ママ」か、なんと歌っているでしょうか?
●Tina Louise ‎– It's Time For Tina / Urania / ‎USD 2005 (1957)
●Louis Smith ‎– Smithville / Blue Note / BLP1594 (1957)
●Gloria Estefan ‎– The Standards / Crescent Moon Records / MOVLP916 (2013)

1月28日/ムード・インディゴ (Mood Indigo)
 お馴染みの「ムード・インディゴ」は、1930年にデューク・エリントンが作曲した「ドリーミー・ブルース(Dreamy Bluse)」というインストゥル・ナンバーに、1931年になってアーヴィング・ミルズとバーニー・ビガードが歌詞をつけたものです。作詞された時点に「ムード・インディゴ( Mood Indigo )」に変更しました。この曲のクレジットは、ミルズとビガードの作詞、エリントンの作曲となっていますが、本当のところは、作詞はミッチェル・パリッシュという人で、作曲はバーニー・ビガードであり、そこへミルズとエリントンが割り込んできたということのようです。曲を聴いても、ピアニストが作る曲には思えないですし、すべてを確認したわけではありませんが、エリントン楽団の演奏でもクラリネットのソロからスタートするものが多いように感じます。一世紀近く前の話ですから、著作権などの意識も今とは比べ物になりない時代でしょう。誰が作ったかなんて、ご愛嬌と言うことでよろしいのではないでしょうか。さて、名曲「ムード・インディゴ」は、エリントン楽団と共演したヴォーカリストだけでもイボンヌ・ラシーズ、エラ・フィッツジェラルド、ローズマリー・クルーニーなど沢山います。本日のヴォーカル物はヘレン・グレイコ 、インスト物をエリントン楽団の組み合わせにしました。そして、ラストは日本が誇るヴィーナス・レコードからデビューしたシモーネ・コップマイヤーでお楽しみいただきます。
●Helen Grayco - After Midnight / Vik / LX-1066 (1957)
●Duke Ellington And His Orchestra ‎– Ellington Indigos / Columbia / CL1085 (1958)
●Simone Kopmajer ‎– Spotlight On Jazz / Lucky Mojo Records / LC28941 (2018)

1月29日/クローズ・ユア・アイズ ( Close Your Eyes )
 「クローズ・ユア・アイズ」は、シカゴ生まれのバーニス・ペトキア( Bernice Petkere, 1901 - 2000)の作詞・作曲で1933年に作られたバラードです。残念ですが、一ノ月には、この曲の成り立ちに関してはほとんど資料が見つけられませんでした。イギリスでアル・ボウリィが持ち歌にしていたとか、ドリス・デイやペギー・リーなどが取り上げ、ジャズのスタンダードになったぐらいしか分かりません。
「Close your eyes Rest your head on my shoulder and sleep」
「目を閉じて、私の肩にもたれて、おやすみなさい」
なんてチャーミングの歌詞なんでしょう。
ヴォーカルでは、ドリスやペギーだけでなく、エラもヘレン・メリルもローズマリー・クルーニーもカーメン・マクレイもダイアン・シューアも・・・多すぎて分かりません。インストでも、アート・ブレイキーもジーン・アモンズもオスカー・ピーターソンもキャノンボール・アダレイもエリック・クロスも・・・こちらも多すぎて分かりません。「クローズ・ユア・アイズ」は、色々なタイプのヴォーカルやミュージシャンに選ばれる曲です。メロディーや歌詞の美しさだけでなく、テンポやハーモニーを変えても色々なイメージを描ける曲なんでしょう。本日は、多くのイメージが広がる「クローズ・ユア・アイズ」を1957年のコニー・ラッセルとインスト物を代表して1959年のミルト・ジャクソンとコールマン・ホウキンスの共演盤、そして新しいヴォーカルを代表して1999年のステイシー・ケントのデビュー作をお持ちしました。
●Connie Russell ‎– Alone With You / Imperial / LP 9078 (1957)
●Milt Jackson / Coleman Hawkins ‎– Bean Bags / Blue note / BLP 4205 (1959)
●Stacey Kent ‎– Close Your Eyes / Lucky Mojo Records / SW1516LP (1999)

1月30日/カムズ・ラヴ (Comes Love)
 「カムズ・ラヴ」 は、1939年のミュージカル「ヨウケル・ボーイ」ために書かれました。作曲はサム・H・ステップ 、歌詞はルー・ブラウンとチャールズ・トビアス 。 ジュディ・カノバによって歌われ、1942年には映画化されました。この「カムズ・ラヴ 」は、ビリー・ホリデイやエラ・フィツジェラルド、ヘレン・メリルそして、ダイアナ・クラールやノラ・ジョーンズ、ステイシー・ケントなど長い期間、女性ヴォーカルに愛され、歌われ続けています。嵐がきても、吹雪がきても、火事になっても、タイヤがパンクしても、何とかなるけど愛がやってきたら どうすることもできない ( Comes love Nothing can be done )愛を美化しすぎる感じはありますが、女性ヴォーカルが歌いたくなる歌詞なんでしょうね。ビリー・ホリデイのバックで吹く気合十分なベン・ウェブスター。凄いスピードで歌い上げるダイアナ・クラール (早口すぎて上手く聞き取れません)。奥方のステイシー・ケントの歌に誘われてテナーサックのジム・トムリンソンも気合が入っています。それぞれのバージョンが、色々な「愛」が溢れているようで楽しめます。本日は、色々な「愛」を楽しめる「カムズ・ラヴ」 を1958年のジェーン・パウエル、西海岸の伊達男、1955年のコンテ・カンドリ、2019年のシゼル・ストームをお楽しみいただきます。
●Jane Powell ‎– Can't We Be Friends? / United Artists/ CBS-83981 (1956)
●Conte Candoli & Lou Levy ‎– West Coast Wailers / Atlantic /1268 (1955)
●Sidsel Storm ‎– Awake / Calibrated Music / STULP15021 (2019)

1月31日/ボーン・トゥ・ビー・ブルー ( Born To Be Blue )
 「ボーン・トゥ・ビー・ブルー」、センチメンタルでいい曲ですね。何を気張るでもなく、淡々と見えない幸せの色を重ねていっても、今の自分にはブルーしか見えない。まるでブルーの海に漂うようで素敵な曲です。この「ボーン・トゥ・ビー・ブルー」は、メル・トーメとロバート・ウエルズのコンビが1946年に作ったバラードでメル・トーメ自身も歌っています。メル・トーメは、歌手だけでなく、作曲も編曲もこなしますし、ドラムもたたきます。また、俳優としても活躍した多才の持ち主です。そんな、メル・トーメとロバート・ウエルズが作った曲ですが、一ノ月には歌詞はよく理解できませんが、ジャズらしいタイトルが大好きです。多くのヴォーカルやミュージシャンに愛された曲ですが、多くアルバムの中では、やはり1954年のエマーシー盤のヘレン・メリルとクリフォード・ブラウンが、ヴォーカル・ファンにも、インスト・ファンにも納得の一枚です。また、歌だけでいえば、チェット・ベイカーも忘れられません。チェット・ベイカーの伝記映画のタイトルだったことを覚えている方も多いではないでしょうか。そんな、「ボーン・トゥ・ビー・ブルー」あまりブルー・ブルーしない3枚を選んでみました。最初は、1959年のお馴染みヴェバリー・ケニー、インスト物からは、チェット・ベイカー、ただこの「ボーン・トゥ・ビー・ブルー」はヴォーカルです。そして、新しいところからデンマーク出身のヴェロニカ・モーテンセンの2014年の作品を選んでみました。
●Beverly Kenney ‎– Born To Be Blue / Decca / DL8850 (1959)
●Chet Baker ‎– Baby Breeze / Limelight / LM 82003 (1965)
●Veronica Mortensen ‎– Presents Passed / Stunt Records / STULP15021 (2014)

1月27日の曲目 28日の曲目 29日の曲目 30日の曲目 31日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。
有吉純

出演:有吉純

レコード・コレクター。
「世の中には、ジャズを『聴く人』と『(演奏)する人』がいますが、私の場合は、『しつこく聴く人』です。14歳でワーデル・グレイのプレステッジ盤を聴いて、ジャズに開眼して以来、ズ~~っと聴き続けています。長いから偉いわけではありませんが、瞬間、瞬間、素晴らしい音楽を聴いていて、振り返るとそのすべてがジャズだったというだけです。
私のジャズの楽しみ方は、①安らぎ・癒し系、②エネルギー系(元気)、③テンション系(緊張感)に暗黙の分類をしながら聴いています。体調や気分に合わせて3つのジャンルでいつも感動させてもらっています。
ミュージシャンでは、ボーカルのジュリー・ロンドン、ダイアナ・クラール、インストのデクスター・ゴードン、アート・ペッパーなどオーソドックスなミュージシャンが大好きです。
そんな私が聞き続けてきたジャズをオリジナル盤を中心に一緒に楽しんでいただければ幸いです。
ジャズの神様に感謝。」

武田清一

出演:武田清一

1970年代にフォークグループ「日暮し」の一員で「いにしえ」という大ヒットを残した武田氏は、アナログレコードの大ファンで、ジャズヴォーカルを中心に3000枚を越えるコレクションの持ち主です。自宅では二つのオーディオを音楽によって使い分け、CDでは得られないアナログサウンドを楽しんでいます。

上原 昇

出演:上原 昇

横浜在住。ジャズを聴き始めたのはハタチの頃から、地元『ちぐさ』によく通いエヴァンスやコニッツなど”白人系”ジャズに酔いしれる。もう一つ『ジャズ批評』から多くを学び、その恩返しをと。ヴォーカル(主に白人系)やボサ・ノヴァ(サンバではない)に神経を集中する日々。中途半端なコレクションはしてないつもり。

茂木亮

出演:茂木亮

1960年5月札幌出身、ピアニスト、スティーヴ・キューンのマニア、完全コレクター(自分が生まれたとき、キューンはコルトレーン4のメンバーだった)で、ジャズ批評誌などにキューン関連の情報を発信している。中野新橋のジャズ喫茶・ジニアスに20年以上通い続け、リスナー、レコード・コレクターとしての極意(?)を習得。高田敬三氏主催の「ボーカルを楽しむ会」では、年に一度ほど例会の案内係を担当。

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<12月30日~1月3日/現代女性ヴォーカルの源流を遡る>
12月30日から1月3日は、ジャズ・レコード・コレクターの有吉純さんがパーソナリティを務めます。(1月6日~24日はアーカイブス放送となります。)

 前回は「ロジャース&ハマースタイン」をご紹介させていただきました。それまで、「ジョージ・ガーシュウィン」、「ジェローム・カーン」、「アーヴィング・ヴァーリン」、「コール・ポーター」そして、「リチャード・ロジャース」集として「ロジャース&ハート特集」、「ロジャース&ハマースタイン特集」と題して偉大な作曲家5名を特集し、選曲させていただきました。
 今回から趣向を変えて、ある名曲をどのように処理しているのかを映画の初公開やミュージカルの初演に近い時代のヴォーカル、有名なインストモノ、そして現代ヴォーカルと3つの観点から選曲させていただき、比較しながら聴いていきたいと思っています。今月からは、作曲家特集ではなく、数々の名曲の中から5曲を厳選して、5日間に渡ってお楽しみいただきたいと思っています

12月30日/クライ・ミー・ア・リヴァー (Cry Me A River)
 作曲家のアーサー・ハミルトンが1953年に作詞・作曲した、ポピュラーソングです。元々、1955年の映画「皆殺しのトランペット」の挿入曲として作曲されましたが、映画では採用されず、歌手志望のジュリー・ロンドンのデビュー曲になりました。1955年にリリースされたジュリー・ロンドンの「クライ・ミー・ア・リヴァー」はヒットし、最終的に300万枚を超える大ヒットになり、彼女の代名詞となりました。
自らを一度は裏切りながら復縁を願う恋人に対して
「涙が川になるまで泣いてみせて」「私はあなたのことを想って、さんざん泣いたんだから」
…と突き放す内容にゾクゾクするような恨み節を感じます。
「今更 “愛してる” って言うのなら」「じゃ、それを証明して見せて」
なんて、あなたは答えますか?女の執念が作り出したブルーバラード。ステキです。もしかしたら、日本人の演歌の心にフィットする曲ですね。
さて「クライ・ミー・ア・リヴァー」。これまで多くのミュージシャンに歌い継がれてきました。ジョーン・バエズやダイアン・シューア、ナタリー・コール、リンダ・ロンシュタットから果ては美空ひばりまで多くのミュージシャンが歌い続けてきました。
そんな、女の執念で受け継がれた名曲を1955年のジュリー・ロンドン、デクスター・ゴードンから2001年のダイアナ・クラールが歌ったヴァージョンまで50年近くの時間の経過と歌の変化をお楽しみいただきます。
●Julie London ‎– Julie Is Her Name / Liverty / ‎LRP-3006 (1955)
●Dexter Gordon ‎– Dexter Blows Hot And Cool / Dootone / DTL-207A (1955)
●Diana Krall ‎– The Look Of Love / Verve / 602547377074 (2001)

12月31日/夜は千の目を持つ (The Night Has A Thousand Eyes)
 「夜は千の目を持つ」は、ウィリアム・アイリッシュが1945年に発表した小説です。小説を原作として1948年に同名の映画が製作され、映画のテーマ曲としてバディ・バーニアーの作詞、ジェリー・ブレイニンの作曲で「夜は千の目を持つ」は発表さましれた。タイトルは、イギリスの詩人フランシス・ウィリアム・バーディロンが1873年に発表した詩『Light』からとられています。
最初はギリシャ神話か何かと思っていた私が偉そうなことは言えませんが、素晴らしいタイトルだと思います。タイトルだけで想像力を掻き立てる。読みたくなる。見たくなる。聞きたくなること間違いありません。「千の目」ってなんだろ。歌詞を読むとわかりますが、やはり夜空に輝くたくさんの星のことです。夜空のたくさんの星は、あなたの心を見透かし、ウソを見分けます。
ゾクゾクしませんか?タイトルだけで、こんなにスリルを感じさせるなんて素晴らしいタイトルです。原作の小説より、映画より遥かな緊張感を醸し出すのは、誰の、どんな演奏でしょうか。スリルと緊張感に溢れた名曲を1964年のカーメン・マクレイ、1973年のソニー・ステッィトから2011年のダイアナ・パントンが歌ったヴァージョンまで50年近くの時間の経過と歌の変化をお楽しみいただきます。
●Carmen McRae ‎– Golden Hour Of Carmen McRae / Mainstream / GH-17-A (1960年代)
●Sonny Stitt – 12! / Muse / MR5006 (1973)
●Diana Panton ‎– To Brazil With Love / Phonograph Records / EW-112738 (2011)

1月1日/レイジー・アフタヌーン (Lazy Afternoon)
 1954年にジェローム・モロスの作曲とジョン・トレビル・ラタッチの作詞のコンビで、ミュージカル「ザ・ゴールデン・アップル」の挿入歌として作られました。気だるい雰囲気のブルージーな曲は、予定のない週末の午後のまったりした気分で聞くと素晴らしいです。怠惰さ加減が日本人には向かないのか、あまり紹介される機会はありません。
「気だるい昼下がり」「人っ子一人、目にすることはなく」「私たち二人だけ」
こんな歌詞は、勤勉な日本人には向きません。でも、アメリカではヴォーカルもインストも多くのミュージシャンが演奏しています。ヴォーカルでは、ヘレン・メリル、ルーシー・リード、ジューン・クリスティ、パット・スズキ、ボブ・ドロー、トニー・ベネット。新しいところでは、コニー・エヴィンソン、シリル・エイミ。インストでもケニー・ドーハム、マーティー・ペイチ、グラント・グリーン。バラエティーに富んだミュージシャンが演奏しています。そんな、歴史ある名曲を1959年のペギー・キング、1965年のピート・ラロカから2019年のヒルデ・ルイーズが歌ったヴァージョンまで50年以上の時間の経過と歌の変化をお楽しみいただきます。
●Peggy King ‎– Lazy Afternoon / Imperial / LP 9078 (1959)
●Pete La Roca ‎– Basra / Blue note / BLP 4205 (1965)
●Hilde Louise Asbjørnsen ‎– Red Lips, Knuckles And Bones / OZELLA MUSIC / SW1516LP (2019)

1月2日/オーバー・ザ・レインボウ (Over The Rainbow) 
 お馴染みの「オーバー・ザ・レインボウ」は、1939年のミュージカル映画『オズの魔法使』でジュディ・ガーランドが歌いました。 エドガー・イップ・ハーバーグの作詞、ハロルド・アーレンの作曲で1939年のアカデミー歌曲賞を受賞しています。ハロルド・アーレンは『オズの魔法使』の構想中、観劇に出かける途中でメロディと「Somewhere over the Rainbow」というフレーズを着想したと言われています。 アーレンはこの曲が気に入ったのですが、ハーバーグは、あまり気に入らなかったようです。映画ではジュディ・ガーランドが歌うシーンも、映画の編集段階でシーンはカットされかけたとのこと。プロデューサーのアーサー・フリードの猛反対で採用されたと言われています。
歌詞は、少女の夢想のような
「どこか虹の向こう」「ずっと上のほう」「そんなところがあるって」「いつか子守唄で聞いたわ」
子守歌に聞いた場所をイメージしています。最後に、「小さな小鳥でもできるのに、私にはできないの?」なんて、かわいらしい歌詞もありますが、ジャズ・一ノ月にはよく分かりません。この曲は、ミュージカルだけでなく、ハワイアンのイズリアル・カマカヴィヴォオレやロックのエリック・クラプトン、ジミ・ヘンドリックス、ポップスのオリビア・ニュートン=ジョン、ジャズでは、ローズマリー・クルーニーやドリス・デイ、キース・ジャレットやモダン・ジャズ・カルテットなど沢山のミュージシャンがカヴァーしています。
そんな、歴史ある名曲を1979年のオランダの歌姫リタ・ライス、1956年のマーティー・ペイチ から2009年のメロディ・ガルドー のヴァージョンまで50年以上の時間の経過と歌の変化をお楽しみいただきます。
●Rita Reys With The Pim Jacobs Trio ‎– That Old Feeling / CBS / CBS-83981 (1979)
●Marty Paich Quartet Featuring Art Pepper ‎– Marty Paich Quartet / Tampa /TP-28 (1956)
●Melody Gardot ‎– My One And Only Thrill / UCJ Music / 1796787 (2009)

1月3日/マイ・フーリッシュ・ハート (My Foolish Heart)
 サリンジャーの短編集「九つの物語」に収録された「コネティカットのひょこひょこおじさん」を原作としたダナ・アンドリュースとスーザン・ヘイワード主演の同名映画の主題歌です。作曲がヴィクター・ヤング、作詞がネッド・ワシントンです。歌詞の内容は恋の始まり戸惑い、情熱を歌っています。恋と恋に対し戸惑い動く心をうまく表現しています。本当の恋を忘れてしまったジャズ・一ノ月には歌詞の表面上の意味しか理解できないのが残念です。ジャズ・ミュージシャンで映画化された人はあまりいませんが、なぜだかチェット・ベイカーは一番人気。それだけ、音楽も生き様も私たちを感動させてくれるからでしょう。
1988年製作(1989年暮れ公開)の「レット・ゲスト・ロスト」(Let’s Get Lost)
2015年製作(2016年暮れ公開)の「ブルーに生まれついて」(Born To Be Blue)
そして、2019年暮れに公開されたチェット・ベイカーの自伝映画「マイ・フーリッシュ・ハート」が3作目です。
私が見た予告編の♪マイ・フーリッシュ・ハートの翻訳は
「夜は美しい調べのよう」「気を付けて 愚かな私の心」
と続いていた。
この曲の良さをすべて食べつくすためには、曲だけでなく、歌詞も十分理解してください。英語の歌詞をしっかり味わって聴いていただくとまた新しいおいしさが発見できる。
そんな、歴史ある名曲を1957年のドナ・フラー、1961年のビル・エバンス から2012年のカレン・ソウサが歌ったヴァージョンまで50年以上の時間の経過と歌の変化をお楽しみいただきます。
●Donna Fuller With Pete Rugolo And His Orchestra ‎– My Foolish Heart / Liberty / LRP-3024 (1957)
●Bill Evans Trio With Scott LaFaro, Paul Motian ‎– Waltz For Debby / Riverside / RLP-9034 (1961)
●Karen Souza ‎– Hotel Souza / Music Brokers / VYN008 (2012)

12月30日の曲目 31日の曲目 1月1日の曲目 2日の曲目 3日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。
有吉純

出演:有吉純

レコード・コレクター。
「世の中には、ジャズを『聴く人』と『(演奏)する人』がいますが、私の場合は、『しつこく聴く人』です。14歳でワーデル・グレイのプレステッジ盤を聴いて、ジャズに開眼して以来、ズ~~っと聴き続けています。長いから偉いわけではありませんが、瞬間、瞬間、素晴らしい音楽を聴いていて、振り返るとそのすべてがジャズだったというだけです。
私のジャズの楽しみ方は、①安らぎ・癒し系、②エネルギー系(元気)、③テンション系(緊張感)に暗黙の分類をしながら聴いています。体調や気分に合わせて3つのジャンルでいつも感動させてもらっています。
ミュージシャンでは、ボーカルのジュリー・ロンドン、ダイアナ・クラール、インストのデクスター・ゴードン、アート・ペッパーなどオーソドックスなミュージシャンが大好きです。
そんな私が聞き続けてきたジャズをオリジナル盤を中心に一緒に楽しんでいただければ幸いです。
ジャズの神様に感謝。」

武田清一

出演:武田清一

1970年代にフォークグループ「日暮し」の一員で「いにしえ」という大ヒットを残した武田氏は、アナログレコードの大ファンで、ジャズヴォーカルを中心に3000枚を越えるコレクションの持ち主です。自宅では二つのオーディオを音楽によって使い分け、CDでは得られないアナログサウンドを楽しんでいます。

上原 昇

出演:上原 昇

横浜在住。ジャズを聴き始めたのはハタチの頃から、地元『ちぐさ』によく通いエヴァンスやコニッツなど”白人系”ジャズに酔いしれる。もう一つ『ジャズ批評』から多くを学び、その恩返しをと。ヴォーカル(主に白人系)やボサ・ノヴァ(サンバではない)に神経を集中する日々。中途半端なコレクションはしてないつもり。

茂木亮

出演:茂木亮

1960年5月札幌出身、ピアニスト、スティーヴ・キューンのマニア、完全コレクター(自分が生まれたとき、キューンはコルトレーン4のメンバーだった)で、ジャズ批評誌などにキューン関連の情報を発信している。中野新橋のジャズ喫茶・ジニアスに20年以上通い続け、リスナー、レコード・コレクターとしての極意(?)を習得。高田敬三氏主催の「ボーカルを楽しむ会」では、年に一度ほど例会の案内係を担当。

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<11月25日~29日/ロジャース&ハマースタインの世界を楽しむ>
 11月25日から29日は、ジャズ・レコード・コレクターの有吉純さんがパーソナリティを務めます。(12月2日~29日はアーカイブス放送となります。)

 ロジャース&ハマースタインとは、アメリカ合衆国の作曲家 リチャード・ロジャース(1902年–1979年)と作詞家 オスカー・ハマースタインⅡ世(1895年–1960年)のコンビです。1940年代から1950年代の「ミュージカル黄金時代」とされた頃にブロードウェイの人気ミュージカルを製作していました。『オクラホマ!』、『ステート・フェア』、『王様と私』、『サウンド・オブ・ミュージック』、『シンデレラ』などブロードウェイ・ミュージカル、映画、テレビで活躍しました。二人の作品の多くは世界中で何度も再演されています。また、トニー賞、アカデミー賞、グラミー賞、そしてピューリッツァー賞まで多数の受賞歴を誇っています。
二人がコンビを組む以前から、ロジャースもハマースタインもそれぞれ成功をおさめていました。 ロジャースは20年以上ロレンツ・ハートとコンビを組んでおり、『コネチカット・ヤンキー』(1927年)、『ベイブス・イン・アームス』(1937年)、『パル・ジョイ』(1940年)などのブロードウェイ・ミュージカルのほか、映画でも多くのヒット作を生み出していました。
また、ハマースタインは、ジェローム・カーンとの『サニー 』(1925年)、『ショウボート』(1927年)で成功をおさめていました。
彼らが作り出したミュージカルは、ダンスや歌で感情の深さや複雑な心理を演出し、曲の歌詞をセリフ代わりとして物語を進行させる新しいミュージカル方式を生み出し、ブロードウェイに革新をもたらしました。

11月25日/飾りのついた四輪馬車(The Surrey with the Fringe on Top)
 作曲者リチャード・ロジャースと作詞者オスカー・ハマースタインⅡ世のコンビによる最初の作品で、1943年のブロードウェイ・ミュージカル『オクラホマ!』で使用されました。オクラホマ州の農村を舞台に、カウボーイと農家の娘との恋の三角関係を明るく陽気に描いたもの、♪美しい朝、♪ノーとは言えない私、♪粋な噂をたてられそう、♪オクラホマ!などのスタンダードが生まれました。 このミュージカルは、ブロードウェイで長期連続公演され2,212回という当時のロングラン記録を達成しました。1955年には、フレッド・ジンネマン監督により映画化され同名のタイトルナンバーは後にオクラホマ州の州歌になりました。その翌年にマイルス・デイヴィスが『スティーミン』(Prestige PRLP 7200)でカヴァーし、ジャズの名曲となり、57年にソニー・ロリンズがブルーノートの『ニュークス・タイム』(Blue Note BLP 4001)でスリリングなトラックに仕上げ、ロリンズのもとでピアノを弾いていたウィントン・ケリーが61年に『Winton Kelly』(Vee Jay LP-3022)で完璧に仕上げてジャズ・スタンダードとして完全に定着しました。
歌詞は、チャーミングです。 
今夜のパーティーに彼女を乗せていくのは、
「雪のように真っ白な馬たちの後ろ」
「屋根に房飾りのついた四輪馬車」
「黄色い車輪に 茶色のクッション」
「ダッシュボードは本革」
「側灯も明るく点滅する」
素敵な馬車です。 一家に一台、欲しいですね。できれば、レナ・ホーンのようにヴァースからしっかり歌ってもらったほうが分かりやすいです。
●Beverly Kenney ‎– Sings For Johnny Smith / Roost / ‎RLP 2206 (1955)
●Sonny Rollins ‎– Newk's Time / BLP 4001 (1957)
●Lena Horne ‎– Lena At The Sands / RCA / LPM-2364 (1961)

11月26日/ピープル・ウィル・セイ・ウィ・アー・イン・ラヴ(People Will Say We're in Love)
 「♪粋な噂をたてられて」と「♪粋な噂をたてられそう」と邦題が二つありますが、難しいので本日はカタカナ表記で統一します。もちろん、この曲もロジャース&ハマースタインのコンビによるものです。前回紹介した『飾りのついた四輪馬車(The Surrey with the Fringe on Top)』と同様に1943年のミュージカル「オクラホマ!」で使用されました。農家の娘のローリーと若いカウボーイのカーリーの恋の歌です。周りの人は、二人が恋に落ちていることはわかっているのですが、なぜだか一生懸命に隠そうとする二人。分かっていないのは二人だけですが・・・。ローリーは、「花束を投げないで」、「家族にちやほやしないで」、「冗談を言っても大げさに笑わないで」なんて歌います。また、カーリーも「なぜ僕が大好きなパイを焼いたりするんだい?」、「あの木に二人のイニシャルを刻めって言ったのは誰?」などなど、仲の良さを歌っています。ボーカルでは、ビング・クロスビーやフランク・シナトラ、エラ・フィッツジェラルドなど、インストでは、ジェリー・マリガンやルー・ドナルドソンなど多くのミュージシャンが取り上げています。
●Thelma Gracen ‎– Thelma Gracen / Mercury / MG36096 (1955)
●Cannonball Adderley ‎– Portrait Of Cannonball / Riverside / 12-269 (1958)
●Stacey Kent – The Boy Next Door /Pure Pleasure / PPRLP9993 (2003)

11月27日/イット・マイト・アズ・ウェル・ビー・スプリング(It Might As Well Be Spring)
 『イット・マイト・アズ・ウェル・ビー・スプリング(春の如く)』は、 リチャード・ロジャースの作曲、オスカー・ハマースタインII世の歌詞で、1945年の映画 「ステート・フェア」に使われました。同年にアカデミー賞の最優秀オリジナル曲を受賞しました。 「ステート・フェア」とは、アメリカで秋に行われる競技会やレクリエーションなどのイベントのこと、昭和の日本なら秋の小学校の大運動会と言ったところです。映画 「ステート・フェア」は、ロジャース&ハマースタインによる唯一のオリジナル映画スコアでした。 映画では、ジーン・クレインとダナ・アンドリュースが主演しています。『イット・マイト・アズ・ウェル・ビー・スプリング』は、デッカ・レコードからリリースされ、1945年にビルボード誌のベストセラーチャートで12週間チャートインし、スタンダードとなりました。ミュージカルと違って、最初から映画音楽だったため、歌詞はすごく難しいです。「春の歌」なんだからもっと、「明るい」、「ウキウキする」、「芽生えを感じる」ような歌詞かなと期待してしまいますが、どうも違うようです。春の訪れに浮かれたような落ち着かない乙女心の歌です。
「何だか落ち着かないわ、嵐の中の柳のように」 
「操りの人形のように、飛び跳ねたりして」
「春の熱にかかってしまったのかしら」
「春ではないって分かっているけれど」
ジャズ一ノ月には難しい歌詞ですが、この時、オスカー・ハマースタインII世は50歳くらいです。ただならぬ才能を感じます。
●Polly Bergen ‎– Lee Wiley Sings Rodgers & Hart / Columbia / CL 1451 (1960)
●Ike Quebec ‎– It Might As Well Be Spring / Blue note / ST-84015 (1961)
●Astrud Gilberto ‎– The Essential / Verve / VRV6 (1986)

11月28日/ウィ・キス・イン・ア・シャドウ (We Kiss in a Shadow)
 ブロードウェイ・ミュージカル「王様と私」(The King and I)は、作曲家リチャード・ロジャース、作詞家であり脚本家オスカー・ハマースタインⅡ世のチーム、ロジャース&ハマースタイン5作目のミュージカルです。1951年、ブロードウェイで初演以来、3年近く上演され、当時ブロードウェイ・ミュージカル史上4番目のロングラン公演となりました。その後、何度もツアー公演や再演が行われ、日本でも渡辺 謙さんなどの主演で上演されたのはご存知の通りです。「王様と私」は、1860年代初頭のシャム(現タイ王国)のラーマ4世の子供たちの家庭教師の話を、マーガレット・ランドンが描いた『アンナとシャム王』をもとにしています。シャム王が自国を進歩的な国にしたいと考え、イギリス人教師アンナが家庭教師となり子供たちを育てる物語となっている。最初は王様とアンナは対立するが、時間とともにどちらも認めたくない愛が生まれてきます。「王様と私」から多くのスタンダードが生まれました。一番有名なのは、もちろん『シャル・ウィ・ダンス?』ですが、それ以外にも『ゲティング・トウー・ノウ・ユー』や『ウィ・キス・イン・ア・シャドウ』などが有名です。『ウィ・キス・イン・ア・シャドウ』 は、王様に知られることを恐れる二人、タプティム(王様の妻の一人)とルン・タ(学者)が、隠れて愛を語り合う歌です。見つかれば死刑になる二人。庭園の奥に隠れて、いつか自由の身になり、太陽の下で愛し合うことを誓う泣けるような純愛の歌です。
●June Christy、Stan Kenton ‎– Duet / Capitol / H-656 (1955)
●Wilbur Harden ‎– The King And I / SAVOY /MG 12134 (1958)
●Lola Albright ‎– Dreamsville / Columbia / CL1327 (1959)

11月29日/マイ・フェイヴァリット・シングス(My Favorite Things)
 『マイ・フェイヴァリット・シングス』は、1959年のミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」で使用されました。この作品からは、『エーデルワイス』、『ドレミの歌』、タイトル曲の『サウンド・オブ・ミュージック』そして、『マイ・フェイヴァリット・シングス』といった多くの曲がスタンダードになりました。その後、1965年にジュリー・アンドリュース主演で映画化されました。ジャズ一ノ月は、映画のテレビ放送で「サウンド・オブ・ミュージック」も見てジュリー・アンドリュースが歌う『マイ・フェイヴァリット・シングス』を知り、その後、テナー・サックス奏者のジョン・コルトレーンの演奏を知ったため、てっきりコルトレーンも映画を見て自身のレパートリーにしたと思っていました。恥ずかしながら、間違っていました。ジョン・コルトレーンの『マイ・フェイヴァリット・シングス』は、1961年の録音、映画は1965年の作品ですから、ジョン・コルトレーンの方が早かったんです。歌詞は、「バラをつたう雨だれ」、「子猫のひげ」、「ピカピカの銅のやかん」など私の好きなものを並べて、気がめいった時にそれらを思い浮かべたら、それほど悪くないわといった歌詞です。ミュージカルですから、ひねりはありませんが、三拍子に乗って軽快に流れます。
●Johnny Smith ‎– Johnny Smith / Verve / V-8692 (1967)
●Sheila Jordan ‎– Confirmation / East Wind / EW-8024 (1975)
●ウィリアムス浩子 - My Room The LP Vol.2 / Berkeley Square Music / BSM011 (2014~2016)

11月25日の曲目 26日の曲目 27日の曲目 28日の曲目 29日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。

有吉純

出演:有吉純

レコード・コレクター。
「世の中には、ジャズを『聴く人』と『(演奏)する人』がいますが、私の場合は、『しつこく聴く人』です。14歳でワーデル・グレイのプレステッジ盤を聴いて、ジャズに開眼して以来、ズ~~っと聴き続けています。長いから偉いわけではありませんが、瞬間、瞬間、素晴らしい音楽を聴いていて、振り返るとそのすべてがジャズだったというだけです。
私のジャズの楽しみ方は、①安らぎ・癒し系、②エネルギー系(元気)、③テンション系(緊張感)に暗黙の分類をしながら聴いています。体調や気分に合わせて3つのジャンルでいつも感動させてもらっています。
ミュージシャンでは、ボーカルのジュリー・ロンドン、ダイアナ・クラール、インストのデクスター・ゴードン、アート・ペッパーなどオーソドックスなミュージシャンが大好きです。
そんな私が聞き続けてきたジャズをオリジナル盤を中心に一緒に楽しんでいただければ幸いです。
ジャズの神様に感謝。」

武田清一

出演:武田清一

1970年代にフォークグループ「日暮し」の一員で「いにしえ」という大ヒットを残した武田氏は、アナログレコードの大ファンで、ジャズヴォーカルを中心に3000枚を越えるコレクションの持ち主です。自宅では二つのオーディオを音楽によって使い分け、CDでは得られないアナログサウンドを楽しんでいます。

上原 昇

出演:上原 昇

横浜在住。ジャズを聴き始めたのはハタチの頃から、地元『ちぐさ』によく通いエヴァンスやコニッツなど”白人系”ジャズに酔いしれる。もう一つ『ジャズ批評』から多くを学び、その恩返しをと。ヴォーカル(主に白人系)やボサ・ノヴァ(サンバではない)に神経を集中する日々。中途半端なコレクションはしてないつもり。

茂木亮

出演:茂木亮

1960年5月札幌出身、ピアニスト、スティーヴ・キューンのマニア、完全コレクター(自分が生まれたとき、キューンはコルトレーン4のメンバーだった)で、ジャズ批評誌などにキューン関連の情報を発信している。中野新橋のジャズ喫茶・ジニアスに20年以上通い続け、リスナー、レコード・コレクターとしての極意(?)を習得。高田敬三氏主催の「ボーカルを楽しむ会」では、年に一度ほど例会の案内係を担当。