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ターンテーブルの夜


(月~金)23:00~24:00
ターンテーブルの夜
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 時がめまぐるしく進む現代、慌ただしく生きる毎日。そんな日々だからこそ輝きを増すアナログの世界・・・・。長い時を隔てたアルバムの味わいを温かなヴォーカルと共に堪能してください。
 パーソナリティが日米を股にかけて集めたヴォーカル・コレクションの中から選曲、貴重なオリジナル盤も持ち込みます。

<3月30日~4月3日/現代女性ヴォーカルの源流を遡る④>
3月30日から4月3日は、ジャズ・レコード・コレクターの有吉純さんがパーソナリティを務めます。(4月6日~24日はアーカイブス放送となります。)

今回も、数々の名曲の中から5曲を厳選して、5日間に渡って3種類の演奏
一つ目は、現代女性ヴォーカル
二つ目は、有名なインストゥルメント
三つ目は、オーソドックスな女性ヴォーカルや男性ヴォーカル
などをお楽しみいただきたいと思っています。
初日の月曜日は、1921年のW.C. ハンディ作詞・作曲の「ケアレス・ラブ / Careless Love」、火曜日は、1932年のハワード・ディーツ作詞、アーサー・シュワルツ作曲の「アローン・トゥゲザー / Alone Together」、水曜日は 1932年のアン・ロネル作詞・作曲の「ウィロー・ウィープ・フォー・ミー / Willow Weep For Me」、木曜日は、1937年にレオ・ロビン作詞、ラルフ・レインジャー作曲の「イージー・リビング / Easy Living」、そして、週末の金曜日は、1941年にジョニー・マーサー作詞、ホーギー・カーマイケル作曲の「スカイラーク / Skylark」の5曲をお送りします

3月30日/ケアレス・ラヴ(Careless Love)
今回紹介する曲「ケアレス・ラヴ」をジャズ・スタンダードと言うには、ムリがありますね。
どちらかと言うと、ブルース系とかディキシーランド・ジャズやニューオリンズ・ジャズ系のナンバーと言う方が正しいのでしょう。なぜ「ケアレス・ラヴ」を選んだかというと、1974年アメリカ・ニュージャージー州生まれのマデリン・ペルーが「ケアレス・ラヴ」とアルバムをリリースし、100万枚以上売り上げたと聞いたからです。たぶん100年以上昔の曲に再度命を吹き込もうとするマデリンの「心意気!」に拍手です。
●Madeleine Peyroux / Careless Love / Rounder 1161-37043-01
●Nat King Cole / Sings The Blues / Capitol W 1929
●Teddi King / Bidin' My Time / RCA Victor LPM-1147

3月31日/アローン・トゥゲザー (Alone Together)
「アローン・トゥゲザー 」は、1932年のブロードウェイミュージカル「フライング・カラーズ」の1曲。「あなたと夜と音楽と」、「バイ・マイセルフ」、「ダンシング・イン・ザ・ダーク」などで有名なハワード・ディーツの作詞、アーサー・シュワルツの作曲によるものです。彼らの代表作のひとつとして最も親しまれ、最も多くの演奏が残されている曲でないでしょうか。
●Malene Mortensen ‎/ Can't Help It / Stunt STULP 14161
●Chet Baker ‎/ Chet / Riverside RLP-12-299
●Julie London ‎/ Make Love To Me / Liberty LRP 3060

4月1日/ウィロー・ウィープ・フォー・ミー( Willow Weep For Me)
「ウィロー・ウィープ・フォー・ミー」、邦題は「柳よ泣いておくれ」は1932年にアン・ロネルが作詞・作曲したポピュラーソングです。「ヤナギ」と言う木、日本では江戸城の鬼門にあたる北東に魔よけとしてヤナギの木を植えたのは有名な話です。日本でも中国でも、川や池の護岸にヤナギを植えている景色をよく見ます。根が強いんでしょうね。また、ヨーロッパでもヤナギは神聖な木とされているようです。ヤナギは、人間の生活に密着しつつも神聖な力を持つ木として愛されてきたのでしょうか。
●Nellie McKay ‎/ Sister Orchid / Palmetto PM2189LP
●Sarah Vaughan ‎– "Live" In Japan / Mainstream MRL 2401
●Sonny Criss ‎/ Up, Up And Away / Prestige ‎PR 7530

4月2日/イージー・リビング(Easy Living)
「イージー・リビング」は、レオ・ロビンの作詞、ラルフ・レインジャーの作曲による1937年のコメディ映画「イージー・リビング」のテーマ曲です。映画のタイトルバックで、オーケストラによるお馴染みの「イージー・リビング」が流れています。ジャズ・ファンの間では、クリフォード・ブラウンのブルーノート盤か、フィル・ウッズのエピック盤あたりが人気でしょうか。私の場合は、ワーデル・グレイのプレステッジ盤「ワーデル・グレイ・メモリアル」でジャズの虜になりましたので、素直に力を入れることのないグレイの「イージー・リビング」が大好きです。
● Jacintha ‎/ Jacintha Goes To Hollywood / Groove Note ‎GRV1040-1
●Morgana King / A Taste Of Honey / Mainstream MRL 321
●The Junior Cook Quintet Featuring Blue Mitchell ‎– Junior's Cookin’ /Jazzland JLP 58

4月3日/スカイラーク(Skylark)
ホーギー・カーマイケルは、本当にいい曲を書きますね。「スターダスト」 、「ジョージア・オン・マイ・マインド」、「ザ・ニアネス・オブ・ユー」、「アイ・ゲット・アロング・ウィズアウト・ユー・ベリー・ウェル 」など沢山の名曲の中でも、本日のテーマ曲「スカイラーク」は特に素晴らしいです。決してファミリー・レストランではありませんよ。春になると田園で美しいさえずりを響かせ、天高く舞い上がるヒバリ。その景色を思い出すだけでも美しい音楽に包まれているようです。そういえば最近、ヒバリを見ないですね。機会があったら見に行きたいですね。
●Laura Ainsworth ‎/ Top Shelf / Eclectus ER1004
●John Lewis ‎/ Grand Encounter: 2 Degrees East - 3 Degrees West /Pacific Jazz PJ-1217
● Susannah McCorkle / The Quality Of Mercer / Black Lion BLP 12169

3月30日の曲目 31日の曲目 4月1日の曲目 2日の曲目 3日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。



有吉純

出演:有吉純

レコード・コレクター。
「世の中には、ジャズを『聴く人』と『(演奏)する人』がいますが、私の場合は、『しつこく聴く人』です。14歳でワーデル・グレイのプレステッジ盤を聴いて、ジャズに開眼して以来、ズ~~っと聴き続けています。長いから偉いわけではありませんが、瞬間、瞬間、素晴らしい音楽を聴いていて、振り返るとそのすべてがジャズだったというだけです。
私のジャズの楽しみ方は、①安らぎ・癒し系、②エネルギー系(元気)、③テンション系(緊張感)に暗黙の分類をしながら聴いています。体調や気分に合わせて3つのジャンルでいつも感動させてもらっています。
ミュージシャンでは、ボーカルのジュリー・ロンドン、ダイアナ・クラール、インストのデクスター・ゴードン、アート・ペッパーなどオーソドックスなミュージシャンが大好きです。
そんな私が聞き続けてきたジャズをオリジナル盤を中心に一緒に楽しんでいただければ幸いです。
ジャズの神様に感謝。」

武田清一

出演:武田清一

1970年代にフォークグループ「日暮し」の一員で「いにしえ」という大ヒットを残した武田氏は、アナログレコードの大ファンで、ジャズヴォーカルを中心に3000枚を越えるコレクションの持ち主です。自宅では二つのオーディオを音楽によって使い分け、CDでは得られないアナログサウンドを楽しんでいます。

上原 昇

出演:上原 昇

横浜在住。ジャズを聴き始めたのはハタチの頃から、地元『ちぐさ』によく通いエヴァンスやコニッツなど”白人系”ジャズに酔いしれる。もう一つ『ジャズ批評』から多くを学び、その恩返しをと。ヴォーカル(主に白人系)やボサ・ノヴァ(サンバではない)に神経を集中する日々。中途半端なコレクションはしてないつもり。

茂木亮

出演:茂木亮

1960年5月札幌出身、ピアニスト、スティーヴ・キューンのマニア、完全コレクター(自分が生まれたとき、キューンはコルトレーン4のメンバーだった)で、ジャズ批評誌などにキューン関連の情報を発信している。中野新橋のジャズ喫茶・ジニアスに20年以上通い続け、リスナー、レコード・コレクターとしての極意(?)を習得。高田敬三氏主催の「ボーカルを楽しむ会」では、年に一度ほど例会の案内係を担当。

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<2月24日~28日/現代女性ヴォーカルの源流を遡る③>
 2月24日から28日は、ジャズ・レコード・コレクターの有吉純さんがパーソナリティを務めます。(3月2日~27日はアーカイブス放送となります。)

 前回は「ロジャース&ハマースタイン」をご紹介させていただきました。それまで、「ジョージ・ガーシュウィン」、「ジェローム・カーン」、「アーヴィング・ヴァーリン」、「コール・ポーター」そして、「リチャード・ロジャース」集として「ロジャース&ハート特集」、「ロジャース&ハマースタイン特集」と題して偉大な作曲家5名を特集し、選曲させていただきました。
 今回から趣向を変えて、ある名曲をどのように処理しているのかを映画の初公開やミュージカルの初演に近い時代のヴォーカル、有名なインストモノ、そして現代ヴォーカルと3つの観点から選曲させていただき、比較しながら聴いていきたいと思っています。今月からは、作曲家特集ではなく、数々の名曲の中から5曲を厳選して、5日間に渡ってお楽しみいただきたいと思っています。

2月24日/アイ・カヴァー・ザ・ウォターフロント(I Cover the Waterfront)
 当時のベストセラー小説の映画化で、1933年にジョニー・グリーン作曲、エドワード・ヘイマン作詞で作られました。ビリー・ホリデイでお馴染みの曲ですが、少し調べてみました。ビリー・ホリデイの正規のスタジオ録音は2回、ラジオ・TV放送が2枚、国内外のステージ録音が2枚など、ビリー・ホリデイが好きな曲だったことがよくわかります。「アイ・カヴァー・ザ・ウォターフロント」は「沿岸警備」とか「波止場を見守る」とかの意味でしょうか。ある密航事件を追う新聞記者が、美しい娘と恋に落ちながらも、その犯人が彼女であることを知らず真実を追求していくというストーリーです。「アイ・カヴァー・ザ・ウォターフロント」の歌詞は、映画の内容とは違って、日本でいうところの「岸壁の母」に近い感じでしょうか。
「私は波止場に佇み 海を見つめつづける」
「私のもとにあの人は帰ってきますか?」
無駄と分かりつつも待つしかなすすべがない、締め付けられるような切ない思いを歌っています。
 1944年、時代は第二次世界大戦の終わり頃、波止場に佇み、出征した夫や恋人、息子や友人の帰りを待ちわびる歌詞が当時のアメリカの人々の心情と重なったのでしょう。ビリー・ホリデイの歌声が再びヒットし、ビリー・ホリデイの “歌” になりました。
本日は、アニタ・オディの1976年の日本録音「ライブ・アット・ミンゴス」、1956年のテナー・サックスのマイク・コゾー「ウィズ・ザ・コスタ・バーク・トリオ」、現代女性ヴォーカルとして、ポップ・ロック畑で長年活躍してきたアニー・レノックスの2014年録音「ノスタルジア」の3枚をお届けします。
●Anita O'Day – Live At Mingos / TRIO / PAP-9059 (1975)
●Mike Cuozzo – Smithville / Jubilee / LP 1027 (1956)
●Annie Lennox ‎– Nostalgia / Blue Note / B002176201 (2014)

2月25日/これからの人生(What Are You Doing The Rest Of Your Life)
 ミシェル・ルグランと言えば、映画音楽の作曲家であり、ジャズ・ピアニスト、映画監督や俳優もこなす多才の人です。「これからの人生」は、ミシェル・ルグラン作曲、アラン&マリリン・バーグマン夫妻の作詞によるもので、日本では未公開のアメリカ映画「ザ・ハッピー・エンディング」のために作られました。ミシェル・ルグランの曲では、「シェルブールの雨傘」、「ワンス・アポン・ア・サマータイム」、「ホワッチ・ホワット・ハプン」などがすぐに思いつきますが、本日、用意したのは「ホワット・アー・ユー・ドウーイング・ザ・レスト・オブ・ユア・ライフ」、邦題は、「これからの人生」です。なかなか重みのあるタイトルですね。ヴォーカルでは、サラ・ヴォーンやカーメン・マクレエなども歌う名曲です。
「これからの人生、あなたは何するの?」
「私と一緒に過ごして欲しいの」
そして、人生を振り返った時に
「いつもあなたと一緒だった人生を、私に思い出させて欲しいの」
 こんな幸せな人生を振り返ることができれば素敵です。本日は、そんな素敵な曲を1972年のリタ・ライス「シングス・ミシェル・ルグラン」、フランス代表の伊達男バルネ・ウィランの1987年「フレンチ・バラッド」、現在女性ヴォーカルを代表して2014年のシーネ・エイ「フェース・ザ・ミュージック」の3枚をお届けします。
●Rita Reys ‎– Rita Reys Sings Michel Legrand / CBS / 53073 (1972)
●Barney Wilen ‎– French Ballads / IDA / IDA014 (1987)
●Sinne Eeg ‎– Face The Music / Stunt Records / STULP14041 (2014)

2月26日/枯葉 (Autumn Leaves)
 ジョゼフ・コズマの曲に1946年の映画「夜の門」(Les Portes de la Nuit )の挿入歌のためにジャック・プレヴェールが歌詞を付けました。映画では若きイブ・モンタンが歌っていました。ジャック・プレヴェールの詩は過去の恋愛のみではなく、秋の枯葉や砂の上の足跡に託して、人生の秋を表現しています。それが、「枯葉(Les Feuilles mortes)」の深みをさらに醸し出しているのでしょう。この曲はシャンソンの名曲中の名曲です。やはり、イブ・モンタンやジュリエット・グレコなどの歌は素晴らしいですね。一方アメリカでは、1947年にはジョニー・マサーが英語の歌詞を付けて、ジョー・スタッフォードが初めて歌いました。英語のバージョンはナット・キング・コールやフランク・シナトラなど多くの歌手にカバーされ、スタンダード・ナンバーとなりました。また、ジャズのインスト物では、スタン・ゲッツに始まり、マイルス・デイヴィスやビル・エバンスなど名演が目白押しです。そのため、今回は一人の現代ヴォーカルから源流を遡るのを諦めて、現代ヴォーカルを3枚聴いてみたいと思います。一人ひとりが♪枯葉に持つ思い、イメージをどのように表現するかを感じていただければ幸いです。
 本日は、シャンソンの名曲、ボブ・ディランもエリック・クラプトンも歌っている、シャンソンの名曲を現代女性ジャズ・ヴォーカルがどのように表現したか?2000年のパトリシア・バーバー「ナイト・クラブ」、1995年録音、2011年リリースのエヴァ・キャシディ「シンプリー・エヴァ」、2017年のポーラ・コール「バラッズ」の3枚で聞き比べてみましょう。
●Patricia Barber ‎– Night Club / Premonition Records / LP 9078 (2000)
●Eva Cassidy ‎– Simply Eva / Blix Street Records / G8-10199 (2011)
●Paula Cole ‎– Ballads / 675Records / 19967 (2017)

2月27日/アイル・クローズ・マイ・アイズ(I’ll Close My Eyes)
 1945年にビリー・リードというイギリスの作曲家が書いた曲です。元々はインスト用の曲でしたがアメリカに渡った時に歌詞がつき、1947年にミュージカル映画「セージ・ゴーズ・トゥ・カレッジ(Sarge Goes to College)」で使用されて大ヒットとなりました。
「あなた以外の人には瞳を閉じる」などと言われてしまうと、現代の男性諸氏は腰が引けてしまうかもしれませんが、40年代後半の男性は、腰を落としてがっちりと抱きしめたんでしょうか?一ノ月にはむずかしいことです・・・。
「アイル・クローズ・マイ・アイズ」は今日まで、多くのヴォーカルやミュージシャンに愛されているジャズ・スタンダードです。ヴォーカルですとゆったりとしたバラードで歌われることが多いようです。また、インストではミディアムからアップテンポでスイング感溢れたで演奏がほとんどかと思います。どちらでもイマジネーションを大きく膨らませてくれます。
私が、この「アイル・クローズ・マイ・アイズ」を知ったのは、トランペットのブルー・ミッチェルの名演「ブルース・ムーズ」ですので、ご機嫌にスウィングしてくれる演奏がたまりません。
 本日は、バラードとして一番素直な1958年のサラ・ヴォーンの歌声をマーキュリー盤「ヴォーン・アンド・ヴァイオリンズ」、そして、ご機嫌にスウィングする1960年のブルー・ミッチェルのワン・ホーンアルバム、リヴァーサイド盤「ブルース・ムーズ」、最後は、バラードの演奏では心のひだの奥まで染みる2009年のイーデン・アトウッドの歌声SSJ盤「ターン・ミー・ルース」をお届けします。
●Sarah Vaughan ‎– Vaughan And Violins / Mercury /MG 20370 (1958)
●Blue Mitchell ‎– Blue's Moods / Riverside / RLP 9336 (1960)
●Eden Atwood ‎– Turn Me Loose / SSJ / XQAM-4007 (2005)

2月28日/タイム・アフター・タイム(Time After Time)
 1946年にサミー・カーンの歌詞と、 ジュール・スタインの作曲によるジャズ・スタンダードです。「タイム・アフター・タイム」は、1947年のフランク・シナトラ主演の映画「下町天国」(イット・ハプンド・イン・ブルックリン)のために書かれましたが、最初の録音は1946年11月19日に映画に先駆けて行われたサラ・ヴォーンとテディ・ウィルソンのカルテットによるものです。シナトラは1957年にネルソン・リドル・オーケストラで再録音しました。忠実で一夫一婦の愛の人生を振り返るという素晴らしい愛を歌う曲です。歌詞の不変性が、時代を超えて長く歌い継がれる理由ですね。タイトルの「タイム・アフター・タイム」は「なんどもなんども」とか「繰り返し繰り返し」とか訳せばいいのでしょうか。「あなたを愛してるってなんどもなんども言えるのがとても幸運」とか歌います。ホントにジャズ・スタンダードはチャーミングな曲が多いですね。30年代40年代のスタンダードにはいつも心を洗われます。
 本日は、そんな一途な愛の幸せを優しい歌声のルーシー・アン・ポーク1957年のモード盤「ラッキー・ルーシー・アン」、そして、1958年のヴィト・プライスの男性的なやさしさ溢れるテナーサックスをアーゴ盤の「スウィンギン・ザ・ループ」、ラストは、2014年のアンナ・コルチナのミステリアスなハスキーヴォイスのヴィーナス盤「ダーク・アイズ」
お届けします。
●Lucy Ann Polk ‎– Lucky Lucy Ann / Mode Record / MOD LP115 (1957)
●Vito Price ‎– Swingin' the Loop / Argo / LP 632 (1958)
●Anna Kolchina ‎– Dark Eyes / Venus / VENLP0109 (2016)

2月24日の曲目 25日の曲目 26日の曲目 27日の曲目 28日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。
有吉純

出演:有吉純

レコード・コレクター。
「世の中には、ジャズを『聴く人』と『(演奏)する人』がいますが、私の場合は、『しつこく聴く人』です。14歳でワーデル・グレイのプレステッジ盤を聴いて、ジャズに開眼して以来、ズ~~っと聴き続けています。長いから偉いわけではありませんが、瞬間、瞬間、素晴らしい音楽を聴いていて、振り返るとそのすべてがジャズだったというだけです。
私のジャズの楽しみ方は、①安らぎ・癒し系、②エネルギー系(元気)、③テンション系(緊張感)に暗黙の分類をしながら聴いています。体調や気分に合わせて3つのジャンルでいつも感動させてもらっています。
ミュージシャンでは、ボーカルのジュリー・ロンドン、ダイアナ・クラール、インストのデクスター・ゴードン、アート・ペッパーなどオーソドックスなミュージシャンが大好きです。
そんな私が聞き続けてきたジャズをオリジナル盤を中心に一緒に楽しんでいただければ幸いです。
ジャズの神様に感謝。」

武田清一

出演:武田清一

1970年代にフォークグループ「日暮し」の一員で「いにしえ」という大ヒットを残した武田氏は、アナログレコードの大ファンで、ジャズヴォーカルを中心に3000枚を越えるコレクションの持ち主です。自宅では二つのオーディオを音楽によって使い分け、CDでは得られないアナログサウンドを楽しんでいます。

上原 昇

出演:上原 昇

横浜在住。ジャズを聴き始めたのはハタチの頃から、地元『ちぐさ』によく通いエヴァンスやコニッツなど”白人系”ジャズに酔いしれる。もう一つ『ジャズ批評』から多くを学び、その恩返しをと。ヴォーカル(主に白人系)やボサ・ノヴァ(サンバではない)に神経を集中する日々。中途半端なコレクションはしてないつもり。

茂木亮

出演:茂木亮

1960年5月札幌出身、ピアニスト、スティーヴ・キューンのマニア、完全コレクター(自分が生まれたとき、キューンはコルトレーン4のメンバーだった)で、ジャズ批評誌などにキューン関連の情報を発信している。中野新橋のジャズ喫茶・ジニアスに20年以上通い続け、リスナー、レコード・コレクターとしての極意(?)を習得。高田敬三氏主催の「ボーカルを楽しむ会」では、年に一度ほど例会の案内係を担当。

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<1月27日~31日/現代女性ヴォーカルの源流を遡る②>
1月27日から31日は、ジャズ・レコード・コレクターの有吉純さんがパーソナリティを務めます。(2月3日~23日はアーカイブス放送となります。)

前回は「ロジャース&ハマースタイン」をご紹介させていただきました。
それまで、「ジョージ・ガーシュウィン」、「ジェローム・カーン」、「アーヴィング・ヴァーリン」、「コール・ポーター」そして、「リチャード・ロジャース」集として「ロジャース&ハート特集」、「ロジャース&ハマースタイン特集」と題して偉大な作曲家5名を特集し、選曲させていただきました。
今回から趣向を変えて、ある名曲をどのように処理しているのかを映画の初公開やミュージカルの初演に近い時代のヴォーカル、有名なインストモノ、そして現代ヴォーカルと3つの観点から選曲させていただき、比較しながら聴いていきたいと思っています。今月からは、作曲家特集ではなく、数々の名曲の中から5曲を厳選して、5日間に渡ってお楽しみいただきたいと思っています

1月27日/エンブレーサブル・ユー ( Embraceable You )
 今もダイアル盤のチャーリー・パーカーの「エンブレーサブル・ユー 」を聴きながらこの原稿を書いていますが、本当に美しいバラードです。もちろんガーシュウィン兄弟の代表作ですから、間違いはありません。「エンブレーサブル・ユー」は、1930年のミュージカル「ガール・クレイジー」の挿入曲として書かれ、1943年にジュディ・ガーランド主演で映画化されました。初演の舞台でこれを歌ったのがアレン・カーンズとジンジャー・ロジャースの二人、つまりデュエットでした。そのため、男性用と女性用の二通りの歌詞があり、オリジナルの舞台では、1コーラス目を男性が、2コーラス目を女性が歌う前提になっていましたが、今は男性用の1コーラス目しか歌わないことが多いようです。こういう経緯のバラードなので、歌い手が男性か女性かによって、歌詞の内容が微妙に違っています。分かりやすいところでは、歌詞の途中にある「パパ」というセリフ、シナトラやナット・キング・コールそして、ジュディ・ガーランドはそのまま「パパ」と歌っています。エラやサラ・ボーン は、「ママ」と歌っています。本日は、そんな高貴なバラード「エンブレーサブル・ユー」を1957年のティナ・ルイーズ、インスト物から1958年のルイ・スミス、そして、キューバ生まれのヴォーカリスト2013年のグロリア・エステファンをお届けします。ティナ・ルイーズとグロリア・エステファンは、「パパ」か「ママ」か、なんと歌っているでしょうか?
●Tina Louise ‎– It's Time For Tina / Urania / ‎USD 2005 (1957)
●Louis Smith ‎– Smithville / Blue Note / BLP1594 (1957)
●Gloria Estefan ‎– The Standards / Crescent Moon Records / MOVLP916 (2013)

1月28日/ムード・インディゴ (Mood Indigo)
 お馴染みの「ムード・インディゴ」は、1930年にデューク・エリントンが作曲した「ドリーミー・ブルース(Dreamy Bluse)」というインストゥル・ナンバーに、1931年になってアーヴィング・ミルズとバーニー・ビガードが歌詞をつけたものです。作詞された時点に「ムード・インディゴ( Mood Indigo )」に変更しました。この曲のクレジットは、ミルズとビガードの作詞、エリントンの作曲となっていますが、本当のところは、作詞はミッチェル・パリッシュという人で、作曲はバーニー・ビガードであり、そこへミルズとエリントンが割り込んできたということのようです。曲を聴いても、ピアニストが作る曲には思えないですし、すべてを確認したわけではありませんが、エリントン楽団の演奏でもクラリネットのソロからスタートするものが多いように感じます。一世紀近く前の話ですから、著作権などの意識も今とは比べ物になりない時代でしょう。誰が作ったかなんて、ご愛嬌と言うことでよろしいのではないでしょうか。さて、名曲「ムード・インディゴ」は、エリントン楽団と共演したヴォーカリストだけでもイボンヌ・ラシーズ、エラ・フィッツジェラルド、ローズマリー・クルーニーなど沢山います。本日のヴォーカル物はヘレン・グレイコ 、インスト物をエリントン楽団の組み合わせにしました。そして、ラストは日本が誇るヴィーナス・レコードからデビューしたシモーネ・コップマイヤーでお楽しみいただきます。
●Helen Grayco - After Midnight / Vik / LX-1066 (1957)
●Duke Ellington And His Orchestra ‎– Ellington Indigos / Columbia / CL1085 (1958)
●Simone Kopmajer ‎– Spotlight On Jazz / Lucky Mojo Records / LC28941 (2018)

1月29日/クローズ・ユア・アイズ ( Close Your Eyes )
 「クローズ・ユア・アイズ」は、シカゴ生まれのバーニス・ペトキア( Bernice Petkere, 1901 - 2000)の作詞・作曲で1933年に作られたバラードです。残念ですが、一ノ月には、この曲の成り立ちに関してはほとんど資料が見つけられませんでした。イギリスでアル・ボウリィが持ち歌にしていたとか、ドリス・デイやペギー・リーなどが取り上げ、ジャズのスタンダードになったぐらいしか分かりません。
「Close your eyes Rest your head on my shoulder and sleep」
「目を閉じて、私の肩にもたれて、おやすみなさい」
なんてチャーミングの歌詞なんでしょう。
ヴォーカルでは、ドリスやペギーだけでなく、エラもヘレン・メリルもローズマリー・クルーニーもカーメン・マクレイもダイアン・シューアも・・・多すぎて分かりません。インストでも、アート・ブレイキーもジーン・アモンズもオスカー・ピーターソンもキャノンボール・アダレイもエリック・クロスも・・・こちらも多すぎて分かりません。「クローズ・ユア・アイズ」は、色々なタイプのヴォーカルやミュージシャンに選ばれる曲です。メロディーや歌詞の美しさだけでなく、テンポやハーモニーを変えても色々なイメージを描ける曲なんでしょう。本日は、多くのイメージが広がる「クローズ・ユア・アイズ」を1957年のコニー・ラッセルとインスト物を代表して1959年のミルト・ジャクソンとコールマン・ホウキンスの共演盤、そして新しいヴォーカルを代表して1999年のステイシー・ケントのデビュー作をお持ちしました。
●Connie Russell ‎– Alone With You / Imperial / LP 9078 (1957)
●Milt Jackson / Coleman Hawkins ‎– Bean Bags / Blue note / BLP 4205 (1959)
●Stacey Kent ‎– Close Your Eyes / Lucky Mojo Records / SW1516LP (1999)

1月30日/カムズ・ラヴ (Comes Love)
 「カムズ・ラヴ」 は、1939年のミュージカル「ヨウケル・ボーイ」ために書かれました。作曲はサム・H・ステップ 、歌詞はルー・ブラウンとチャールズ・トビアス 。 ジュディ・カノバによって歌われ、1942年には映画化されました。この「カムズ・ラヴ 」は、ビリー・ホリデイやエラ・フィツジェラルド、ヘレン・メリルそして、ダイアナ・クラールやノラ・ジョーンズ、ステイシー・ケントなど長い期間、女性ヴォーカルに愛され、歌われ続けています。嵐がきても、吹雪がきても、火事になっても、タイヤがパンクしても、何とかなるけど愛がやってきたら どうすることもできない ( Comes love Nothing can be done )愛を美化しすぎる感じはありますが、女性ヴォーカルが歌いたくなる歌詞なんでしょうね。ビリー・ホリデイのバックで吹く気合十分なベン・ウェブスター。凄いスピードで歌い上げるダイアナ・クラール (早口すぎて上手く聞き取れません)。奥方のステイシー・ケントの歌に誘われてテナーサックのジム・トムリンソンも気合が入っています。それぞれのバージョンが、色々な「愛」が溢れているようで楽しめます。本日は、色々な「愛」を楽しめる「カムズ・ラヴ」 を1958年のジェーン・パウエル、西海岸の伊達男、1955年のコンテ・カンドリ、2019年のシゼル・ストームをお楽しみいただきます。
●Jane Powell ‎– Can't We Be Friends? / United Artists/ CBS-83981 (1956)
●Conte Candoli & Lou Levy ‎– West Coast Wailers / Atlantic /1268 (1955)
●Sidsel Storm ‎– Awake / Calibrated Music / STULP15021 (2019)

1月31日/ボーン・トゥ・ビー・ブルー ( Born To Be Blue )
 「ボーン・トゥ・ビー・ブルー」、センチメンタルでいい曲ですね。何を気張るでもなく、淡々と見えない幸せの色を重ねていっても、今の自分にはブルーしか見えない。まるでブルーの海に漂うようで素敵な曲です。この「ボーン・トゥ・ビー・ブルー」は、メル・トーメとロバート・ウエルズのコンビが1946年に作ったバラードでメル・トーメ自身も歌っています。メル・トーメは、歌手だけでなく、作曲も編曲もこなしますし、ドラムもたたきます。また、俳優としても活躍した多才の持ち主です。そんな、メル・トーメとロバート・ウエルズが作った曲ですが、一ノ月には歌詞はよく理解できませんが、ジャズらしいタイトルが大好きです。多くのヴォーカルやミュージシャンに愛された曲ですが、多くアルバムの中では、やはり1954年のエマーシー盤のヘレン・メリルとクリフォード・ブラウンが、ヴォーカル・ファンにも、インスト・ファンにも納得の一枚です。また、歌だけでいえば、チェット・ベイカーも忘れられません。チェット・ベイカーの伝記映画のタイトルだったことを覚えている方も多いではないでしょうか。そんな、「ボーン・トゥ・ビー・ブルー」あまりブルー・ブルーしない3枚を選んでみました。最初は、1959年のお馴染みヴェバリー・ケニー、インスト物からは、チェット・ベイカー、ただこの「ボーン・トゥ・ビー・ブルー」はヴォーカルです。そして、新しいところからデンマーク出身のヴェロニカ・モーテンセンの2014年の作品を選んでみました。
●Beverly Kenney ‎– Born To Be Blue / Decca / DL8850 (1959)
●Chet Baker ‎– Baby Breeze / Limelight / LM 82003 (1965)
●Veronica Mortensen ‎– Presents Passed / Stunt Records / STULP15021 (2014)

1月27日の曲目 28日の曲目 29日の曲目 30日の曲目 31日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。
有吉純

出演:有吉純

レコード・コレクター。
「世の中には、ジャズを『聴く人』と『(演奏)する人』がいますが、私の場合は、『しつこく聴く人』です。14歳でワーデル・グレイのプレステッジ盤を聴いて、ジャズに開眼して以来、ズ~~っと聴き続けています。長いから偉いわけではありませんが、瞬間、瞬間、素晴らしい音楽を聴いていて、振り返るとそのすべてがジャズだったというだけです。
私のジャズの楽しみ方は、①安らぎ・癒し系、②エネルギー系(元気)、③テンション系(緊張感)に暗黙の分類をしながら聴いています。体調や気分に合わせて3つのジャンルでいつも感動させてもらっています。
ミュージシャンでは、ボーカルのジュリー・ロンドン、ダイアナ・クラール、インストのデクスター・ゴードン、アート・ペッパーなどオーソドックスなミュージシャンが大好きです。
そんな私が聞き続けてきたジャズをオリジナル盤を中心に一緒に楽しんでいただければ幸いです。
ジャズの神様に感謝。」

武田清一

出演:武田清一

1970年代にフォークグループ「日暮し」の一員で「いにしえ」という大ヒットを残した武田氏は、アナログレコードの大ファンで、ジャズヴォーカルを中心に3000枚を越えるコレクションの持ち主です。自宅では二つのオーディオを音楽によって使い分け、CDでは得られないアナログサウンドを楽しんでいます。

上原 昇

出演:上原 昇

横浜在住。ジャズを聴き始めたのはハタチの頃から、地元『ちぐさ』によく通いエヴァンスやコニッツなど”白人系”ジャズに酔いしれる。もう一つ『ジャズ批評』から多くを学び、その恩返しをと。ヴォーカル(主に白人系)やボサ・ノヴァ(サンバではない)に神経を集中する日々。中途半端なコレクションはしてないつもり。

茂木亮

出演:茂木亮

1960年5月札幌出身、ピアニスト、スティーヴ・キューンのマニア、完全コレクター(自分が生まれたとき、キューンはコルトレーン4のメンバーだった)で、ジャズ批評誌などにキューン関連の情報を発信している。中野新橋のジャズ喫茶・ジニアスに20年以上通い続け、リスナー、レコード・コレクターとしての極意(?)を習得。高田敬三氏主催の「ボーカルを楽しむ会」では、年に一度ほど例会の案内係を担当。