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ターンテーブルの夜


(月~金)23:00~24:00
ターンテーブルの夜
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ターンテーブルの夜

ターンテーブルの夜

 時がめまぐるしく進む現代、慌ただしく生きる毎日。そんな日々だからこそ輝きを増すアナログの世界・・・・。長い時を隔てたアルバムの味わいを温かなヴォーカルと共に堪能してください。
 パーソナリティが日米を股にかけて集めたヴォーカル・コレクションの中から選曲、貴重なオリジナル盤も持ち込みます。



<5月30日~6月3日/女性ヴォーカル、スタンダードを聴き比べ>

5月30日から6月3日はジャズ・レコード・コレクターの有吉純さんがパーソナリティを務めます。(6月6日~24日はアーカイブス放送となります。)
 
5月30日/I Cried For You
ガス・アルンハイム、エイブ・ライマン、アーサー・フリードの共作による1923年の作品です。レコードでは、1936年ブランスウィックにテディー・ウィルソン・オーケストラでビリー・ホリデイが歌ったのが最初でしょうか。その後は、20年以上にわたって何度もビルボードチャートにランクインするほどの人気曲になっています。ストレートな失恋の心の痛みが共感を得るんでしょうか。歌詞は、「あなたのせいで泣いたの」「だから今度はあなたが私以上に泣いてよ」「どんな手段を取っても行き止まりだって」「あなたはわかってるんでしょ?」などと失恋の苦しさとうらみを歌っています。
●(1973) Carol Sloane – Subway Tokens / 米Moonbeam – cs111775
●(1960) Zoot Sims – Down Home / 米Bethlehem Records – BCP 6051
●(1957) Ethel Ennis – Change Of Scenery / 日Capitol Records – T 941
 
5月31日/Old Devil Moon
E・Y・ハーバーグ作詞、バートン・レーン作曲の1946年のミュージカル「フィニアンの虹」の挿入歌です。また、1968年の映画「フィニアンの虹」では、フランシス・コッポラが監督し、フレッド・アステア主演を務めています。“オールド・デヴィル・ムーン(Old Devil Moon)”の意味は何でしょうか。単純に訳せば「古い悪魔のような月」となりますが、「月のような魔性の輝きを持っている瞳」ぐらいの意味でしょうか。上手い日本語訳が見つからないので単純訳で許してください。歌詞には、「あなたを見た途端」「あなたの瞳の奥に映る何かが」「やがて私を惑わせ始める」「それは古い悪魔の月」「あなたが空から盗んだもの」「あなたの瞳に映るのは古い悪魔の月です」などとファンタジーのような月の魔法が宿る瞳を歌っています。
●(1986) Carmen McRae – Any Old Time / 日Denon – YF-7123-ND
●(1963) McCoy Tyner Trio – Reaching Fourth / 米Impulse! – AS-33
●(1957) Rita Reys – The Cool Voice Of Rita Reys - No. 2 / 日Philips – UCJU-9050
 
6月1日/My Foolish Heart
「マイ・フーリッシュ・ハート」の邦題「愚かなり我が心」は、あまりパッとしないタイトルですね。やはり♪マイ・フーリッシュ・ハートそのままが良いです。この曲は、1949年のアメリカ映画で使われました。サリンジャー原作の短編「コネティカットのひょこひょこおじさん」の映画化です。ネッド・ワシントン作詞、ヴィクター・ヤング作曲です。歌詞の内容は恋の始まりの戸惑い、情熱を歌いつつ、恋に対する戸惑い揺れる心を表現しています。歌詞には、「キスの魔法にかかったとき」「彼女の唇は私の唇に近すぎる、私の愚かな心に注意して」「私たちの熱烈な唇が重なるとき、その心の炎をつけさせてください」「今度こそ憧れでもなく、消えて散る夢でもないために」「今度こそ愛だ!愛だ!私の愚かな心よ」と続いています。
●(1988) Chris Connor – New Again / 米Contemporary Records – C-14038
●(1967) Sadao Watanabe – My Romance - Sadao Plays Ballads / 日Takt – JAZZ-5
●(1982) Carol Sloane – As Time Goes By / 日Baybridge Records – KUX-175-B
 
6月2日/Too Close For Comfort
ローレンス・ホロフスナーとジョージ・ワイスの作詞、ジェリー・ボック作曲の1956年のナンバーで、サミー・デイヴィス・ジュニアがブロードウェイ・ミュージカル「ミスター・ワンダルフル」で歌い、ヒットしました。スウィンギーでカッコいい曲ですね。ヴァースから歌ってくれると、「科学者は男と女の距離を論理的に考えますが、自分は自分の心と相談するんだよ」みたいな感じが伝わります。コーラス部の歌詞は、日本語で訳すのが少し難しいのですが、「賢くしなよ、スマートにするんだ」「行儀よくしなよ、僕の心さん」 「優しく、甘く、しかし慎重に」「彼女はとても近くにいるんだから」なんて感じでしょうか。
●(2021) Kimba Griffith – Each Time The First Time / 日寺島レコード – TYLP-1087
●(1959) Eddie Davis With Shirley Scott – Jaws / 米Prestige – PRLP 7154
●(1964) Ethel Ennis – Eyes For You / 日RCA – RJL-2633
 
6月3日/On A Clear Day You Can See Forever
アラン・ジェイ・ラーナー作詞、バートン・レーン作曲で1965年のミュージカル「オン・ア・クリア・デイ・ユー・キャン・シー・フォーエバー」のテーマ曲です。1970年の映画「晴れた日に永遠が見える」では、主演のバーブラ・ストライサンドが歌っています。歌詞の内容は、「すべての山、海、海岸の一部を感じることができる」「遠くから、近くから、聞いたことのない世界が聞こえてくる」「そして、晴れた日には、その晴れた日に」「あなたは永遠を見ることができる」と歌っています。ラブソングの割に、あまりべとついた感じがないのが、良いですね。
●(1977) Irene Kral – Angel Eyes / 日Trio Records – PAP 9104
●(1977) Johnny Hartman – Live At Sometime / 日Trio Records – PAP-9096
●(1969) Rita Reys – Today (Recorded In London) / 蘭Philips – 849 013 PY

 

5月30日の曲目 31日の曲目 6月1日の曲目 2日の曲目 3日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。

有吉純

出演:有吉純

レコード・コレクター。
「世の中には、ジャズを『聴く人』と『(演奏)する人』がいますが、私の場合は、『しつこく聴く人』です。14歳でワーデル・グレイのプレステッジ盤を聴いて、ジャズに開眼して以来、ズ~~っと聴き続けています。長いから偉いわけではありませんが、瞬間、瞬間、素晴らしい音楽を聴いていて、振り返るとそのすべてがジャズだったというだけです。
私のジャズの楽しみ方は、①安らぎ・癒し系、②エネルギー系(元気)、③テンション系(緊張感)に暗黙の分類をしながら聴いています。体調や気分に合わせて3つのジャンルでいつも感動させてもらっています。
ミュージシャンでは、ボーカルのジュリー・ロンドン、ダイアナ・クラール、インストのデクスター・ゴードン、アート・ペッパーなどオーソドックスなミュージシャンが大好きです。
そんな私が聞き続けてきたジャズをオリジナル盤を中心に一緒に楽しんでいただければ幸いです。
ジャズの神様に感謝。」

武田清一

出演:武田清一

1970年代にフォークグループ「日暮し」の一員で「いにしえ」という大ヒットを残した武田氏は、アナログレコードの大ファンで、ジャズヴォーカルを中心に3000枚を越えるコレクションの持ち主です。自宅では二つのオーディオを音楽によって使い分け、CDでは得られないアナログサウンドを楽しんでいます。

上原 昇

出演:上原 昇

横浜在住。ジャズを聴き始めたのはハタチの頃から、地元『ちぐさ』によく通いエヴァンスやコニッツなど”白人系”ジャズに酔いしれる。もう一つ『ジャズ批評』から多くを学び、その恩返しをと。ヴォーカル(主に白人系)やボサ・ノヴァ(サンバではない)に神経を集中する日々。中途半端なコレクションはしてないつもり。

茂木亮

出演:茂木亮

1960年5月札幌出身、ピアニスト、スティーヴ・キューンのマニア、完全コレクター(自分が生まれたとき、キューンはコルトレーン4のメンバーだった)で、ジャズ批評誌などにキューン関連の情報を発信している。中野新橋のジャズ喫茶・ジニアスに20年以上通い続け、リスナー、レコード・コレクターとしての極意(?)を習得。高田敬三氏主催の「ボーカルを楽しむ会」では、年に一度ほど例会の案内係を担当。

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<4月25日~29日/女性ヴォーカル、スタンダードを聴き比べ>

4月25日から4月29日はジャズ・レコード・コレクターの有吉純さんがパーソナリティを務めます。(5月2日~27日はアーカイブス放送となります。)
 
4月25日/Thou Swell
1927年のミュージカル「コネチカット・ヤンキー」のためにロレンツ・ハート作詞、リチャード・ロジャース作曲で作られました。現代のアメリカ人技師が、タイム・スリップして5世紀後半のアーサー王時代のイングランドに紛れ込む物語で、アメリカの小説家マーク・トウェインが1889年に発表した長編小説が原作です。この「ザゥ・スウェル」は、タイトルの「ザゥ(Thou)」は古語で「あなた(You)」を意味しています。多くのミュージシャンが歌い演奏していますが、やはりメロディーが軽快で清々しく、ノリのいいからでしょう。歌詞は、物語が現代とアーサー王の時代の両方で行われているため、古語と現代のスラングが混ざり合っていますから、とても分かりにくいんです。「あなたはうねり」、「あなたは機知に富み」、「あなたは甘い」、「あなたは壮大です」、「可愛いキスしてくれる?」、「手を握ってくれる?」、などと可愛らしく歌われています。
●(1984) Carol Sloane with Joe Puma – Carol Sloane Live / 日Baybridge Records – KUX-194-B
●(1958) The Benny Carter Quartet – Swingin‘ The ‘20s / 米Contemporary Records – M3561
●(1956) Blossom Dearie – Blossom Dearie / 日Verve Records – MV 2639
 
4月26日/Ain't Misbehavin'
アンディー・ラザフ作詞、ファッツ・ウォーラーとハリー・ブルックス作曲で、1929年のブロードウェイのミュージカル喜劇「コニーズ・ホット・チョコレート」で使われました。一ノ月は、昔からファッツ・ウォーラーの曲を紹介したかったのですが、やっと実現しました。ファッツと言えば、「ハニーサックル・ローズ」、「スクイーズ・ミー」、「ジターバグ・ワルツ」など名曲がたくさありますが、本日は「エイント・ミスビヘイブン(邦題:『浮気はやめた』)」です。ファッツ・ウォーラーの演奏では、コミカルなアレンジもあってミュージカル喜劇に相応しい感じがします。カバーするミュージシャンは、とても真摯にタイトル通り演奏している方が多いようです。そのメロディーは、とてもチャーミングで、コンボでも、オーケストラでも楽しめます。歌詞には、「これだけは確信できる」、「君しかいないんだ」、「もう浮気はしない」、「君を想ってるんだ」、「悪いことなんかできない」、「君のためなら我慢できる」と書かれています。
●(1975) Jane Harvey – Fats Waller Revisited / 米Classic Jazz – CJ-15
●(1962) Jimmy Smith – Plays Fats Waller / 米Blue Note – BST 84100
●(1963) Ella And Basie – Ella And Basie! / 米Verve Records – V6-4061
 
4月27日/Willow Weep For Me
1932年のアン・ロネル作詞・作曲のトーチ・ソングで彼女の友人のジョージ・ガーシュインに捧げられました。当時、雑誌の音楽編集者だったアン・ロネルがジョージ・ガーシュインにインタヴューすることになり、自作の歌をガーシュウィンに披露しました。ガーシュインは彼女にミュージカル劇場に行くよう勇気づけ 『ブロードウェイに行く方法は2つあるんだ。コーラスラインでダンスするのが一つ、もう一つはリハーサル・ピアニストになることなんだ』と言って、彼女はリハーサル・ピアニストとしてガーシュインの「ショウ・ガール」を担当しました。この「ウィロー・ウィープ・フォー・ミー」は、ヴォーカリストだけでなく、演奏曲としても多くのミュージシャンに取り上げています。歌詞の韻の踏み方、曲のドラマティックな展開が多くのミュージシャンの心をくすぐるんでしょうね。歌詞では、「私の素敵な夢は過ぎてしまった」、「素敵な夏の夢」、「私だけがここに残された」、「小川にそって涙を流す」、「想像できないくらい悲しいわ」、「柳よ聞いてそして私のために泣いておくれ」、と歌われています。
●(2021) March Mallow – A Journey In Time / 仏Abrazik – MMAJITVN
●(1959) Ray Charles Presents David Newman – Fathead / 米Atlantic – 1304
●(1962) Julie London – Love On The Rocks / 米Liberty – LST 7249
 
4月28日/Tenderly
1947年ジャック・ローレンス作詞、ウォルター・グロス作曲の曲です。もともとはウォルター・グロスの手持ちのオリジナルだったようですが、歌手のマーガレット・ホワイティングの紹介によりピアニスト兼作詞家のジャック・ローレンスが歌詞を付けました。その曲は、美しい3拍子のバラードで、タイトルからも想像できるように「優しく、やわらかく」歌われます。ローズマリー・クルーニーやサラ・ボーンなどの名唱でもバラードとして歌い継がれています。もちろん「テンダリー」には、英単語としての「やさしく」という意味と同時に音楽用語の「やさしい雰囲気で演奏せよ」という意味もあります。歌詞では、「海岸は海と霧にやさしく包まれた」、「息もつかせぬ二人の心の出会いが忘れられない」、「あなたの腕が大きく開き」、「そして私を中に閉じ込めた」、「あなたは私の唇を奪った あなたは私の愛をとても優しく奪った」と歌われています。
●(2008) Greetje Kauffeld – Tender Meditation / 独Sonorama – L-29
●(1958) The Three Sounds ‎– The 3 Sounds / 米Blue Note – BLP 1600
●(1969) Priscilla Paris – Priscilla Loves Billy / 米Happy Tiger Records – HT 1002
 
4月29日/You‘re Looking at Me
1953年のボビー・トゥループ作詞・作曲のポピュラー・ソングです。この曲をスタンダードと呼ぶのは無理がありますが、1956年のナット・キング・コールの名盤「アフター・ミッドナイト」に収録されたおかげで、彼へのトリビュート・アルバムに採用されることが多いです。作者のボビー・トゥループは、ナット・キング・コールが歌ってヒットした「ルート66」の作者であり、女優業を結婚引退していたジュリー・ロンドンを歌手として復活させたプロデューサーであり、本人も歌手兼ピアニスト、そして俳優として活躍している多彩な人です。歌詞には、「子供っぽいお世辞で彼女を夢中にさせたと思い込んでいた」「目を覚ますと夢が砕かれていた」「繰り返そう、繰り返そう」「見て欲しいものを見るために目を凝らさなくてもいいよ」「そうさ、君は僕を見ている」などと歌われています。
●(1984) Carmen McRae – You‘re Lookin’ At Me / 米Concord Jazz – CJ-235
●(1996) Diana Krall – All For You (A Dedication To The Nat King Cole Trio) / 米Impulse! – ORG 006-45
●(1956) Nat ‘King’ Cole And His Trio – After Midnight / 東芝Capitol Records – W-7

 

4月25日の曲目 26日の曲目 27日の曲目 28日の曲目 29日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。

有吉純

出演:有吉純

レコード・コレクター。
「世の中には、ジャズを『聴く人』と『(演奏)する人』がいますが、私の場合は、『しつこく聴く人』です。14歳でワーデル・グレイのプレステッジ盤を聴いて、ジャズに開眼して以来、ズ~~っと聴き続けています。長いから偉いわけではありませんが、瞬間、瞬間、素晴らしい音楽を聴いていて、振り返るとそのすべてがジャズだったというだけです。
私のジャズの楽しみ方は、①安らぎ・癒し系、②エネルギー系(元気)、③テンション系(緊張感)に暗黙の分類をしながら聴いています。体調や気分に合わせて3つのジャンルでいつも感動させてもらっています。
ミュージシャンでは、ボーカルのジュリー・ロンドン、ダイアナ・クラール、インストのデクスター・ゴードン、アート・ペッパーなどオーソドックスなミュージシャンが大好きです。
そんな私が聞き続けてきたジャズをオリジナル盤を中心に一緒に楽しんでいただければ幸いです。
ジャズの神様に感謝。」

武田清一

出演:武田清一

1970年代にフォークグループ「日暮し」の一員で「いにしえ」という大ヒットを残した武田氏は、アナログレコードの大ファンで、ジャズヴォーカルを中心に3000枚を越えるコレクションの持ち主です。自宅では二つのオーディオを音楽によって使い分け、CDでは得られないアナログサウンドを楽しんでいます。

上原 昇

出演:上原 昇

横浜在住。ジャズを聴き始めたのはハタチの頃から、地元『ちぐさ』によく通いエヴァンスやコニッツなど”白人系”ジャズに酔いしれる。もう一つ『ジャズ批評』から多くを学び、その恩返しをと。ヴォーカル(主に白人系)やボサ・ノヴァ(サンバではない)に神経を集中する日々。中途半端なコレクションはしてないつもり。

茂木亮

出演:茂木亮

1960年5月札幌出身、ピアニスト、スティーヴ・キューンのマニア、完全コレクター(自分が生まれたとき、キューンはコルトレーン4のメンバーだった)で、ジャズ批評誌などにキューン関連の情報を発信している。中野新橋のジャズ喫茶・ジニアスに20年以上通い続け、リスナー、レコード・コレクターとしての極意(?)を習得。高田敬三氏主催の「ボーカルを楽しむ会」では、年に一度ほど例会の案内係を担当。

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<3月28日~4月1日/女性ヴォーカル、スタンダードを聴き比べ>

3月28日から4月1日はジャズ・レコード・コレクターの有吉純さんがパーソナリティを務めます。(4月4日~22日はアーカイブス放送となります。)

 

3月28日/Alone Together
1932年のブロードウェイ・ミュージカル「フライング・カラーズ」の曲です。「あなたと夜と音楽と」、「バイ・マイセルフ」、「ダンシング・イン・ザ・ダーク」などで有名なハワード・ディーツの作詞、アーサー・シュワルツの作曲によるものです。彼らの代表作のひとつとして最も親しまれ、最も多くの演奏が残されている曲でないでしょうか。「アローン・トゥギャザー」は、物悲しい、切ないメロディで素敵なバラードです。ただ歌詞は、「ひとりぼっち同士のあなたと私が一緒になれば、どんな困難も乗り越えられる」といった元気が出るラブ・ソングです。孤独を楽しむ人生もありますが、孤独を分かち合う人生もまた心強く楽しいことですね。歌詞では、「二人きりで、人々のかなたに」「私たちは、この世界の向こうへ」「一緒にいれば大丈夫、私たちは強いから」「私たちが一緒にいる限り」と歌われています。
●(1979) Chris Connor – Alone Together / 日本Lob – LDC-1015
●(1963) Benny Golson – Turning Point / 米Mercury – MG 20801
●(1977) John Lewis and Helen Merrill – Django / 日本Trio Records – PAP-9050

 

3月29日/Happiness Is A Thing Called Joe
1944年エドガー・イップ・ハーバーグ作詞、ハロルド・アーレン作曲で作られ、1943年のミュージカル映画「キャビン・イン・ザ・スカイ」の中でエセル・ウォーターズが歌いました。発表した年と登録した年がずれていますが、昔のことですので、このまま使わせていただきます。ギャンブル好きの “リトル・ジョー” が、カジノでの揉め事で拳銃で撃たれたのち、生死をさまよう中、妻の必死の祈りで生き返ったジョーを抱きしめて歌います。歌詞では、「幸せとは、ジョーと呼ばれるものだけのようだ」「時々キャビンが暗くなり、テーブルがむき出しになる」「でも、彼が私にキスすれば、そこはもうクリスマス一色」「悩みは飛び去り、人生はイージーゴー」「彼は私を愛してくれているのか、それだけが知りたい」などと歌われています。
●(1983) Rosemary Clooney – Sings The Music Of Harold Arlen / Concord Jazz – CJ-210
●(1979) Guy Lafitte – Happy ! / 仏Black And Blue – 33.137
●(1957) Peggy Lee – The Man I Love / Capitol Records – T864

 

3月30日/On Green Dolphin Street
1947年ネッド・ワシントン歌詞、ブロニスラウ・ケイパー作曲の小説が原作の映画「グリーン・ドルフィン・ストリート」のために作られました。映画は不評だったようですが、アカデミー賞を録音賞と視覚効果賞で受賞しました。当時、テーマ曲「オン・グリーン・ドルフィン・ストリート」のカヴァー・ヴァージョンもほとんど出ていないところを見ると映画同様この曲もヒットしなかったようです。1958年にマイルス・デイビスに取り上げられたことで、この曲はジャス・スタンダードへの道を歩み始めました。そのせいか分かりませんが、今でもインストゥルメントの演奏の方が多いですね。歌詞では、「愛する人、そしてあの素晴らしい日」「愛が私のハートにやってくる」「グリーン・ドルフィン・ストリートが舞台を提供してくれた」「忘れられぬ夜のための舞台を」などと歌われています。
●(1989) Guido Manusardi 4 Feat. Roberta Gambarini – Jazzt In Time / 伊Splasc H 187-1
●(1959) Miles Davis – Jazz Track / 米Columbia – CL 1268
●(1956) Lurlean Hunter – Lonesome Gal / 米RCA Victor – LPM-1151

 

3月31日/Nice ‘N Easy
1956年アランとマリリン・バーグマン夫妻による作詞、ルー・スペンス作曲により、シナトラのために作られました。この「ナイス・ン・イージー」をスタンダードと呼んでいいか分かりませんが、名曲です。フランク・シナトラのスタンダードを集めた1960年のアルバム「ナイス・ン・イージー」のA面1曲目に収められた唯一のオリジナル曲になります。ミュージック・バードでは、大橋美加さんの番組のタイトルが「美加のNice ‘N’ Easyタイム」です さすが美香さん、良いタイトルです。歌詞では、「気楽に行こうよ」「とても簡単なことさ」「私たちが恋に落ちることは」「ねぇベイビー、何を焦るのさ?「リラックスして心配しないで」「僕らはきっと恋に落ちるさ」などと歌われています。シナトラに言われると「ムネキュン」ですね。
●(1986) Sue Raney – Flight Of Fancy / Discovery Records – DS-931
●(1963) Count Basie – This Time By Basie / Reprise Records – R9-6070
●(1960) Frank Sinatra – Nice 'N' Easy / Capitol Records – ST-1417

 

4月1日/A Time For Love
1967年の映画「アン・アメリカン・ドリーム」のテーマ曲として、ポール・ウェブスター作詞、ジョニー・マンデル作曲で作られました。映画の中では、タイトルバックで流れていますが、離婚話のもつれから夫人を殺してしまった主人公と、かってラスベガスで情熱的な一夜を過ごしたことがある美しい歌姫がクラブで会うシーンでも使われています。クラブのシーンで見つめあう二人の間には♪ア・タイム・フォー・ラヴの時間しか残っていない緊張感にあふれ、その後二人に待ち受ける運命の死が予言されてるようです。日本ではあまり有名ではありませんが、とても素晴らしい曲です。歌詞では、「時間が流れていくように」「柳が曲がるように、私も曲がる」「しかし、すべての私の友人は、上の空で」「春の訪れを知っている」「秋の時間も知っている」「でも一番いいのは」「愛の時間」などと歌われています。
●(2009) Stefania Rava – Send In The Clowns / 伊Dejavu – DJV100021
●(1967) Jack Wilson – Easterly Winds / 東芝 Blue Note – BST 84270
●(1986) Laila Dalseth Featuring Red Mitchell – Time For Love / ノルウェイGemini – GMLP 51

 

4月2日/Here's That Rainy Day
1953年ジョニー・バーク作詞、ジミー・ヴァン・ヒューゼン作曲により、ミュージカル「カーニヴァル・イン・フランダース」の挿入歌として作られました。ジョニー・バークの歌詞は、一ノ月には難しすぎてうまく訳せないのですが、イメージだけでも感じてください。「捨ててしまったあの使い古しの夢はどこへ行ったの」「その夢が私の愛を育んでくれたのに」「笑っちゃうわ、愛が冷たい雨の日になるなんて」「滑稽ね、雨の日になるなんて」日本語にしても良く分かりませんね ごめんなさい!
●(1978) Chris Connor – Sweet And Swinging / Progressive Records – PRO 7028
●(1967) Johnny Smith – Johnny Smith / Verve Records – V-8692
●(1964) Carmen McRae – Bittersweet / Atlantic – P-6178A

 

3月28日の曲目 29日の曲目 30日の曲目 4月1日の曲目 2日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。

有吉純

出演:有吉純

レコード・コレクター。
「世の中には、ジャズを『聴く人』と『(演奏)する人』がいますが、私の場合は、『しつこく聴く人』です。14歳でワーデル・グレイのプレステッジ盤を聴いて、ジャズに開眼して以来、ズ~~っと聴き続けています。長いから偉いわけではありませんが、瞬間、瞬間、素晴らしい音楽を聴いていて、振り返るとそのすべてがジャズだったというだけです。
私のジャズの楽しみ方は、①安らぎ・癒し系、②エネルギー系(元気)、③テンション系(緊張感)に暗黙の分類をしながら聴いています。体調や気分に合わせて3つのジャンルでいつも感動させてもらっています。
ミュージシャンでは、ボーカルのジュリー・ロンドン、ダイアナ・クラール、インストのデクスター・ゴードン、アート・ペッパーなどオーソドックスなミュージシャンが大好きです。
そんな私が聞き続けてきたジャズをオリジナル盤を中心に一緒に楽しんでいただければ幸いです。
ジャズの神様に感謝。」

武田清一

出演:武田清一

1970年代にフォークグループ「日暮し」の一員で「いにしえ」という大ヒットを残した武田氏は、アナログレコードの大ファンで、ジャズヴォーカルを中心に3000枚を越えるコレクションの持ち主です。自宅では二つのオーディオを音楽によって使い分け、CDでは得られないアナログサウンドを楽しんでいます。

上原 昇

出演:上原 昇

横浜在住。ジャズを聴き始めたのはハタチの頃から、地元『ちぐさ』によく通いエヴァンスやコニッツなど”白人系”ジャズに酔いしれる。もう一つ『ジャズ批評』から多くを学び、その恩返しをと。ヴォーカル(主に白人系)やボサ・ノヴァ(サンバではない)に神経を集中する日々。中途半端なコレクションはしてないつもり。

茂木亮

出演:茂木亮

1960年5月札幌出身、ピアニスト、スティーヴ・キューンのマニア、完全コレクター(自分が生まれたとき、キューンはコルトレーン4のメンバーだった)で、ジャズ批評誌などにキューン関連の情報を発信している。中野新橋のジャズ喫茶・ジニアスに20年以上通い続け、リスナー、レコード・コレクターとしての極意(?)を習得。高田敬三氏主催の「ボーカルを楽しむ会」では、年に一度ほど例会の案内係を担当。