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ターンテーブルの夜


(月~金)23:00~24:00
ターンテーブルの夜
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ターンテーブルの夜

 時がめまぐるしく進む現代、慌ただしく生きる毎日。そんな日々だからこそ輝きを増すアナログの世界・・・・。長い時を隔てたアルバムの味わいを温かなヴォーカルと共に堪能してください。
 パーソナリティが日米を股にかけて集めたヴォーカル・コレクションの中から選曲、貴重なオリジナル盤も持ち込みます。



<9月26日~9月30日/女性ヴォーカル、スタンダードを聴き比べ>

9月26日から9月30日はジャズ・レコード・コレクターの有吉純さんがパーソナリティを務めます。
(10月3日~28日はアーカイブス放送となります。)
 

9月26日/How Long Has This Been Going On?
「ハウ・ロング・ハズ・ディス・ビーン・ゴーイング・オン?」は、ガーシュウィン兄弟の傑作の一つです。彼らの数多い名曲の中でも、最高作と評する人もいるほど素晴らしい曲です。もともとは1927年のミュージカル「ファニー・フェース」の挿入歌として書かれたものですが、上演の間際に別の曲に差し替えられ、お蔵入りになってしまいました。その後、「ファニー・フェース」が、1957年にオードリー・ヘプバーンとフレッド・アステアの主演で「パリの恋人」として映画化されたとき、劇中でヘプバーン自らこの曲を歌うことになりました。ある日突然、自分が恋をしていることに気づき、「いつからこんなことになったの」と恋の不思議を歌ったものです 歌詞には、「教えて いつの頃からこんな風になったのか」「この背筋に走るスリル 心のときめき」「言葉に出来ない お願い 聞いて まるで天国に昇るよう」「コロンブスが新世界を発見したとき こんな気持ちだったのかしら」「お願い もう一度キスして…」などと綴られています。
●(1974) Karin Krog – Gershwin With Karin Krog / ノルウェイ・Polydor 2382 045
●(1988) Spike Robinson – The Gershwin Collection / 英Hep Records – HEP 2042
●(1957) Tina Louise – It's Time For Tina / 日DIW – DIW-25022
 

9月27日/Stardust
「スターダスト」は、作曲者でピアニストで後に俳優ホーギー・カーマイケルによって作曲され、1927年に自身のピアノ演奏でリリースされました。その後、ミッチェル・パリッシュが歌詞をつけ、全世界中に知られるスタンダードになりました。日本では、ザ・ピーナッツによってカヴァーされています。「スターダスト」は、別れた恋人を思う切ないバラードです。心に宿る星屑のメロディを切なく綴っています。歌詞には、「そして今、たそがれ時の紫の夕闇が」「私の心の草原を覆い尽くす」「私の心に蘇るのは」「私の星屑のメロディー」「沸き出でる恋の思い出」などと綴られています。
●(1987) Morgana King – Stardust / 日CBS/Sony – 28AP 3316
●(1964) Ben Webster – See You At The Fair / 米Impulse! – A-65
●(1959) Helen Humes – Helen Humes / 米Contemporary – M 3571
 

9月28日/My Heart Belongs to Daddy
「マイ・ハート・ビロングス・トゥ・ダディ」は、コール・ポーター作詞・作曲で1938年のミュージカル「リーブ・イット・トゥ・ミー!」のために書かれました。このミュージカリからは、「ゲット・アウト・オブ・タウン」もスタンダードになっています。恋人として仕事(契約かな)に集中する甘い女心を描いています。歌詞には、「ゴルフが終わったら、キャディの男の子を誘惑しちゃうかも」「でも最後まではダメよ」「夕食に男の子を招いて、自慢の料理をご馳走して」「また来たいって言うけどダメよ」「私はパパのことが好き、だって私の心はパパのものなんだもの」などと綴られています。
●(1960) Joanie Sommers – Positively The Most / 日Warner Bros. P-7708
●(1961) Julie London – Whatever Julie Wants / 米Liberty – LRP 3192
●(1982) Rosemary Clooney – Sings The Music Of Cole Porter / 米Concord CJ-185
 

9月29日/I Get Along Without You Very Well
「アイ・ゲット・アロング・ウィズアウト・ユー・ベリー・ウェル」は、1939年にホーギー・カーマイケルが作曲したバラードで、クレジットには作詞もカーマイケルの名前になっていますが、本当はジェーン・ブラウン・トンプソンという女性だそうです。別れた後の心の空洞を健気に語る切ないバラードです。歌詞には、「一人でもうまくやってるわ えぇ、もちろんそうよ」「でも優しい雨が降って、木の葉から滴がこぼれるとき」「不意に思いだすの あなたの腕にいだかれて、ときめいていたことを」「そうなんだけど でもうまくやってるわ」なんて、綴られていますが、ラストは本心で「でも春になったらどうかしら・・・」「春のことは考えてはいけないの」「だって、私の心は本当に壊れてしまいそうだから」と締めています。
●(2001) Diana Krall – The Look Of Love / 米Verve Records – 602547377074
●(1954) Chet Baker – Chet Baker Sings / 日Pacific Jazz – K23P-6702
●(1986) Linda Ronstadt – For Sentimental Reasons / 米Asylum – 60474-1-E
 

9月30日/Day By Day
「デイ・バイ・デイ」は、サミー・カーン作詞、トロンボーン奏者のアクセル・ストーダル、ピアニストのポール・ウェストン作曲のポピュラーソングです。この作詞・作曲の3名は、同年のMGM映画「スリル・オブ・ア・ロマンス」の中で「アイ・シュッド・ケア」を作った組み合わせです。甘く切ない思いが綴られた歌詞には、「一日一日、もっと好きになったよ」「日ごとに愛が深まってゆく」「私の献身に終わりはない」「それはどんな海よりも深く広い」などと綴られています。
●(2021) Andrea Wright – September In The Rain /日寺島レコード TYLP-1043
●(1960) Sonny Stitt – The Sonny Side Of Stitt / 米Roost – SLP 2240
●(1958) Jaye P. Morgan – Just You, Just Me / 西RCA – NL-46042
 

9月26日の曲目 27日の曲目 28日の曲目 29日の曲目 30日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。

有吉純

出演:有吉純

レコード・コレクター。
「世の中には、ジャズを『聴く人』と『(演奏)する人』がいますが、私の場合は、『しつこく聴く人』です。14歳でワーデル・グレイのプレステッジ盤を聴いて、ジャズに開眼して以来、ズ~~っと聴き続けています。長いから偉いわけではありませんが、瞬間、瞬間、素晴らしい音楽を聴いていて、振り返るとそのすべてがジャズだったというだけです。
私のジャズの楽しみ方は、①安らぎ・癒し系、②エネルギー系(元気)、③テンション系(緊張感)に暗黙の分類をしながら聴いています。体調や気分に合わせて3つのジャンルでいつも感動させてもらっています。
ミュージシャンでは、ボーカルのジュリー・ロンドン、ダイアナ・クラール、インストのデクスター・ゴードン、アート・ペッパーなどオーソドックスなミュージシャンが大好きです。
そんな私が聞き続けてきたジャズをオリジナル盤を中心に一緒に楽しんでいただければ幸いです。
ジャズの神様に感謝。」

武田清一

出演:武田清一

1970年代にフォークグループ「日暮し」の一員で「いにしえ」という大ヒットを残した武田氏は、アナログレコードの大ファンで、ジャズヴォーカルを中心に3000枚を越えるコレクションの持ち主です。自宅では二つのオーディオを音楽によって使い分け、CDでは得られないアナログサウンドを楽しんでいます。

上原 昇

出演:上原 昇

横浜在住。ジャズを聴き始めたのはハタチの頃から、地元『ちぐさ』によく通いエヴァンスやコニッツなど”白人系”ジャズに酔いしれる。もう一つ『ジャズ批評』から多くを学び、その恩返しをと。ヴォーカル(主に白人系)やボサ・ノヴァ(サンバではない)に神経を集中する日々。中途半端なコレクションはしてないつもり。

茂木亮

出演:茂木亮

1960年5月札幌出身、ピアニスト、スティーヴ・キューンのマニア、完全コレクター(自分が生まれたとき、キューンはコルトレーン4のメンバーだった)で、ジャズ批評誌などにキューン関連の情報を発信している。中野新橋のジャズ喫茶・ジニアスに20年以上通い続け、リスナー、レコード・コレクターとしての極意(?)を習得。高田敬三氏主催の「ボーカルを楽しむ会」では、年に一度ほど例会の案内係を担当。

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<8月29日~9月2日/女性ヴォーカル、スタンダードを聴き比べ>

8月29日から9月2日はジャズ・レコード・コレクターの有吉純さんがパーソナリティを務めます(9月5日~23日はアーカイブス放送となります)。
 

8月29日/Manhattan
ロレンツ・ハート作詞、リチャード・ロジャース作曲の作品で、1925年のレヴュー「ザ・ギャーリック・ゲイティーズ(The Garrick Gaieties)」で使用されました。1929年の大恐慌の前、第二次世界大戦以前の希望に満ちあふれたニューヨークです。楽しみと希望に満ちあふれたマンハッタンは、みんなのあこがれの夢の街で、当時のマンハッタンの素晴らしさを歌っています。歌詞には、「大都会は不思議なおもちゃだ」「女の子と男の子のために」「私たちはマンハッタンを」「喜びの島へ」などと歌われています。
●(1989) Rosemary Clooney – Show Tunes / 米Concord Jazz – CJ-364
●(1955) Tal Farlow – The Interpretations Of / 日Norgran Records – POJJ-1526
●(2002) Stacey Kent – In Love Again / 英Pure Pleasure Records – CJS9786
 

8月30日/Caravan
1935年にデューク・エリントンと、エリントン楽団のトロンボーン奏者ファン・ティゾールが作曲しました 1937年にはアーヴィング・ミルズによって歌詞がつけられ、スタンダードになりました。この曲「キャラバン」は、どことなく異国情緒が感じられ、とても魅力的です。タイトルから考えると、ラクダで砂漠を移動する遊牧民をイメージした曲でしょうか。エスニックな雰囲気がいっぱいです。歌詞には、「あなたは私のそばにいる 青空の下で」「私の愛の夢は実現する」「私たちの砂漠のキャラバンの中で」などと歌われています。
●(1986) Astrud Gilberto – Plus - James Last / 独Polydor – POLD 5207
●(1958) Kenny Burrell – Blue Lights, Volume 1 / 米Blue Note – BST 81596
●(2008) Cassandra Wilson – Loverly / 米Blue Note – 50999 5 07699 1 9
 

8月31日/A Sailboat in the Moonlight
ビリー・ホリデーとレスター・ヤングの名演で有名な曲です。1937年カルメン・ロンバルド作詞、ジョン・ジェイコブ・ローブ作曲のポピュラーソングです。ファースト・レコーディングは、ジョニー・ホッジス楽団によるもので、同年中にビリー・ホリデーとハー・オーケストラも録音しました メンバーには、レスター・ヤングがいますので聞き入ってしまいます。作詞のカルメン・ロンバルドは、有名な兄のガイ・ロンバルド楽団でコーラスや編曲などを担当していました。歌詞には、「月明かりの中のヨット、そしてあなた」「二人だけの天国はないだろうか」「6月の夜、そよ風とあなた」「夢を叶えるための完璧な舞台です」などと歌われています。
●(1980) Karin Krog & Per Borthen – Swingin‘ Arrival / 日Swedisc – SJ27-5001
●(1957) Ruby Braff / Ellis Larkins – Pocket Full Of Dreams / 米Vanguard – VRS-8516
●(1957) Teddi King – A Girl and Her Songs / 米RCA Victor – LPM-1454
 

9月1日/You’d Be So Nice To Come Home To
コール・ポーターの作詞・作曲で、ブロードウェイの舞台裏を描く1943年のコメディ-映画「サムシング・トゥ・シャウト・アバウト(Something to shout about)」のために書かれました。1942ー3年というと第二次世界大戦真っ盛り、この歌詞の意味が当時の人たちに実感を持って受け入れられたと思います。戦争で離ればなれになった恋人や家族を想う気持ちをストレートに歌っています。人を愛するのに理由など要りません、貴方が居てくれるだけでいいと思うのは、世界共通の純粋な愛の気持ちです。歌詞には、「あなたが帰りを待っていてくれたらとても素敵」「暖炉の傍に貴方がいれば、とても嬉しい」「星の下で冬に凍て付こうと」「八月の月が燃え上がるような下でも」「貴方が居てくれればとても素敵、貴方は楽園のよう」と歌っています。
●(2010) Alexis Cole – You‘d Be So Nice To Come Home To / 日Venus Records – VHJD-215
●(1959) Chet Baker – Chet / 米Riverside Records – RLP 12-299
●(1959) Jaye P. Morgan – Slow And Easy / 米MGM Records – E3774
 

9月2日/The End Of A Love Affair
テーマは、深く優しく表現するのも、ちょっとぶっきらぼうに表現するのも、自由な曲で奥行きを感じます。単純な歌詞が織りなすむなしさの表現に、失った恋に深く傷ついた心が何とも言えません。歌詞には、「僕は少し速く歩きすぎる」 「僕は車の運転も速すぎる」「僕は少ししゃべりすぎる」「僕は少し笑いすぎる」「しかも人ごみの中にいると声も大きすぎる」「僕はタバコを吸いすぎる」「恋が終わって何ができる?」などと失恋の痛みを歌っています
●(2019) Claire Martin & Jim Mullen – Bumpin‘ / デンマークStunt Records – STULP 18111
●(1961) Dexter Gordon – Dexter Calling . . . / 日Blue Note – BST 84083
●(1962) Julie London – Love On The Rocks / 米Liberty – LST 7249
 

8月29日の曲目 30日の曲目 31日の曲目 9月1日の曲目 2日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。

有吉純

出演:有吉純

レコード・コレクター。
「世の中には、ジャズを『聴く人』と『(演奏)する人』がいますが、私の場合は、『しつこく聴く人』です。14歳でワーデル・グレイのプレステッジ盤を聴いて、ジャズに開眼して以来、ズ~~っと聴き続けています。長いから偉いわけではありませんが、瞬間、瞬間、素晴らしい音楽を聴いていて、振り返るとそのすべてがジャズだったというだけです。
私のジャズの楽しみ方は、①安らぎ・癒し系、②エネルギー系(元気)、③テンション系(緊張感)に暗黙の分類をしながら聴いています。体調や気分に合わせて3つのジャンルでいつも感動させてもらっています。
ミュージシャンでは、ボーカルのジュリー・ロンドン、ダイアナ・クラール、インストのデクスター・ゴードン、アート・ペッパーなどオーソドックスなミュージシャンが大好きです。
そんな私が聞き続けてきたジャズをオリジナル盤を中心に一緒に楽しんでいただければ幸いです。
ジャズの神様に感謝。」

武田清一

出演:武田清一

1970年代にフォークグループ「日暮し」の一員で「いにしえ」という大ヒットを残した武田氏は、アナログレコードの大ファンで、ジャズヴォーカルを中心に3000枚を越えるコレクションの持ち主です。自宅では二つのオーディオを音楽によって使い分け、CDでは得られないアナログサウンドを楽しんでいます。

上原 昇

出演:上原 昇

横浜在住。ジャズを聴き始めたのはハタチの頃から、地元『ちぐさ』によく通いエヴァンスやコニッツなど”白人系”ジャズに酔いしれる。もう一つ『ジャズ批評』から多くを学び、その恩返しをと。ヴォーカル(主に白人系)やボサ・ノヴァ(サンバではない)に神経を集中する日々。中途半端なコレクションはしてないつもり。

茂木亮

出演:茂木亮

1960年5月札幌出身、ピアニスト、スティーヴ・キューンのマニア、完全コレクター(自分が生まれたとき、キューンはコルトレーン4のメンバーだった)で、ジャズ批評誌などにキューン関連の情報を発信している。中野新橋のジャズ喫茶・ジニアスに20年以上通い続け、リスナー、レコード・コレクターとしての極意(?)を習得。高田敬三氏主催の「ボーカルを楽しむ会」では、年に一度ほど例会の案内係を担当。

ターンテーブルの夜
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<7月25日~7月29日/女性ヴォーカル、スタンダードを聴き比べ>

7月25日から7月29日はジャズ・レコード・コレクターの有吉純さんがパーソナリティを務めます。(8月1日~26日はアーカイブス放送となります。)

 

7月25日/These Foolish Things (Remind Me Of You)
「ディーズ・フーリッシュ・シングス」は、エリック・マシュウィッツの作詞、ジャック・ストレイチー、ハリー・リンクの作曲で、1935年にロンドンでのレビュー「スプレッド・イット・アブロード(Spread It Abroad)」の挿入曲です。イギリスでヒットした翌年には、アメリカでもベニー・グッドマン楽団やヴィクター・ヤング楽団、テディー・ウィルソン楽団などのシングルが出ています。発表当時からヴォーカルもインストゥルメントも数多くのカバーがあります。歌詞はとても長いので、少しだけ訳してみますね。「口紅の跡が残る一本のタバコ」「ロマンチックな場所への航空券」「そして、いまでも私の心をときめかせる」「こんな馬鹿げたことが、あなたのことを思い出させる」。ちなみに、後半には、「ガルボの微笑み」とか、「クロスビーが歌う歌」などの歌詞が出てきます 「ガルボ」はハリウッドの大女優で笑わないことで有名なグレタ・ガルボ、「クロスビー」はもちろん歌手のビング・クロスビーのことです。
●(1988) Carmen McRae – Fine And Mellow - Live At Birdland West / 米Concord Jazz – CJ-342
●(1984) Duke Jordan – Plays Standards Vol.1 / Autumn Leaves / 日Marshmallow MMLP-104
●(1956) Gisele MacKenzie – Gisele MacKenzie / 日Vik – BVJJ-2848
 

7月26日/Someday My Prince Will Come
「サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム(いつか王子様が)」は、1937年の作品で、ラリー・モリー作詞、フランク・チャーチル作曲のディズニー映画「白雪姫」の曲です。ジャズとディズニー音楽の取り合わせには、「ハテナ?」マークがつきますが、実際には「サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム(いつか王子様が)」をはじめ、「不思議の国のアリス」、「ハイ・ホー」、「星に願いを」など多くの楽曲が強面のジャズ・ミュージシャンに取り上げられています。そして、不思議にその多くがしっかり聴かせる演奏になっています。歌詞には、「いつか王子様がやってくる」「いつか愛しい人を見つけるの」「その瞬間はどんなにスリリングだろう」「私の夢の王子様がやってきたら」などと書かれています。「白雪姫」のワン・シーンが思い出されます。
●(2010) Alexis Cole ‎– Someday My Prince Will Come / 日Venus ‎– VHJD-37
●(1986) Klaus Ignatzek Trio – Standards / 伊Red Record – VPA 197
●(1955) Ethel Ennis – My Kind Of Waltztime / 米RCA Victor – LPM-2986
 

7月27日/Star Eyes
「スター・アイズ」は、1943年のミュージカル・コメディー映画「アイ・ドゥード・イット(I Dood It)」で紹介されました。この映画には、ジミー・ドーシー楽団やリナ・ホーン、ヘレン・オコネル、ヘイゼル・スコットなど素晴らしいミュージシャンが出演しています。映画の中の「スター・アイズ」は、ボブ・エヴァリーが歌いジミー・ドシーがアルトサックス・ソロを吹いて、ヘレン・オコネルにつないでいます。ヘレン・オコネルが歌う「スター・アイズ」には、「スターアイズ」「私の瞳を輝かせるのはあなたよ」「あなたのその唇が私の唇を愛撫するとき」「あなたがそばにいるだけで」「星が見えるようになる」などと一途な愛の想いが歌われています。
●(2016) Akiko – Jazz Me NY / 日Think! Records – THLP-385
●(1984) Steve Grossman – Way Out East - Vol. 1 / 伊Red Record – VPA 176
●(1978) Irene Kral – Angel Eyes / 日Trio Records – PAP 9104
 

7月28日/They Say It's Spring
「ゼイ・セイ・イッツ・スプリング」は、ボブ・ヘインズとマーティー・クラークの作詞・作曲によるポピュラーソングです。この曲は、ブロッサム・ディアリーの1958年のアルバム「ギヴ・ヒム・ザ・オーララ」に収録されましたが、作られた年にブロッサムが録音していますので、何か関係があってブロッサムのために作られた曲かもしれません。細かいことは分かりませんが、この「ゼイ・セイ・イッツ・スプリング」は、いつ聴いてもブロッサムらしい名曲だと思います。歌詞には、「春なのだろうか」「鳴り響くあの鐘の音は」「春なのかもしれない」「でもコマドリが鳴き止んだら」「私がしがみつくのはあなたです」「春と言われても」「それはあなたなんです」などと歌われています。シンプルなメロディーに対して考えさせられる歌詞が続きます。
●(2013) Mimi Terris – They Say It’s Spring / デンマークCalibrated – CALILP001
●(2015) Veronica Mortensen – Presents Passed / デンマークStunt Records – stulp 15021
●(2018) Diana Panton – Solstice / Equinox / 日Muzak – MZLP-005
 

7月29日/Days Of Wine And Roses
「デイズ・オブ・ワイン・アンド・ローゼズ」は、ジョニー・マーサ作詞、ヘンリー・マンシーニ作曲で1962年のアメリカ映画「酒とバラの日々」のテーマ曲として作られました。同年にアカデミー歌曲賞を受賞し、お馴染みのジャズ・スタンダードになりました。ちなみに、この曲を作成したジョニー・マーサ、ヘンリー・マンシーニのペアは、前年にも「ムーン・リバー」でアカデミー歌曲賞を受賞していますので、2年連続の受賞となりました。そして、63年のヒット映画「シャレード」もこの二人のコンビの作品です。歌詞には、「ワインとバラの日々」「笑って逃げよう、子供の遊びのように」「草原を走り抜け 閉ざされた扉へ」「“二度とない ”と書かれた扉、以前はなかった」などと綴られています ジョニー・マーサのいつもチャーミングで素敵です。
●(1985) Rosemary Clooney – Rosemary Clooney Sings Ballads / 日King Records – K26P 6392
●(1981) Michel Petrucciani – Michel Petrucciani / 仏Owl Records – OWL 025
●(1975) Anita O‘Day – My Ship / 日Trio Records – PA-7126
 

7月25日の曲目 26日の曲目 27日の曲目 28日の曲目 29日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。

有吉純

出演:有吉純

レコード・コレクター。
「世の中には、ジャズを『聴く人』と『(演奏)する人』がいますが、私の場合は、『しつこく聴く人』です。14歳でワーデル・グレイのプレステッジ盤を聴いて、ジャズに開眼して以来、ズ~~っと聴き続けています。長いから偉いわけではありませんが、瞬間、瞬間、素晴らしい音楽を聴いていて、振り返るとそのすべてがジャズだったというだけです。
私のジャズの楽しみ方は、①安らぎ・癒し系、②エネルギー系(元気)、③テンション系(緊張感)に暗黙の分類をしながら聴いています。体調や気分に合わせて3つのジャンルでいつも感動させてもらっています。
ミュージシャンでは、ボーカルのジュリー・ロンドン、ダイアナ・クラール、インストのデクスター・ゴードン、アート・ペッパーなどオーソドックスなミュージシャンが大好きです。
そんな私が聞き続けてきたジャズをオリジナル盤を中心に一緒に楽しんでいただければ幸いです。
ジャズの神様に感謝。」

武田清一

出演:武田清一

1970年代にフォークグループ「日暮し」の一員で「いにしえ」という大ヒットを残した武田氏は、アナログレコードの大ファンで、ジャズヴォーカルを中心に3000枚を越えるコレクションの持ち主です。自宅では二つのオーディオを音楽によって使い分け、CDでは得られないアナログサウンドを楽しんでいます。

上原 昇

出演:上原 昇

横浜在住。ジャズを聴き始めたのはハタチの頃から、地元『ちぐさ』によく通いエヴァンスやコニッツなど”白人系”ジャズに酔いしれる。もう一つ『ジャズ批評』から多くを学び、その恩返しをと。ヴォーカル(主に白人系)やボサ・ノヴァ(サンバではない)に神経を集中する日々。中途半端なコレクションはしてないつもり。

茂木亮

出演:茂木亮

1960年5月札幌出身、ピアニスト、スティーヴ・キューンのマニア、完全コレクター(自分が生まれたとき、キューンはコルトレーン4のメンバーだった)で、ジャズ批評誌などにキューン関連の情報を発信している。中野新橋のジャズ喫茶・ジニアスに20年以上通い続け、リスナー、レコード・コレクターとしての極意(?)を習得。高田敬三氏主催の「ボーカルを楽しむ会」では、年に一度ほど例会の案内係を担当。