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ターンテーブルの夜


(月~金)23:00~24:00
ターンテーブルの夜
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 時がめまぐるしく進む現代、慌ただしく生きる毎日。そんな日々だからこそ輝きを増すアナログの世界・・・・。長い時を隔てたアルバムの味わいを温かなヴォーカルと共に堪能してください。
 パーソナリティが日米を股にかけて集めたヴォーカル・コレクションの中から選曲、貴重なオリジナル盤も持ち込みます。

アナログでしか出せないジャズ・ボーカルの味わい
 9月30日から10月4日は、ジャズ・レコード・コレクターの有吉純さんがパーソナリティを務めます。(10月7日~25日はアーカイブス放送となります。)

<9月30日~10月4日/コール・ポーターの世界を楽しむ>
9月30日/恋とは何でしょう (What Is This Thing Called Love?)
 恋とは何でしょう(What Is This Thing Called Love ?)は、コール・ポーターが1929年、ロンドンとニューヨークで上演されたミュージカル、「ウェイク・アップ・アンド・ドリーム(Wake Up And Dream) 」の中の歌われた。1946年のポーターの伝記映画「夜も昼も(Night and Day)」の中でも♪恋とは何でしょう(What Is This Thing Called Love ?)は歌われ、のちにジャズ・スタンダードになり、ポーターの最もよく演奏される楽曲の1つになった。ボーカルでは、シナトラやエラの名唱は外せません。インストでは、1956年のブラウン・アンド・ローチ・アット・ベーズン・ストリート(Clifford Brown And Max Roach ‎– At Basin Street)が、緊張感あるイントロからブラウニーのテーマ、そしてソロ流れていくあまりにも美しい演奏が有名です。
『恋とはいったい何でしょう この不思議な思いは 誰がこの謎を解き明かせるの?』なんてセンチになっちゃいますね。
●Gale Robbins ‎– I‘m A Dreamer / Vik LX-1128(1958)
●Jimmy Raney Quartet – Raney’81 / Criss Cross Jazz 1001 (1981)
●Mel Tormé ‎– At The Crescendo / Bethlehem BCP-6020 (1957)

10月1日/ラブ・フォー・セール (Love for Sale)
 ラブ・フォー・セール( Love for Sale )は、コール・ポーター作詞・作曲。1930年の「ザ・ニューヨーカーズ(The New Yorkers)」というブロードウェイ・ミュージカルで使われた。1929年のウォール街大暴落に端を発した世界恐慌が始まり、何も売れない不況が続いた時に、「恋」を売るなんて、流石コール・ポーターです。エッ、コールガール/売春婦の歌じゃないかって? そのような意見もありますが、時代を敏感に感じ取ったコール・ポーターが大恐慌をシニカルに表現した素晴らしい曲です(多分私だけの主張です???)。是非、歌詞もじっくり味わってみてください。そこに、コール・ポーターの本質があるように思えてなりません。そんな歌だからこそ、歌いつがれてスタンダードになった。いくらアメリカでも1930年代の価値観・宗教観からは、この歌詞はまずかったようで、ラジオの放送禁止になったそうです。そのおかげでヒットしたなんて、コール・ポーターのシニカルさがよく出ています。
『愛を売ってるよ 美味しそうな若い愛を売ってる』これ以上は自分で調べてください。
●Tony Bennet – I Left My Heart In San Francisco / Columbia CS 8669 (1962)
●Dexter Gordon ‎– Go! / Blue Note BLP 4112 (1962)
●Julie London ‎– Whatever Julie Wants / Liberty LRP 3192(1961)

10月3日/夜も昼も (Night And Day)
 夜も昼も(ナイト・アンド・ディ、Night and Day)は、コール・ポーター作詞・作曲によるミュージカルナンバー。1932年の「陽気な離婚( Gay Divorce )」のために書きおろされ、フレッド・アステアが初演しました。後にレコード化されて、全米1位のヒット作となりました。ポーターの作曲家人生を代表する作品として知られ、スタンダード・ナンバーの一つであり、数多くの歌手によって録音されてきました。1946年のポーターの伝記映画「夜も昼も(Night and Day)」の中では、その題名になっています。ジャズのスタンダードでも、タイトル、メロディーともに日本でもおなじみのこの曲「夜も昼も(ナイト・アンド・ディ、Night and Day)」。コール・ポーターらしい、都会的で洗練されたメロディーに歌詞が流れていく。素晴らしい曲ですね。ボーカルでは、アステアに始まり、シナトラ、アニタ・オディなどの名演が続き、インストでは、チャーリー・パーカーといったところでしょうか。
『夜も昼も、あなただけ 月の下にいても、太陽の下にいても 近くにいても、遠くにいても あなたがどこにいてもそんなの関係なくて あなたのことを想っている』思われてみたいですね。
●Akiko ‎– simply blue e.p. / Verve ‎UM3-4014 (2005)
●Joe Pass ‎– For Django / Pacific Jazz ‎85 (1964)
●Diana Krall – Turn Up The Quiet / Verve B0026480-01 (2017)

10月4日/エニシング・ゴーズ  (Anything Goes)
 今、1936年のパラマウント映画の「エニシング・ゴーズ(Anything Goes)」を見ながら拙文を書いています。ドタバタ・ハチャメチャ・ミュージカル・コメディと分かっていてもエセル・マーマンの歌うこの曲は楽しいです。「エニシング・ゴーズ(Anything Goes)」は、1934年コール・ポーター作詞・作曲のブロードウェイ・ミュージカルの1曲です。ミュージカルの2年後には映画化されていますから、大ヒットしたというのもうなずけます。そして、「エニシング・ゴーズ(Anything Goes)」は、コール・ポーター最大のヒット作と言われています。「エニシング・ゴーズ(Anything Goes)」の歌いだしの部分に
『昔は、ストッキングちら見で それだけでショックだったんだよ それが今はどうだい、神様だって知っての通りさ 何でもありなんだよ』みたいな歌詞があります。
本日おかけする2枚目のデーブ・ブルーベックのアルバム・ジャケットがチャーミングな足の写真はそのためでしょうか。また、ミュージカルの「エニシング・ゴーズ(Anything Goes)」からは、この「エニシング・ゴーズ」をはじめ、「アイ・ゲット・ア・キック・アウト・オブ・ユー( I Get a Kick Out of You )」、「オール・スルー・ザ・ナイト(All Through the Night )」、「ユーアー・ザ・トップ(You‘re The Top)」など、ジャズのスタンダード・ナンバーとなった曲も多いです。
●Ella Fitzgerald ‎– Sings The Cole Porter Songbook / Verve MGV 4001-2 (1956)
●The Dave Brubeck Quartet ‎– Anything Goes! / Columbia CL 2602 (1965)
●Nancy Harrow ‎– Anything Goes / Audiophile AP-142 (1979)

10月4日/あなたはしっかり私のもの (I‘ve Got You Under My Skin) 
 「あなたはしっかり私のもの(I‘ve Got You Under My Skin)」は、コール・ポーターが作詞・作曲した楽曲。1936年のミュージカル映画「踊るアメリカ艦隊(Born to Dance)」の挿入歌としてヴァージニア・ブルースの歌唱で使用された。丁寧に優しく歌うヴァージニア・ブルースはそれはそれで素晴らしい表現です(個人的には、煙草を持っているのがイメージが合いません)。また、別のアレンジでダンスのシーンにも使用されていますが、こちらも美しいです。ジャズでは多くの歌手がカバーしていますが、やはりフランク・シナトラがカバーしたバージョンが一番なじみがあるのではないでしょうか。ダイアナ・クラールの歌もたまりません。英語の弱い私にはこのタイトルの微妙なニュアンスは良く分かりませんが、
『私の内にあなたがいる 私の心の奥底にしっかりすみついてしまったあなた 思いがあまりに深くて、もう私の一部みたいになってしまった 私の心に入り込んでしまったあなた 』と思いながらも、上手くいかない切ない歌のようです。
●Rosemary Clooney ‎– Sings The Music Of Cole Porter / Concord Jazz CJ-185 (1982)
●Joe Henderson ‎– Tetragon / Milestone MSP 9017 (1968)
●Julie London ‎– All Through The Night / Liberty LRP-3434 (1965)

9月30日の曲目 10月1日の曲目 2日の曲目 3日の曲目 4日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。

有吉純

出演:有吉純

レコード・コレクター。
「世の中には、ジャズを『聴く人』と『(演奏)する人』がいますが、私の場合は、『しつこく聴く人』です。14歳でワーデル・グレイのプレステッジ盤を聴いて、ジャズに開眼して以来、ズ~~っと聴き続けています。長いから偉いわけではありませんが、瞬間、瞬間、素晴らしい音楽を聴いていて、振り返るとそのすべてがジャズだったというだけです。
私のジャズの楽しみ方は、①安らぎ・癒し系、②エネルギー系(元気)、③テンション系(緊張感)に暗黙の分類をしながら聴いています。体調や気分に合わせて3つのジャンルでいつも感動させてもらっています。
ミュージシャンでは、ボーカルのジュリー・ロンドン、ダイアナ・クラール、インストのデクスター・ゴードン、アート・ペッパーなどオーソドックスなミュージシャンが大好きです。
そんな私が聞き続けてきたジャズをオリジナル盤を中心に一緒に楽しんでいただければ幸いです。
ジャズの神様に感謝。」

武田清一

出演:武田清一

1970年代にフォークグループ「日暮し」の一員で「いにしえ」という大ヒットを残した武田氏は、アナログレコードの大ファンで、ジャズヴォーカルを中心に3000枚を越えるコレクションの持ち主です。自宅では二つのオーディオを音楽によって使い分け、CDでは得られないアナログサウンドを楽しんでいます。

上原 昇

出演:上原 昇

横浜在住。ジャズを聴き始めたのはハタチの頃から、地元『ちぐさ』によく通いエヴァンスやコニッツなど”白人系”ジャズに酔いしれる。もう一つ『ジャズ批評』から多くを学び、その恩返しをと。ヴォーカル(主に白人系)やボサ・ノヴァ(サンバではない)に神経を集中する日々。中途半端なコレクションはしてないつもり。

茂木亮

出演:茂木亮

1960年5月札幌出身、ピアニスト、スティーヴ・キューンのマニア、完全コレクター(自分が生まれたとき、キューンはコルトレーン4のメンバーだった)で、ジャズ批評誌などにキューン関連の情報を発信している。中野新橋のジャズ喫茶・ジニアスに20年以上通い続け、リスナー、レコード・コレクターとしての極意(?)を習得。高田敬三氏主催の「ボーカルを楽しむ会」では、年に一度ほど例会の案内係を担当。

ターンテーブルの夜









アナログでしか出せないジャズ・ボーカルの味わい
 8月26日から30日は、ジャズ・レコード・コレクターの有吉純さんがパーソナリティを務めます。(9月2日~27日はアーカイブス放送となります。)

<8月26日~30日/アーヴィング・バーリンを楽しむ>
 アーヴィング・バーリンは、ジョージ・ガーシュウィン、ジェローム・カーンと並ぶブロードウェイ・ミュージカル、ハリウッド映画、アメリカン・ポップスの巨人として知られています。長いキャリアの中で1500曲以上の作詞・作曲を手掛けています。誰でも知っている「ホワイト・クリスマス」やアメリカの第二の国歌と言われる「ゴッド・ブレス・アメリカ」などもアーヴィング・バーリンの作品ですから驚きます。

8月26日/ハウ・アバウト・ミー(How About Me)
 アーヴィング・バーリン(Irving Berlin)が1928年に作詞・作曲した。ミュージカル用ではなく、単独作品として作られた。終わった恋愛に対する悲しみの歌ですが、メロディーも歌詞も大変わかりやすくシンプルで、味わいがあるところがいいですね。1928年にフレッド・ワーリングとペンシルバニアンズにに歌われ、その後多くの歌手に愛されています。特にボーカルでは、1957年のジュディー・ガーランド(Judy Garland)、1958年のエラ・フィッツジェラルド(Ella Fitzgerald)の2枚が、名演の誉れ高いですね。
●Ethel Ennis ‎– Have You Forgotten? / Capitol T-1078 (1958)
●Julie London - Around Midnight / Liberty LRP 3164 (1960)
●Eydie Gorme – Don't Go To Strangers / Columbia CS 9276 (1966)

8月27日/ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン?(How Deep Is The Ocean?)
 この曲は、1932年にアーヴィング・バーリン(Irving Berlin)が作詞、作曲したもので、ミュージカルや映画とは関係のないものです。1932年以来、多くのミュージシャンに歌われ続けてスタンダード・ナンバーになった。1946年の映画「ブルー・スカイ(Blue Skies)」の中で、ビング・クロスビーが歌っている。バーリンはこの曲に満足せず永らく発表を控えていたといいます。確かにこの曲は、歌詞はミュージカル向きのシンプルなのに、コード進行はジャズ・ミュージシャンが好みそうな複雑性を持っている。録音を探してもインストゥルメントゥの録音が多いのがよくわかる。古いところでは、コールマン・ホーキンス、ベン・ウェブスター、チャーリー・パーカー、マイルス・デイビス、ビル・エヴァンスなど、多くのジャズ・ミュージシャンに取り上げられています。歌詞は、「私がどれくらい愛しているかわかる?あなたにウソは言わないわ。海がどれくらい深いか?空がどれくらい高いか?」なんて、シンプルそのものです。
●Monica Borrfors ‎– Second Time Around / Caprice CAP 1397 (1990)
●Chet Baker Trio Featuring Philip Catherine ‎– Chet‘s Choice / Criss Cross 1016 (1985)
●Diana Krall ‎– Love Scenes / Universal 602547376985 (1997)

8月28日/チーク・トウ・チーク(Cheek to Cheek)
 グラミー賞授賞式でもパフォーマンスを披露した、トニー・ベネット&レディー・ガガの「チーク・トウ・チーク(Cheek to Cheek)」。“Heaven, I’m in heaven~”で始まる、アーヴィング・バーリン作詞・作曲によるおなじみの名曲は、フレッド・アステア&ジンジャー・ロジャースの代表作のミュージカル映画「トップ・ハット(Top Hat)」(1935年)のために作られたものである。ジャズシーンにおいて、特にヴォーカルに人気の高いこの曲 ♪チーク・トゥ・チーク(Cheek To Cheek) 。この曲は、メロディが優雅で、ドラマティック、踊るアステアとジンジャーのステップは、大変激しい。歌詞の内容は、「二人で頬をよせて踊っていると、ヘブンにいるみたいだ」というもの。2014年録音ですから、1926年生まれのトニー・ベネット(Tonny Bennett)は、この時80代後半です。負けてられませんね。
●Fred Astaire Sings & Swings Irving Berlin / MGM PR-1 (1962)
●Don Randi Trio ‎– Feelin' Like Blues / World Pacific WP-1297 (1960)
●Tony Bennett and Lady Gaga on the album Cheek to Cheek / Streamline (2014)

8月29日/レッツ・フェイス・ザ・ミュージック・アンド・ダンス(Let's Face The Music And Dance)
 アーヴィング・バーリンが作詞・作曲のもので、1936年の映画「艦隊を追って (Follow The Fleet)」のために書かれたものです。その中で、フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースが歌い、踊りました。「これから先、困難に遭うことがあるかもしれない。でも月の光と音楽と愛とロマンスがある限り音楽に身をまかせて踊ろうよ」インストの世界では、ジャッキー・マクリーンのブルーノート盤「スイング・スワング・スインギン」やパシフィック・ジャズ盤「インタ・サムシン」が有名ですが、エラやダイアナを聴くと、改めてこの曲の素晴らしさが理解できます。
●Ella Fitzgerald ‎– Ella Fitzgerald Sings The Irving Berlin Songbook / Verve Records MG V-4019-2 (1958)
●Jackie McLean ‎– Swing, Swang, Swingin’ Blue Note BLP 4024 (1960)
●Diana Krall ‎– When I Look In Your Eyes / Original Recordings Group ORG 035 (1999)

8月30日/ゼイ・セイ・イッツ・ワンダフル (They Say It’s Wonderful)
 1946年のブロードウェイ・ミュージカル「アニーよ銃をとれ (Annie Get Your Gun)」のためアーヴィング・バーリンによって作られた。ブロードウェイの女王と呼ばれたエセル・マーマン (Ethel Merman)とレイ・ミドルトン (Ray Middleton) が歌い、1000回以上の公演をした。1950年には、同名の映画で、ベティ・ハットン (Betty Hutton)とハワード・キール (Howard Keel) が歌いました。「恋は素晴らしいと人は言う。月が輝いていれば、なお素晴らしい」ジョニー・ハートマン、トニー・ベネットなど、多くの人が歌いスタンダード・ナンバーになりました。
●Doris Day ‎– Show Time / Columbia CL 1470 (1960)
●Charles McPherson ‎– Beautiful! / Xanadu 115 (1975)
●John Coltrane And Johnny Hartman / Impulse! AS-40 (1963)

8月26日の曲目 27日の曲目 28日の曲目 29日の曲目 30日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。

有吉純

出演:有吉純

レコード・コレクター。
「世の中には、ジャズを『聴く人』と『(演奏)する人』がいますが、私の場合は、『しつこく聴く人』です。14歳でワーデル・グレイのプレステッジ盤を聴いて、ジャズに開眼して以来、ズ~~っと聴き続けています。長いから偉いわけではありませんが、瞬間、瞬間、素晴らしい音楽を聴いていて、振り返るとそのすべてがジャズだったというだけです。
私のジャズの楽しみ方は、①安らぎ・癒し系、②エネルギー系(元気)、③テンション系(緊張感)に暗黙の分類をしながら聴いています。体調や気分に合わせて3つのジャンルでいつも感動させてもらっています。
ミュージシャンでは、ボーカルのジュリー・ロンドン、ダイアナ・クラール、インストのデクスター・ゴードン、アート・ペッパーなどオーソドックスなミュージシャンが大好きです。
そんな私が聞き続けてきたジャズをオリジナル盤を中心に一緒に楽しんでいただければ幸いです。
ジャズの神様に感謝。」

武田清一

出演:武田清一

1970年代にフォークグループ「日暮し」の一員で「いにしえ」という大ヒットを残した武田氏は、アナログレコードの大ファンで、ジャズヴォーカルを中心に3000枚を越えるコレクションの持ち主です。自宅では二つのオーディオを音楽によって使い分け、CDでは得られないアナログサウンドを楽しんでいます。

上原 昇

出演:上原 昇

横浜在住。ジャズを聴き始めたのはハタチの頃から、地元『ちぐさ』によく通いエヴァンスやコニッツなど”白人系”ジャズに酔いしれる。もう一つ『ジャズ批評』から多くを学び、その恩返しをと。ヴォーカル(主に白人系)やボサ・ノヴァ(サンバではない)に神経を集中する日々。中途半端なコレクションはしてないつもり。

茂木亮

出演:茂木亮

1960年5月札幌出身、ピアニスト、スティーヴ・キューンのマニア、完全コレクター(自分が生まれたとき、キューンはコルトレーン4のメンバーだった)で、ジャズ批評誌などにキューン関連の情報を発信している。中野新橋のジャズ喫茶・ジニアスに20年以上通い続け、リスナー、レコード・コレクターとしての極意(?)を習得。高田敬三氏主催の「ボーカルを楽しむ会」では、年に一度ほど例会の案内係を担当。

ターンテーブルの夜









アナログでしか出せないジャズ・ボーカルの味わい
 7月29日から8月2日は、ジャズ・レコード・コレクターの有吉純さんがパーソナリティを務めます。(8月5日~23日はアーカイブス放送となります。)

<7月29日~8月2日/ジェローム・カーンを楽しむ>
 ジェローム・カーンといえば、ブロードウェイで40年以上のキャリアと700曲以上の音楽を残したと言われています。ちょっと考えただけでも、♪オール・マン・リバー(Ol’ Man River)やビートルズのせいで勘違いされることが多くなった♪イエスタディズ(Yesterdays)など色々思い出しますね。今月は、そんなジェローム・カーンの名曲の中から5曲を選んで、5日間に渡ってお楽しみいただきたいと思います。

7月29日:ザ・ソング・イズ・ユー(The Song Is You)
 1932年のミュージカル「ミュージック・イン・ジ・エアー」のために作曲された。ジェローム・カーンの作曲、オスカー・ハマースタイン二世の作詞によるものです。「君の姿を見ていると音楽が聞こえてくる」なんてキザなセリフは言えません。多くのミュージシャンが取り上げている曲ですので、皆さん好きなミュージシャンの「この一曲」があるのではないでしょうか。
●Monica Lewis ‎/ Sing It To The Marines / Verve MGV-2071
●Grant Green / Nigeria / Blue Note LT-2032
●Ethel Ennis / Eyes For You / RVC ‎PG-65

7月30日:煙が目にしみる (Smoke Gets in Your Eyes)
 1933年、ミュージカル「ロバータ(Roberta)」のためにジェローム・カーンによって作曲されました。邦題の「煙が目にしみる」はいい感じのタイトルです。私の耳には、ミュージカル音楽としてより、ジャズスタンダードとしてより、1973年の映画「アメリカン・グラフィティー」にでてくるザ・プラターズの歌うこの曲の印象が強いです。元は1958年のザ・プラターズによるリバイバル・ヒットですね。ビルボードのヒットチャートを見ると翌59年に16位に入っています。一つの愛が終わると、煙が目にしみる。泪を誘うなんて歌詞かな?ちょっとセンチになっちゃいます。
●Polly Bergen / The Party's Over / Columbia CL 1031
●Bud Shank / I'll Take Romance / World Pacific WP-1251
●Jo Stafford / Autumn In New York / キャピタル ECJ-50064

7月31日:オール・ザ・シングス・ユー・アー (All the Things You Are)
 1939年にミュージカル「ヴェリー・フォーム・フォー・メイ」のために作られた作品です。作曲はジェローム・カーン、作詞はオスカー・ハマースタインIIのコンビです。キレイなメロディに、流れるように美しいコード進行はミュージシャンだけでなく聴く人に安らぎを与えてくれます。ミュージカルは、興行としては大失敗だったようで、この後ジェローム・カーンはNYを去り、ハリウッドで映画音楽の作曲をしていました。
●Joni James / SINGS SONGS BY JEROME KERN AND SONGS BY HARRY WARREN / E3533
●Marty Paich Quartet Featuring Art Pepper / MARTY PAICH QUARTET FEATURING ART PEPPER / TP28
●Annie Ross / Sings A Handful Of Songs / 1227

8月1日:今宵の君は (The Way You Look Tonight)
 ジェローム・カーン作曲、ドロシー・フールズ作詞です。オリジナルは、タップダンスの神様、フレッド・アステアが、1936年の映画「スウィング・タイム(邦題;有頂天時代)」で歌っています。良い時代になりました。ミュージカル映画は映像そのものがユーチューブにアップされていますので助かります。お好きな方はぜひご覧ください。
●Frank Sinatra / Sings Days Of Wine And Roses, Moon River, And Other Academy Award Winners / Reprise RS-1011
●Bob Brookmeyer & Bill Evans / The Ivory Hunters / United Artists UAL 3044
●Margaret Whiting / Sings The Jerome Kern Song Book / Verve POJJ-1548/9

8月2日:アイム・オールド・ファッションド (I‘m Old Fashioned )
 1942年のミュージカル映画「晴れて今宵は (You Were Never Lovelier)」に使われました。作詞はジョニー・マーサー、作曲はジェローム・カーン。映画では、フレッド・アステアとリタ・ヘイワースが出演している。この曲は、「私は古風なの。あなたが一緒に古風なら気にしない。」なんて歌詞ですが、もっと深いような感じがします。映画の中では、リタ・ヘイワースがドレスルームにこもって、アステアが帰るように仕向けた時に、部屋の外からアステアの歌とピアノが聴こえてくる仕掛けです。サァ、次の場面、あなたのシナリアならどうなりますか?自由に想像してください。
●Chet Baker / It Could Happen To You / Riverside RLP-1120
●渡辺 貞夫 / I'm Old Fashioned / East Wind EW-8037
●Cybill Shepherd / Mad About The Boy / LDDC TWI 470

7月29日の曲目 30日の曲目 31日の曲目 8月1日の曲目 2日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。
有吉純

出演:有吉純

レコード・コレクター。
「世の中には、ジャズを『聴く人』と『(演奏)する人』がいますが、私の場合は、『しつこく聴く人』です。14歳でワーデル・グレイのプレステッジ盤を聴いて、ジャズに開眼して以来、ズ~~っと聴き続けています。長いから偉いわけではありませんが、瞬間、瞬間、素晴らしい音楽を聴いていて、振り返るとそのすべてがジャズだったというだけです。
私のジャズの楽しみ方は、①安らぎ・癒し系、②エネルギー系(元気)、③テンション系(緊張感)に暗黙の分類をしながら聴いています。体調や気分に合わせて3つのジャンルでいつも感動させてもらっています。
ミュージシャンでは、ボーカルのジュリー・ロンドン、ダイアナ・クラール、インストのデクスター・ゴードン、アート・ペッパーなどオーソドックスなミュージシャンが大好きです。
そんな私が聞き続けてきたジャズをオリジナル盤を中心に一緒に楽しんでいただければ幸いです。
ジャズの神様に感謝。」

武田清一

出演:武田清一

1970年代にフォークグループ「日暮し」の一員で「いにしえ」という大ヒットを残した武田氏は、アナログレコードの大ファンで、ジャズヴォーカルを中心に3000枚を越えるコレクションの持ち主です。自宅では二つのオーディオを音楽によって使い分け、CDでは得られないアナログサウンドを楽しんでいます。

上原 昇

出演:上原 昇

横浜在住。ジャズを聴き始めたのはハタチの頃から、地元『ちぐさ』によく通いエヴァンスやコニッツなど”白人系”ジャズに酔いしれる。もう一つ『ジャズ批評』から多くを学び、その恩返しをと。ヴォーカル(主に白人系)やボサ・ノヴァ(サンバではない)に神経を集中する日々。中途半端なコレクションはしてないつもり。

茂木亮

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1960年5月札幌出身、ピアニスト、スティーヴ・キューンのマニア、完全コレクター(自分が生まれたとき、キューンはコルトレーン4のメンバーだった)で、ジャズ批評誌などにキューン関連の情報を発信している。中野新橋のジャズ喫茶・ジニアスに20年以上通い続け、リスナー、レコード・コレクターとしての極意(?)を習得。高田敬三氏主催の「ボーカルを楽しむ会」では、年に一度ほど例会の案内係を担当。