代々木「BURGER’S BASE(バーガーズベース)」で頬張る! 絶品“佐世保バーガー”

2022.5.3 | Author: 天谷窓大
代々木「BURGER’S BASE(バーガーズベース)」で頬張る! 絶品“佐世保バーガー”

全国のコミュニティFMをネットしてお送りするラジオ番組『ロコラバ』。12時台にお送りしている「東京ロコラバ・ランチ」では、「東京でふるさとをいただく」をテーマに、全国各地のご当地グルメが集まる東京で味わえる“ふるさと”をご紹介しています。

 

今回は、全国的にもブームとなった長崎県佐世保市のソウルフード「佐世保バーガー」を東京で味わえる代々木「BURGER’S BASE(バーガーズベース)」をご紹介。佐世保の人々にとっては“当たり前”という、特大サイズのベーコンレタスエッグバーガーに圧倒されてきました。

佐世保の地で長らく愛されてきた、特大サイズのハウスメイドハンバーガー

JR代々木駅から徒歩1分、山手線の高架と、埼京線などが通る「山手貨物線」の線路が交差する「厩道(うまやみち)踏切」の脇に店舗を構える「BURGER’S BASE」。都心へ通勤・通学する人々ならば誰もが知る特徴的なスポットにあるこのお店は、東京の人々のあいだでは有名な存在です。

すっかり全国区の知名度を誇る「佐世保バーガー」ですが、もともとは長崎県佐世保市で長く愛されてきた、れっきとしたローカルフード。米軍佐世保基地、自衛隊佐世保基地を市内に持ち、古くから軍港のまちとして栄えてきた佐世保には、歴史的な経緯から市内には個人営業のハンバーガーショップが多数存在し、注文を受けてから調理されるハウスメイドのハンバーガーが盛んに食べられてきました。

佐世保に暮らす人々にとっては、おやつや食事として日常に溶け込みきった「いつもの味」。ブーム前には特に名前が付いておらず、あくまで「地元のハンバーガー」として親しまれてきました。「佐世保バーガー」という名前は、いわばブームの“逆輸入”によって浸透したものだったのです。

 

「佐世保バーガーを止めるな!」食材卸会社が経営を引き継ぎ

BURGER’S BASE店長の石原進さん

「BURGER’S BASE」の場所では、佐世保バーガーを扱う別のお店が出店していましたが、さまざまな事情によって閉店することに。そこに名乗りを上げたのが、現在の経営母体となる会社でした。

「当時のお店に食材を供給していた卸会社でした。このまま佐世保バーガーの灯を消すのはあまりに惜しい、と、経営を引き継ぎ、現在に至っています」(店長・石原進さん)

食材のプロが手がけるお店とあって、使われている食材は非常にバリエーション豊か。地元・佐世保の名店をくまなく食べ歩いて研究されたというハンバーガーは、地元のオーソドックスな味わいを忠実に再現しつつ、豊富なバリエーションの食材を活かしてさらに洗練された一品となっています。

 

赤身100%をワイルドに粗挽き! ステーキ仕立てのビーフパテはパワフルな味

佐世保バーガー・グランドサイズ(特大)(税込1,650円)

佐世保バーガー・グランドサイズ(特大)(税込1,650円)

今回いただいた「佐世保バーガー・グランドサイズ(特大)(税込1,650円)」は、両手に持つと顔が隠れてしまうほどの大きさ。備え付けのバーガー袋に入れ、力いっぱいギュッと押しつぶしていただきます。

パテに使用されるビーフは、赤身肉100%。調理方法にも工夫があり、肉の感触と味わいがしっかりとたのしめるフレンチスタイルの粗挽きハンバーグ「ステーク・アッシュ」を取り入れ、しっかり焼き上げています。口のなかに入れて噛みしめるたび、くりかえし口のなかに広がる肉の旨味はまさにワイルドそのもの。挽肉のハンバーグパテとはまた違ったパンチを感じます。

下に敷かれたベーコンもまた圧巻。食感を追い求めるなかでどんどん厚さが増していき、いまは5mmもの厚さに“成長”したというから驚きです。間に挟まるモチモチのモッツァレラチーズも食べ応え抜群。荒々しいお肉を優しく包み込み、まろやかなコク味をプラスします。

 

九州醤油にヒントを得た、「ハチミツ入りマヨネーズ」が野菜の味を引き立てる

ハンバーガーでは一般的なチェダーではなく、モッツァレラチーズを使用しており、食べるとチーズがとろりと伸びて食感もたのしめる

お肉と同量以上に盛られた野菜たちも、パテに引けを取らない存在感です。ザク切りカットされたレタス、タマネギ、トマトたちは、かぶりつくと「シャキッ!」と、隣の席まで聞こえるほどに気持ちのいい音を立ててはじけます。

ここへさらに、「九州の甘いお醤油からヒントを得た」というハチミツ入りの甘いマヨネーズをトッピング。いわゆる“マヨネーズ味”は前面に出さず、影のサポート役に回って、野菜とお肉が持つ素材本来の甘味や旨味の引き立て役に徹しています。

盛りだくさんのボリュームながら素材同士がケンカすることなく、しっかりとお互いの良さを活かし合う、賑やかで楽しい味わいの佐世保バーガー。ハンバーガーひとつで、ビーフボウルとサラダボウルを一杯ずつ食べたような満足感が味わえます。これが佐世保では“当たり前”だなんて、なんともうらやましい限り! 東京に暮らす佐世保出身の人々からも太鼓判の評価を得ており、連日多くのお客さんで賑わっています。

 

平日朝10時からハッピーアワーを開催! 夜勤の人々の「朝ディナー」としても人気

平日はなんと朝10時からハッピーアワーを展開しているという「BURGER’S BASE」。立地の関係から夜勤の方の利用が多く、夜通しお仕事をした後の「ディナー」の場所として、多くのワーカーたちの胃袋と心を満たす場所になっています。

「朝からハッピーアワー!? でもさすがに朝からは飲めないよ・・・・・・」という方もご安心を。シャーリーテンプルからブルーハワイ、モヒートやソルティドッグなど、おなじみのカクテルはノンアルコールカクテルとしても注文可能です。バンガローを模したアメリカンな内装のなかで、佐世保バーガー片手に“佐世保の休日”気分をぜひ味わってみては?

 

■BURGER’S BASE(バーガーズベース)

JR山手線、総武線「代々木駅」東口から徒歩1分。
月曜~金曜日/10:00~22:00(店内ラストオーダー 21:00)
土曜日/10:00~22:00(ラストオーダー 21:00)
日曜祝日/10:00~21:30(ラストオーダー 21:00)
電話番号:03-3351-1618

 

取材・文 = 天谷窓大
企画・編集 = ロコラバ編集部(株式会社トランジットデザイン)

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