野球でまちづくり!球の都・桐生市が取り組む「球都桐生プロジェクト」|群馬県桐生市

2023.9.29 | Author: 池田アユリ
野球でまちづくり!球の都・桐生市が取り組む「球都桐生プロジェクト」|群馬県桐生市

毎週日曜11時から13時まで、全国のコミュニティFM(一部地域を除く)を結んで放送している地域SDGs情報バラエティ『ロコラバ』。今回は2023年9月10日放送の『深堀り』のコーナーから、群馬県で野球を通して地域活性化を図る取り組みを紹介します。

 

終戦間もない1945年、プロ野球の東西対抗戦(現在のオールスター戦)第2戦は、群馬県桐生市の新川球場で開催されました。また、県立 桐生高校では伝説の監督・稲川東一郎(いながわ・とういちろう)さんが40年にわたり野球部を牽引し、20回を超える甲子園出場を果たします。その他、市内の高校5校が群馬県代表として甲子園に出場、数々のプロ選手を輩出するなど、桐生市は野球と共にまちの歴史を歩んできました。

 

2022年からは、野球を通して地域活性化を図る「球都桐生(きゅうと・きりゅう)プロジェクト」がスタート。日々の努力から生まれる仲間との絆、奇跡的なプレーで観衆が一体となる感動など、子どもたちの未来に大きな夢を与えるまちを目指しています。

 

今回は、「球都桐生プロジェクト」推進協議会 事務局 広報担当の都筑健仁(つづき・けんと)さんにお話を伺いました。

「球の都」の桐生市

――都筑さんは群馬県桐生市出身。桐生高校の硬式野球部での活動を経て、東京の大学へ。卒業後はテレビの制作会社を経て、桐生初のスポーツマーケティング会社、株式会社ノッティングヒルへ入社。好きな野球チームはジャイアンツだそうです。都筑さん、桐生市が「野球が盛んな街・球都」と呼ばれるようになった背景を教えてください。

桐生市には6校の高校があるのですが、そのうちの5校が甲子園に出場し、なかでも桐生第一高校は、夏の甲子園大会で優勝した経験があります。昨年は樹徳高校が甲子園に出場しました。全国的に名前が広がる歴史を築いたのは桐生高等学校で、春夏合わせても20回以上の甲子園に出場し、2回ほど準優勝しています。このような背景から、「球の都」と書いて「球都」と呼ばれるようになりました。

――「球都桐生プロジェクト」について教えてください。

野球で桐生市を盛り上げていくために立ち上げたプロジェクトで、さまざまなイベントを行っています。球都桐生プロジェクトスペシャルアドバイザーとして、群馬県出身の斎藤佑樹さんが桐生市を多くの方に知ってもらうための活動をしてくださっています。

――セレモニーには、ハンカチを出してほしいですね!

皆さん、期待している部分はあるかもしれませんね(笑)


WBC2023の優勝監督・栗山英樹さんのシンポジウムを開催!

――本日、9月10日は「球都桐生の日」だそうですね。イベントを開催していると聞きました。

「ユニバーサル野球体験会」を開催しています。巨大な野球盤を使って、どなたでも参加して楽しめる野球の体験会です。旧桐生南高等学校の跡地「KIRINAN BASE」で行われます。

――「球都桐生ウィーク」も開催されていて、今日が最終日だそうですね。どういったイベントなのでしょう。

8月26日から9月10日まで、「野球がまちなかにあふれる16日間」と題して「球都桐生ウィーク」が行われています。初日は「東京六大学野球オールスターゲーム2023 in 桐生」を開催し、WBC2023の優勝監督である栗山英樹さんのシンポジウムも開きました。

――侍ジャパンの監督が来たんですね! 印象に残ったお話などありますか。

あまり詳しく話せませんが、大谷翔平選手の話が印象に残っていますね。「WBCの裏側ってこんな熱いものがあったんだ!」と、監督、選手間のことについて聞けたので、いい時間になりました。


大盛況だった「東京六大学野球オールスターゲーム」

――「東京六大学野球オールスターゲーム2023 in 桐生」はいかがでしたか。

六大学のスター選手が集まって試合を行ったのですが、小倉クラッチ・スタジアムに5,039人の観客が集まり、六大学野球オールスターゲーム史上、最も多い動員数でした。大盛況で終えられて、本当に良かったなと思います。

――桐生市に住む子どもたちも、野球をしている率が高いんですか?

そうですね。ただ、まちの人口減少も重なり、チーム数が減ったり、脱退したりすることもあります。そういった意味でも、このプロジェクトを行うことが大切になると思います。

――今後はどんなことをしていきたいですか。

今は野球で桐生市を盛り上げることがベースですが、野球に限らず、あらゆるスポーツの力でまちづくりをして行けたらと思います。いろんな方に支えていただいて、「球都桐生プロジェクト」が成り立っています。 1人でも多くの方に興味を持っていただき、桐生市に来ていただけたら嬉しいです。

――都筑さん、ありがとうございました!

***

(番組パーソナリティ 横田)
私の母は群馬出身で、昔から桐生第一高校を応援していました。「球都桐生プロジェクト」のお話を聞いて、ようやくスポットライトが当たるようになったんだなと、ワクワクしちゃいました!

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文・構成=池田アユリ
編集 = ロコラバ編集部

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