コラム「ミュージックバードってオーディオだ!」
<雑誌に書かせてもらえない、ここだけのオーディオ・トピックス>
ミュージックバード出演中の3名のオーディオ評論家が綴るオーディオ的視点コラム! バックナンバー
第196回/オーディオライターの1か月は[村井裕弥]
オーディオ誌・音楽誌の発売日は、なぜか20日頃に集中する。そのため、前月20日頃から翌7日頃までの間が執筆繁忙期。出版社・雑誌によってその締切がずれてくれると嬉しいのだが、なかなかそうはならない。 8日頃、雑誌のお仕事から解放されると、次は当連載「ミュージックバードってオーディオだ!」に取りかかる。「雑誌社から依頼されることはないけれど、これだけは言っておきたい」というオーディオねたを選ぶよう心がけている。 それが終わると、今度は自分の番組「これだ!オーディオ術~お宝盤徹底リサーチ~」の収録準備。4か月くらい間を置いて『Stereo』誌「特選盤」を取り上げているが、それは「こういう音を村井は支持しているのだ」「こういう音楽を聴いてみようじゃないか」と言葉で語るよりはるかに伝わりやすいと思うからだ。 |
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①『わたしが一番きれいだったとき:When I was young and so beautiful』 三枝伸太郎(ピアノ)、小田朋美(ヴォーカル)ほか OTTAVA Records ② シベリウス:ヴァイオリン協奏曲、ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ほか チョン・キョンファほか エソテリック(DECCA) ③『京都リサイタル2017』 イリーナ・メジューエワ(ピアノ)若林工房 ④ J.S.バッハ:チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ集 イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)ほか Harmonia Mundi ⑤『Laidback 2018』 井筒香奈江 Jellyfish LB ⑥ ドヴォルザーク:交響曲第9番《新世界より》ほか アンドレア・バッティストーニ指揮東京フィル DENON(日本コロムビア) ⑦『大地のにおい』 タンブッコ マイスターミュージック ⑧ ショパン:24の前奏曲、幻想ポロネーズほか 河村尚子(ピアノ)ソニー ⑨ モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番・第21番 フリードリヒ・グルダ(ピアノ)アバド指揮ウィーン・フィル エソテリック(DG) ⑩ ブルックナー:交響曲第8番 カラヤン指揮ウィーン・フィル エソテリック(DG) ⑪『The Complete Recitals on Warner Classics』 クリスタ・ルートヴィヒ(メゾソプラノ)ジェラルド・ムーア(ピアノ)ほか Warner Classics ⑫『VENUS THE AMAZING SUPER AUDIO CD SAMPLER VOL.23』 マッシモ・ファラオ・トリオ、フィル・ウッズ・クインテットほか Venus Records ⑬ ヴェルディ:歌劇《オテロ》 デル・モナコ(オテロ役)カラヤン指揮ウィーン・フィルほか エソテリック(DECCA) ⑭『Christa Ludwig Edition』 クリスタ・ルートヴィヒ(メゾソプラノ)カール・リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団ほか DG ⑮『Ego flos campi|わたしは野の花』 阿部雅子(ソプラノ)、西山まりえ(バロックハープ & チェンバロ)OMF ⑯ バッハ:ゴルトベルク変奏曲(ブゾーニによるピアノ編曲版) 塚谷水無子(ピアノ)Pooh’s Hoop |
やむなく「ランチメニューなし」「高価でまずい」「しかも混む」「幼児が騒ぐ」「料理が出てくるまでの時間がやけに長い」という某店に行ったが、メリットは、スタジオのあるビルから近い(猛暑による体力の消耗が少なくてすむ)ことだけだった…。
番組収録は16時ちょうどに終わった。⑬を引っ張りすぎて、それ以外のディスクを紹介する時間が短くなってしまったので、「10月はいっそのことクリスタ・ルートヴィヒ特集にしようかな」「阿部雅子特集もよいな」などと考えている。 (2018年7月20日更新) 第195回に戻る 第197回に進む |
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