コラム「ミュージックバードってオーディオだ!」
<雑誌に書かせてもらえない、ここだけのオーディオ・トピックス>
ミュージックバード出演中の3名のオーディオ評論家が綴るオーディオ的視点コラム! バックナンバー
第13回/ACアダプターをソーラーパネルに替えてみたら
前回「音をよくする3つの方法」の中で、ソーラーパネル・オーディオに取り組む人たちを紹介したら、予想をはるかに上回る反響をちょうだいした。筆者宅へのお電話、メールはもちろん、たまたま街で会った人から「ソーラーパネル・オーディオって、いったい何なんですか!?」と詰め寄られることもあった! とにかく、皆さん関心大有りのようなので、この1か月間の主なやり取りをQ&A形式にまとめてみた。
![]() ソーラーパネルを玄関に設置し、 デジタルアンプ用の18Vを発電中 |
Q1)ソーラーパネルで、オーディオ機器を駆動するって、なんか考えられないんですけど、実際どうやってやるんですか。 |
Q3)機器とソーラーパネルには、相性みたいな物があるのでしょうか。
A3)「この機器は、鳴らすのに9ボルト必要」「このパネルは9ボルト発電するタイプだから、これ」みたいな組合せは考える必要があります。しかし、それはさっきも言ったように、乾電池と同じ考え方でよいのです。9ボルト発電するパネルを2枚直列にすると18ボルトになる。4枚直列にすると36ボルト。電流の量が足りないときは、並列にしてやればよい。
Q4)ソーラーパネル駆動することで、機器が壊れる可能性はゼロですか。
A4)ここまで述べたことを守っていただければ、何の問題もないと思われますが、世の中には様々な方がいらっしゃいますから、接続はあくまで自己責任でお願いします。
Q5)乾電池やACアダプターで駆動できるオーディオ機器で、あっと驚くような音楽再生が可能なのでしょうか。どうしても信じられません。
A5)何百万円もする巨大マルチウェイ・スピーカー、超重量級パワーアンプに、それなりのメリットがあることは否定しません。しかし、小型スピーカー、小出力パワーアンプに独自のメリットがあるというのも、またひとつの真実なのです。小型スピーカーや小出力アンプは、仕方なく使うものではなく、「それでしか出せないナチュラルな音」があるから使う。ソーラーパネルは、それらをより理想に近付けるための手法だとお考えいただきたい。
Q6)いわゆる「家庭用交流電源のノイズ」を嫌ってのことなら、乾電池駆動で十分ではないでしょうか。 |
![]() 『レコード芸術』7月号239ページをチェック! |
5月お迎えするのは、『九州のアインシュタイン』と称される鬼才、永井明氏のブランドSATRI(サトリ)です。管球式アンプ、半導体アンプの位相特性を鋭く批判し、「その問題を乗り越えられるのは、SATRIアンプだけ」と豪語する永井氏ですが、はたしてその音はいかに!? 村井氏の著書『これだ!オーディオ術』をお持ちの方は、P110-117をぜひお読みください。村井氏によるバクーン・プロダクツ本社訪問レポートが掲載されています。
<使用機材>
●D/Aコンバーター:DAC-9730 ●プリアンプ:PRE-5410MK3 ●パワーアンプ:SHP-5516M-S
日時/6月28日(金)19:00~20:30
場所/マックトン試聴室(西武新宿線・井荻駅から徒歩7分)地図
プロデュース・司会/村井裕弥
予約/必ず事前にお電話でご予約ください。
TEL:03-3394-0131(マックトン) ※試聴機返送の日程上、翌土曜日の試聴はできません。
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