コラム「ミュージックバードってオーディオだ!」
<雑誌に書かせてもらえない、ここだけのオーディオ・トピックス>
ミュージックバード出演中の3名のオーディオ評論家が綴るオーディオ的視点コラム! バックナンバー
第30回/クリアオーディオのリニアトラッキング・アームを買うことを決意した十一月
●11月×日/東京インターナショナルオーディオショウを取材(音元出版:オーディオアクセサリー)。何百万円もする華々しい新製品の紹介ではなく、デモのときに使っているアクセサリーの使いこなしを探るという企画。やや筋違いの感あり。 |
ノードストのケーブル・バーンイン・マシンVIDAR クリアオーディオのリニアトラッキング・アームTT3 |
最後のほうで「TT3の解像度はすごかったです」と振ると「個人的にもフェイバリットなアームなんだよね。ルックスもいいし音もいい」と目の前にあった現物で、その精密技術を説明してもらった。
ここまで深い縁があると、あとはもう買うしかないという気持ちが加速度的にふくらみ、一晩考えて購入を決意。しかしどうやって自分のプレーヤーに取り付ければいいのだろう。まずそれを先に考えろってことだが。
「カフェ・レジーナ」で使用しているガラード301 |
●11月×日/瑞江の「カフェ・レジーナ」でガラード301の取材(音楽之友社:stereo)。編集の吉野さんがガラード301を欲しいというので、マスターの山川勉さんから講義を受ける。山川さんは十数年前に店を開いたときに新品を含めて50台ほど持っていて(現在すべて売却)、これまでキャビネットを作った数は300個以上、いまでもガラード社オリジナルのプラッター(ターンテーブル)を50枚、アイドラーは200個、ほか細かいパーツを何箱もストックしている。これが商売ではなく、趣味として持っているのだからすごい。 |
●11月×日/横須賀の三上さん、目黒の惣野さんが発起人となった、まったく趣旨不明の「田中伊佐資を囲む会」に主賓として参加。
ぼくがなにか所信表明するわけでも、旗揚げするわけでもなく、ただの飲み会にそんな名目を付けたようなものだが、それでもオーディオ・マニアやオーディオ・メーカーの人たちが30人以上も集まっていただいた。ひたすら恐縮するしかない。トイレから出てきたら誰もいなくなっていたというギャグはなかった。
(2013年12月10日更新) 第29回に戻る 第31回に進む
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