コラム「ミュージックバードってオーディオだ!」
<雑誌に書かせてもらえない、ここだけのオーディオ・トピックス>
ミュージックバード出演中の3名のオーディオ評論家が綴るオーディオ的視点コラム! バックナンバー
第51回/ソーラーパネルや空気清浄機が自宅に持ち込まれ、耳を疑った6月[田中伊佐資]
人工太陽とその周囲に置かれたソーラーパネル |
●6月×日/ミュージックバードのリスナー、雪まるださん宅でオーディオのソーラーパネル電源を体験したことは2月の日記で書いた。 |
電源に混入するノイズがない、ディスクの回転に伴う揺らぎがない、ケーブル伝送のロスがないことがメリット3本柱で、
ぼくのCDトランスポートでは到達できない音がした。バックグランドの静けさ、音の立体感など一皮むけた感じがする。また、録音がそれほどよくないソフトでも、ある一定のレベルまで引き上げてしまう力があるとみた。ぼくはディスクの音質評価の原稿を書いたりしているので、これを導入したらこんがらがってしまうにちがいない。
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QLS-AUDIO社の SDメモリーカード・プレーヤーQA550 |
キソアコースティックのHB-X1 |
次に水筒のようなものが出てきた。これはカドーのハンディ型空気清浄機MP-C10で、オンにしたら本当に、音が澄み渡ってきた。空気清浄機も各社いろいろ試してみたが、これが最も音によい結果をもたらしたという。そして試しにこれをソーラーで駆動させるとさらに音がよくなった。信じられない。信じたくない。
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だがしかし試聴の冒頭にこのスピーカーは1000万円を越えるFMアコースティックのアンプから大電流をぶち込まれ、
その実力を見せつけた。エンクロージュアはまさに楽器そのものだ。爆音を吐きながら軋むことも歪むこともない。大音量、望むところだといわんばかりに、受けて立っている。そしてまた小型スピーカー特有の音場空間が大きく広がる。これはおそるべし。100万円越えは、伊達ではなかった。
(2014年7月10日更新) 第50回に戻る 第52回に進む
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