THE JAZZ【Premium】
Everyday Jazz Vocal
真夜中はあたたかなボーカルに包まれて――――。選曲・監修は、EMI~ユニバーサルにて『ジャズを聴きたくて』などのシリーズを担当してきた津下佳子。[トークなし]
Everyday Jazz Vocalに寄せて
私がJazzを聴き始めた1970年代。まだJazz喫茶もJazzレコード店も男の人ばかりでした。ドアを開けて一歩足を踏み入れる時、まわりの視線がコワかった。でもビビっていたらJazzは勉強できないもの。強面の店員さんやレコード係さんに知らないことは聴かなくちゃ。ノート片手に片っ端からメモする日々。そんなことを繰り返していくうちに少しずつ空気に馴染んで、そこは私にとって実に居心地のいい場所に変わっていきました。
その頃からJazz Vocalは大好きでした。偉大なコンポーザーたちが残したスタンダードは、どれもメロディが美しくてスッと心に入ってきた。Jazzをあまり難しいと思わず付き合えたのは、その頃たくさんのJazz Vocalを聴いたせいかもしれません。スタンダードのオトナっぽい歌詞は、私をドリーミーな気分に浸らせてくれるのに充分でした。
レコード会社に入った最初の仕事は、『ジャズを聴きたくて』というライフ・スタイルのBGMコンピの制作。28年前のことです。途中お休み期間もありましたが、現在も続いているロングセラー・シリーズとなりました。応援してくださったファンの方々に感謝に気持ちでいっぱいです。
Everyday Jazz Vocalは、この『ジャズ聴き』シリーズを、スケールアップしたような選曲になっています。時代を彩ったヴォーカリストたちの名唱もあれば、粋な若手がグイグイ迫る熱唱もある。ジャズ・スタンダードだけでなく、ボサノバもポップス・カヴァーもたくさん。古いものから新しいものまで、耳馴染みのいいナンバーばかり並べました。どの曲もホントに美味しい!
Jazzは時代を超えて、私たちにドキドキを与えてくれる音楽。この番組で流れる楽曲が、皆さまにも気に入っていただけたら光栄です。(津下)
EMI~ユニバーサルにて『ジャズを聴きたくて』など数千枚のリリースを担当。共著に『Jazz100年の大名盤500』他。
THE JAZZオンエア曲リスト
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