THE CLASSIC【Premium】
【CLASSIC LIVE SELCTION】WORLD LIVE SELECTION
再放送=翌週(土)5:00~7:00
【CLASSIC LIVE SELCTION:第3週】巨匠と呼ばれる大物指揮者や人気急上昇の若手演奏家が登場する、世界中から大注目のコンサートを臨場感たっぷりにお届け。音楽評論家の奥田佳道氏によるコンサートや演奏者の解説も交えてお楽しみいただきます。学生時代はウィーンに身を置いて勉強し、現在も現地の音楽祭に足しげく通う、“ウィーン通”の奥田氏による解説で、本場ヨーロッパの一流アーティスト達の最新情報を網羅的にご紹介します。
<ケルンテンの夏2014>
毎年夏にオーストリアはケルンテン州のオシアッハ、フィラッハの街で開催される「ケルンテンの夏」音楽祭。1969年に、オシアッハ湖畔のオシアッハ修道院跡の修道院付教会の再建記念コンサートが開かれたことがきっかけで、その後定期的に行われるようになりました。選りすぐりの室内楽とオーケストラのコンサートの模様をお届けします。
5月9日/問題提起?~ハルケ・デ・ロースのベト7
ケルンテンの夏音楽祭に初登場したオランダ出身の指揮者、ハルケ・デ・ロース。ウィーン室内管弦楽団との演奏でベートーヴェンの交響曲第7番をお届けします。ベートーヴェンに対して彼は独特の持論があり、今回の演奏も演奏時間53分というテンポが物議をかもしました。番組の後半では、様々な指揮者と録音によるこの曲の聴き比べも。 曲目はこちら
5月10日/弦楽四重奏の対話
~ミネッティ・カルテット&マンデルリング・カルテット
2014年9月にこの番組に登場したドイツの実力派マンデルリング・カルテット。今回の音楽祭では、オーストリアの期待の若手ミネッティ・カルテットと共に舞台に上がりました。ミネッティ・カルテットは、透明感あふれるサウンドと活気に満ちたサウンドが魅力。プログラムは、E.バウムガルトナーの弦楽六重奏曲「讃課」(世界初演)や、メンデルスゾーンの弦楽八重奏曲ほか。2つのカルテットのエネルギー相乗効果、コンサートホールを目一杯響かせます。 曲目はこちら
5月16日/オペラだけじゃない!
名門バイエルン・シュターツオパーのメンバーによる室内楽、先頭はクラリネット
バイエルン・シュターツオパー副ソリストのアンドレアス・シャブラス(Cl)をはじめとしたメンバーによって構成された今回のコンサート。メンデルスゾーンの「コンツェルトシュテュック」、フランセの「クラリネット五重奏曲」など、室内楽の響きを堪能できるプログラム。ミラノ・スカラ座、ウィーン歌劇場とならぶヨーロッパ三大歌劇場の一つとして歴史を残してきたバイエルン・シュターツオパー、その魅力はオペラだけじゃなかった!! 曲目はこちら
5月17日/北欧音楽の魅力
~ストルゴーズ指揮ラップランド室内管弦楽団によるアホ/テルミン協奏曲
“テルミン”という楽器をご存知でしょうか。テルミンは1919年にロシアの発明家テルミン博士が発明した世界初の電子楽器。ポピュラー音楽の世界では、この世ならざる音が注目されて、ここ数年非常に普及しています。「ケルンテンの夏2014」にはテルミンの協奏曲が登場しました。フィンランドの作曲家カレヴィ・アホのテルミン協奏曲「8つの季節」。この曲は、2010年2月にワシントンでレーラ・アウエルバッハの交響曲1番の初演を聴いたアホが、作品中でテルミン演奏を披露したカロリーナ・アイクから頼まれ2011年秋に作曲。テーマにしたのは四季ではなく八季。「秋」「秋の色」「黒い雪」「闇のクリスマス」「冬の霜」「雪塊」「雪解け」「真夜中の太陽」という冬もしくは北欧独特の季節感をテルミンの非現実的な響きが表現。カロリーナ・アイクの魔術的演奏に陶酔させられます。その他、シベリウスの「ラカスタヴァ」など、北欧音楽の中心に組まれたプログラム。フィンランド出身の指揮者ヨーン・ストルゴーズとラップランド室内管弦楽団の演奏でお送りします。 曲目はこちら
<古楽二題~ムジークフェライン2013-2014>
5月23日/古楽系ソプラノの最高峰、ヴィヴァルディのアリアを歌う
5月24日/クレマンシック・コンソート≪トレント写本≫
後期ゴシックの神聖と世俗ポリフォニー(★10分延長 24:10まで)
ムジークフェライン2013-2014シーズンから古楽の響きを二夜続けてお楽しみください。ご案内は古楽演奏をめぐる状況や音楽家に滅法詳しい音楽評論家の矢澤孝樹。まず23日は、古楽界には欠かせない存在であるロベルタ・インヴェルニッツィ(S)がファビオ・ボニッツォーニ率いるラ・リゾナンツァと共演したヴィヴァルディ・プロ。パワフルな歌唱で古楽界を席巻するインヴェルニッツィ、その歌声によりヴィヴァルディ珠玉の作品が情感豊かに甦ります。彼女のCD「ヴィヴァルディのオペラ・アリア集」で演奏を務めたラ・リゾナンツァの演奏も必聴。
古楽二夜目は、古楽界の巨匠ルネ・クレマンシック率いる古楽器アンサンブル、クレマンシック・コンソートによる演奏会の模様をお届け。プログラムは、ルネサンス期のフランスとイタリアで発見され、多くのイギリス人作曲家の作品も採用されている聖歌の写本≪トレント写本≫に基づく後期ゴシックの神聖と世俗ポリフォニー。この時代に活躍したイングランドの作曲家ダンスタブルやデュファイ、ベディンガムらの作品をお送りします。23日の曲目 24日の曲目
<ウィーン・フィル定期演奏会>
5月30日/八面六臂の巨匠バレンボイムの「グレート」
5月のこの番組の最後は、ダニエル・バレンボイムがウィーン・フィルを指揮した演奏会からお届けします。プログラムの前半は、ブーレーズの室内楽3題。ソリストとして、ウィーン・フィル首席フルート奏者のカール・ハインツ・シュッツが登場。そして演奏会のメインは、シューベルトの交響曲第8番「グレート」。前半のブーレーズとの曲想のコントラストもお楽しみ下さい。バレンボイムによる迫力満点のシューベルト、どうぞお聴き逃しなく! 曲目はこちら
(出演:舩木篤也、矢澤孝樹(23日・24日のみ) 音源提供:オーストリア放送協会)
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。