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東条碩夫の音楽スケッチ


★2022年12月末終了(木)14:00~18:00
再放送=(土)20:00~24:00
東条碩夫の音楽スケッチ
東条碩夫の音楽スケッチ
東条碩夫の音楽スケッチ
東条碩夫の音楽スケッチ

音楽評論家・プロデューサーの東条碩夫氏が、番組制作の思い出やアーティストたちとの交友録を音楽とともにお届けします。



12月1日/懐かしきSPレコード時代のヒット曲&「三大交響曲の時代」

 78回転、片面の収録時間4~5分というSPレコード時代には盛んにもてはやされながら、長時間LPレコードの出現、更にCDの登場という時代になってからは、その「小品」ゆえにあまり話題にならなくなった曲というのがあります。たとえば「軽騎兵」序曲、「天国と地獄」序曲、「舞踏への勧誘」など。聴いてみると、やはり懐かしい曲です。第1部ではそれを特集。そして第2部では、昔は圧倒的な人気を集めていた「運命・未完成・新世界」の所謂「三大交響曲」の世界を、まとめてもう一度味わってみましょう。
 

12月8日/早すぎた帰天、ハンガリーの名指揮者フェレンツ・フリッチャイ
 当番組も最終コーナーに入ったので、このあたりで往年の名指揮者特集をまとめて2回。
 今週は、第2次世界大戦後に日の出の勢いで西ドイツ楽界を席巻した指揮者フリッチャイの指揮を集めてみました。ベルリンRIAS響(のちベルリン放送響、ベルリン・ドイツ響)の首席指揮者、バイエルン州立歌劇場やベルリン・ドイツオペラの音楽総監督を務めた名匠でしたが、惜しくも1963年、48歳で急逝してしまいました。切れのよい颯爽とした音楽で有名だった彼の指揮から、バルトークの作品集やベートーヴェンの「第8交響曲」など、定評のある名演CDをお聴きください。
 

12月15日/懐かしの名指揮者、パウル・ファン・ケンペン
 往年の名指揮者特集、もう一弾は、1955年に62歳で他界したオランダの巨匠ケンペンです。第2次大戦中に敵国ドイツのオーケストラの常任指揮者を務めたという理由から、戦後のオランダ楽界では一時活動を拒否されましたが、和解なってコンセルトヘボウ管弦楽団にも復帰客演しました。今日はそのコンセルトヘボウ管を指揮したチャイコフスキーの「第5交響曲」や、ベルリン・フィルを指揮したベートーヴェンの「英雄」「第7交響曲」などを聴きます。並外れたスケール感で、巨人の進軍のような豪快で堂々たる足取りを感じさせる演奏ばかりです。
 

12月22日/クリスマスと、豪華絢爛たる管弦楽編曲版による「メサイア」(最終回)
 番組の最終回は、クリスマスに因んで。チャイコフスキーの「くるみ割り人形」組曲を、SPレコード時代に人気のあったストコフスキーの指揮で聴きます。そしてヘンデルの「メサイア(救世主)」は、ユージン・グーセンスのオーケストラパート編曲版により、ビーチャムの指揮で。このグーセンスの編曲版「メサイア」は、とてつもない大がかりな管弦楽編成で、「ハレルヤ・コーラス」ではシンバル、トライアングルも参加する豪華絢爛たる響きになります。賛否両論を巻き起こした編曲ですが、面白さは抜群。同曲の最後での猛烈なテンポの加速など、ビーチャムの指揮もかなり派手で、茶目っ気満載です。(東条碩夫)
 

※12月末の放送をもって終了いたします。ご愛聴ありがとうございました。
1月スタートの「エターナル・クラシック」(出演:東条碩夫 月1回更新)をどうぞお楽しみに。

 

1日の曲目 8日の曲目 15日の曲目 22日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。

東条碩夫

出演:東条碩夫

音楽評論家。エフエム東京で「TDKオリジナル・コンサート」「新日本フィル・コンサート」など演奏会中継番組をはじめ、クラシック音楽番組の制作全般に携わる。1975年文化庁芸術祭ラジオ部門大賞受賞番組(武満徹「カトレーン」)制作。エフエム東京制作一課長、FM静岡制作部長、ミュージックバード編成部長等を歴任後、1992年よりフリーとして活動。著書・共著に「朝比奈隆ベートーヴェンの交響曲を語る」(音楽之友社)、「伝説のクラシック・ライヴ」(TOKYO FM出版)、「ヘルベルト・フォン・カラヤン」(同)他。「モーストリー・クラシック」に「東条碩夫の音楽巡礼記」連載中。ブログ「東条碩夫のコンサート日記」を公開中。