121chTHE CLASSIC【Premium】

東条碩夫の音楽スケッチ


(木)14:00~18:00
再放送=(土)20:00~24:00
東条碩夫の音楽スケッチ






アルミンク

音楽評論家・プロデューサーの東条碩夫氏が、番組制作の思い出やアーティストたちとの交友録を音楽とともにお届けします。



9月29日/オーディオファイル番外編③

 発売中の季刊「ステレオサウンド」誌224号のコラム「オーディオファイルのための音楽ガイド」へ私が推薦したディスクの中からいくつか、実際の音でお楽しみいただきましょう。話題沸騰中のフィンランド出身の若手指揮者クラウス・マケラのシベリウスの交響曲全集から。これは聴きものです。そして、アンドリス・ネルソンスが、それぞれシェフを務めるボストン響とゲヴァントハウス管を振り分けたR・シュトラウス管弦楽曲集。その他、ニコラス・コロン、トゥガン・ソヒエフの最新盤も。
 

10月6日/オペラにおける猛女の群像
 相変わらず変な特集ですが、これはオペラに登場する猛烈な、といって表現が悪ければ、物凄いというか、とにかく強烈な女性たちの群像です。巫女でありながら敵将を愛したノルマ、恋する男の生首に接吻して陶酔するサロメ、父親を愛し母親を憎悪するエレクトラ、夫を悪事へけしかけるマクベス夫人、自己犠牲により世界を救済するブリュンヒルデ━━このような猛女たちを、ベルリーニ、R・シュトラウス、モーツァルト、ヴェルディ、ワーグナーらはどう描いたか。
 

10月13日/日本のマエストロたち 若き日の快演
 世界に雄飛しはじめた頃の3人の指揮者が外国で録音した快演を聴きます。小澤征爾が海外で初のポストを得たトロント交響楽団とのメシアンの「トゥーランガリラ交響曲」(1967年録音)、井上道義がロイヤル・フィルを指揮してロンドン・デビューしたライヴのマーラーの「第6交響曲《悲劇的》」(1988年録音)、尾高忠明が絶賛を博したBBCウェールズ・ナショナル・フィルとのラフマニノフの「第2交響曲」(1992年録音)。清新な演奏が魅力的です。
 

10月20日/シューベルティアーデ
 シューベルティアーデとは、シューベルトと彼の友人たちが開いていた小さな音楽会のこと。今では転じて、シューベルトの愛好者の集いといった意味にも使われることがあります。今回はそれをイメージした特集で、室内楽を中心に、「ます」「死と乙女」「ピアノ三重奏曲第1番」「弦楽五重奏曲」を聴き、最後に交響曲「ザ・グレイト」で結ぶことにしましょう。懐かしの名演奏家たちが登場します━━バドゥラ・スコダ、バリリ四重奏団、ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団、フルトヴェングラーとベルリン・フィル。
 

10月27日/アルミンクと新日本フィル
 クリスティアン・アルミンクが音楽監督を務めていた時代(今世紀初頭のおよそ10年間)は、新日本フィルハーモニー交響楽団がその演奏水準の高さと、現代作品に至るまでレパートリーの広さなどで、国内オーケストラ界の中でも際立っていた存在となっていました。その時代を振り返って、最高の名演の一つ、フランツ・シュミットの「七つの封印の書」を中心に、マーラーの「大地の歌」、アルゲリッチとの協演によるショパンの協奏曲など。(東条碩夫)
 

29日の曲目 10月6日の曲目 13日の曲目 20日の曲目 27日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。

東条碩夫

出演:東条碩夫

音楽評論家。エフエム東京で「TDKオリジナル・コンサート」「新日本フィル・コンサート」など演奏会中継番組をはじめ、クラシック音楽番組の制作全般に携わる。1975年文化庁芸術祭ラジオ部門大賞受賞番組(武満徹「カトレーン」)制作。エフエム東京制作一課長、FM静岡制作部長、ミュージックバード編成部長等を歴任後、1992年よりフリーとして活動。著書・共著に「朝比奈隆ベートーヴェンの交響曲を語る」(音楽之友社)、「伝説のクラシック・ライヴ」(TOKYO FM出版)、「ヘルベルト・フォン・カラヤン」(同)他。「モーストリー・クラシック」に「東条碩夫の音楽巡礼記」連載中。ブログ「東条碩夫のコンサート日記」を公開中。

東条碩夫の音楽スケッチ
東条碩夫の音楽スケッチ
東条碩夫の音楽スケッチ
東条碩夫の音楽スケッチ
9月1日/さまざまなペレアスとメリザンド

 今年7月、新国立劇場ではドビュッシーの名作オペラ「ペレアスとメリザンド」がユニークな読み替え演出で上演され、話題を集めました。ベルギーの戯曲家マーテルリンクの同名劇は、悲恋物語の代表作の一つとして今なお人気を誇り、また昔からさまざま作曲家の関心を集めるところとなっています。今回は、そのドビュッシーのオペラの他、フランスの作曲家フォーレ、ドイツの作曲家シェーンベルク、フィンランドの作曲家シベリウスがそれぞれ書いた「ペレアスとメリザンド」の音楽を聴き比べてみましょう。各々の作曲家の個性の違いはもちろん、お国柄の違いも出ていて、実に面白いものがあります。
 

9月8日/コンセルトヘボウ管弦楽団を率いた往年の巨匠たち
 オランダの名門、かつては欧州3大管弦楽団のひとつと呼ばれたロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(旧アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団)。今回は、この楽団の「佳き時代」の演奏を、往年の巨匠たちとの録音で聴きます。登場するのは、変幻自在の超個性派指揮者メンゲルベルク、明晰で歯切れのいいファン・ベイヌム、豪快なファン・ケンペン、端整で緻密なハイティンク、滋味豊かなヨッフム。いずれも今日のコンセルトヘボウ管弦楽団とは趣を異にしたスタイルの演奏です。改称して自主運営団体になってからイーゴリ・マルケヴィッチ(ウクライナのキーフ生れ)が指揮した独グラモフォン録音などを、トスカニーニの指揮と比較して聴いてみましょう。
 

9月15日/ウクライナ生れの大ピアニスト、ホロヴィッツの思い出
 ウクライナは音楽家の宝庫。古今、多くの大音楽家たちを輩出して来ました。そのひとり、キーウに生れたウラディミール・ホロヴィッツが遺した名演から今日はいくつか聴いてみましょう。稀代の超絶技巧派だった彼が編曲したムソルグスキーの「展覧会の絵」では、最後の「キーウの大門」の個所で凄まじい名人芸が発揮されます。その他、トスカニーニと協演した壮絶な演奏によるチャイコフスキーとブラームスのピアノ協奏曲、そしてスランプから脱して公衆の前に復帰し、大センセーションを巻き越した1965年の「カーネギーホール・リサイタル・ライヴ」など。
 

9月22日/パリ管弦楽団の初期時代を飾った巨匠たち
 10月にはフランスの名門パリ管弦楽団が、未来の首席指揮者に予定されているクラウス・マケラとともに、久しぶりに来日します。この楽団も最近はインターナショナルなカラーに変貌しましたが、かつてはいかにもフランスのオケらしい、華麗で洒落た味を聴かせたものでした。今回はその「佳き時代」の、これぞ「パリ管の味」と懐かしがられるサウンドを響かせた指揮者たちとの演奏を聴きましょう。創設指揮者シャルル・ミュンシュの他、当時の常任指揮者セルジュ・ボド、ミュンシュの没後一時期音楽顧問を引き受けたカラヤン、これぞフランスのエスプリともいうべきジャン・マルティノンなどの指揮です。
 

1日の曲目 8日の曲目 15日の曲目 22日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。

東条碩夫

出演:東条碩夫

音楽評論家。エフエム東京で「TDKオリジナル・コンサート」「新日本フィル・コンサート」など演奏会中継番組をはじめ、クラシック音楽番組の制作全般に携わる。1975年文化庁芸術祭ラジオ部門大賞受賞番組(武満徹「カトレーン」)制作。エフエム東京制作一課長、FM静岡制作部長、ミュージックバード編成部長等を歴任後、1992年よりフリーとして活動。著書・共著に「朝比奈隆ベートーヴェンの交響曲を語る」(音楽之友社)、「伝説のクラシック・ライヴ」(TOKYO FM出版)、「ヘルベルト・フォン・カラヤン」(同)他。「モーストリー・クラシック」に「東条碩夫の音楽巡礼記」連載中。ブログ「東条碩夫のコンサート日記」を公開中。

東条碩夫の音楽スケッチ
東条碩夫の音楽スケッチ
東条碩夫の音楽スケッチ
東条碩夫の音楽スケッチ
8月4日/最近妙に気になる「初稿版」

 「現行版」とは異なる「初稿版」が、最近また人気を呼んでいます。「ダイヤの原石」のように、作曲者が最初に書いた楽譜はこうだったのか、ということが興味をそそるのですね。この日は、先日リリースされて話題となったフルシャ指揮バンベルク響の演奏によるブルックナーの「第4交響曲《ロマンティック》」の初稿の他、チャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番」の初稿版、ベートーヴェンのオペラ「フィデリオ」の初稿「レオノーレ」、ブルックナーの「第8交響曲」第1稿などを聴きます。現在演奏されている版との大きな違いをお楽しみください。
※再放送時間が一部変更となります。7/30・8/6=24:00~翌4:00
 

8月11日/懐かしの室内管弦楽団 シュトゥットガルトとアカデミー
 カール・ミュンヒンガーが率いるシュトゥットガルト室内管弦楽団が1956年に初来日した際、初めて聴く世界の名門室内アンサンブルの洒落た演奏に、当時のファンがどんなに感激したか、今の方には想像もつかないでしょう。また、ネヴィル・マリナーが率いるアカデミー室内管弦楽団が1969年に放ったヴィヴァルディの「四季」の鮮烈な演奏のレコードが、当時どれほどのセンセーションを巻き起こしたか。
 今回はその二つの団体の特集です。シュトゥットガルト室内管をエフエム東京の無料公開録音演奏会に招聘した時の話、ジ・アカデミー初来日の際に起こった火事騒ぎの話や、その後日談も併せて。
 

8月18日/シェイクスピアへのオマージュ
 文豪シェイクスピアの戯曲を素材にした演奏会用の名曲の数々をお楽しみいただきます。「ハムレット」はチャイコフスキー作曲で、「ロメオとジュリエット」はチャイコフスキーとベルリオーズで、「マクベス」はR・シュトラウスで。「夏の夜の夢」は小澤征爾指揮ですが、ナレーションを吉永小百合が受け持っているので、これも面白いです。
 シェイクスピアの作品を基にしたクラシックの名曲は、他にも山ほどあります。オペラもたくさんあります。━━が、それらはまた別の機会に。
 

8月25日/NBC交響楽団はトスカニーニ以外の指揮者の下でどんな音を出したか
 伝説的な大指揮者アルトゥーロ・トスカニーニが率いたNBC交響楽団の演奏は、NBC放送およびRCAビクターの録音を通して、独特の響きで知られていました。しかし、他の指揮者の下で演奏した時や、全く音の性格の異なるドイツのレコード会社が他の指揮者で録音した時には、そのあまりの音の違い、オーケストラのイメージの違いに、レコード・ファンは仰天したものです。
 今回は、そのNBC響にブルーノ・ワルターが客演指揮した時の演奏と、このオケがのちにシンフォニー・オブ・ジ・エアと改称して自主運営団体になってからイーゴリ・マルケヴィッチ(ウクライナのキーフ生れ)が指揮した独グラモフォン録音などを、トスカニーニの指揮と比較して聴いてみましょう。
 

4日の曲目 11日の曲目 18日の曲目 25日の曲目
※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。

東条碩夫

出演:東条碩夫

音楽評論家。エフエム東京で「TDKオリジナル・コンサート」「新日本フィル・コンサート」など演奏会中継番組をはじめ、クラシック音楽番組の制作全般に携わる。1975年文化庁芸術祭ラジオ部門大賞受賞番組(武満徹「カトレーン」)制作。エフエム東京制作一課長、FM静岡制作部長、ミュージックバード編成部長等を歴任後、1992年よりフリーとして活動。著書・共著に「朝比奈隆ベートーヴェンの交響曲を語る」(音楽之友社)、「伝説のクラシック・ライヴ」(TOKYO FM出版)、「ヘルベルト・フォン・カラヤン」(同)他。「モーストリー・クラシック」に「東条碩夫の音楽巡礼記」連載中。ブログ「東条碩夫のコンサート日記」を公開中。