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【CLASSIC LIVE SELCTION】WORLD LIVE SELECTION


★2022年12月末終了 毎月第3(日)12:00~14:00
再放送=翌週(土)5:00~7:00 
【CLASSIC LIVE SELCTION】WORLD LIVE SELECTION
ニコラウス・アーノンクール
WORLD LIVE SELECTION
ウィーン・ヴィルトゥオーゼン

WORLD LIVE SELECTION
歌劇「フィガロの結婚」
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アンドレ・シューエン(左)マリ・エリクスメン(右)
WORLD LIVE SELECTION WORLD LIVE SELECTION
ボー・スコウフス(左)エリーザベト・クールマン(右)

WORLD LIVE SELECTION
チョン・ミョンフン
WORLD LIVE SELECTION
マキシム・ヴェンゲーロフ

WORLD LIVE SELECTION
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」
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マウロ・ペーター(左)クリスティーネ・シェーファー(右)

WORLD LIVE SELECTION
歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」
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カティア・ドラゴィエヴィチ(左)マルクス・ヴェルバ(右)

WORLD LIVE SELECTION
リッカルド・ムーティ

【CLASSIC LIVE SELCTION:第3週】巨匠と呼ばれる大物指揮者や人気急上昇の若手演奏家が登場する、世界中から大注目のコンサートを臨場感たっぷりにお届け。音楽評論家の奥田佳道氏によるコンサートや演奏者の解説も交えてお楽しみいただきます。学生時代はウィーンに身を置いて勉強し、現在も現地の音楽祭に足しげく通う、“ウィーン通”の奥田氏による解説で、本場ヨーロッパの一流アーティスト達の最新情報を網羅的にご紹介します。



<11月はアーノンクール月間>

 11月は「ムジークフェライン2014-2015」から、巨匠ニコラウス・アーノンクール&ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスによるヘンデルの代表的オラトリオ「サウル」で幕を開けます。(1日)。11月は「アーノンクール月間」。80代半ばを過ぎてもますます盛んな彼が昨年アン・デア・ウィーン劇場において演奏会形式で上演したモーツァルトのダ・ポンテ三部作「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「コジ・ファン・トゥッテ」を三夜にわたって一挙放送(8日、15日、22日)。音楽を主役にした上演でアーノンクールの真意全開!ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスとはベートーヴェンの交響曲第4番&5番を指揮した演奏会もお届け。アーノンクールを聴くなら、今ミュージックバードで!

 さらに、チョン・ミョンフンはフランス国立放送フィルを指揮して「幻想交響曲」を熱演!リッカルド・ムーティ指揮ウィーン・フィルによる極め付けの「グレート」にもご期待ください。


11月1日/<ムジークフェライン2014-2015>ニコラウス・アーノンクールのヘンデル「サウル」(~25:00まで)

 1日はムジークフェライン2014‐2015シーズン・プロから、巨匠アーノンクールの指揮によるヘンデルの代表的な劇的オラトリオ「サウル」全曲。旧約聖書に登場するイスラエル王サウルの物語を題材にした作品で、合唱、独唱、管弦楽曲合わせて約80曲からなる大曲をお楽しみください。サウル役には、フローリアン・ベッシュ、演奏はウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、アーノルド・シェーンベルク合唱団ほか。そしてムジークフェライン大ホール。この作品を聴くのに現在望みうる最高の組み合わせと言えるでしょう。放送時間を1時間延長してお送りします。曲目はこちら


11月7日/<ムジークフェライン2014-2015>ウィーン・ヴィルトゥオーゼン

 名クラリネット奏者エルンスト・オッテンザマーの呼びかけによって1995年、ウィーン・フィルの中心メンバーによって結成されたウィーン・ヴィルトゥオーゼン。弦楽四重奏にコントラバス、木管五重奏が加わった団員で、ウィーン伝統のスタイルと、卓越した演奏であらゆるレパートリーに柔軟に対応しています。今回のプログラムのメインはエゴン・ヴェレシュ(1885-1974)の八重奏曲。シェーンベルクの弟子にして伝記も執筆した人物です。「忘れられた音楽家の復興ブーム」によって再評価が高まるヴェレシュの作品にご注目ください。曲目はこちら


11月8日/アーノンクール指揮モーツァルトのダ・ポンテ三部作①「フィガロの結婚」(~26:00まで)

 2014年3月、アン・デア・ウィーン劇場でニコラウス・アーノンクールが「モーツァルト・トリロジー」と題して、モーツァルトのダ・ポンテ三部を演奏会形式で、ひと月のうちに一挙上演するという英断に出て大きな話題になりました。200年以上にわたる歴史を持つアン・デア・ウィーン劇場はミュージカル劇場というイメージを持たれた時期もありますが、2006年のモーツァルト生誕250年を機に、「新しいオペラハウス」を名乗り、再びオペラに力を入れるようになりました。新制作の「コジ・ファン・トゥッテ」を演出するマーティン・クシェイの降板騒ぎの中で、この公演が決まったようです。

まず最初は「フィガロの結婚」。アーノンクールの手兵であるオリジナル楽器のオーケストラ、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスはオーケストラ・ピットに入り、歌手たちは演技をしながら、時には楽譜も見ながら熱演。程よい大きさのアン・デア・ウィーン劇場での演奏会形式は、歌手とオーケストラの一体感がすばらしく、演出に惑わされずにモーツァルトの音楽を堪能できます。歌手陣は、フィガロ役がアンドレ・シューエン、スザンナがマリ・エリクスメンという新進気鋭の若手、ボー・スコウフスやクリスティーネ・シェーファーといった大御所や今をときめくエリーザベト・クールマンなど豪華。すばらしいアンサンブルをお楽しみください。曲目はこちら


11月14日/チョン・ミョンフン指揮フランス国立放送フィル、マキシム・ヴェンゲーロフ(Vn)

 今世界で最も活躍するアジア人指揮者チョン・ミョンフン、日韓国交回復50年の今年は、ソウル・フィルや東京フィルを率いて、日韓双方での文化交流の立役者を務めています。その彼が今年3月、音楽監督を務めるフランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団とともにムジークフェラインに登場。前半のチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ではマキシム・ヴェンゲーロフが共演します。華麗な技巧と豊かな表現性で人気を博したヴェンゲーロフは、一時右肩の故障のために、演奏活動の休止していましたが、2011年から再びヴァイオリンの演奏活動を再開しています。復活したマジックはいかに。メインはベルリオーズの「幻想交響曲」。パリ・バスティーユ管との名盤を残しているチョン、フランス国立放送の演フィルと演奏にも期待が募ります。曲目はこちら


11月15日/アーノンクール指揮モーツァルトのダ・ポンテ三部作②「ドン・ジョヴァンニ」(~25:40まで)

 アーノンクールによる「モーツァルト・トリロジー」の第2弾は、昨年3月アン・デア・ウィーン劇場において演奏会形式で上演されたモーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」。オーケストラはもちろんウィーン・コンツェントゥス・ムジクス。タイトルロールを演じるのは、フィガロも演じたアンドレ・シューエン。こちらもルーベン・ドローレやマリ・エリクスメンといった新進気鋭の若手や、ドン・オッターヴィオにリートでも評価の高いマウロ・ペーター、ドンナ・アンナに大御所クリスティーネ・シェーファーなどバランスよく配し、音楽によるドラマ性を最大限発揮しています。曲目はこちら


11月21日/<ムジークフェライン2014-2015>アーノンクールのベートーヴェン「運命」他

 85歳にして手兵ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスとベートーヴェンの交響曲全集の録音に取り組み始めたアーノンクール。今回お届けするのは4番と5番「運命」。実はコンツェントス・ムジクスとベートーヴェン作品を録音するのは初めてだそう。考え抜いたテンポ、強弱、アーティキュレーション…アーノンクールの「今」をお聞き逃しなく。曲目はこちら


11月22日/アーノンクール指揮モーツァルトのダ・ポンテ三部作③「コジ・ファン・トゥッテ」(~25:30まで)

 アーノンクールによる「モーツァルト・トリロジー」の第3弾は、昨年3月アン・デア・ウィーン劇場において演奏会形式で上演されたモーツァルトの歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」。オーケストラはもちろんウィーン・コンツェントゥス・ムジクスです。出演はフィオルディリージのマリ・エリクスメン、グリエルモのアンドレ・シューエンはチューリヒ歌劇場を中心に活躍する新進気鋭。フェランドはヴンダーリッヒの再来と呼ばれるマウロ・ペーター。ドラベッラはスウェーデン生まれのカティア・ドラゴィエヴィチ。ドン・アルフォンソは演技派のマルクス・ヴェルバ、デスピーナは人気のエリーザベト・クールマン。こんな芸達者な歌手たちが二重唱、三重唱、四重唱、六重唱を繰り広げるのですからもう堪りません。ダ・ポンテ三部作、是非3本ともお聞き逃しなく!曲目はこちら


11月28日/<ムジークフェライン2014-2015>ムーティ指揮ウィーン・フィルの「グレート」

 毎月最後の回にお届けしているウィーン・フィルの演奏会。今回は4月に行われたリッカルド・ムーティの指揮による演奏をお送りします。ミラノ・スカラ座を離れて10年、ローマ歌劇場とは、2014年の来日公演を成功させながら資金難を理由に終身名誉監督を辞任したムーティ。彼が今「純粋に音楽と向き合いたい」という考えを実現できるオーケストラとして、2010年からシカゴ響の音楽監督をつとめ、情熱を傾けていることはご承知の通り。オーケストラにモティヴェーションが高まっているムーティが、かねてより抜群の相性にあるウィーン・フィルの指揮台に立つとどのような音楽が生まれるか。極め付けというべき「グレート」をお聞き逃しなく!曲目はこちら


(出演:舩木篤也 音源提供:オーストリア放送協会)

※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。



奥田佳道

出演:奥田佳道

1962年東京生まれ。ヴァイオリンを学ぶ。ドイツ文学、西洋音楽史を専攻。ウィーン大学に留学。くらしき作陽大学講師、エリザベト音楽大学パフォーマンス・フォーラム講師を務めた。「音楽の友」「N響フィルハーモニー」などへの執筆のほか、1993年からNHK、日本テレビ、WOWOW、クラシカ・ジャパンの音楽番組に出演。1997年から2017年まで毎年「ウィーン・フィルニューイヤーコンサート」生中継(BS、FM、Eテレ)の解説を行なった。また2004年から2013年まで北九州国際音楽祭のミュージック・アドヴァイザーを務めたほか、NHK音楽祭、せんくら、日本フィル横浜定期演奏会などでプレトークを担当。現在「オペラ・ファンタスティカ」パーソナリティのひとり。ラジオ深夜便「奥田佳道のクラシックの遺伝子」「オトナのリクエストアワー」に出演中。アサヒグループ芸術文化財団音楽部門選考委員。フッペル鳥栖ピアノコンクール審査員。朝日カルチャーセンター新宿、北九州各講師。中日文化センター講師。NHK文化センター講師。著書・監修に「これがヴァイオリンの銘器だ」(音楽之友社)、「知ってるようで知らないバイオリンおもしろ雑学事典」(ヤマハ・ミュージックメディア)ほか。