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【CLASSIC LIVE SELCTION】WORLD LIVE SELECTION


★2022年12月末終了 毎月第3(日)12:00~14:00
再放送=翌週(土)5:00~7:00 
【CLASSIC LIVE SELCTION】WORLD LIVE SELECTION
ラ・ヴェネシアーナ
WORLD LIVE SELECTION
ヴォーチェス8
WORLD LIVE SELECTION
クリストフ・コワン
WORLD LIVE SELECTION
ロッシーニSOAP(シルヴィア・シュヴァルツ(左)、ステファニー・ハウツィール(右))
WORLD LIVE SELECTION
モーツァルトSOAP(ホーフカペレ・ミュンヘン)
WORLD LIVE SELECTION
モーツァルトSOAP(ヌウォビロ・ビビアーナ)
WORLD LIVE SELECTION
ニコラウス・アーノンクール
WORLD LIVE SELECTION
カリーナ・キャネラキス
WORLD LIVE SELECTION
アダム・フィッシャー
WORLD LIVE SELECTION
キリル・ペトレンコ
WORLD LIVE SELECTION
エリーザベト・クールマン

【CLASSIC LIVE SELCTION:第3週】巨匠と呼ばれる大物指揮者や人気急上昇の若手演奏家が登場する、世界中から大注目のコンサートを臨場感たっぷりにお届け。音楽評論家の奥田佳道氏によるコンサートや演奏者の解説も交えてお楽しみいただきます。学生時代はウィーンに身を置いて勉強し、現在も現地の音楽祭に足しげく通う、“ウィーン通”の奥田氏による解説で、本場ヨーロッパの一流アーティスト達の最新情報を網羅的にご紹介します。



アーノンクールの遺言、キリル・ペトレンコのウィーン・フィル・デビュー!

<シュティリアルテ2015> ― 今年のテーマは「笑い」

 オーストリアのシュタイアマルク州の州都グラーツで毎年夏に開催される音楽祭「シュティリアルテ」は、当地を故郷に持つ指揮者ニコラウス・アーノンクールが1985年に創設しました。今月はこの音楽祭から、7本をお届けします。世間的に「クラシック音楽」というと堅苦しいイメージを抱く人が多いようですが、このイメージを打ち破るのが今年のシュティリアルテ音楽祭。2015年のテーマは「笑い」―それもあらゆる形を取り上げます。中世の道化師の演技やオペラブッファに見られる悪意に満ちた嘲笑、ロマン主義時代のアイロニーから20世紀の痛烈な皮肉、そしてお腹を抱えての爆発的な笑いまでを様々な音楽とともにお聞かせします。体調不良を押してアーノンクールがコンツェントゥス・ムジクスを指揮した2つの演奏会は彼の“遺言”というべき特別なものです。


7月2日/ラ・ヴェネシアーナのモンテヴェルディ“音楽の戯れ”

 2夜続けてヴォーカル・アンサンブルをお届けします。まずは、鬼才クラウディオ・カヴィーナ率いるラテン系ヴォーカル・アンサンブルの最高峰、ラ・ヴェネシアーナ。16世紀から17世紀にイタリアで流行した多声の世俗歌曲、マドリガーレを得意とするグループによる演奏で、モンテヴェルディ「音楽の戯れ」ほか。 曲目はこちら


7月3日/アカペラ・エンターテイメント!ヴォーチェス8≪英国のユーモア≫

 イギリスのウェストミンスター寺院聖歌隊出身の若い声楽家8人が2003年に結成したア・ カペラ・グループ、ヴォーチェス8による演奏会。ダウランドやウィリアム・バードなど17世紀の作品に始まり、ガーシュウィン、ハロルド・アーレンやデューク・エリントンまで、時代を横断してイギリスの音楽家を楽しむことができるプログラムです。 曲目はこちら


7月9日/≪ロッシーニSOAP≫クリストフ・コワンほか

 SOAPとは作品の演奏とともに、作品が書かれた時代背景などを舞台俳優や演奏者たちが作曲家とその周囲の人々に扮して語るプログラム形式のこと。このSOAP形式のコンサートを2夜にわたってオンエアします。1夜目は、ジョアキーノ・ロッシーニSOAP。モザイク・クァルテットの結成者であり、演奏者、指揮者、教育者として幅広く活躍するクリストフ・コワンほか、7人の演奏者と、ドイツの政治家のローランド・コッホの語りでお届けします。「猫の二重唱」ほか。 曲目はこちら


7月10日/≪モーツァルトSOAP≫ホーフカペレ・ミュンヘンのメンバー

 SOAP形式のコンサート、2夜目は、モーツァルトSOAP。モーツァルトのいたずら好きで茶目っ気のある性格の一面が表現されている作品「音楽の冗談」が、プログラムの全体に散りばめられています。演奏は、ミュンヘンを拠点に活動するバロック・ヴァイオリン奏者リュディガー・ロッターと、彼が率いる「ホーフカペレ・ミュンヘン」のメンバー。音楽祭のテーマである「笑い」を強く意識した演奏会の模様をお楽しみください。 曲目はこちら


7月16日/アーノンクールの遺言 前篇~ハイドンのミサ曲

 2016年3月5日に86歳の生涯を閉じたアーノンクールによる演奏会を2夜にわたってお送りします。その前篇としてお送りするのは、ハイドンの交響曲第97番と、「戦時のミサ」。アーノンクールが30年間にわたり主催してきたこの音楽祭、彼がウィーン・コンツェントゥス・ムジクスと長い年月をかけて築き上げた、歴史を感じる演奏をご堪能ください。 曲目はこちら


7月17日/アーノンクールの遺言 後篇~ミサ・ソレムニス

 「アーノンクールの遺言」、2夜目はベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」。シュティリアルテ2015ではこの「ミサ・ソレムニス」演奏会のほか、2つの演目が予定されていましたが、アーノンクールは体調不良のためその一つをキャンセルし、万全の態勢で「ミサ・ソレムニス」の3回の演奏に臨みました(2015年7月4日~6日)。手兵コンツェントゥス・ムジクスとアーノルド・シェーンベルク合唱団、選り抜きの歌手陣を揃えた公演はオーストリア放送協会によってテレビの生中継も行なわれ、大きな話題を呼びました。この番組では、7月5日の演奏会の模様をお届けします。 曲目はこちら


7月23日/アーノンクールの継承~キャネラキス指揮ヨーロッパ室内管 

 アーノンクールがこの音楽祭で唯一キャンセルしたプログラム、代役として舞台に立ったのは、女流指揮者カリーナ・キャネラキス。アメリカ出身の彼女は、アーノンクールの孫世代にあたります。巨匠から期待のホープへ。ドヴォルジャークの交響詩「金の紡ぎ車」と交響曲第8番。 曲目はこちら


<国際ハイドンターゲ2015>

7月24日/アダム・フィッシャーのシューベルト&ハイドン


 国際ハイドンターゲ2015から、ハンガリーの指揮者アダム・フィッシャー&オーストリア・ハンガリー・ハイドン・フィルの演奏会をお届けします。プログラムの前半「ロザムンデ」は、良く知られた序曲だけでなく、間奏曲やバレエ、亡霊の合唱、羊飼いの合唱など全曲が演奏されました。後半はハイドンの合唱曲が3曲。そして会場の拍手に応え、アンコールで粋な演出が!最後まで楽しませてくれるプログラムです。 曲目はこちら


<ウィーン・フィル定期演奏会>7月30日/キリル・ペトレンコの「大地の歌」

 2016年4月3日にウィーンのムジークフェライン大ホールで行われたウィーン・フィル定期演奏会。ベルリン・フィル次期首席指揮者に選ばれ、一躍時の人となった指揮者キリル・ペトレンコのウィーン・フィル・デビューです。プログラムは、メンデルスゾーンの交響曲「スコットランド」とマーラーの「大地の歌」。コンサートマスターのライナー・ホーネックとの相性も抜群!エリーザベト・クールマン(Ms)の歌唱も素晴らしい。ドラマチックな演奏をご堪能ください。 曲目はこちら


(出演:舩木篤也 音源提供:オーストリア放送協会)

※オンエア曲リストは放送後2週間を経過すると削除されます。ご了承ください。



奥田佳道

出演:奥田佳道

1962年東京生まれ。ヴァイオリンを学ぶ。ドイツ文学、西洋音楽史を専攻。ウィーン大学に留学。くらしき作陽大学講師、エリザベト音楽大学パフォーマンス・フォーラム講師を務めた。「音楽の友」「N響フィルハーモニー」などへの執筆のほか、1993年からNHK、日本テレビ、WOWOW、クラシカ・ジャパンの音楽番組に出演。1997年から2017年まで毎年「ウィーン・フィルニューイヤーコンサート」生中継(BS、FM、Eテレ)の解説を行なった。また2004年から2013年まで北九州国際音楽祭のミュージック・アドヴァイザーを務めたほか、NHK音楽祭、せんくら、日本フィル横浜定期演奏会などでプレトークを担当。現在「オペラ・ファンタスティカ」パーソナリティのひとり。ラジオ深夜便「奥田佳道のクラシックの遺伝子」「オトナのリクエストアワー」に出演中。アサヒグループ芸術文化財団音楽部門選考委員。フッペル鳥栖ピアノコンクール審査員。朝日カルチャーセンター新宿、北九州各講師。中日文化センター講師。NHK文化センター講師。著書・監修に「これがヴァイオリンの銘器だ」(音楽之友社)、「知ってるようで知らないバイオリンおもしろ雑学事典」(ヤマハ・ミュージックメディア)ほか。