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東条碩夫の新スペシャル・セレクション


(月~金)14:00~18:00
再放送=(土)8:00~28:00
東条碩夫の新スペシャル・セレクション








 音楽評論家・東条碩夫による大型プログラムが登場!クラシックのスタンダードな愉しみ方を提案します。『「新譜紹介」以来、なんと13年ぶりにレギュラー・オビ番組をやらせていただくことになりました。カンも鈍っているのではないかと少々自信がないのですが、なんとか良い番組をお届けして参りたいと思っています。担当しますのは、「東条碩夫の新スペシャル・セレクション」で、ミュージックバード開局時から2000年代初めまで自分で選曲しアナウンス原稿を書いていた毎日時間のオビ番組「スペシャル・セレクション」の新装改訂版、とでもいいましょうか。毎週月曜~金曜の週5回放送ですが、今回は月曜~木曜を「週ごと1テーマによる4回シリーズ」とし、また毎週金曜日には「日本のオーケストラを応援しよう」というシリーズをお届けいたします。』(東条)

10月26日~29日/祈りの詩(うた)
10月30日/日本のオーケストラ・シリーズ~NHK交響楽団
 クラシック音楽の宗教曲は、聴き手がたとえキリスト教徒でなくても、その心をうつものです。今回はそのジャンルから、大作曲家たちによる「祈りの詩(うた)」の名曲を集めて聴いてみましょう。ただし「レクイエム」(死者のためのミサ)は避けました。そしてまた、カトリック、プロテスタントを問わない点は御了承下さい。プログラムは、懐かしいリヒターの指揮するバッハの「マタイ受難曲」と「ロ短調ミサ」、バーンスタインの指揮するベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」、初演250周年記念演奏会ライヴのヘンデルの「メサイア」などを中心に、ハイドン、ロッシーニ、グノー、ヤナーチェクの作品など、多岐にわたります。美しく魅力的な祈りの世界に浸って下さい。「日本のオーケストラ・シリーズ」は、わが国のトップ・オケ「N響」。カイルベルトからマタチッチ、それにパーヴォ・ヤルヴィまで、新旧の名指揮者たちによる演奏を集めて。

11月2日~5日/NYフィル時代のバーンスタイン
11月6日/日本のオーケストラ・シリーズ~日本フィル

 円熟の境地に至った時代の演奏が素晴らしいのはもちろんですが、若き気鋭の溌溂たる時代の演奏の方がいい、という聴き手も多いもの。今年が没後30年にあたる大指揮者レナード・バーンスタインの録音など、その論議を巻き起こす最たる例でしょう。今回は彼の1960年代、ニューヨーク・フィルハーモニック音楽監督時代の演奏を愉しみましょう。晩年の重厚壮大な、テンポの遅い演奏とは異なり、すべて猛烈熱狂型の燃え立つ快演です。自作自演集はもちろん、アメリカ音楽、チャイコフスキー、マーラー、ベルリオーズの作品など。変わり種はグレン・グールドとの物議を醸したブラームスの「ピアノ協奏曲第1番」、ケンプとの折り目正しいベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第3番」、前衛ブーレーズの「マラルメによる即興Ⅰ」の各ライヴ。「日本のオーケストラ・シリーズ」では、日本フィルを特集します。ミュンシュ、山田和樹、ラザレフ、インキネンの指揮によるライヴの数々。

11月9日~12日/魅惑のシューベルト
11月13日/日本のオーケストラ・シリーズ~新日本フィル

 ドイツ・オーストリアの前期ロマン派の大作曲家シューベルトの名作集です。核になるのは、フィッシャー=ディースカウの歌う3大歌曲集「美しき水車屋の娘」「冬の旅」「白鳥の歌」と、インマゼールあるいはジュリーニの指揮による交響曲全集。これらに、アルバン・ベルク四重奏団による晩年の「死と乙女」他の弦楽四重奏曲集、ポリーニの演奏による晩年の3大ピアノ・ソナタなどが加わります。明るく見えながらも、実は鬼気迫る音楽を多く書いていたシューベルトの「魔境の世界」に足を踏み入れてみましょう。「日本のオーケストラ・シリーズ」では、1972年に日本フィルから袂を分かった新日本フィルのライヴ演奏を。前音楽監督アルミンクが指揮したマーラーの「嘆きの歌」と「大地の歌」、現音楽監督・上岡敏之の指揮したR・シュトラウス作品集など、聴き応えがあります。

11月16日~19日/フルトヴェングラー指揮のオペラ
11月20日/日本のオーケストラ・シリーズ~関西の雄、大阪フィル

 1954年11月30日に世を去って以来66年、今なお人気の衰えぬ伝説的な巨匠指揮者ヴィルヘルム・フルトヴェングラー。今回は彼の指揮するオペラ全曲盤を中心に、その圧倒的で超人的な芸風を偲びます。ベートーヴェンの「フィデリオ」のライヴ上演盤とスタジオ録音盤の比較、および記念碑的なスタジオ録音のワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」「ワルキューレ」、バイロイト・ライヴのワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の抜粋など。全てモノーラル録音ですが、音質の状態は比較的良い方です。魔性に満ちた大指揮者フルトヴェングラーの音楽を存分に。「日本のオーケストラ・シリーズ」には、大阪フィルに登場してもらいましょう。創立音楽監督・朝比奈隆、第2代音楽監督・大植英次、第3代音楽監督・尾高忠明の各指揮を通して、このオケがどれほど大きな変貌を遂げたかを聴きます。大植と尾高は、ブルックナーの「第8交響曲」の連続聴き比べです。

11月23日~26日/フランスのエスプリ
11月27日/日本のオーケストラ・シリーズ~山形交響楽団

 前週とは打って変わって、端整で洗練されたフランス音楽の世界に浸ってみましょう。19世紀後半から20世紀初頭のフランス音楽を中心に、往年のフランス系の演奏家たちによる薫り高い名演集。核となるのは、懐かしの巨匠クリュイタンス指揮の華麗なラヴェル作品集と、プレートルが指揮するプーランクの作品集ですが、マルティノン指揮のドビュッシーとオネゲルの作品集もあり、フォーレの管弦楽曲集、ランパルとラスキーヌの妙なる協演などもあります。フランスの巨匠たちが演奏するフランス音楽には、筆舌に尽くし難い陶酔的な美しさが備わっています。なお、それ以外の時代の作曲家からは、19世紀前半のベルリオーズ(「ファウストの劫罰」)を申し訳程度に取り上げましたが、その他はまた改めて。「日本のオーケストラ・シリーズ」は、東北の気鋭の楽団、「山響」の登場です。1972年、村川千秋によって創設されたこの楽団は、地味ながらも手堅く活動して来ましたが、2004年に飯森範親がシェフとなってから瞬く間に華やかな存在となりました。今回はその飯森の指揮するモーツァルトの交響曲を中心に。

THE CLASSIC オンエア曲リスト
東条碩夫

出演:東条碩夫

音楽評論家。エフエム東京で「TDKオリジナル・コンサート」「新日本フィル・コンサート」など演奏会中継番組をはじめ、クラシック音楽番組の制作全般に携わる。1975年文化庁芸術祭ラジオ部門大賞受賞番組(武満徹「カトレーン」)制作。エフエム東京制作一課長、FM静岡制作部長、ミュージックバード編成部長等を歴任後、1992年よりフリーとして活動。著書・共著に「朝比奈隆ベートーヴェンの交響曲を語る」(音楽之友社)、「伝説のクラシック・ライヴ」(TOKYO FM出版)、「ヘルベルト・フォン・カラヤン」(同)他。「モーストリー・クラシック」に「東条碩夫の音楽巡礼記」連載中。ブログ「東条碩夫のコンサート日記」を公開中。

東条碩夫の新スペシャル・セレクション






<クラシック大型新番組! 音楽評論家・東条碩夫 13年ぶりのレギュラー出演>
10月19日~22日/超個性派の巨匠チェリビダッケ
10月23日/日本のオーケストラ・シリーズ~東京都交響楽団

 レコード録音嫌いで有名だった大指揮者セルジュ・チェリビダッケ(1912~96)だが、その膨大なライヴ録音が遺族の許可により多数CD化され、現在でも熱狂的なファンを集めている。今回は彼がミュンヘン・フィルと日本で演奏したブルックナーの「第5交響曲」「第8交響曲」、ブラームスの「第4交響曲」などのライヴを中心に、ミュンヘンでのライヴも併せて特集。
 「日本のオーケストラ・シリーズ」は、東京都交響楽団の演奏を聴く。創立以来の苦難の歴史を振り返りながら、インバル、大野和士、フルシャなどが指揮した快演を集めて聴く。

9月28日~10月1日/生誕250年のベートーヴェンに捧ぐ
10月2日/日本のオーケストラ・シリーズ~読売日響、大阪フィルほか

 新番組の開幕は、生誕250年のベートーヴェンへのオマージュ。 各日のテーマは、(1)耳疾の悪化による苦悩を克服する「ハイリゲンシュタットの遺書から英雄交響曲へ」、(2)名作を集中的に生み出した前人未到の創作期「傑作の森」、(3)運命交響曲や田園交響曲がいっぺんに初演された演奏会「1808年12月22日のアン・デア・ウィーン劇場」のプログラム再現、(4)第9交響曲が初演された「1824年5月7日のケルントナートーア劇場」のプログラム再現。「日本のオーケストラ・シリーズ」では、朝比奈隆指揮大阪フィル、近衛秀麿指揮読売日響、スダーン指揮東京響などの演奏を聴く。

10月5日~8日/小澤征爾とフランス
10月9日/日本のオーケストラ・シリーズ~サイトウ・キネン・オーケストラ他

 小澤征爾が最も得意とし、かつ高い評価を得ているフランス音楽のレパートリーの中から、ベルリオーズ(「ファウストの劫罰」「幻想交響曲」他)、ラヴェル(「ボレロ」「ラ・ヴァルス」他)、プーランク、サン=サーンスなどの作品を特集。併せて彼が相性のいい関係を築いていたフランス国立管弦楽団やパリ管弦楽団を指揮したビゼーの「交響曲」や、チャイコフスキーの「悲愴交響曲」なども聴く。いずれも颯爽として瑞々しい演奏が特徴だ。
 「日本のオーケストラ・シリーズ」も小澤征爾に関連した特集で、彼が指揮したサイトウ・キネン・オーケストラや水戸室内管弦楽団の演奏を聴く。

10月12日~15日/懐かしのウェストミンスター・レーベル
10月16日/日本のオーケストラ・シリーズ~札幌交響楽団

 1950年代にウィーンの演奏家による多数のレコードをリリースした「ウェストミンスター・レーベル」。特に室内楽の分野では、バリリ四重奏団によるモーツァルトやベートーヴェンの弦楽四重奏曲集、ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団によるシューベルトの弦楽四重奏曲全集などを中心として、圧倒的な人気を博していた。今回は、年輩のファンには懐かしいそれらの名演を集めて聴く。いずれもモノーラル録音だが音質は鮮明だ。
 「日本のオーケストラ・シリーズ」は、札幌響の演奏を特集。日本のファンに親しまれたチェコの名匠ラドミル・エリシュカの指揮で「わが祖国」「新世界交響曲」など。

THE CLASSIC オンエア曲リスト
東条碩夫

出演:東条碩夫

音楽評論家。エフエム東京で「TDKオリジナル・コンサート」「新日本フィル・コンサート」など演奏会中継番組をはじめ、クラシック音楽番組の制作全般に携わる。1975年文化庁芸術祭ラジオ部門大賞受賞番組(武満徹「カトレーン」)制作。エフエム東京制作一課長、FM静岡制作部長、ミュージックバード編成部長等を歴任後、1992年よりフリーとして活動。著書・共著に「朝比奈隆ベートーヴェンの交響曲を語る」(音楽之友社)、「伝説のクラシック・ライヴ」(TOKYO FM出版)、「ヘルベルト・フォン・カラヤン」(同)他。「モーストリー・クラシック」に「東条碩夫の音楽巡礼記」連載中。ブログ「東条碩夫のコンサート日記」を公開中。