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121chTHE CLASSIC【Premium】

ニューディスク・ナビ


★2022年12月末終了(月~金)18:00~24:00
再放送=(翌週月~金)5:00~11:00
ニューディスク・ナビ















一週30時間、月間約100枚!!演奏史譚の山崎浩太郎がおすすめするクラシック新譜をご紹介。月曜は日本人演奏家、水曜はヒストリカル録音、木曜は歌もの中心にお送りします。また、毎月第1&2水曜は「タワーレコード・オリジナル企画盤」と題して、レコード会社各社の埋もれた名盤をタワーレコードがオリジナル企画盤として復刻したディスクを紹介します。



<8月の「ニューディスク・ナビ」>

 今月のオススメは、まずは「春の祭典」(7月29日)。フランソワ=グザヴィエ・ロト率いるレ・シエクルが当時の楽器と楽譜を用いて、大スキャンダルとなった1913年の初演当日の響きを再現したもの。斬新にして鮮烈。次は、ラトル指揮ベルリン・フィルのシューマン交響曲全集(1日)。ベルリン・フィルが新たに自主制作したCDで、ブルーレイ・ディスクやダウンロード音源もセット。今後の展開が大きく注目されるセット。3つ目は女性チェロ奏者オフェリー・ガイヤール率いるプルチネッラによるC.P.E.バッハ作集(19日)。生誕300年の作曲家の音楽を生き生きとした響きで聴かせます。

 また、第5週(8月25日~29日)は「さらば夏の日~20世紀オペラ特集」。ティーレマン指揮の「エレクトラ」やサロネン指揮の「青ひげ公の城」など、話題の名作や珍品12作品を一挙に放送します。(山崎浩太郎)


☆追悼~ロリン・マゼール

7月13日に亡くなったロリン・マゼール氏が遺した数々の名演を紹介します。(8/20・8/22放送) こちらもご覧ください

7月28日:コジマ録音創立40周年を記念して、LP発売以来40年ぶりに復活した現代音楽の傑作、近藤譲の「線の音楽」。藍川由美が歌と琴で奏でる「神楽歌と伊福部昭」など、生誕100年の伊福部昭のアルバムを2枚。

7月29日:正統派ドイツのピアニスト、ペーター・レーゼルのモーツァルトのピアノ協奏曲集。ロト(指揮)レ・シエクルがピリオド楽器を駆使して甦らせる、「春の祭典」と「ペトルーシュカ」初演の響き。

7月30日:オイストラフ初来日のライヴ「オイストラフ・ライヴ・イン・ジャパン1955!」など、往年の名ヴァイオリニスト3人をあつめて。

7月31日:5月のラ・フォル・ジュルネでも好評だったピアノ・トリオ、トリオ・レ・ゼスプリのデビュー盤。全曲録音の少ないチレアの歌劇「アルルの女」をフィリアノーティ(テノール)ほかの歌で。

8月1日: 話題のベルリン・フィル自主制作盤、ラトル(指揮)のシューマンの交響曲全集。アバドの白鳥の歌、ルツェルン祝祭管弦楽団とのブルックナーの交響曲第9番。


8月4日:名手シュテファン・ドールの吹くホルン協奏曲「開花の時」、児玉桃独奏の「月夜の蓮」など、現代日本を代表する作曲家、細川俊夫の近年の協奏的作品を準・メルクル(指揮)ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管の演奏で。

8月5日:注目の若手指揮者、パブロ・エラス=カサドとコンチェルト・ケルンが伝説的カストラート、ファリネッリにちなんだ管弦楽曲をあつめた「エル・マエストロ・ファリネッリ」。ダイクストラ(指揮)バイエルン放送合唱団によるバッハ:マタイ受難曲。

8月6日:村治奏一のギター作品集。「スパークス」。ドラティ(指揮)デトロイト響によるR.シュトラウスの交響詩集。ウィーン八重奏団のステレオ初期の録音、モーツァルトのディヴェルティメント集から。

8月7日:名オーケストラビルダー、ドラティの指揮による「新世界より」と「くるみ割り人形」など。

8月8日:ブリュッヘン(指揮)18世紀オーケストラのモーツァルトの三大交響曲再録音。新鋭ヴァシリー・ペトレンコの指揮による、ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲と交響曲第14番。


8月11日:豊嶋泰嗣、矢部達哉、川本嘉子と上村昇、京都を拠点に名手が集ったアルティ弦楽四重奏団のベートーヴェン作品集。コジマ録音の40周年を記念するベスト録音集2枚組。

8月12日:イギリス期待の俊英ティチアーティ指揮のブルックナー:ミサ曲第3番。クロノス・クァルテットの結成40周年記念盤「千々に乱れて」と「ノア 約束の舟」の映画音楽。

8月13日:ハンガリー出身の名指揮者ドラティのバルトーク作品集。クレンペラーとドイツの放送オケによる放送ライヴ集。

8月14日:グルジア出身の若きピアニスト、ブニアティシヴィリのアルバム「マザーランド」。ネトレプコ、ドミンゴ、メーリなど、昨年の生誕200年を記念して豪華なメンバーでザルツブルク音楽祭で演奏されたヴェルディの歌劇「ジョヴァンナ・ダルコ」。

8月15日:F.P.ツィンマーマン、タメスティ、ポルテラという名手3人が集うトリオ・ツィンマーマンによるベートーヴェン作品集。ゲルギエフとLSOのブラームス:ドイツ・レクィエム。再評価が進むロマン的作曲家、シャルヴェンカのピアノ協奏曲全集を、マルコヴィチ(ピアノ)とネーメ・ヤルヴィ(指揮)エストニア国立響の充実した演奏で。


8月18日:朝比奈隆が新日本フィルを指揮して1990年に録音したブラームスの交響曲全集。工藤重典が1992年に録音した「J.S. バッハ:フルート・ソナタ集」。

8月19日:爽快な響きが魅力のスペインのカザルス四重奏団によるハイドンの「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」。生誕300年のC.P.E.バッハのチェロ協奏曲を、オフェリー・ガイヤールとプルチネッラの快活な演奏で。

8月20日:7月13日に亡くなった鬼才ロリン・マゼールの指揮で、2011年のマーラー: 交響曲第4番、1980年代にベルリン・フィルを指揮したブルックナーの第7番と第8番など。

8月21日:ロシアのピアニスト、ジルバーキットによるJ.S.バッハのピアノ協奏曲集。オーストリアの女性指揮者ミヒ・ガイック率いるオルフェオ・バロック管によるルベルの「四大元素」、テレマンの歌劇「ミリヴァイス」。

8月22日:一昨日に続いて故マゼールの演奏から、2011年のマーラーの交響曲第5番と第6番、1988年のベルリン・フィルとのドヴォルジャーク:スラヴ舞曲集。


<8月25日~29日/特別篇「さらば夏の日~20世紀オペラ特集」>

 最近の新譜を中心に20世紀オペラばかりをあつめてお送りします。夏の終りに、オペラ史を彩る名作や珍しい作品、ミュージカルなど12本をお楽しみください。

8月25日:ティーレマン指揮の「エレクトラ」、ヴァイグレ指揮の「西部の娘」。

8月26日:レスピーギ作曲の「マリー・ヴィクトワール」、リリング指揮の「火刑台上のジャンヌ・ダルク」

8月27日:カンブルラン指揮の「モーゼとアロン」、フリッツ・レーマン指揮の「死の都」、コルンゴルト作曲・指揮の「沈黙のセレナード」。

8月28日:シュレーカー作曲の「烙印を押された人々」、ベッドフォード指揮の「ピーター・グライムズ」。

8月29日:ガーディナー指揮の「エディプス王」、サロネン指揮の「青ひげ公の城」、ティルソン・トーマス指揮のミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」。


THE CLASSIC オンエア曲リスト



山崎浩太郎

出演:山崎浩太郎

1963年東京生まれ。早稲田大学法学部卒。歴史物語として説く「演奏史譚」を専門とする。日本経済新聞の演奏会評、専門誌『レコード芸術』『音楽の友』『モーストリークラシック』等に寄稿。著書に『クラシック・ヒストリカル108』『演奏史譚 1954/55 クラシック音楽の黄金の日日』(以上アルファベータ)、訳書にジョン・カルショー『ニーベルングの指環』『レコードはまっすぐに』(以上学習研究社)などがある。