THE CLASSIC【Premium】
金子建志の新スペシャル・セレクション
再放送=(土)8:00~20:00
音楽評論家、金子建志氏の豊富な知識と深い解釈で、楽曲の真髄を読み解きます。
<週16時間!クラシック大型プログラムがリニューアル!>
3月29日~4月1日/グレン・グールドの肖像
『極端に遅い、または速いテンポは何故?』というあたりから、「トルコ行進曲」を起点に、様々なピアニストと比較してみます。「協奏曲での巨匠達との確執」という視点からは、バーンスタイン、カラヤン、アンチェルとの共演を取り上げます。
4月5日~8日/引用の深遠
西洋クラシックで重要な鍵を握るのが「引用」。グレゴリオ聖歌の〈ディエス・イレ〉が〈幻想交響曲〉に使われているのは有名ですが、マーラーの〈嘆きの歌〉や〈復活〉、シューベルトの〈未完成〉やサン=サーンスの交響曲第3番〈オルガン〉も同様です。スペインの低音主題が起源の「ロマネスカ」は、パッヘルベルの〈カノン〉 、ヘンデルの〈ハレルヤ・コーラス〉、ワーグナーの〈パルジファル〉、マーラーの〈巨人〉や〈8番〉へと繋がります。鳥や動物の鳴き声の引用やコラージュは、ビーバーやテレマン、サン=サーンスやマーラーに受け継がれた頃までは常識内で可愛いものですが、近現代になると怪物化。ショスタコーヴィチの〈4番〉のカッコウはその典型です。
4月12~15日/ブルックナー探求
交響曲〈3番〉〈7番〉〈5番〉〈8番〉等を素材に、改訂や版の問題を具体的なポイントを指摘しながらコメント。よく指摘されるワーグナーからの引用に加え、ベートーヴェンやモーツァルト、バッハとの関連にも踏み込む。
4月19~22日/ハイドンのギャグと職人芸、反戦思想
〈驚愕〉〈軍隊〉〈太鼓連打〉〈V字〉〈告別〉〈うかつ者〉等、標題付きの交響曲を中心に、その由来と、指揮者達による演出や解釈の違いを比較。ベートーヴェンの〈運命〉の原点とも言える〈ネルソン・ミサ〉〈戦時のミサ〉、さらにベートーヴェンの〈ミサ・ソレムニス〉にも言及。
(金子建志)