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121chTHE CLASSIC【Premium】

金子建志の新スペシャル・セレクション


★2022年12月末終了(月~水)14:00~18:00 
再放送=(土)8:00~20:00 
金子建志の新スペシャル・セレクション
金子建志の新スペシャル・セレクション
金子建志の新スペシャル・セレクション
金子建志の新スペシャル・セレクション

音楽評論家、金子建志氏の豊富な知識と深い解釈で、楽曲の真髄を読み解きます。



<週16時間!クラシック大型プログラムがリニューアル!>

3月29日~4月1日/グレン・グールドの肖像

 『極端に遅い、または速いテンポは何故?』というあたりから、「トルコ行進曲」を起点に、様々なピアニストと比較してみます。「協奏曲での巨匠達との確執」という視点からは、バーンスタイン、カラヤン、アンチェルとの共演を取り上げます。


4月5日~8日/引用の深遠

 西洋クラシックで重要な鍵を握るのが「引用」。グレゴリオ聖歌の〈ディエス・イレ〉が〈幻想交響曲〉に使われているのは有名ですが、マーラーの〈嘆きの歌〉や〈復活〉、シューベルトの〈未完成〉やサン=サーンスの交響曲第3番〈オルガン〉も同様です。スペインの低音主題が起源の「ロマネスカ」は、パッヘルベルの〈カノン〉 、ヘンデルの〈ハレルヤ・コーラス〉、ワーグナーの〈パルジファル〉、マーラーの〈巨人〉や〈8番〉へと繋がります。鳥や動物の鳴き声の引用やコラージュは、ビーバーやテレマン、サン=サーンスやマーラーに受け継がれた頃までは常識内で可愛いものですが、近現代になると怪物化。ショスタコーヴィチの〈4番〉のカッコウはその典型です。


4月12~15日/ブルックナー探求

交響曲〈3番〉〈7番〉〈5番〉〈8番〉等を素材に、改訂や版の問題を具体的なポイントを指摘しながらコメント。よく指摘されるワーグナーからの引用に加え、ベートーヴェンやモーツァルト、バッハとの関連にも踏み込む。


4月19~22日/ハイドンのギャグと職人芸、反戦思想

〈驚愕〉〈軍隊〉〈太鼓連打〉〈V字〉〈告別〉〈うかつ者〉等、標題付きの交響曲を中心に、その由来と、指揮者達による演出や解釈の違いを比較。ベートーヴェンの〈運命〉の原点とも言える〈ネルソン・ミサ〉〈戦時のミサ〉、さらにベートーヴェンの〈ミサ・ソレムニス〉にも言及。

(金子建志)


THE CLASSIC オンエア曲リスト



金子建志

出演:金子建志

1966年4月、東京藝術大学音楽学部楽理科入学。在学中、音楽理論を柴田南雄に師事し、指揮法を渡邉曉雄に師事。1970年3月、同大卒業。この後、指揮法を齋藤秀雄、高階正光に師事。1985年、千葉フィルハーモニー管弦楽団結成。同楽団の常任指揮者として活動する他、市川交響楽団やカメラータ・ユピテル(現在の世田谷交響楽団)、19世紀オーケストラ、アンサンブル花火などの指揮者としてアマチュアオーケストラ活動にも関与。『音楽現代』『レコード芸術』『朝日新聞』の新譜月評を担当。日本レコード・アカデミー賞、審査委員長。NHK-FMでも音楽番組の解説を担当した。武蔵野音楽大学、東京理科大学講師。