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「トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ」アーカイヴズ


(月~土)0:00~1:00
「トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ」アーカイヴズ
「トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ」アーカイヴズ
スティーヴ・ベレスフォード(左) 大里俊晴(右)

音楽にジャンル分けなんかいらない!~30年間の蔵出し大放出!!
1989年4月、東西の壁崩壊の前夜に産声を上げた音楽番組が2019年で30周年を迎えました。「音楽にジャンル分けなんかいらない!」をスローガンに60年代アングラから、フリージャズ、クラシック、現代音楽、民族音楽、ワールドミュージック、ヒップホップに街の音風景まで、ボーダレスに音・音楽を絡め取った1000回超で迎えたゲストは実に多彩。東京のストリート・ミュージシャンを取材した「泳ぐ楽園・東京版」(ギャラクシー大賞、1994)、カラオケをキーワードに東西のコミュニケーションの質の違いを明らかにした「アジアでカラオケOK!」(民放連賞優秀賞受賞、1997)など受賞作も多数。週6本のペースで蔵出し大放出します!
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11月6日/デレク・ベイリーのCompany Week 白州’93

 6日は即興演奏の巨人、デレク・ベイリーが1993年、舞踏家・田中泯を中心に山梨県の白州で行われている「アートキャンプ白州」に参加した模様を田中美登里がレポートします。Company Weekと題して、日本の演奏家たちと5日間にわたって即興演奏を繰り広げました。参加者は、デレク・ベイリー(G)のほか、竹田賢一(大正琴)井上敬三(Sax)大倉正之助(大鼓)一噌幸弘(笛)吉沢元治(B)永田砂知子(Perc)沢井一恵(箏)大熊ワタル(Cl)巻上公一(Vo)。「即興」とは何か?本質的な問いに答える試みです。(1993年9月11日の再放送)


11月11日~22日/大里俊晴02~11

 11日からの10回は2009年11月17日に若くして亡くなった音楽学者・大里俊晴の回(全20回のうちのまず10回を放送します)。学生時代、伝説のロックバンド「ガセネタ」、「タコ」などで山崎春美らとともに演奏活動を行った大里俊晴は、パリにわたって現代音楽を学び、帰国後は『ユリイカ』などを舞台に評論活動を展開しました。また、自らノイズ系のパフォーマンスを行うとともに、リュク・フェラーリなどフランスの前衛的な音楽家を積極的に日本に紹介しました。著書に自伝的小説『ガセネタの荒野』(洋泉社)。当番組には留学中から出演、フランス音楽の暗黒街や小悪魔的アイドルを紹介することに、無上の喜びを隠さずデビュー、フランスを代表する前衛シャンソン・シンガー、コレット・マニーを彼によって知った人も多いでしょう。また「諧謔とエロス」を標榜するリュック・フェラーリに大いなる共感を持っており、インタビューも実現しました。変幻自在な音楽家スティーヴ・ベレスフォード、高橋悠治やシュトックハウゼン、クセナキスといった現代作曲家、アメリカの民族音楽研究者アラン・ローマックスについても面白く噛み砕いたコメントで紹介、マイナー音楽とラジオをこよなく愛した人でした。

≪大里俊晴 10回アーカイブ詳細≫ ※()内は大里以外のゲストと当時の放送日

・11/11(月)/愛と狂気の間に(92年3月28日)

・11/12(火)/フレンチ・ポップス、禁断の果実たち(94年2月26日)

・11/13(水)/ミュージカル・カメレオン~スティーヴ・ベレスフォード初来日

      (スティーヴ・ベレスフォード・94年11月5日)

・11/14(木)/ヨシマツ音楽探偵団~ショスタコーヴィチの暗号大作戦

      (堀川桂 、吉松隆・95年6月01日)

・11/15(金)/シャンソンも濡れる街角(95年6月24日)

・11/18(月)/空想音楽図鑑[1]天国篇(岩本晃市郎・95年7月22日)

・11/19(火)/空想音楽図鑑[2]地獄篇(岩本晃市郎・95年7月29日)

・11/20(水)/録音の快楽~「リスボン物語」をめぐって

      (柳川 真法・95年9月23日)

・11/21(木)/ウソンコはイヤだ!~駿河台、吉祥寺フリー・ミュージック・スペース

      (小野寺明佳、佐藤隆史、ソノダサトシ・95年12月9日)

・11/22(金)/ドクトル大里の電子音楽のススメ (97年3月23日)


11月25日~29日/奄美系

 11月25日からの5日間は「奄美系」。奄美の島唄をプロデュースする森田純一さんの回が4回、28日は今や奄美の島唄を代表する歌手に成長した中村瑞希とメジャーデビュー前の中孝介らが出演。スタジオでのライブも必聴です!

≪奄美系 全5回アーカイブ詳細≫ ※()内はゲストと当時の放送日

・11/25(月)/ 唄の島・奄美(森田純一・02年7月28日)

・11/26(火)/奄美発マリカミズキ(森田純一・04年5月16日)

・11/27(水)/アマミノシマウタ(森田純一・05年1月23日)

・11/28(木)/ウタのDNA~奄美のシマ唄

      (中村瑞希、中孝介、山田葉月・05年4月3日)

・11/29(金)/アマミノシマウタ三昧(森田純一・07年1月21日)


※なお、大里俊晴さんが出演した第1回「フランス音楽の暗黒街~陰のシャンソンを求めて」(1991年3月9日放送)は、正常な形での録音が局に残っていません。エアチェックされた方で状態の良い録音をお持ちの方がいらっしゃいましたらご一報いただけないでしょうか。お待ちしております。

田中美登里

出演:田中美登里

東京芸術大学音楽学部楽理科卒。1979年アナウンサーとして、エフエム東京に入社。90年から制作部ディレクター。主な担当番組は「歌謡バラエティ」「ミュージック・タイム」「民族音楽を訪ねて」「トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ」「ザ・シンフォニー・ホール・フロム・ヨーロッパ」「ジェット・ストリーム」「ディア・フレンズ」「JAL CLASSIC SPECIAL ザルツブルク音楽祭」など。